転載元：【刀剣乱舞】刀剣稼業始末帳【とうらぶ】
俺は三池典太光世、刀剣男子だ。
俺は歴史改変を企む歴史修正主義者を追って、
戦国時代にタイムトラベルした。
満月の下、木陰に隠れながら、歴史修正主義者が潜む小屋に向かって、
俺は火矢を放った。
小屋が、あっというまに炎に包まれた。
歴史修正主義者が小屋から続々と出てきた。
俺は小屋から出る歴史修正主義者を射続けた。
まるで鴨射ちだ。
俺はさらに射続けた。
1人の歴史修正主義者が、俺の矢を刀で払った。
三池典太光世 （見つけたぜ……）
-----------------------------------------------
俺は汚れ仕事専門の裏の刀剣男子だ。
俺の元の持ち主と同じだ。
今回の仕事は、歴史修正主義者に寝返った刀剣男子の暗殺だ。
23世紀では手柄をたてた刀剣男子はアイドルだった。
そのアイドル様が歴史修正主義者に寝返った。
審神者庁としては大スキャンダルだった。
事件を闇に葬るため、俺は秘密裏に暗殺するよう命じられた。
-----------------------------------------------
タイムトラベルでは未来の武器を持っていくことは出来ない。
俺は常に現地で武器を調達した。
俺は弓がお気に入りだ。
鉄砲も悪くないが、弓は音が静かで調達も楽だ。
俺は刀剣男子だが、立会いなど真っ平ごめんだ。
出来る限り、楽で、早くて、安全で、確実な方法で仕事をしたい。
三池典太光世 （ちっ……）
三池典太光世 （弓では無理か……）
-----------------------------------------------
俺は残りの歴史修正主義者を弓で始末すると、
裏切った刀剣男子の前に立った。
三池典太光世 「よぉ、アイドル刀剣様」 ニタァ
加州清光 「へっ、あんたか……」
三池典太光世 「仕事だから聞くが、なんで寝返った？」
加州清光 「俺を可愛がってくれちゃった主が死んだ」
加州清光 「そんなクソみたいな歴史を変えたい」
加州清光 「そんだけだよ……」
-----------------------------------------------
便宜上の用が済んだ俺は、黙って脇差を投げつけた。
キン！
加州が脇差を弾いたスキに、俺は切りつけた。
加州清光 「汚ったねぇ！！！」
俺は加州の足を踏みつけ、動きを封じた。
加州清光 「！？」
加州は俺の斬撃で傷を負った。
-----------------------------------------------
加州清光 「せっかく可愛い格好してたんですけどー？」
加州清光 「……」
加州清光 「俺の裸を見る奴は……」
加州清光 「死ぬぜ……！」
加州は鋭い斬撃を連続で放ってきた。
三池典太光世 （くっ…… まずい！）
-----------------------------------------------
俺は目潰しを投げつけた。
加州清光 「？！」
加州は目潰しの入った袋を空中で切断し、
袋の中の粉末を浴びた。
加州清光 「うわっ！！！」
加州清光 「ゲホッ、ゲホッ！」
そのスキに俺は体制を立て直した。
-----------------------------------------------
加州清光 「お前、本当に刀剣男子〜？」
加州清光 「歴史修正主義者でも、もっと正々堂々と勝負してるっての」
三池典太光世 （強いな……）
三池典太光世 （まともにやっても勝てんかもな……）
-----------------------------------------------
三池典太光世 「このタワケ者が！！！」 クワッ
三池典太光世 「お主を可愛がった審神者が……」
三池典太光世 「命を捨てて歴史を守った審神者が……」
三池典太光世 「今のお主を見て喜ぶと思うてか！！！」
俺は心理的に揺さぶりをかけた。
加州清光 「〜〜ッ」
-----------------------------------------------
加州清光 「主は関係ねえんだなー」
加州清光 「俺のわがままだっての……」
加州の眼光が鋭くなった。
俺は刀を構えた。
-----------------------------------------------
加州が切りかかってきた。
俺も打ち込んだ。
刀が打ち合った。
俺の刀が競合いに勝ち、加州を袈裟切りにした。
加州の刃には僅かに迷いがあった。
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加州は口から血を吐いた。
三池典太光世 「主に会いに行け……」
加州は目を閉じ、少し微笑んだ。
加州は事切れた。
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俺は彼に花を捧げ、数珠を取り出し拝んだ。
偽善とはわかっているが、俺のメンタルヘルスのための儀式だった。
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俺は23世紀に戻り、上司に結果を報告した。
俺の上司は女で、元の持ち主の子孫だ。
審神者庁の裏仕事の元締めだ。
上司 「ご苦労様」
上司 「あの手練の刀剣男子を葬るなんて流石ね」
三池典太光世 「……」
上司 「今晩、付き合いなさい」
三池典太光世 「命令ですか？」
上司 「命令よ」 ニヤリ
俺達は夜の街に消えていった。
- 完 -
この話はこれで終りです。
俺の妄想に突き合ってくれてありがとう。
ではでは。
追伸
三池典太光世は、この作品のオリジナルです。
持ち主は、柳生十兵衞です。
この作品では、柳生十兵衞が幕府の公儀隠密だったという設定です。
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・ライオン「俺は百獣の王だ」ダイヤモンド「私は絶対砕けない」
・渋谷凛「プロデューサーってさ、ロリコンだよね」
・睦月「提督と吹雪ちゃんの性事情がおかしい」
1: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 15:57:55.49 ID:IhTQH8FVo
俺は三池典太光世、刀剣男子だ。
俺は歴史改変を企む歴史修正主義者を追って、
戦国時代にタイムトラベルした。
満月の下、木陰に隠れながら、歴史修正主義者が潜む小屋に向かって、
俺は火矢を放った。
小屋が、あっというまに炎に包まれた。
歴史修正主義者が小屋から続々と出てきた。
俺は小屋から出る歴史修正主義者を射続けた。
まるで鴨射ちだ。
俺はさらに射続けた。
1人の歴史修正主義者が、俺の矢を刀で払った。
三池典太光世 （見つけたぜ……）
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2: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 15:59:47.01 ID:IhTQH8FVo
俺は汚れ仕事専門の裏の刀剣男子だ。
俺の元の持ち主と同じだ。
今回の仕事は、歴史修正主義者に寝返った刀剣男子の暗殺だ。
23世紀では手柄をたてた刀剣男子はアイドルだった。
そのアイドル様が歴史修正主義者に寝返った。
審神者庁としては大スキャンダルだった。
事件を闇に葬るため、俺は秘密裏に暗殺するよう命じられた。
