なんだか好きになっちゃうデザイン、これこそがSlackの勝因
ついつい使っちゃうのってこういうサービスですよね。
社内チャットサービスのSlackがネット上で一世を風靡しています。投資後の評価額はなんと28億円。たくさんの人が「なんでそんなに成功したのか?」について熱く語っています。最終的にたどり着く答えはひとつ、その魅力的なデザインです。
Slackがここまで成功した理由について、設立者かつデザインを担当した張本人、Andrew Wilkinsonさんが説明しています。彼いわくSlackは、CampfireやHipChatなどの社内チャットサービスと根本的に違うわけではない!とのこと。個人もしくはグループでお話する、ただそれだけなんです。
じゃあなんでSlackが成功できたの?というと、そのユニークさと痺れる魅力的なデザインです。これはインターネットで成功するうえでものすごく大事なことです。
大抵のエンタープライズソフトウェアは70年代の安物スーツみたいな見た目です。いまいち冴えないブルーとグレーが中心のデザイン。それに対してSlackは大砲から色とりどりの紙吹雪が発射されているような見た目で、蛍光ブルー、イエロー、パープル、グリーンまみれ。エンタープライズ向けの製品ではなく、テレビゲームの色彩を意識しました。
人気の秘密はユーザーが気づかないような細かなところに潜んでいます。米Gizmodoも毎日Slackを使っていますが、以下でWilkinsonさんが指摘しているような工夫はまったく知りませんでした。
ロード時にはカラフルなアニメーションで表示されるロゴ、上から下にスライド操作できるモーダルウィンドウ、チャットを切り替えるときのカードをめくっていくような感覚。Slackではすべての要素がスクリーンで楽しげにぴょんぴょん飛び跳ねています。こういった工夫はユーザーにとって使いやすいだけでなく、思わず笑顔になってしまうような瞬間を提供しているんです。
Slackを使ったことがない人にSlackの魅力を説明するのって実はものすごく大変です。こういう機能があるよーと羅列していくわけですが、結局ほかのメッセージシステムと大して変わらないんです。苦しまぎれに「とりあえず体験しないと面白さがわかんないから! 絶対おもしろいから! ね!」とか何とか言って説明するしかないんです。内輪ネタを他人に必死で伝えようとしても、まったくポカーンとされてるときに似たもどかしさです。
ちょっとしたデザインによってプロダクトの明暗がばっさり分かれてしまう。Slackはこれにぴったりの例ですよね。細かいデザインは外部にお願いしよっかなーと思っている人! こういうところに成功のチャンスがあるのかもしれませんよ。
image by Andrew Wilkinson
source: Medium
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
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