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上鳴「そろそろハッキリさせとかねーとな」|エレファント速報:SSまとめブログ

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上鳴「そろそろハッキリさせとかねーとな」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 17:55:27 ID:hbBgj7v2
切島「何をだ?」

上鳴「決まってんだろ」

上鳴「それは……」

上鳴「誰が一番モテるのか!!!」

デク「で、出たあああああ!!」



2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:00:46 ID:hbBgj7v2
飯田「大事な話があるから男子は放課後集まってくれと聞いたが、そんな事とは……」

峰田「バカヤロー! これより大事な話があるか!?」

上鳴「体育祭も終わってスタジエール編に突入した頃合いだしな」

切島「スタジエールってなんだ?」

上鳴「ここらで誰がもて王なのかハッキリさせよーぜ!」

勝己「くだらねー。帰る」

上鳴「お? 逃げんのか?」

勝己「は?」

峰田「いや、その逆でめっちゃ自信あんのかもしれねーぞ!」



3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:04:00 ID:hbBgj7v2
上鳴「あーなるほど、さすが体育祭一位は違えなー!」

勝己「んだと?」

上鳴「一位入賞おめでとう!」パチパチ

峰田「おめでとう」パチパチ

瀬呂「おめでとう」パチパチ

切島「おめでとう」パチパチ

飯田「おめでとう」パチパチ

デク「お、おめでとう……」

轟「……おめでとうなんか言える立場じゃねえが……」

勝己「てめえらは俺をどうしてえんだよ!!!」フーフー



4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:07:23 ID:hbBgj7v2
峰田「でも誰がもて王なのかどうやって決めんだ?」

上鳴「そうだな、一番多く女子をお茶に誘えた奴が優勝でよくね?」

切島「ナンパなんか男らしくねーぞ!」

上鳴「なーに言ってんだ、高校デビューが!」

切島「な、何で知ってんだよ!」

上鳴「それじゃ早速女子探してくるか……」キョロキョロ

上鳴「……」

峰田「……」

峰田「女子はどこ行った?」

障子「何故俺に訊く」



5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:16:30 ID:hbBgj7v2
~その頃の女子~

発目「カワイイはつくれるんです!!」

発目「ということで、誰が一番女子力が高いのか決めましょう!」

耳郎「なんでサポート科が仕切ってんの……」

八百万「女子力……?」

梅雨「端的に言えば女の子らしさのことだわ」

葉隠「料理とかオシャレとかだね!」

お茶子「うー、勝てる気せえへん」

芦戸「それで、どうやって勝負するの?」

発目「フフフ……」

発目「まずは皆さんの色恋沙汰について聞かせてください!」

お茶子「下世話や!!」



6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:23:41 ID:hbBgj7v2
~教室~

峰田「どーする? 女子みんな帰っちまったぞ」

上鳴「んー明日にすっか……でも今日やりてえ気分なんだよなー」

上鳴「んじゃシミュレーションしてみようぜ! 女子のオトし方!」

上鳴「俺の場合はあれだなー、まず静電気でピリッとさせて」

上鳴「女子がフラっときたとこをキャッチする! 大丈夫ですか? お茶しよ! コレ完璧!」

デク(どこかで聞いたことあるような)

飯田「念のため病院に連れて行ったほうがいいのではないだろうか」

常闇「そもそも守るべき存在を攻撃するとはヒーローとしていかがなものか」

上鳴「いやお前らさあ……それ言っちゃう?」



7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:36:19 ID:hbBgj7v2
デク「……」

デク(かっちゃんはこの話題についていけてるのかな?)チラッ

勝己「………………」

デク(駄目だ……考えることを放棄している……!!)

デク(あまりにも次元の違いすぎる話題だからか……)

デク(とにかくこのままじゃダメだ!)

デク「かっちゃん! 起きてる?」ブンブンッ

勝己「フンッ!!」BOOM

デク「よかった、僕への純然たる悪意だけは忘れてないみたいだ……!」ホッ

轟「自分で言ってて悲しくならねえのか?」



8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:39:55 ID:hbBgj7v2
上鳴「なあ爆豪はどう思う? 女子のオトし方について!」

勝己「落とす……?」

上鳴「オトしたい女子がいた場合お前ならどうする?」

勝己「首をしめる」

上鳴「ちょっwwwいきなりマニアックなの来たなwww」

勝己「つーか落とし方に男も女も関係ねえだろ」

上鳴「ぶふっwwwまた問題発言いただきましたーwww」

デク「ダメだよかっちゃん、アンジャッシュのコントみたいになってるよ……」

尾白「上鳴の方はわざとやってそうだけどね」



9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 18:44:29 ID:hbBgj7v2
~その頃の女子~

耳郎「色恋沙汰……? 勘弁してよ」

葉隠「耳郎ちゃん上鳴くんと仲良いよね!」

耳郎「上鳴……? いや、ない」

お茶子「即答!!」

耳郎「うん、ない」

お茶子「それも二回!!」

耳郎「まあ、面白いしいい奴なんだろうけど……チャラいし」

梅雨「確かに将来のことを何も考えてなさそうなのは困るわね」

八百万「シビアですわ……」



10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:01:41 ID:hbBgj7v2
葉隠「芦戸ちゃんは青山くんとどうなの?」

