渋谷凛「信頼関係の形成」
●注意
キャラ設定やや改竄
Pが人間的に幼稚、マイナスな部分アリ
渋谷凛
桐生つかさ
渋谷凛、というアイドルがいる。
以前、ちょっとした縁で、彼女と関わった時期があった。
しかしその一時期だけで、彼女との仲が険悪になった事がある。
大抵そう言うのは、関わり始めの時だが、例に漏れず自分達もそうだった。
…自分の仕事意欲の欠如と、上手な距離を測れなかったのが原因だ。
俺が自己中心で、偏屈で、我儘で、どうしようもなく世間知らずの子供だったからだ。
【事務所】
P「俺が…アイドルのプロデュース、ですか…!?」
「うん。今人手が足りないんだ。『新人』の子で良いから、やってみない? 君より年下だし」
P「ええと…」
P「でも、俺、女の子の扱いとか上手じゃないし、迷惑掛けるかもしれません。向いてないと思いますよ?」
「大丈夫だよ。簡単なスケジュール調整とか送迎とか、モチベーション維持とか、簡単なことだから」
「仕事は慣れた人で取ってくるし、随所でフォローするからさ」
「あんまり深いとこまで関わる事は無い。誰でも出来るよ」
「なにより…」
P「?」
「新しいスタッフが入るまででいいからさ、それまで頑張って貰えない?」
P「………」
P「(人員補充までの繋ぎか…)」
P「そういう事なら……。わかりました」
P「(とある芸能プロダクションに入社してまだ1年とほんの少し)」
P「(書類修正、外注商品の管理など、簡単な事務仕事だけをこなし安穏と過ごしていた俺は…)」
P「(その依頼を、深くは考えず、二つ返事でOKした)」
P「(自分でそういう人付き合いはあまり向かない、コミュニケーションは達者では無いと自覚している…)」
P「(…特に女なんてのは……)」
P「(…面倒臭くて、扱いづらい生き物だ)」
P「(自分から進んで関わるなんて、本来なら願い下げなのに…)」
P「(もともと俺は器用な性格では無いし、少しガサツな面もある)」
P「(当然謝罪もしたし、今となっては少しマズかったと感じているが、心の片隅で……きっと自分が正しいと譲らない思いがある)」
P「(その後、女性は攻撃的な本性を露わにし、その女性の息がかかった多くの集団から疎外され、排他的に、俺は居場所を奪われた)」
P「(『俺がその女性に手を上げた』『ギャンブルに明け暮れ、多重債務をしている』、『援助交際をしている』、趣味や行動、過去の捏造など…)」
P「(人間性を疑うような勝手な噂を流され、貶められた)」
P「(軽い人間不信、女性恐怖症に陥りながら、俺は『女性は面倒臭い』と思うようになり)」
P「(それ以来は女性と関わりを断ってきた)」
P「(今回は…)」
P「(ただ単に、安易な……本当に安易な興味本位だった)」
P「(年下のガキなら、何とかコントロールくらいは出来るだろう)」
P「(どうせ短い付き合いなのだ、特に気にすることは無い)」
【会議室】
P「えー…オハヨウ」
P「お前が…渋谷凛?」
凛「………」カチカチ
P「(なんだ…この無愛想な子……)」
P「(携帯くらいしまえよ……クソっ)」
凛「……」
P「(いきなり舐められてるなぁ…)」
凛「……」スッ
凛「そうだよ、初めまして」
凛「アンタが、私の新しいプロデューサーね…」
P「!」
P「ああ。ヨロシク…」
P「(…アンタだと?)」
P「(俺は年上だぞ…?)」
P「(敬語じゃないのは少し腹が立つけど……まあいいか)」
P「(下手に出て、機嫌を損ねないようにしないとな。この年頃の女子は一番面倒だ)」
P「ああ、それは人手不足かな」
P「これから俺が予定管理と報告とか行うから、何かあったら言ってくれ」
凛「…理由って、本当にそれだけ?」
P「? あ、ああ…」
P「……?」
凛「…そう」
P「…はいコレ、俺の連絡先」
凛「ん……どうも」スッ
凛「…」
凛「アンタ…犬、好きなの?」
P「ハ?」
凛「アドレス。犬種捩ってるよね、コレ」
凛「コーギー?」
P「そうだけど……詳しいのか?」
凛「……ええと」
凛「別に…よく知らない…」
凛「……」カチカチカチ
P「……」
P「(何だ、コイツは……)」
・・・・・
・・・
・
・・・
・・・・・
=====
【後日 夜】
P「はー…」
P「兼務しても仕事は減らして貰えないか…流石にそうだよなぁ…」グチグチ
P「休みも返上で働かないといけないし…自由な時間が減るな」グチグチ
P「違う世代の子との会話は骨が折れるし…」グチグチ
P「給料も大した変りは無いしな…」グチグチ
P「……」
P「まあいいか! どうせ短期間だけだ!」
P「さあて、今日は珍しく定時だし、帰ってビール飲みながら、ゆっくり野球観戦でも…!」
ドカッ!
