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【秘境】徳島県の山奥に隠れた、村人よりもカカシが多い集落に潜入してきた - どこでも地元メディア ジモコロ

【秘境】徳島県の山奥に隠れた、村人よりもカカシが多い集落に潜入してきた

こんにちは、ARuFaです。

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突然ですが僕は今、徳島県にいます。

 

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徳島県といえば、陽気な阿波踊りや、大きく渦巻く鳴門海峡などが有名な県。

恐らくこの記事を見ている皆さんも、徳島県に対して「鳴門海峡で阿波踊りをしている県でしょ」というイメージを持っている方がほとんどだと思います。

 

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・・・しかしそんな徳島県、実は隠れた珍スポットがたくさん存在する県であることを皆さんはご存知でしたでしょうか?

試しに軽く調べてみると出るわ出るわ、『カカシが人口より多い村』『山の中の小便小僧』『大迫力の吊り橋』など・・・挙げればキリがありませんでした。

そこで今回はそんな珍スポットを中心に、徳島県の隠れた魅力を皆さんにご紹介させて頂きたいと思います!

それでは、早速出発しましょう!

 

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なお、今回は山道が多いため、レンタカーでの移動となります。

この写真は、出発した瞬間に車酔いした時の顔です。

 

山の中の小便小僧

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さあ、そんなこんなで車を走らせること数十分。

まだ空港からそこまで離れていないにも関わらず、周りには大自然ならではの光景が広がっていました。

今回、まず僕が向かう珍スポットは、そんな大自然の中の珍スポット・・・『山の中の小便小僧』です。

小便小僧といえば、公衆の面前で半永久的に放尿を決め込むという見上げた根性の銅像ですが、それが山の中にあるというのはどういうことなのでしょうか。

 

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それをこの目で見るべく、グネグネとうねりまくる祖谷(いや)渓谷の山道を車で突き進む僕。

道幅が一車線分しかないため、対向車が来るたびにチビりそうになりますが、「山の中の小便小僧は、何者でもないアナタ自身です」などというオチだった場合には死んでも死に切れないので、頑張って我慢します。

 

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・・・そして山道を登ること30分。

高度が上がって耳がキーンとなり始めてきた頃、ずっと単調だった山道に、小便小僧への手掛かりとなる看板を発見しました。

  

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『日本一の祖谷渓谷 私は小便小僧 春夏秋冬よいところ』

とりとめが無さ過ぎて頭が痛くなってきそうな文章ですが、これがあるということは近くに小便小僧がいると見て間違いないようです。

「私は小便小僧」という表記があるため、この看板は小便小僧本人が立てたのでしょうが、山の中で小便をするだけならまだしも、看板を立ててまで自分の放尿を他人に見せたがったらおしまいだと思います。

 

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・・・そして、そんなことを考えながら車に揺られていると、看板発見から程無くしてついに問題の『山の中の小便小僧』を発見!

その全貌が、こちらになります。

 

 

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スケールがやばい。

 

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何ですかこの圧倒的なスケール感。

雄大な自然に囲まれながら股間をさらけ出しているだけだというのに、その後ろ姿には神々しさすら感じられます。

ていうか、まさか崖っぷちにあるとは思いませんでした。

 

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近くに住む地元の人の話によると、『昔は実際にこの崖の上で小便をする度胸試しが流行っていた』とのこと。

正直「もっと他になかったのかよ」とは思いましたが、確かに小便小僧の顔を見てみると、緊張感漂う真剣な表情で小便をしているのがわかります。

 

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肝心の小便は出ていなかったので、恐らく大昔からずっとビビり続けているのでしょう。

僕としても応援してあげたい気持ちはあるのですが、小便小僧の前にはがあって近付くことはできないため、

 

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今回は遠近法を使って、遠くからおチ◯チンをピコピコしてあげました。

たとえ僕一人のピコピコでは力になれないにしても、これから来る観光客のピコピコが集まれば、きっとこの小便小僧も勇気を出して放尿してくれることでしょう。

ここに立ち寄った際には、是非ともピコピコしてあげて下さい。

 

 

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・・・さて、そんな神々しい小便小僧を後にした僕は、車を数分走らせた所にあるこちらの蕎麦屋へとやってきました。

というのも、この蕎麦屋・・・

 

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(ピュピュピュピュ~~~~)

 

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何か出てるんですよね。

山道を車で走りつつ、「何か建物があるな~」と思ってよく見てみたところ、壁から何かが結構な勢いで出ているんですよ。普通に気になるじゃないですかこれ。

 

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で、近付いてみたら蕎麦屋だったので、僕は腹ごなしもかねて入店。