芦戸「青山面白いよね! すぐお腹壊すけど!」

芦戸「でもクラスのみんなともっと仲良くなりたいなー」

芦戸「爆豪とか未だに名前覚えてくれないんだよ! ひどくない?」

お茶子「天真爛漫や……」

耳郎「葉隠は尾白とよく喋ってるよね」

葉隠「尾白くん? すっごくいい人だよ!」

梅雨「いい人で終わりそうな感じが拭えないわ……」

八百万「……」

発目「どうしました八百万さん!? どんどんぶっちゃけちゃって下さいよ!」

八百万「いえ、こういった話題はあまり……」

発目「それじゃあ女子力が高いとは言えませんね!」

耳郎「でもいいじゃん、八百万には最強の武器があるんだから」ジーッ

八百万「ええ、武器ならいくらでも作れますけれど……」

耳郎「いや、そうじゃなくて……」



11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:06:48 ID:hbBgj7v2
葉隠「梅雨ちゃんは? やっぱり緑谷くん?」

お茶子「えっ!?」

梅雨「どうしてそう思うの?」

葉隠「梅雨ちゃんと呼んでっていつも言ってるから!」

耳郎「よく見てるねあんた」

梅雨「そうね……彼なりに頑張ってくれてるようだけど」

梅雨「できればみんなに梅雨ちゃんと呼んでほしいわ」

耳郎「うーん、上手くはぐらかされた感じ?」

お茶子「……」ホッ

お茶子(あれ? 何で今ほっとしたんやろ)

梅雨(さすがに相澤先生は無理かしら……)



12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:14:10 ID:hbBgj7v2
芦戸「緑くんといえば、麗日は?」

お茶子「う、うん! デクくんいつも頑張ってるよね――」

発目「緑谷さんですか! 体育祭では色々と利用……お世話になりましたねー」

お茶子「……」

梅雨「どうしたの?」

お茶子「いや、何でもないんよ!」ブンブンッ

発明「悩み事ですか!? そんなときには私の発明品がお役に――」

耳郎「あっ、この展開は……」



13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:21:43 ID:hbBgj7v2
~教室~

上鳴「とまあ冗談はこのくらいにしてな、こっからは真面目な話だぜ!」

上鳴「まず俺に意中の女子がいるとするだろ?」

上鳴「そいつをどうやったら振り向かせられるのか、みんなでジャンジャン意見を出し合ってくれ!」

デク「なんだか主旨が変わってるような……」

デク(でも真面目に考えると結構悩むなあ……)

デク(例えば僕に意中の女子がいたとして……彼女を喜ばせるには……)

デク(いやいや! 何を考えているんだ僕は!)

デク(特定の人のことを考えちゃダメだ! 誰にでも通用する方法は――)



14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:24:56 ID:hbBgj7v2
デク「プレゼント、とか?」

尾白「やっぱりプレゼントかな?」

デク「あっごめん、被っちゃった……」

尾白「いや、僕の方こそ」

上鳴「おいおい! 地味ーに被ってんじゃねえよ!」

瀬呂(俺も同じこと言いそうになったわ、あぶねー)

飯田「贈り物もいいがやはり大事なのは気持ちだな。夫婦生活を長続きさせるためにも――」

上鳴「どこまで先を見越してんだよお前は!」



15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:27:36 ID:hbBgj7v2
上鳴「口田とかなんかねーの?」

口田「……」モジモジ

上鳴「まあそう照れんなって!」

口田「……」

上鳴「ほうほう、そうかそうか」

口田「……」

上鳴「へー、結構やるじゃねえかお前!」バシバシ

デク(どうやって意思の疎通を……!?)

デク(上鳴くんのコミュ力、僕も見習わなきゃ……)メモメモ

飯田「勉強熱心だな」



17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:39:10 ID:hbBgj7v2
砂藤「アタック! あるのみ!」

障子「想いは心の内に秘めるものだ」

峰田「相手がドン引きするまで粘りまくる!!」

切島「拳で語りあうとかどうよ!?」

上鳴「いいねいいね! どんどん行こうぜ!」

青山「何もせずとも、自然と光のもとに人は引き寄せられるのさ☆」

常闇「光あるところに必ず影がある」

青山「陰のある男……それはそれでミステリアス☆」

常闇「強すぎる光は濃い影を生む。だが同時に影こそが光を際立たせる……」

上鳴「さすがの俺でも何言ってるか分かんねえわ……誰か通訳してくれ」



18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:46:02 ID:hbBgj7v2
瀬呂「ダメだ……やっぱプレゼントしか思いつかねえ」

上鳴「引っ張ってそれかよ! まあいいわ」

上鳴「爆豪もなんか意見出せよ」

勝己「……」

勝己「そらをとぶ」

デク(かっちゃん……!! もういい……! もう……休めっ……!)

切島「それお前しかできねえじゃねえか!」

勝己「みんな俺になればいいんだよ」

上鳴「じゃあ俺爆豪はじめまーすwww死ねカス死ねカスゥ!」

勝己「俺以外俺じゃねえの!!」ドスッ

上鳴「当たり前だけどねっ!!」コポゥ

飯田「爆豪くん! 暴力行為はイエローカードだぞ!」ピーッ

デク(これぞかっちゃニズム……!!)



19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/08(月) 19:51:02 ID:hbBgj7v2
上鳴「あと轟! 澄ましてんじゃねーぞ!」

轟「……最近よく聞くのはあれだな」

轟「壁ドン」

デク(少女漫画だ……!!)

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