P「ッ…!?」ヨロッ
P「痛…っ」
「よっす」
P「お前……!」
「んな所で独り言喋ってたら、通報されっぞ。お前」
P「つ……つかさ、か!?」
キャラ改変申し訳ない。
現役JK社長の設定は原作基準。
つかさ「…久し振り」
P「そうか…お前の通う高校、この近くだったか」
つかさ「マジ驚いた。こんな所で会うなんて…」
P「就職でな。去年からここら辺で働いてる」
つかさ「へー…聞いてねェな、んな話」
P「忙しかったからな」
つかさ「ストップ。立ち話もダルいし、どっかで腰落ち着けるか」
~~20分後~~
【バー】
P「女子高生の癖に、随分洒落た店知ってるな…」
つかさ「つーか何年ぶり? 2年ぶりくらいか?」
P「お前とは…前に故郷に帰った時に、少し話した程度だから、まあそうなるな」
つかさ「今何やってんの? メーカー勤務?」カラン
P「グイグイくるな、相変わらず……」
P「というか……お前、さっき何頼んでた?」
P「お前まだ高3……未成年だろ?」
つかさ「あ?コレ?」
つかさ「アルコールじゃねえって、安心しろよ」カラン
P「……本当に昔から変わらないな、お前は」
つかさ「幼馴染同士、久し振りに会ったんだし、積もる話もあんだろ」
つかさ「アタシも色々話したいことあるし、乾杯だ、ホラ」カキン
P「乾杯」カキン
P「18歳で起業か。俺よりも年下で……!」
P「故郷から離れた高校で、一人で生活して、肩書きは社長か!」
P「脱帽した…」
つかさ「お前もな。アイドルのプロデューサーとか、んなタマじゃないだろ?」
P「まあ…俺は人見知りだからな」
つかさ「その言葉使っていいの高校生までだぞ?」
つかさ「人との関わりから逃げるのに、そんな耳当たりのイイ言葉に縋るなっつーの」
P「あー…でも、ひょっとしたら俺に合う仕事かもしれないだろ?」
つかさ「ハッ、んな軽いテンションで務まる仕事じゃねえよ、お前ソレ」
P「まあなー…俺そういうの苦手だし…」
P「しかも、受け持ちが面倒臭そうな子なんだよなあー…」
つかさ「……面倒臭そう?」
P「な、何だよ……」
つかさ「別に」
つかさ「お前さ、自分でも向かないと思うなら、やめた方がいいぞ。マジで」
つかさ「幼馴染として忠告してやるけど、お前に務まる仕事じゃねえ」
P「何だよ、エラそうにしやがって」
P「俺だってな、やる時はやるんだよ!」グビッ
つかさ「お前のためにも言ってるけど、その凛って子のためにも言ってんの」
P「……?」
P「ど、どうでもいいなんて…!」
つかさ「内心周囲を見下して、グチグチ不満垂らして、その癖変にプライドが高い」
つかさ「自分さえ良ければ他人なんて知らん顔…だろ?」
P「そんな……こと……」
つかさ「あと……」
つかさ「まだお前、『あの事』、引き摺ってるだろ?」
P「あの事?」
つかさ「女性に関して苦手意識を持ってるってヤツ?」
P「…そうか、お前に言ってたっけ。大学時代の事…」
つかさ「前に帰った時にアタシにも話してくれただろ?」
つかさ「当時は『んな話、JKに聞かせんなよ』とか思ったわ、マジウケた」
P「…」
つ
コメント一覧
-
- 2015年06月15日 22:28
- 最悪な終わらせ方
-
- 2015年06月15日 22:34
- 限りなくクズに近い幼稚
-
- 2015年06月15日 22:36
- 修羅場待ったなしっしょ
-
- 2015年06月15日 22:44
- ※1、 2 自演おつ
-
- 2015年06月15日 22:49
- たまにはこういうPもいい
-
- 2015年06月15日 22:59
- 序盤で(アカン)と思ったけど最後まで読むと思った以上に面白かった。
そして随分と久しぶりに凛を可愛いと思った気がする。誰だって完璧なんかじゃないやね。
-
- 2015年06月15日 23:01