撮影の許可を得て、何かが出ている元へと向かってみると、その正体はお店のテラス席にありました。

 

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一番奥に何かが見えます。

近付いてみると・・・

 

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タヌキが小便をしていました。

なんでだよ。お前は別に出さなくてもいいだろうが。

先程の小便小僧は一滴も出せていなかったソレを、こちらのタヌキはレーザービームのような勢いでこれみよがしに発射しています。

 

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そしてその小便のせいなのか、タヌキの真下だけがやたら緑豊かになっていて笑いました。

 

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・・・さて、そんなタヌキがいるこちらのお店は、このあたりの名物である『祖谷(いや)そば』が食べられるお店とのこと。

祖谷地方は昼と夜の寒暖の差が激しく、良質の蕎麦の実が採れるため、この祖谷そばはコシがありながらも舌触りの滑らかな美味しいお蕎麦なんだとか。

 

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・・・でも、本当に美味しいの?

正直、蕎麦なんてどれも一緒なんじゃないの? 実際に食べて確かめてみましょう。

 

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ズッ

 

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「うっ!?」

 

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「う・・・うわっ・・・」

 

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「うめぇぇぇぇーーーッ!!」

 

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というのは完全にオーバーリアクションなのですが、祖谷そばは本当に美味しかったです。

テラス席なら「月見そば」ならぬ「レーザービーム小便見そば」もできるので、是非とも近くを訪れた際はこちらのお店をご利用してみてはいかがでしょうか。

 

 

大迫力の吊り橋

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さて、そんな徳島県の祖谷地方ですが、見ての通り山が多く、その山の谷間には「祖谷川」というとても綺麗な川が流れています。

 

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その水は青く透き通っており、嘘みたいに美しい川なのですが、やはり川があると山と山との交通手段としてが必要になってくるというもの。

そのため、この地方には多くの橋が架かっているのですが、その中にはひときわ迫力のある橋が存在しているとのこと…。

これまでの人生の中であらゆる物を見てきた僕ですが、思い返せばただ一つ『迫力のある橋』だけは見たことなかったので見に行ってみることにしました。

 

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で、来ました。こちらは『かずら橋』という橋。

こればっかりはいくら説明しても無駄だと思うので、まずは早速肝心の橋を見て頂きましょう。

それがこちら。

 

 

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『かずら橋』です。

やばくないですかこれ。

ゴリゴリの木のツルが至る所に巻きつき、物々しい雰囲気を放っております。

 

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ところどころ木のツルが切れているのもポイントが高いですね。

ちなみにこの橋の高さは、

 

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こんな感じなので、落ちたら確実にアレします。アレとは「死」のことです。

 

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そのくせ足元はガバガバなので、「足元にもツル巻けよ!」と恐らくこの場所でしか湧かない感情が押し寄せてきました。

踏み板もたまに「キポポ…」という危うい音が鳴るので、非常に刺激的です。

・・・ちなみに、先程の大迫力の橋である「かずら橋」の近くには、橋と同じ名前のホテル かずら橋という旅館があるのですが、

 

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そこには「天空露天風呂」という必殺技みたいな名前の露天風呂があり、

 

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なんか、ゴンドラに乗って山の上の露天風呂に向かうと、

 

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足が震えるくらい最高の露天風呂があって、

 

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何もかもが最高の世界が広がっているので、是非ご利用下さい。

老後にはこの露天風呂に浸かりながら、そのままゆっくりと溶けて消えたいなと思いました。

 

 

カカシが人口よりも多い村 

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さあ、かずら橋を後にした僕は、いよいよ今回最後の珍スポット『カカシが人口より多い村』へ向かいます。

前情報によるとその村にはカカシが多数存在しており、むしろ「カカシが生活をしている村」と言った方が適切とのこと・・・。

とはいえ、そんなことを言われてもイメージが湧かないため、モヤモヤしながら車を走らせること30分。

ついにその村へと到着しました。

 

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こちらが噂の村。名前は『祖谷かかし村』とのことですが、その実態はどんなもんなのでしょう。

ちょうど看板に腰かけている村人の方がいたので、話を伺ってみます。

・・・ん?

