スーパー刑事ヒーロー大戦
関連記事:仮面ライダードライブvsレスキューポリスこのssは東映刑事ヒーロー中心による物語です。
登場するヒーローは全員刑事ヒーローです。
ただし登場する刑事ヒーローたちは以下の条件になります。
1.当然ですがヒーローが刑事である事
2.本編で現役警察官である事
(本編時に休職や退職、または本編後に刑事になったヒーローは除外されます)
※例.轟鬼さん、伊達さん、加賀美さんはこの条件にあてはまるので除外です
【プロローグ】
<1975年>
~神之孫島~
「Go!」
1975年、神之孫島という無人島にて人々には決して知られる事のない戦いが行われていた。
戦っているのは一体のロボット。
その名は『K』
警視庁の特別科学捜査室に配属された犯罪捜査用ロボットである。
そしてKが対する相手は…
「お前との戦いも今日が最後だぞK!バドーは不滅なのだ!」
「バドーめ!そうはさせん!この私がお前たちの野望を叩き潰してやる!」
[バドー犯罪シンジケート]
さまざまな特殊能力を持ったロボットを犯罪者にレンタルし、
犯罪をビジネスとして考えている悪の組織、それがバドーである。
そのバドーの巨大メカがKを襲う。
そのメカはなにやら巨大な兵器を取り出して都市部へ撃ち込もうとしていた。
Kはそれを阻止するために巨大メカの前で自らの全パワーを開放した。
そこへ一人の刑事が駆けつけた。
「ウォォォォォッ!」
「やめろ…やめるんだK!」
「おやっさん!来ないでください!」
「これじゃあ…お前さんは死んでしまうぞ!?」
「ずっと一緒にいてくれと約束したじゃないか!」
「すみません…どうやらその約束は果たせそうに…ありません。」
「これは私の男の仕事なんです!」
「男の仕事だと…?」
「おやっさんは以前言いましたよね。
男にはこうと決めたらどんなにつらくとも悲しくとも、
やり遂げなければならない仕事があるんだと!これは私だけに与えられた男の仕事だ!
そのやりかけた仕事を放り出すわけにはいかないんです!!」
Kとそれにおやっさんと呼ばれた刑事の間で行われる会話。
Kは自らを犠牲にバドーをこの世から消滅させようと覚悟した。
だが…
「そうはさせんぞK!」
「バドーめ!いい加減諦めろ!」
「お前は私と一緒にこの地で誰にも知られず永遠に眠るんだ!」
「黙れ、我がバドーは不滅だ!」
「冥土の土産だ、いい事を教えてやる!」
「私はこの地上に4体のロボットを遺した。」
「なんだと!?」
「4体はそれぞれある年代に目覚めるようプログラムされている。」
「1985年、1995年、2005年、それと2015年にな!」
「目覚めた彼らはその時代でもっとも邪悪な存在の力を得るだろう!」
「そしてKよ!」
「お前はこれで私を封じたと思っているがそうではないぞ!」
「たった今、計算したがお前の力では私を封じる事ができるのは精々40年が限界だ。」
「40年後、その頃にはお前などエネルギーが尽きてただの鉄屑になるだろう。」
「そうなれば私の勝ちだK!」
「フハハハハハハ!!」
高笑いで勝利の余韻に浸るバドー首領。
だがKは必死である伝言をおやっさんに遺そうとした。
「おやっさん!お願いがあります!」
「何だK!ワシに出来る事ならなんでも言ってみろ!」
「悔しいが…ヤツの言う通り私の力ではこいつを封じるのに40年が限界です!」
「だからそれまでに………………」
この直後の会話は周りの音が激しく本人たちにしか聞き取れなかった。
だがそれで十分であった。
確かにKの想いはおやっさんに伝わった。
((ドドドドドドドドッ!))
「K…」
「Kェ…」
「Kェェェェェェェッ!?」
そしてKと巨大メカはこの海岸の海中深くに沈められた。
唯一人、生き残ったおやっさんはこの光景を呆然と眺めるしかなかった…
おやっさん、そう呼ばれたのは芝大造。
彼こそがこの壮大な物語の中心人物である。
…
……
………
それから40年の歳月が流れた。
<2015年>
進ノ介「待て!ロイミュード!」
霧子「泊さん!ロイミュードを早く倒さないと人々に被害が出ます!」
ベルトさん「さぁ、進ノ介!変身だ!Start Your Engien!!」
進ノ介「変身ッ!」
((Drive Type Speed))
ドライブ「行くぜロイミュード!」
2015年。
市街地ではこの時代の新ヒーロー、仮面ライダードライブがある怪人と戦っていた。
その怪人とは…
No.110ロイミュード「ガァァァッ!」
ドライブ「こいつ…珍しいロイミュードだな。」
ベルトさん「こいつはNo.110ロイミュード!
