1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:26:37.47
ID:V1+AQhJG0
提督「大型艦建造で大和が出なさ過ぎて禿げ上がりそうだwwww」
提督「もっ、もう、変な笑いしか出ないwwww」
提督「こうなったらヤケだwwww」
提督「大型艦建造の際wwww」
提督「素材入れに、俺様の精液をぶちまけてやるwwwww」
~十時間後~
北方棲姫「パパー」
提督「どうしてこうなった……」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:29:15.54 ID:9ypkJRJ0o
出 落 ち
期待
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:29:33.95
ID:V1+AQhJG0
ザワッ
吹雪「えっ、うそっ……」ヒソヒソ
長門「提督に隠し子が……?」ヒソヒソ
神通「いえ、でも、あの子は建造ドックから……」ヒソヒソ
利根「では、新しい艦娘ということか……?」ヒソヒソ
北方「パパー」ペシペシ
提督「違う、違う……」オロオロ
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:34:43.19
ID:V1+AQhJG0
扶桑「でも、提督を父と呼ぶ艦娘は今までいませんでした」
山城「じゃあ、本当に父親なのでは……!?」
初春「人と艦娘の合いの子、ということか」
足柄「相手は誰よっ!?」
明石「あの時、秘書艦を務めていたのは――」
加賀「上々ね」ホッコリ
北方「ママー」スリスリ
提督「ひいぃ……!」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:35:57.12
ID:V1+AQhJG0
赤城「加賀さん! あなた、まさか……」
赤城「提督と……!?」
加賀「……」
加賀「ええ」
加賀「一夜を共にしたわ」
艦娘「っ!?」
提督「っ!?」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:39:01.19
ID:V1+AQhJG0
加賀「そうして生まれたのが、この子」
加賀「提督と私の血を色濃く表す、プリティベイビー」
加賀「――ほっぽちゃんよ」
電「似てないのです! 似てないのです!!」
雷「欺瞞よ! きっと養子だわ!」
金剛「提督! 本当にカガとベッドインしたのデスカ!?」
提督「身に覚えがありません」ガタガタ
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:43:20.16 ID:tA4W2kUFO
加賀さん真顔で嘘吐くなぁwwww
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:41:20.63
ID:V1+AQhJG0
霧島「――では、なぜ、あの子が生まれたのですか?」
鳥海「提督は昨晩遅くまで、大型艦建造に励まれていましたね」
大淀「そこで何か――特別な材料を使った、とか」
提督「っ!」ドキンッ!
提督「は、ははは」
提督「……まっさかぁ~?」
提督「そんなはずない……あ、あるわけないじゃないか」ハハハ
艦娘(怪しい)
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:51:53.10
ID:V1+AQhJG0
長門「……」ジー
陸奥「……」ジー
加賀「歓迎パーティーのプレゼントは何がいいかしら」ウフフ
北方「ゼロ! レップウ!」ピョンピョン
赤城「……」ジー
提督「くっ……」
提督「し、司令官を疑うとはな!」
提督「こんな魔女裁判のような場所にいられるか!」
提督「わ、私は部屋に帰らせてもらう!」スタスタ
吹雪「あっ、逃げた」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:54:55.73
ID:V1+AQhJG0
~提督の私室~
提督「くっ……」
提督「な、何たることだ」
提督「まさか精液があのように作用するとは……」
提督「加賀はともかく、DNA鑑定をされれば、言い逃れはできないぞ!」
提督「どうする……どうする、私!?」
ガチャ
提督「……ん?」
北方「……」ヒョコッ
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:56:54.60
ID:V1+AQhJG0
提督「なんだ、お前か」
提督「私は今、忙しい。みんなのところに戻りなさい」
北方「……」
テテテッ
ポスン
北方「パパトイッショガ、イイ」ギュッ
提督「……!」キュンッ
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:57:35.81 ID:LaXZjgoZO
落ちたな
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:59:30.94
ID:V1+AQhJG0
提督「そ、そうか」
提督「パパといっしょがいいか!」
北方「ウン!」
提督「よ、ようし」
提督「じゃあ、ジェンガでもして……」
提督「遊ぼうか!」ニッコリ
北方「ワーイ!」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:02:36.39
ID:V1+AQhJG0
提督(こうして、私はほっぽちゃんの可愛さに負け)
提督(彼女を認知し、私の子どもとして鎮守府に迎え入れた)
提督(ほっぽちゃんが来てからの鎮守府はにぎやかで――)
提督(戦時中だというのに、みんな明るくなって――)
提督(私は、ずっとそんな日々が続けばいいと思っていた)
提督(しかし――)
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:05:48.57
ID:V1+AQhJG0
提督「なにっ!? 深海棲艦の大群が押し寄せてきているだと!?」
大淀「はい! 南西より続々と現れ――」
大淀「海が黒く染まって見える、とのことです!」
提督「なんということだ――!」
大淀「提督。ここは撤退も視野に入れるべきでは――」
提督「――いや、駄目だ!」
