USB-Cによって他のすべてのコネクターが廃れることになる
はっきりと「発明した」とは言っていませんが、最近やたらと耳にする「USB Type-C(USB-C)」、じつはアップルが開発したものって知ってました?
アップルの特許を見ると、このUSB-Cは他のすべてのポートを殺してしまうもののようです。「複数のインターフェイスに対する統合型コネクター」と銘打たれたこの特許。このコネクターの大きな目的は、我々がすでに手にしている複雑で散らかったシステムを綺麗にすることとされています。つまり、コンピューターやスマートフォン、タブレット、カメラや他のデバイスがそれぞれ別々のケーブルを利用することを解決するってことです。素晴らしいでしょう?
新MacBookに搭載されたUSB-Cポートのように、アップルの発明品は独自のインターフェイスを使い、データと電源の両方を扱うことが可能です。そして、ほぼ全てのものへの下位互換性を保っています。つまり、適切なアダプタさえあれば、そのポートは既存のUSB、USB2、USB3、HDMI、DVI、Display Port、イーサネット、サンダーボルト…などなどとシグナルを送受信することができ、Lightningとも代替可能なんです。
複数の報告によると、今年の秋に発表されると言われているiPad ProはLightningとUSB-Cの両方を搭載すると言われており、他のさまざまなアクセサリーへの扉を開く可能性があると噂されているんです。
アップルによると、いろんなデバイスがいろんなケーブルを使うことが「電子デバイスのコネクター数の増加により消費者の困惑を引き起こす可能性があり、機器のコストと複雑性を増し、デバイスの適切な外観を保つことができなくなる」んだそう。それゆえに、「電子デバイスに必要なコネクターの数を減らすことが望ましい」と言っているんですね。
でも、ですよ。すぐにそういったことが起きるとは考えにくいですけどね。というのもLightningはまだ2年目で、切り替え当時多くのユーザーが、9年間も利用された昔の30-pinコネクタが廃止されたことに不平を唱えていましたから。
USB-Cであろうとなかろうと、アップルの新製品が新しい規格を採用すると最初は混乱を生じるという矛盾をはらんでいます。USB-Cが全てのコネクターを一掃するまでの間は、新コネクターは新しくストアに並んだ製品の1つに過ぎず、人々は新しいケーブルとアダプタを買わなければならないということには他なりません。
でも、すべてのコネクターが一掃された時、素晴らしい未来が待っているのは間違いないでしょうね。これは小さなコネクターが起こす新たなイノベーションの始まりなのかもしれません。
source: Cult of Mac
(前田真希子)