セイラ「貴方の戦うべき相手は別のはずよ」ランバラル「アルテイシア様のためなら」
ガンダムSS
ラル、クランプ、ハモンがWBのクル―になります。
アムロ(あのゲリラ戦の後、ラルさん達はセイラさんの申し出もあり、WBの仲間になった)
ラル「少年、世話になる」
アムロ「は、はい!」
ブライト「しかしだな、いくら人手不足とはいえスパイかもしれないジオン兵など」
セイラ「安心して。ラルは違うわ。大丈夫」
ブライト「しかし」
ラル「各々思うことはあるだろう。私とてかつての部下は失い、今この場にはクランプしかおらん」
カイ「しかもちょっと前の捕虜はスパイだったよな。青い巨星さんよぉ」
ラル「うむ。確かに私はドズル中将からの命により、木馬討伐を命じられていた」
ブライト「ではやはり」
クランプ「大尉は見捨てられたんです! MSも満足に補給されず、戦艦も……」
ミライ「それで鞍替えってわけかしら?」
ハヤト「そ、そんな人信用できません!」
ラル「そうではない」チラッ
セイラ「……」
ラル「とにかく、私は君たちの仲間になりたく投降したのだ。水に流せとは言わない。わかって欲しい」
アムロ「そういえば、あの女性は一緒じゃないんですか?」
ラル「私はもともと……ああ、ハモンか。あいつなら」
アムロ「ブライトさん、どうせ人手不足です。この際仲間になってくれるっていうなら」
カイ「背中から撃たれるのはゴメンだぜ」
セイラ「カイ!!」
カイ「なんだよ……こっちは命がけでやってんだ! ジオンのスパイなんて信じられるかよ!!」
ラル「たしかにそれが普通だ。ならばこうしよう。私たちを捕虜として扱ってもらって構わん」
セイラ「ラル!!」
ラル「疑いが晴れれば、晴れて仲間にして欲しい。どうかね?」
クランプ「私は異存ありません!!」
ブライト「くっ。妙なまねをしたらわかっているだろうな?」
ラル「なに、そんな真似せんよ」
キッカ「このおじさんいい人だよ!」
クランプ「う、うるさい! 子供が戦艦の中をうろちょろするな!」
セイラ「……ありがとう。ブライト」
その後アムロがラル・クランプを乗せ、バギーでハモンの下へ向かった。
ハモンも一切異論は無いらしく、素直に投降。仲間(捕虜)になった。
またタチ中尉はジオンに借りがあると残り、餞別としてアムロ達にザクⅡを引き渡した。
補給中
マチルダ「それで、青い巨星が仲間に?」
カイ「まだ信用してませんけどね。でも、俺の目の黒いうちは好きにはさせませんよ!!」
マチルダ「頼もしいのね」
カイ「でへへ」
マチルダ「それで、彼らは今なにを?」
カイ「えっとラル大尉ならアムロのやつと」
マチルダ「そう。ありがとう」
カイ「あ、危ないですよ」
ラル「ふむ、アムロ君は筋が良いようだな。私の乗ったグフを倒しただけの事はある」
アムロ「そんなこと……ラルさんも一緒に戦えたら」
ラル「なに、私は捕虜だからな。はっはっは。」
マチルダ「ちょっといいかしら?」
アムロ「マチルダさん!!」
ラル「お初にお目にかかる。ランバラル。元大尉であります」
マチルダ「初めまして。マチルダ・アジャン中尉です」
ラル「もしよければ席を外しますが」
マチルダ「いえ、今回は大尉にお話があって来たのです」
ラル「私に、ですか?」
マチルダ「軍上層部からの伝言です」
アムロ「ま、まさか銃殺刑にする気じゃ……ラルさん達はいい人なんです!!」
マチルダ「ラル大尉、貴方にかかったスパイ疑惑はまだ晴れてはいないものの、貴方の技量は殺すには惜しい。なので知る限りジオン内部の現状を報告することで、一時的に身柄を保証するとのことです。」
ラル「ふむ……随分と寛大だな」
マチルダ「戦場では兵が不足しています。それにWBは尚のこと」
ラル「よかろう。知る限りのことをまとめ、上層部へ報告すれば良いのだな」
ハモン「私も手伝いますわ」
クランプ「私もです!」
マチルダ「ありがとう。それとザクは一時的に預からせてもらっても?」
クランプ「そんな! それが無ければどうやって」
ラル「構わん。好きにしてくれ」
アムロ「でも、今度敵が襲ってきたらラルさん達がいないと」
マチルダ「安心して。上層部でも反発が強かったのだけど、ある将軍の英断で受領したコレを届けに来たのよ」
アムロ「これ?」
マチルダ「試作機でまだ改良の余地はありますが、ラル大尉用のMSです」
アムロ「これって……」
ラル「これは……」
マチルダ「アムロ君のガンダムとは違い耐久性には難があるけど、連邦軍の立派なMSよ」
ラル「白いのと比べて細身だな。それに青か」
マチルダ「将軍からの指示でラル大尉用として再塗装しました。細身なため耐久力に難があるものの推力が高く、近接格闘戦においては使い勝手が良い。との報告です」
ラル「武器はサーベルか?」
マチルダ「武器はマシンガンとサーベル、バルカンだけです」
ラル「ふむ、盾が無いのが不安だが……考えようによっては懐に入りやすいか。ありがたく使わせていただこう。感謝する」
クランプ「マシンガンなのは使い勝手がいいですね」
ラル「うむ」
マチルダ「あくまでそれは試作機で欠点もあると思います。それでもご武運を」
ラル「このランバ・ラル。必ずや期待にこたえて見せましょう」
ラル達はマチルダからジム・ライトアーマー プロトタイプを受領した。
そのころジャブロー
