GoPro が16台の GoPro を放射状に装着し、360度映像を撮影するカメラマウント「GoPro 360 Camera Array」を発表しました。取り付けられた GoPro 群は1台のカメラとして機能し、撮影した映像は YouTube などで360度映像として簡単に再生できるほか、Google の簡易 VR ヘッドマウントディスプレイ「CardBoard」などで楽しむこともできます。
360 Degree Camera Array は、Google が発表した360度 VR 映像作成システム「JUMP」対応のカメラシステム。Google と GoPro の共同開発による製品です。
Jump システムで360度映像を作るには、まず元となる映像を撮影します。そして Assembler と称するスクリプトで各カメラの映像を合成し、YouTube などへアップロードします。
360度映像は PC 用ブラウザーで再生すれば、マウスで視点をグリグリと動かして楽しむことが可能。さらにダンボールを組み立てて使う VR ヘッドマウントディスプレイ「Google Cardboard」と大きめのスマートフォンを使えば、頭の向きを変えるだけ視点移動ができ、よりリアリティある映像世界に没入できます。
難点は、見てのとおり16台もの GoPro が必要になるところ。たとえば GoPro HERO4 をアマゾンで購入する場合、記事執筆時点の価格はシルバーエディションでも1台約5万4000円。16台購入すれば合計で86万4000円に達します。RICOH THETA や KODAK SP360 が3~4万円で購入できるのに対していささか高額すぎる気もしないでもありませんが、それだけ素晴らしい映像が期待できるのであればプロ用としての需要もあるのかもしれません。
なお、Google はまず数名の YouTuber にこの360 Degree Camera Arrey を与え、コンテンツを制作してもらう意向とのこと。どんな映像が作られるのかにも注目したいところです。
GoPro 360 Camera Array の発売時期は年内の予定。
下には、どこか田舎の駐車場で四輪珍走団に取り囲まれた気分を味わえる360度サンプル映像を掲載しました。