 

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「・・・あっ、ちがう!?」

 

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「人形だコレ!!」

完全に人かと思ったら人形でした。本物の服を着せてあるだけに、遠目からだと全然わかりません。

そして、僕等の知っている形とは異なっていますが、どうやらこの人形が問題の『カカシ』のようですね。

というのも、村を見渡してみると・・・

 

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メチャクチャいるんですよね。

一見すると賑わっているようにも見える村の様子ですが、誰もピクリとも動かないので全て作り物だということがわかります。

それにしても物凄い量ですよね。360度どこを見ても必ずカカシが存在しています。

 

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例えば道端には、このように道路標識を持ったカカシがいますし、

 

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川べりには釣りをしているカカシがいるのです。

 

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バス亭には、ほぼ等身大のカカシがぎっしり詰まっていましたし、

 

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「バスなんて待てるか」と言わんばかりに、無謀にもリアカーでカカシを運ぶカカシもいました。

 

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足、ガクガクです。

 

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そして村の中には民家があり、「まさかな・・・」と思って敷地にお邪魔してみると、

 

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もうなんか、カカシの家になっていて度胆を抜かれました。

凄過ぎます。確かにここまで来ると「カカシが生活している村」と言っても過言じゃないのかもしれませんね。

 

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そして驚くべきはこの表情

最初こそカカシの数に圧倒されてしまいがちなのですが、よくよくその表情を見てみると凄く優しい顔をしているのがわかるんですよね。

正直最初はメチャクチャ怖かったのですが、今ではそんな気持ちは一切ありませ・・・ん・・・?

 

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・・・あれ?

 

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猟銃持ってない?

えっ? 待って待って、あのカカシ猟銃持ってますよ。一人だけ世界観が違います。

他のカカシはどれも優しい顔をしていましたが、さすがに猟銃を持っているとなるとさぞ怖い表情をしているに違いないでしょう。

 

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というわけで早速確認してみましょう。

果たしてその顔は、どれだけ怖い顔をしているのか・・・

 

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「うわああああああっ!!」

 

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驚く程優しい顔だったので、その場でひっくり返るかと思いました。自家製のパンを作ってスズメにあげてそう。

猟銃を持っていようと、これだけ優しい顔をしていれば怖くないですね。

 

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また、村の中には既に閉校となっている小学校があるのですが、今回特別に許可をもらって中に入れてもらうと・・・

 

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思った通り、小学校の中もカカシでいっぱいでした。

ここまでくると開いた口がふさがりません。数が、数がすごいんですよ。

 

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廊下では徳島名物「阿波踊り」の練習風景もあり、廃校だという感じが全くしません。

 

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ちなみにこのカカシの村には「かかし基本台帳」という物があり、

 

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このように、カカシごとのプロフィールが設定してあるんですよね。やりすぎです。

・・・そして、ここまでくると気になるのは「この大量のカカシは誰が作っているのか?」というところ。

そこで今回は、このカカシをたった一人で作っているという、綾野月美さんにお話を伺いました。

 

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(写真提供:COREZOコレゾ賞様)

 

ARuFa
「あの・・・そもそも何でカカシを作ろうと思ったんですか?」


綾野さん
「農作業を始めた時、種をまいても鳥に片っ端から食べられてしまいまして・・・その鳥を追い払うために等身大のカカシを作ったのがきっかけでしたね」

ARuFa
「でも、それにしてはメチャクチャ作ってません? そんなに鳥が嫌いなんですか?」


綾野さん
「いや、最初にカカシを作った時に、近所の方が人間と間違えて声をかけていたんですよ。その様子が面白くってカカシを増やしていったら今のような感じになったんですよね。村全体で150体くらいのカカシがいます」

 

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ARuFa
150体もいるんですね・・・ちなみに村人の人口はどのくらいなんですか?」

綾野さん
30人くらいです」

ARuFa
「じゃあ完全にカカシの方が村人よりも多いですね。ちなみに台風の日は屋内とかにカカシを避難させるんですか?

綾野さん
「そのままです」

ARuFa
「えっ? じゃあ大雪が降っても?

綾野さん
「そのままです」

ARuFa

「じゃあ一日の内に台風が来て、大雪が降って、また台風が来たらどうするんですか?」

綾野さん
「そのままですね」

 

そのままだそうです。

 

 

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・・・いかがでしたでしょうか。

小便小僧ツルまみれの橋大量のカカシ等々、今回は徳島県の隠れた魅力ををご紹介させて頂きました。

時間の都合でご紹介しきれなかったスポットもたくさんあるので、そちらは是非とも実際に訪れて探して頂ければと思います。

 

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ちなみに、カカシの村は真夜中に訪れると、

 

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死ぬほど怖いので、ご注意下さい。

それではみなさん、さようなら。

 

 

f:id:eaidem:20150525111234p:plain徳島県のお仕事情報はこちら!

ライター:ARuFa

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株式会社バーグハンバーグバーグ所属の暇人ブロガー。
旅の最中、深夜に腹痛で泣いていた。

個人ブログ→ARuFaの日記
Twitterアカウント→@ARuFa_FARu