提督「ここは重要拠点の一つ。落とされれば、人類の生存圏は大きく減衰する」
提督「援軍が来るまで……持ちこたえるんだ!」グッ
大淀「……はい!」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:09:02.67
ID:V1+AQhJG0
提督(……)
提督(……これで大勢、死ぬな)
提督(死力を尽くさねば、この進行は食い止められない)
提督(多くの艦娘が――おそらく、私さえも)
提督(死兵とならねば、この鎮守府は守れない)
提督(だが、それでいい)
提督(続く者たちが、私たちの遺志を継いでくれるのならば――)
北方「……」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:10:58.78
ID:V1+AQhJG0
~軍港~
提督「どうしたんだ、ほっぽちゃん」
提督「こんなところまで連れてきて――」
北方「……」
北方「テキノタイグンハ、ホッポガ、タオス」
提督「――なっ!?」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:13:11.41
ID:V1+AQhJG0
北方「ホッポヒトリデ、タオシテクル」
提督「無茶だ!」
提督「お前はまだ幼い――戦えるはずがない!」
提督「い、いや、それ以前に、出撃などさせるものか!」
提督「ほっぽちゃんはみんなの希望だ。この鎮守府の太陽だ」
提督「せめて、お前だけは逃がして――」
ドスッ
提督「うっ……!?」
提督「ほっぽ、ちゃん……」ドサッ
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:15:47.46
ID:V1+AQhJG0
北方「……」
北方「ココデ、マッテテ」
北方「スグニカエッテクルカラ……」
北方「マッテテネ――」
北方「パパ――」
提督(薄れゆく意識の中、それが、最後に聞いたあの子の声となった)
提督(果たして、何がどうなったのか――)
提督(それからほどなくして、深海棲艦の大群は消滅した)
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:18:08.65
ID:V1+AQhJG0
提督(あの大規模進行から、早くも一週間が経った)
提督(惨劇は回避され、私たちは生き残った)
提督(――ほっぽちゃん、ただ一人を除いて)
提督(艦娘たちによる懸命な捜索が続いているが)
提督(ほっぽちゃんは残骸さえ、見つかっていない――)
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:19:27.89
ID:V1+AQhJG0
~建造ドック内~
提督「う、ううう……」
提督「どうして親より先に逝ってしまったんだ……」
提督「この親不孝者め……」
提督「閻魔様に叱られても知らないからな……」グスン
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:21:50.40
ID:V1+AQhJG0
提督「駄目だ、何をしていても、どこにいても」
提督「ほっぽちゃんとの思い出がよみがえる……」
提督「胸にぽっかりと穴が開いたみたいだ」
提督「そしてそこから、血が流れて――」
提督「うっ、ううう……」
提督「――この悲しみは、耐えられない」
提督「こんなに苦しいのなら、いっそ――」
シュッシュッ!
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:23:36.04
ID:V1+AQhJG0
~同時刻 建造ドック前~
北方(ヤットモドレタ)
北方(コンナジカンニナッタケド)
北方(パパ、ヨロコブカナ……)テクテク
シュッシュッ!
北方(……?)
北方(ナンノオト……?)
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:27:07.04
ID:V1+AQhJG0
北方(ダレカ、イルノカナ……?)ヒョコッ
提督「う、うおおおおお!!」シュッシュッ!
提督「ほっぽちゃん! ほっぽちゃんカムバーック!」シュッシュッ!
提督「それが駄目なら、せめて――!」シュッシュッ!
提督「あの子の代わりにはならないが――!」シュッシュッ!
提督「第二子を作ってやるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」シュッシュッ!
提督「う、うおおお!! 孕めぇ!!」ドピュッ!
提督「建造ドック孕めぇぇぇぇえええ!!!!」ドピュルルルルゥッ!!
北方「」
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:31:23.34
ID:V1+AQhJG0
こうして――。
こうして、ほっぽちゃんは鎮守府に帰ってきて。
同時に、大人の階段を一つ、上った。
自分はああやって生まれたのだ――。
ほっぽちゃんは生命の神秘を知ると同時に。
しばらくの間、パパへの生理的嫌悪感が拭えなかった。
当の提督はなぜ、ほっぽちゃんに避けられるのか、分からなかったが――。
艦娘たちといっしょになって、彼女の帰還を大いに喜んだという。
めでたし、めでたし
33:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:37:55.55 ID:rXtKWKOCo
乙
所で第二子は産まれたんですかね?
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:57:26.40 ID:qP2kfqqTo
続きはよ。嫌悪抜けたほっぽちゃんはよ
37:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 22:31:13.90 ID:tyuKFGwDO
乙
二隻目が気になって仕方がない
第二章はよ
36:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/28(木) 21:32:18.68 ID:ST3JIsqF0
スレタイからまさかのイイハナシに涙不可避
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