【艦これ】大井「(お、お腹痛い……)」
吹雪「敵、発見しました!。加賀さん、瑞鶴さん、お願いします!」
加賀「了解」
瑞鶴「一航戦なんかに負けないんだから!」
吹雪「次、雷撃お願いします!」
北上「了解だよ~」
大井「り、了解……」グギュルルルルルルル
大井「(なんか、すごいお腹痛いんだけど……!)」グギュルルルルルル
北上「大井っちどうかしたの?」
大井「い、いえ! なんでもないです!」
大井「(戦闘中に、それも北上さんの前でお腹が痛いなんて口が裂けても言えないわ!)」
北上「じゃあいくよ~。九三式酸素魚雷、発射!」ドシュッ
大井「発射!」ドシュッ
大井「(うう……!衝撃でさらにお腹が……!)」
金剛「なんか変デスネー。いつもはクマをも食い殺しそうな気迫が感じられるのに、今日はそれが全然ないデース」
大井「どういう意味ですかそれは!」グギュルルルルルルル
瑞鶴「でもちょっと顔色悪くない?」
加賀「体調が良くないなら無理をしないで下さい。足手まといになるだけです」
大井「大丈夫です! そんなことより戦闘中に無駄口ばっかり叩いて北上さんが被弾でもしたらどうするんですか!」グギュルルルルルルル
吹雪「今回の戦闘はそんなに重要なものでもないですし、撤退しても問題ないですけど……」
大井「だから大丈夫って言ってるじゃない! しつこいわね!」グギュルルルルルルル
北上「吹雪ちゃん、撤退しよ」
大井「北上さん!?」
北上「大井っち、絶対無理してるでしょ? こんなことでもし轟沈なんてしたら悔やんでも悔やみきれないよ」
大井「北上さん……!。分かりました、撤退お願いします……」
金剛「撤退は了解デス! でも」
加賀「敵の砲撃は止まってくれませんよ!」
大井「(マズイ……!我慢しすぎたせいで脚が動かな……!)」ドォン!
北上「大井っち!?」
瑞鶴「なんで回避しないのよ!?」
大井「ちょっとかすっただけですから大丈」ブッ
大井「あ……、あ……!」ブブブブブブブ
大井「――――ッ!!」
無事(?)帰投――
長門「大井!」
吹雪「な、長門秘書艦!」
長門「大井はどうした? 被弾したと聞いて飛んできたのだが」
吹雪「それが……」
金剛「ダメージ自体はただの小破で済んだネー……」
長門「? なら良いとはいえないが、まだマシな方だろう」
加賀「損傷以外の問題がありまして……」
瑞鶴「とにかく今は北上と2人で入渠にいるから……」
吹雪「そっとしてあげてください……」
長門「一体何があったというんだ……」
~~~入渠~~~
大井「うっ……うっ……」グスグス
北上「ごめんね大井っち……。私がもっと早く気付いあげてれば……」
大井「別に、北上さんの、せいじゃ、ありません……」スンスン
北上「その……気にすることない、とは言えないけど、改二になって何故か制服がヘソ出しスタイルになったし、お腹が冷えるのは仕方ないよ」
大井「お腹どころか露出狂みたいな格好してる艦娘もいっぱいいるじゃないですか……」
北上「あう……」
北上「(いつもなら「そうですよね」とか言って解決なのに……。これは相当ダメージ大きいねー……)」
大井「怪我をしてない北上さんが何時までも私に付いて入渠してたらドッグが開かないですから……、後は私1人でいいので、北上さんは上がってください……」
北上「あ、うん」ザバァ
北上「(今は1人にしてあげるほうがよさそうかな……)」ガラガラピシャン
大井「うぅ……」グスン
――一方その頃――
吹雪「って事があって……」
睦月「それはなんというか、大変だったね……」
夕立「夕立なら正直もう同じ隊の人とは顔も合わせたくないっぽい」
睦月「夕立ちゃん!」
吹雪「でも夕立ちゃんの言ってる事、間違ってないよ……。見てた私達だって気まずいんだから、本人はきっとそれ以上だと思う……」
睦月「それは、そうかもしれないけど……」
吹雪「MI作戦も無事に終って、せっかく第五遊撃部隊も再編成されたのに、これじゃあまた解散もありえるよね……」
睦月「そんなことないよ! 吹雪ちゃんは旗艦でしょ! だったら吹雪ちゃんがしっかりしなきゃ!」
夕立「……あれ?」
吹雪「どうしたの? 夕立ちゃん?」
睦月「もう余計なこと言わないで欲しいな……」
夕立「睦月ちゃん酷いっぽい!? ってそうじゃなくて、今回の件、わざわざ長門さんにも一度伏せてたわけでしょ?」
吹雪「え、うん。そうだけど。流石に大井さんが可哀想だし」
夕立「だったらそれ、夕立達に言わないほうがよかったんじゃない?」
吹雪「あ」
吹雪「でも、大丈夫だよ! 2人が内緒にしてくれれば問題ないわけだから!」
睦月「う、うん」
夕立「努力はするっぽい」
