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もう家は要らない? テクノロジーが変えてきた建築 : ギズモード・ジャパン

もう家は要らない? テクノロジーが変えてきた建築

2015.06.18 21:00
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家が火事! あぁ...大切な家財道具や思い出の写真が...。

あれ、待てよ? IKEAと無印で揃えた家具は同じものをまた買えばいいし、大切な写真はこの前Google Photosに全部アップロードしたし。仕事の書類は全部クラウドに保存してあるから...あれれ、大して困らないんじゃないかな?

かつて建物には災害から生命財産を守るという役割がありました。思い出の写真や大切な書類は家が燃えてしまえば二度と手に入らなくなってしまいましたが、最近ではそういった問題はやや解決されてきたように感じます。替えの利く工業製品なんかであれば、家財保険で新しいものを買えますしね。

便利になった現在において、財産を守る役割はだんだんと薄れてきたのかもしれません。あくまで個人住宅においては、ですが。


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例えばグーグルのクラウドサービスについて考えてみます。お昼に撮ったランチの写真や大切なドキュメントはクラウドに保存したからといって、絶対に安全な空気中を漂うようになるわけではありません。これらのデータは、グーグルのデータセンターなどの巨大な建物の中にある物理的なサーバーに保存されるのです。そこに私たちはインターネットを通じてアクセスして、大切な写真や書類を保存したり閲覧しているんですよね。

ということは、自宅は大丈夫でもグーグルの建物が火事になったら...。安心してください、グーグルでは個人住宅では到底真似できないような災害対策を行なっているようです。

グーグルのデータセンターではサイバー攻撃などのソフトウェア面ではもちろん、火災や地震といったハードウェア面も対策しています。一度火災が起きれば直ちにデータは他のデータサーバーへとバックアップされ、たとえ外部からの電気が途絶えたとしてもこのバックアップシステムは動き続けるようです。さらには、エイリアンゾンビの襲来といった到底起こりえない事件まで想定して訓練を行なう徹底ぶりです。


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米ノースカロライナ州にあるグーグルのデータセンター


従来の建築が担ってきた財産を守るという大切な役割は、一見失われてきたように感じます。しかし、私たちの気づきにくいところでデータセンターなどのような建築がその役割を一手に担っているのですね。テクノロジーが住宅から役割を奪う一方で、データセンターのような特殊建築も生み出してきたとも言えます。

今後、いろいろなものがさらにデータに置き換えられていけば、一般的な住宅は財産を守るといった役割から完全に開放されるかもしれません。財産が家からなくなれば、私たちのライフスタイルはもっと自由になるでしょう。今まで、引っ越しをするとなれば非常に大掛かりでしたが、近い将来トランクひとつで海外に移住なんてことも当たり前になるかもしれませんね。

ちなみに、グーグルは私たちの大切な情報を預かっているデータセンターの透明性にも力を入れているそうでストリートビューで建物の中を歩き回ることができますよ。


source: グーグルWIRED

(kazoomii)

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