以前キミが倒したNo.119ロイミュードと同じく、
警察組織で運用するために生前の私が封印していたロイミュードだ!」
ドライブ「相変わらずベルトさんアンタって人は…とにかく倒すぞ!ハンドル剣!」
ハンドル剣を手にしてバドーロイミュードと戦うドライブ。
戦いは一進一退の攻防戦。
ドライブはこれ以上勝負を長引かせまいと一気に仕掛けた。
((Drive Type Formula))
ドライブタイプフォーミュラー「よし、これで一気に決めるぜ!」
ベルトさん「進ノ介!トレーラー砲を使うんだ!」
((フォーミュラー!砲!))
ドライブタイプフォーミュラー「ハァッ!」
No.110ロイミュード「ギャァァァァッ!?」
トレーラー砲でNo.110ロイミュードを倒したドライブ。
だが、No.110ロイミュードは瀕死の重傷を負いながらも爆炎の中から這い出てきた。
No.110ロイミュード「まだだ…」
No.110ロイミュード「まだ俺は死ぬわけにはいかない…」
No.110ロイミュード「何故なら…」
No.110ロイミュード「俺には偉大なるバドー首領復活の使命がある…!」
ドライブ「あいつ…まだ生きてるぞ!?」
霧子「ていうかバドーってなんですか?」
ベルトさん「放っておくわけにはいかないな。進ノ介、トドメを刺すんだ!」
必死に逃げようとするNo.110ロイミュード。
だがドライブは敵を逃すまいと追撃しようとする。
するとそこへ突然、一人の老人が現れた。
老人「待て!ヤツを追うんじゃない!」
ドライブ「ちょっとお爺ちゃん!邪魔しちゃダメだよ!?」
老人「いいんじゃ!ヤツを行かせてやれ!」
No.110ロイミュード「なんだか知らんが…助かった!」
ドライブの追撃を妨害する老人。
その隙にNo.110ロイミュードの逃走を許してしまった…
~特状課~
進ノ介「ハァ、一体どうなってんだよ?」
ベルトさん「進ノ介、とりあえず落ち着きたまえ。過ぎた事は忘れた方がいい。」
進ノ介「忘れられるわけがないだろ!
ロイミュードは取り逃がすしおまけにその原因になった爺さんはどっかへいなくなるし…」
霧子「しかもその件を、さっき捜査一課の仁良課長にネチネチ嫌味を言われましたからね。」
進ノ介「まったく…あの爺さんは何だったんだ?」
特状課へ戻ってきた進ノ介。
先程の件を仲間の前で愚痴っていたそんな時だった。
究「ねぇ、そのロイミュードが言っていたバドーってこれの事かな?」
進ノ介「究ちゃん、ネットでバドーの件がわかったのか!」
究「バドー、1970年代に暗躍していた悪の犯罪組織の名前だね。
記録はあんまり残ってないけど、
ロボットを使って犯罪をビジネスのように取り扱うとんでもない連中だったみたいだよ。」
進ノ介「バドーってそんな昔のヤツらだったのか…」
ベルトさん「40年も前か。なるほど、道理で私のデータバンクにもないわけだ。」
究「それで当時の警視庁でもバドーに対するある対策部署が設置されたんだ。それが…」
老人「警視庁特別科学捜査室だ。」
進ノ介「あぁ――――ッ!爺さんアンタは!?」
突然進ノ介たちの前に現れたのは、
先程No.110ロイミュードを取り逃がすきっかけとなった老人であった。
この老人の正体は…?
追田「あ…アンタは…おやっさん!」
芝「よう、久しぶりだな現。」
進ノ介「現さん、この爺さんと知り合いなんですか?」
追田「確かに一応知り合いだ。
このおやっさんは俺たちの大先輩にあたる芝大造さんだ。
今は現役を引退して20年前から指導員として後人の育成に携わっているんが…」
進ノ介「どうかしたのか?」
追田「…」
芝老人の顔を見るなり急に青ざめた表情になる追田刑事。
その理由は…
追田「実はこの芝さんことおやっさんはかなりの厄介者でな…
おやっさんがいる特別科学捜査室は警視庁内では知る人ぞ知る島流し部署なんだよ。」
進ノ介「島流し部署!?」
霧子「まるでかつての特状課ですね。」
芝「フンッ!辞めてったヤツらが軟弱だっただけじゃ!」
追田「俺もかつては、
ヘマをやらかして危うくおやっさんのとこへ送られそうになって冷や汗かいたぜ。
警視庁でも特命係と特別科学捜査室行きになったら警察人生終わったも同然だからな…」
究「特命係って何だろ?」
進ノ介「それで爺さん、一体何の用があってわざわざ特状課に来たんだ?」
霧子「もしかしてさっきのロイミュードを逃がした謝罪に来られたんですか?」
芝は何の用でこの特状課へ来たのか?
その理由を問い質そうとするのだが…
芝「ところで仮面ライダーの泊進ノ介ってのはお前だな?」
進ノ介「そうだけど、その前にさっきの事を説明してくれ!
せっかく後一歩のところでロイミュードを倒せるところだったんだぞ!
何で邪魔したんだ!?」
芝「そんな事は後回しじゃ。
それよりも小僧、今すぐワシと一緒に来い!出かけるぞ!!」
進ノ介「ハァ…?」
結局、進ノ介の問いに答える事もなく芝老人は進ノ介を無理やり特状