記録メディアを長年販売してきた太陽誘電(東京都台東区)が、同事業から撤退すると

発表しました。

画像:【太陽誘電のDVD-R】
太陽誘電のDVD-R

1988年に『CD-R』を開発し、時代の流れと共に『DVD-R』『BD-R』などの記録メディアをリリース

してきた同社ですが、11日、撤退を発表。

今年の12月末をもって、メディア製品の販売を終了するとしています。

撤退の理由については

HDD(ハードディスクドライブ)の大容量化やクラウドコンピューティングの普及に伴い、光記録メディア製品の市場は縮小を続けています。
このような状況に対応するため、当社は原価低減の加速、生産性の向上およびアーカイブビジネスの推進などを進め、収益性の改善に努めてまいりました。
しかしながら、想定を超える市場の縮小、および原材料価格の高騰等の影響により、さらなる収益改善は困難な状況であると判断し、記録製品事業からの撤退を決定いたしました。
今後は、電子部品、特に当社の成長戦略の要であるスーパーハイエンド商品に経営資源を集中して事業構造を変革し、収益体質の改善に取り組んでまいります

と説明しています。

また太陽誘電の子会社であるビクターアドバンストメディアも同様に撤退すると発表しています。

『DVD-R』などの記録メディアでは非常に有名な太陽誘電ですね。

撤退理由にある通り、HDDも大容量となっていますから、以前ほど売れ行きはなくなってきているよう

です。

少し寂しい気もしますが、1つのビジネスが時代の移り変わりで形が役目を終えたのでしょう。