――次の日――
睦月「(……吹雪ちゃんはああ言っていましたが、きっと、吹雪ちゃん以外にも近しい人に話してしまった艦娘がいたのでしょう)」
睦月「(大井さん脱○事件は、どこから情報が漏れたのか瞬く間に鎮守府内で広がってしまいました――)」
~~間宮食堂~~
北上「あー、お腹すいたー。大井っち、早く食べよ?」
大井「あの、北上さん……。私今日食欲なくて……」
北上「(やっぱり一日じゃ回復しないよね……)」
北上「食べなきゃ元気でないよ。 昨日もあれから何も食べてないんだし、少しでいいから食べよ?」
大井「じゃあ、少しだけ……」
那珂「すご……あんなに元気ない大井さん始めてみたかも……」ヒソヒソ
神通「ちょっと那珂ちゃん、あんまりジロジロ見ないの」ヒソヒソ
川内「物珍しいのは分からなくもないけどね」ヒソヒソ
北上「今日のご飯は何かなー」
北上「って、今日金曜日じゃん……!」
間宮「あ、あの~……。今日はカレーの日なんですけど、どうします……?」チラッ
北上「そ、そうだよね。そうそう、どうしよか大井っち?」
大井「イイデスヨ、カレーデ」
北上「(目が死んでるよ大井っち……)」
大井「間宮さん……もしかして知ってます?」
間宮「(ギクッ)。な、何のことでしょう?」
大井「う……」ジワァ
北上「お、大井っち落ち着いて! ね?」
大井「ッ!」ダッ
北上「あ、ちょっと待ってよ大井っち! ごめんなさい! 注文キャンセルで!」ダッ
北上「速っ!? どこいっちゃったの大井っちー!?」
―――――――
大井「ハア……ハア……」
大井「つい逃げてきちゃった……。わざわざ北上さんが私に気を使ってくれていたのに……」
大井「予想はしてたけど、もう皆昨日のことは知ってるみたいだし……」
大井「これからどうやって生活すればいいのよ……!」
島風「はっやーい!」
大井「……は?」
島風「今の見てたよ! 大井さんってあんなに速かったっけ!? 私つい追いかけてきちゃったよ!」
大井「……あなた、よく今の私に声かけられるわね。鎮守府中が私と距離を置いてる状況なんだけど」
島風「えーなにそれ?」
大井「白々しいわね。誰から聞いたか知らないけど、そんな励ましならいらないわよ」
島風「だから何の話ー? 私1人でいる事多いからあんまり噂話とか聞かないんだよねー」
大井「……本当に知らないの?」
島風「うん」
大井「……まあ。その内知ることになるだろうし私から教えてあげるわ。尾ひれの付いた噂話で知られても困るから」
―――――――
島風「へー、そんなことがあったんだ」
大井「ほら、分かったらもう行ってくれない? そうやって引いてる人の相手するのはこっちも疲れるのよ」
島風「別にいいんじゃない?」
大井「え?」
島風「私もたまにお腹痛くなることあるし、そんなの普通じゃない?」
大井「そりゃずっとそんな格好してたらそうなるに決まってるじゃない……。じゃなくて、私はその……漏らしたのよ? ただの腹痛なんかとはレベルが違うの」
島風「だってそれ、被弾したからでしょ? 大破で意識無くなっちゃって色々出しちゃうのも珍しくないんだから、皆が気にしすぎなだけだよ」
大井「私は小破だったし、意識もあったから気まずいのよ! 本人が知らなかったら誰も気にするわけないじゃない!」
島風「……じゃあいいよ。自分からそうやって塞ぎこんでるならずっとそうしてたら? そんなことしてても何も解決しないと思うけど」
島風「じゃーね。私もう行くよ」
大井「……」
大井「…………何よあれ! 言うだけ言ってっただけじゃない!!」プンスカ
大井「でも、島風の言ってたこと、間違ってないか……」
大井「北上さん以外の言うことを聞くのは癪だけど、今回は仕方ないわね!」
―――――――
瑞鶴「だから! 大井の為に気にしないフリしようって言ってるの!」
加賀「そんな同情が本当に彼女の為になると思いますか? 無理にそんなことをしても余計気まずくなるのがオチです」
瑞鶴「だからって何もしないわけにはいかないじゃない!! 仲間なんだから!」
加賀「貴方こそ仲間ならもう少し大井さんを信じてみたらどうですか。彼女はあんな事で折れるタマじゃありませんよ」
瑞鶴「あんな事って……!」
大井「何があんな事なんです?」
加賀&瑞鶴「!?」
加賀「いつからそこに?」
大井「2人が口喧嘩してる所からですかね」
瑞鶴「それって最初からってことじゃない!」
大井「ええ。なので話しも聞いていました。この際はっきり言いますけど、加賀さんの言う
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