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3: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:00:52.45 ID:IhTQH8FVo
タイムトラベルでは未来の武器を持っていくことは出来ない。
俺は常に現地で武器を調達した。
俺は弓がお気に入りだ。
鉄砲も悪くないが、弓は音が静かで調達も楽だ。
俺は刀剣男子だが、立会いなど真っ平ごめんだ。
出来る限り、楽で、早くて、安全で、確実な方法で仕事をしたい。
三池典太光世 （ちっ……）
三池典太光世 （弓では無理か……）
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4: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:02:22.18 ID:IhTQH8FVo
俺は残りの歴史修正主義者を弓で始末すると、
裏切った刀剣男子の前に立った。
三池典太光世 「よぉ、アイドル刀剣様」 ニタァ
加州清光 「へっ、あんたか……」
三池典太光世 「仕事だから聞くが、なんで寝返った？」
加州清光 「俺を可愛がってくれちゃった主が死んだ」
加州清光 「そんなクソみたいな歴史を変えたい」
加州清光 「そんだけだよ……」
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5: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:03:33.71 ID:IhTQH8FVo
便宜上の用が済んだ俺は、黙って脇差を投げつけた。
キン！
加州が脇差を弾いたスキに、俺は切りつけた。
加州清光 「汚ったねぇ！！！」
俺は加州の足を踏みつけ、動きを封じた。
加州清光 「！？」
加州は俺の斬撃で傷を負った。
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6: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:05:21.34 ID:IhTQH8FVo
加州清光 「せっかく可愛い格好してたんですけどー？」
加州清光 「……」
加州清光 「俺の裸を見る奴は……」
加州清光 「死ぬぜ……！」
加州は鋭い斬撃を連続で放ってきた。
三池典太光世 （くっ…… まずい！）
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7: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:06:33.87 ID:IhTQH8FVo
俺は目潰しを投げつけた。
加州清光 「？！」
加州は目潰しの入った袋を空中で切断し、
袋の中の粉末を浴びた。
加州清光 「うわっ！！！」
加州清光 「ゲホッ、ゲホッ！」
そのスキに俺は体制を立て直した。
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8: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:08:43.44 ID:IhTQH8FVo
加州清光 「お前、本当に刀剣男子〜？」
加州清光 「歴史修正主義者でも、もっと正々堂々と勝負してるっての」
三池典太光世 （強いな……）
三池典太光世 （まともにやっても勝てんかもな……）
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9: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:09:44.23 ID:IhTQH8FVo
三池典太光世 「このタワケ者が！！！」 クワッ
三池典太光世 「お主を可愛がった審神者が……」
三池典太光世 「命を捨てて歴史を守った審神者が……」
三池典太光世 「今のお主を見て喜ぶと思うてか！！！」
俺は心理的に揺さぶりをかけた。
加州清光 「〜〜ッ」
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10: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:11:42.70 ID:IhTQH8FVo
加州清光 「主は関係ねえんだなー」
加州清光 「俺のわがままだっての……」
加州の眼光が鋭くなった。
俺は刀を構えた。
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11: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:12:52.39 ID:IhTQH8FVo
加州が切りかかってきた。
俺も打ち込んだ。
刀が打ち合った。
俺の刀が競合いに勝ち、加州を袈裟切りにした。
加州の刃には僅かに迷いがあった。
-----------------------------------------------
12: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:14:09.49 ID:IhTQH8FVo
加州は口から血を吐いた。
三池典太光世 「主に会いに行け……」
加州は目を閉じ、少し微笑んだ。
加州は事切れた。
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13: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:16:15.87 ID:IhTQH8FVo
俺は彼に花を捧げ、数珠を取り出し拝んだ。
偽善とはわかっているが、俺のメンタルヘルスのための儀式だった。
-----------------------------------------------
14: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:19:15.36 ID:IhTQH8FVo
俺は23世紀に戻り、上司に結果を報告した。
俺の上司は女で、元の持ち主の子孫だ。
審神者庁の裏仕事の元締めだ。
上司 「ご苦労様」
上司 「あの手練の刀剣男子を葬るなんて流石ね」
三池典太光世 「……」
上司 「今晩、付き合いなさい」
三池典太光世 「命令ですか？」
上司 「命令よ」 ニヤリ
俺達は夜の街に消えていった。
- 完 -
15: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:22:01.07 ID:IhTQH8FVo
この話はこれで終りです。
俺の妄想に突き合ってくれてありがとう。
ではでは。
16: ◆FfvRSd7Ma6 2015/05/31(日) 16:36:31.31 ID:IhTQH8FVo
追伸
三池典太光世は、この作品のオリジナルです。
持ち主は、柳生十兵衞です。
この作品では、柳生十兵衞が幕府の公儀隠密だったという設定です。
・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
【SS速報VIP】【刀剣乱舞】刀剣稼業始末帳【とうらぶ】
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