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OS X El Capitan日本語版の仕様公開、日本語IMのライブ変換とフォント4種追加で日本語環境が大幅強化 - Engadget Japanese


WWDC 2015で発表されたMac用の新バージョンOS、『OS X El Capitan』。その日本語版はWWDCで発表された英語版での強化点に加え、日本のユーザーにとってはかなり大きな変更点があることがわかりました。

これはAppleのEl Capitan 日本語版公式ページに記載されていた仕様。日本語IM(インプットメソッド)の変換方式にライブ変換(自動変換)が搭載される点に加え、日本語フォントとして新しく4種(上図)が追加される点が特徴として挙げられています。





日本語IMのライブ変換とは、文字入力中にバックグラウンドで構文を解析し、ほぼリアルタイムで自動漢字変換を実行する機能。Apple側は「あなたがひらがなを入力するのとほぼ同時に、自動的に変換していきます。変換のために一語ずつスペースバーを押す必要はもうありません」と解説しています。

画面には変換候補ウィンドウも表示されていることから、必要があれば変換候補が表示される動作になると想定されます。また公式ページでは「OS X El Capitanは、日本語の入力を劇的に簡単に、飛躍的に速くします」「増えた語彙と改良された言語エンジンを活用」とのアピールもしているため、このあたりの変換精度にはかなりの自信がありそうです。


新日本語フォントは、フォントワークス製「クレー」「筑紫A丸ゴシック」「筑紫B丸ゴシック」の3種類と、字游工房の游明朝体をベースとした「游明朝体+36ポかな」の4種類。

游明朝体はOS X Mavericksから搭載されていましたが、游明朝体+36ポかなは、漢字は游明朝体を使いつつも、かな書体を変更したバリエーション的な位置づけです。

フォントワークスの3書体は、いずれもOSの標準フォントとしてはかなりユニークなセレクト。ペン字的なクレーに加え、上品な丸みを帯びた筑紫A丸ゴシック、筆記体的な筑紫B丸ゴシックと、アプリなどでの使い勝手が良さそうな選択と呼べそうです。

さらに現時点では詳細不明ですが、OS Xの標準的フォントの1つである「ヒラギノ角ゴシック」も、文字太さ(ウェイト)種類が増加した点が紹介されています。ヒラギノ角ゴシックはSafariをはじめ、OS X日本語版では比較的多く目にするフォントなので、バリエーション増加はユーザーの利便性向上に繋がりそうです。



こうした日本語版ならではの変更点により、日本のMacユーザーにとってのOS X El Capitanは、英語版ユーザーよりもさらにアップデートの価値が高くなりそうな気配。名称の元ネタがヨセミテ国立公園にある岩山の名称から来ている点から、英語圏ではYosemiteからのマイナーバージョンアップと見られているEl Capitanですが、こと日本語版では、そうした見方はいい意味で当てはまらないのかもしれません。

とくに日本語IMのライブ変換に関しては、実際の動作精度によっては日本語入力の手間を大きく軽減してくれそうだけに、Macユーザーは注目したいところでしょう。

なおそのほかにもEl Capitanは、Soptlight検索やウィンドウ管理機能Misson Controlにおける機能強化など、多数の新機能が加わっています。これらに関しては、下記記事を参照ください。

速報:Apple、OS X El Capitan発表。Spotlight検索強化や速度向上にフォーカス
OS X El Capitan日本語版の仕様公開、日本語IMのライブ変換とフォント4種追加で日本語環境が大幅強化

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