将校「なんでジオンのスパイなんかに最新鋭の機体を」
将軍G「なに、最新鋭といってもあれは量産機の試作機だ。それに戦場でどんな結果がでるかわかっていいじゃないか」
将校「それでも他の地域で我が兵士たちに」
将軍G「煩いねえ……万が一連邦兵が試作機に乗って事故が起きたらどうする気だい?」
将校「それは……」
将軍G「そんな時に元ジオン兵が乗っていると、保険だの見舞金だの無いから事後処理がしやすいんだよ。死んだ後もね。わはは」
将校「なるほど……」
将軍G「青く塗装させたのも判別しやすいからだよ。よし、じゃあ会議も終わったし私は上がるよ。失礼」
将校「お、お疲れさまでした」
将軍Gの目論見ははたして……
WB
一方その頃、ホワイトベースは来るオデッサ作戦に向け進軍していた。
またラル達も身柄を拘束されることは無く、ホワイトベースの一員として馴染んできた頃、定期的な補給を受けるべくミデアとの合流ポイントへ向かったのであった。
ブライト「大尉、調子はどうですか?」
ラル「なに、あのジムとやら、なかなかに良い。被弾に気をつければ優れ物だ」
ハヤト「でもあの機動性、まるで赤い彗星でしたよ!」
カイ「当たらなければどうってことないより、俺は当たっても平気!って 方が好きだけどね」
セイラ(……兄さん)
ブライト「通信か。このコードは……」
ラル「これはタチ中尉か」
ブライト「ラル大尉」
ラル「どれどれ……黒い三連星が木馬に接近。気をつけたし。追伸 土産あり。ここにて待つ。か」
クランプ「ジオンめ……俺たちに渡さないであいつらに……」
リュウ「何だと!?」
ハヤト「そんなにやばいんですか?」
リュウ「やばいなんてもんじゃない。黒い三連星が来るか……」
ミライ「まずいわね、ブライト」
ラル「私が失敗したため、木馬討伐の後釜ということだろう。それに今度は私の時とは違い最新鋭機ドムに乗ってくるらしい。これがデータだ」
ブライト「くそっ。次から次へと」
ハモン「土産とやらに関しては私と」
セイラ「私が行きます」
ミライ「貴女はオペレーションをするはずじゃ」
リュウ「女二人じゃ危ないぞ」
セイラ「大丈夫。すぐ戻るわ。ところでラル、ドムとは?」
ラル「ドムとは本来私たちが木馬討伐に際し受領する予定だった重MSです」
ハモン「マクベ様や政治がらみで受領できずじまいでしたけどね」
ラル「確か武装はバズーカで、ホバークラフトを採用していると聞いたことが」
ブライト「第一戦闘配備!」
アムロ「ラルさん行きましょう!」
ラル「うむ。あいつらは連携が優れている。こちらも気をつけるぞ」
アムロ「ラルさんに迷惑をかけないよう頑張ります!」
ラル「なに、私の方こそよろしく頼む」
クランプ「大尉、お気をつけて」
ハモン「貴女、御武運を」
セイラ「ラル、アムロ、ミデアを守ることも忘れないでね」
アムロ「セイラさんこそ、気をつけてくださいね」
セイラ「ありがとう(もしかしたら、兄に関して何かわかるかも)」
ラル「行ってくる。ランバ・ラル。ジム・ライトアーマー出るぞ!」
アムロ「アムロ、ガンダム行きます!」
森林地帯
生い茂る草木により視野が狭い中、慎重に進む二人。
アムロ「ラルさんがいるとWBの防衛は安心ですね」
ラル「カイ君やハヤト君には出番を奪ってしまい申し訳ないがね。どうだい、レーダーには何か映るかね?」
アムロ「っつ、来ました!」
ラル「そのようだ!」
襲いかかるバズーカの嵐をゴングに気を引き締め直す二人。
アムロ「速い!!」
ラル「だが私たちとて」
ガイア「くらえ!!」
迫りくるドムのバズーカに対し二人は散開して射撃を中心に対応した。
ガイア「ほう、白いのだけと聞いていたが、青もなかなか」
マッシュ「俺たちほどじゃないが連携もなかなかだぜ」
オルテガ「青か、貧弱な補給で特攻したやつらを思い出すぜ。」
ガイア「このドムを受領したからには負けん。まずは白いのだ。オルテガ、マッシュ、モビルスーツにジェットストリームアタックをかけるぞ!」
マッシュ・オルテガ「「おうよ!!」」
アムロ「くっ、こいつ、来るのか!?」
ラル「アムロ君、気をつけるんだ!」
アムロ「はい!」
ガイア「行くぞ!」
オルテガ「甘いぜ」
アムロ「話には聞いていたけど、ここまで息の合った」
ラル「このっ!」
機動力を活かした連携攻撃に戸惑いつつもライフルやマシンガンで何とか対抗する二人
ラル「くっ、マシンガンでは歯が立たん。接近戦に持ち込むしかないか」
オルテガ「青いのは速いが小粒だ」
マッシュ「俺たちの敵じゃねえな」
ガイア「青はいい。白いのだ。もう一度行くぞ」
ターゲットをガンダムに絞り込み照準を定める三連星
ピキィィン
アムロ「うわっ!?」
襲い来る先頭のドムを踏み台にし跳躍するガンダム。
ガイア「俺を踏み台に
コメント一覧
-
- 2015年05月30日 23:11
- 親父がダイクン派だったしありえなくはないかな
-
- 2015年05月30日 23:11
- 将軍G、レビル将軍で良かったような気がしなくもない
-
- 2015年05月30日 23:13
- オレ コノ SS スキ…
ギャン ヨリ スキ…
-
- 2015年05月30日 23:22
- デラーズ閣下も仲間になるかも…?
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク