LGエレクトロニクスが、55インチ曲面有機ELディスプレイ採用テレビのフルHDモデル LG OLED TV 55EC9310 を国内で発売しました。読みは「エルジー・オーレッド・テレビ」。
臨場感を増すため人間工学に基づき算出したという曲面に加え、webOS 2.0ベースのスマートTV機能が特徴です。
LGやサムスンは曲面を含む大型の有機ELテレビを海外市場向けに販売してきましたが、日本市場への投入は5月発売の4Kモデル LG OLED TV 55EG9600が初めて (55インチ有機ELテレビとして。LG調べ)。
やや遅れて発売を迎えた本製品 55EC9310 は、同じ55インチ曲面ながらフルHD解像度で比較的安価なモデルです。
主な仕様は
- 画面サイズ 55V型
- 方式 OLED(Organic Light Emitting Diode)
- 画素数 1920×1080
- 視野角 ±178°
- 大きさ 122.5cm × 75.4cm × 20.3cm(スタンド含む)
- 重さ 15.8kg(スタンド含む)
- 3D機能 CINEMA 3D、2D->3D変換など
- 録画機能 USBハードディスク録画、裏録画、くりかえし録画など
- チューナー 地上デジタル x 2(CATVパススルー)、B S・110度C Sデジタル x 2
- スピーカー スピーカー x 2、ツィーター x 2
- 音声出力 40W(各10W x 4)
- 入力端子 HDMI x 4、コンポーネント x 1
- 出力端子 ヘッドホン x 1、光デジタル音声 x 1
- その他 USB x 3(USB2.0対応)、有線LAN x 1、無線LAN x 1
- スマホ出力 Miracast、MHL対応
- 付属品 マジックリモコン(AN-MR500)、標準リモコン、3Dメガネ x 2個、説明書など
LG OLED TVシリーズはスマートTV機能 webOS TV smart+(webOS 2.0)の搭載も特徴です。オリジナルの webOS は2009年に、今は亡き Palm が起死回生の一手として発表したスマートフォンOS。カードベースのマルチタスクなど当時としては先進的な機能を備えていましたが、Anroid や iOS に対向する勢力に育つことなく、買収したHPにもあまり活用されないまま忘れられた存在になりつつありました。
LGは2013年2月にHPから webOS 資産を取得しており、自社で自由にカスタマイズできるスマートTVプラットフォームとして活用しています。
webOS TV smart+ は専用のマジックリモコンひとつでテレビ操作とアプリケーションの操作ができ、ウェブ閲覧や YouTube再生、各種VODサービス利用といった機能を備えます。LGの表現では、「あらゆる映像、あらゆるコンテンツの間をボーダレスにつなぎ、どこまでもなめらかに自由自在に行き来できる新次元のOS」。
有機ELパネル採用による特徴は、発光まで0.001ミリ秒以下の高速応答、自発光式ならではの高コントラストなど。
55EC9310の予想実売価格は39万8800円。5月に発売された 55インチ 4Kモデル 55EG9600 の約59万円に対して約20万円ほど安価です。1ランク上のサイズが欲しい場合は、65インチ4Kモデル 65EG9600 もこの秋に発売を予定しています。65インチモデルの予価は約100万円。