我々は釣られているのか? アマゾンのドローン配達特許に不安と期待
ドローン配達に熱心なアマゾンさん。
アマゾンからの商品がドローンによって配達される。そんな世界は果たして本当にやってくるのでしょうか。なんだかアイディアだけで実現はまだまだ先のような気がしていますが、アマゾンは相変わらず驀進中のようです。今回、アマゾンはなんとドローン配達に関する米国特許を取得しました。実現はもうそこなのでしょうか?
この特許が米国特許商標庁に申請されたのは、2014年9月のこと。そこには、在庫管理から複数の目的地までの配達を自主的に行なうシステムとあります。ドローンではなくUAV=無人航空機と書かれており、在庫情報を受け配達、または工場から品物を入荷し、飛行のルートはコンピューターで割り出すとあります。注文者は、リアルタイムで配達の様子をモニタリングできるとも。とはいえ、特許自体はかなり大雑把というかワイドな内容になっています。
しかし、特許を取得しようとも、これを実現するテクノロジーはまだありません。例えば、トップの画像の解説には、UAVの上部から見下ろす形で障害物などを感知とありますが、これを実際どのように行なうのかの詳細には触れられていません。自動で割り出す飛行ルートに関しても同じこと。概念はそこにあるものの、実現方法はまだわからないという内容の特許申請だったのです。となると、ドローン配達が実現されるかどうかは怪しいもの。少なくとも、近々デビューというのは無理でしょう。
特許が申請されたのは、アマゾンがドローン配達を発表してから約1年後。当時は、画期的なマーケティング方法だと注目されました。これが未来だと興奮しました。が、あれから時が経ち、特許取得に至った今、頭を冷やしてみると技術の問題だけでなく、法律の面をクリアする必要もあり、なかなか実現は難しいように感じます。ではこの特許取得には何があるのか? もしかして我々は、アマゾンのしかけたでかい釣り針に見事ひっかかっているのでは…?そう疑いたくなります。もちろん、この特許には他社へのアピールという役目もあるでしょう。(グーグルもUAV配達には興味を示しているようですし。)何より、消費者である我々へのアピールの意味も…。しかし、実現が見えないアピールは、このネタで話題になるよう、我々を釣ろうとしているだけだと思えてきます。
釣り…なの?
正直、今は釣られてもいいので期待していたいですけれど。未来は大きく描きたいからさ!
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
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