「味をデザインした」トースターで最高のトーストが焼き上がります
バルミューダが届けたのは、トースターのイノベーションでした。
自然界の風を再現する扇風機、美しいタンクレス加湿器、快適な睡眠のためのヒーター。これらを白を基調とした優れたデザインで手がけてきた家電メーカーがバルミューダです。
以前ギズモードがインタビューさせてもらったこともある同社の代表取締役・社長の寺尾玄さんは、今日行われた発表会のなかで「家電は数字で見られることが多い。しかし、数値で表せないもののほうが重要なのではないか」と語ったうえで、五感すべてを使う行為、食べることを考えるようになったのだといいます。
「君は味をデザインしてるんだ」。寺尾さんはプロダクトエンジニアにこう語ったそうです。
そして、今日発表されたのがスチームテクノロジーと完璧な温度制御が特徴のトースター「BALMUDA The Toaster」でした。誰でもかんたんにおいしいトーストを焼くことができます。
まだ17歳だった寺尾さんがスペインを旅したときに食べたパンの味。大雨の日、社員全員で食べたトースターの味。最高の味だったそうです。それをスタート地点にはじまったのは、最高の香りと食感を実現する究極のトースター開発でした。
そのトースターに必要なもの。それが蒸気の働きと温度制御だったのです。
BALMUDA The Toasterは内部を蒸気で満たすため、付属の小さなコップで小さじ1杯分、5ccの水を使います。すると気体よりも早く加熱される水分の膜によってパンの表面が包まれ、表面だけが軽く焼けるのです。
その後、ヒーターによる焼き上げがはじまります。パンのやわらかさと風味がよみがえる60度前後、表現がきつね色に色づき始める160度前後、最後に焦げ付きが始まる220度前後と、3つの温度帯を使う適切な温度制御によって最高のトーストが焼きあがるのです。
また、パンの種類によって使い分けるモードも用意されています。これも最高のパンを焼き上げるためです。トーストモード、チーズトーストモード、フランスパンモード、クロワッサンモード、さらに通常のトースターとして使うことができるクラシックモードも備えます。あぁ、パン欲が刺激される。
BALMUDA The Toasterは2万2900円(税抜)で6月中旬から出荷がはじまります。バルミューダのオンラインストアでは今日から、二子玉川の蔦屋家電や丸の内のザ・コンランショップでも順次先行予約が開始されるとのこと。
寺尾さんの「私たちのキッチン家電最初の製品はトースターになりました」という言葉のとおり、バルミューダは「Hello Kitchen!」をキーワードに今後もキッチン家電を発表していくようです。次はなんだろう。炊飯器? コーヒーメーカー?
今日の発表会、プレゼンのあとは実際に「BALMUDA The Toaster」で焼きあげられたトースターやクロワッサンの試食が行われました。ちなみに寺尾さんの一押しはチーズトーストだそうです。
味の感想は、書かなくてもわかりますね。
source: バルミューダ
(鈴木康太)