- これでよく社会人やれてるなこのP
-
- 2015年06月15日 23:01
- 人間どっか欠けてるからこそ面白いんだよね。いい話でした
-
- 2015年06月15日 23:04
- 幼稚、マイナスな部分しかねえじゃねえか そして無駄になげえよ
-
- 2015年06月15日 23:05
- 最近ホント自演多いな
-
- 2015年06月15日 23:07
- ハウツー本の漫画みたいだった
-
- 2015年06月15日 23:25
- 完璧じゃないってのと無能ってのは全然違うからね
-
- 2015年06月15日 23:25
- ※7そもそも、モバマスやアイマス関連のPでまともに社会人をやってけそうなPがいたっけか?
-
- 2015年06月15日 23:26
- 胸が痛くなるな。
-
- 2015年06月15日 23:29
- ※13
ここじゃまとめられてないけど、どんでんPとかいるから…(震え声)
-
- 2015年06月15日 23:30
- ここからだと思うんだよね、Pの今後に期待。
-
- 2015年06月15日 23:35
- 割とまともにプロデュースは出来てたけど、P本人がそれを嫌々やってるってのもまた珍しいな。最後はお互いダメな部分に気付けて良かった
-
- 2015年06月15日 23:36
- 何だこのゴミP
腹立つわー
-
- 2015年06月15日 23:42
- Pがただのガキでクズ。
女性不審Pなら
「女は信用できない」のPぐらいやってもらわないと・・・
-
- 2015年06月15日 23:43
- 確かにこういうハウツー本あるなw
社会人一年目で指導なんできるわけがない。これをクズとか言ってるやつはなろうの俺TUEEEでもみてれば?
-
- 2015年06月15日 23:44
- ※19
3人のアイドルから1人を選べず、ヤリまくってヤリまくって最悪なエンドを迎えたPか?
-
- 2015年06月15日 23:45
- よかった
-
- 2015年06月15日 23:46
- ※19
このSSのPはまだ最後に自分と向き合えて反省したけど、あのSSのPは結局最後までクズだったと思うんですが…
-
- 2015年06月15日 23:51
- この後は凛と社長が修羅場か。凛が社長に勝てるビジョンが見えない
-
- 2015年06月15日 23:54
- いいじゃん実際こんな奴多いだろ
これをクズ扱いしてる奴器小さすぎ
-
- 2015年06月15日 23:58
- ※25
まあまあ、そもそもつまんなかったんだしこのSS庇う必要もないんじゃね?^ ^
-
- 2015年06月15日 23:59
- 確かに初対面であんな性格の子がいたら俺も「クソガキ」って思うわww
せめて敬語くらいはねえ。なんとなく共感できる。
-
- 2015年06月16日 00:00
- 問題はこんな奴がいるかどうかじゃなくてつまらないこと
必死に持ち上げるほどの作品か?
-
- 2015年06月16日 00:01
- Pが社会と現実ナメすぎな上に良い歳こいて甘ったれた事しか言わず女々しくてヘタレで・・・
このPに何か1つでも良い所があるのか?
バイト経験も無く就職して職場でナメた事ばっかりするゆとり世代みたいなPだな。社長にもっとボロクソに言われて欲しかったわ
-
- 2015年06月16日 00:01
- 面白かった。
なかなか耳が痛い内容でしたわ。
-
- 2015年06月16日 00:01
- ※25
最近いろんなSSを荒らしてる☆1君だろ?
総選挙SSとか漬物SSで自演してる奴。
構うなって…
あ、SSは良かったです
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク