セイバー「第一回綾香に相応しい夫決定杯!!」
ランサー「面白れじゃねえか」
アーチャー「その勝負、受けて立とう!! 無論、勝つのは英雄王であるこの我だがな!!」
セイバー「それでは第一回綾香に相応s綾香「はいストップ」
綾香「よくそんな事が言えるわね……」
ランサー「家の鳩でも逃げ出したのか?」
綾香「違います」
アーチャー「さてはこの大会で我が負けるのを恐れているのだな!? 安心しろアヤカ、我が勝つと約束しよう!!」
綾香(喋る気も失せる……)
セイバー「したいんじゃないのかい?」
綾香「私がいつそんな事言ったのよ!?」
アーチャー「そうだぞセイバー、アヤカは貴様とではなく俺としたいと言っているんだ」
綾香「それも言ってないです」
ランサー「……ったく、お前ら好き勝手に言いやがって……お嬢ちゃんに耳を傾けたらどうだ?」
綾香(やっぱランサーさんが一番まともだ……)
ランサー「……さ、ゆっくり話な、お嬢ちゃん」
綾香(……ちゃんとズボンを履いていれば)
綾香(結局続けるんだ……)
セイバー「ルールは簡単、一回の戦いで一人が脱落する」
アーチャー「つまり二回勝てばいいのだな……容易い」
ランサー「そんで……殴り合いで決めるのか?」
セイバー「違う……対決の内容は……」
ランサー「内容は……」
セイバー「……フィギュア探しだ!!」
アーチャー「……フィギュア?」
アーチャー「待て、何故貴様のフィギュアなどを探さなければいけないのだ」
セイバー「そのフィギュアは本来はセットでね……くっつければ僕と綾香がキスをするんだ」
綾香(キモイ)
アーチャー「何だと!? それでは貴様とアヤカが結ばれるのは必然と言ってるようなものじゃないか!!」
セイバー「違うのかい?」
ランサー「あたりめえだろ」
セイバー「……戯言は置いといて……とりあえずある建物にフィギュアを隠したからそこまで行こう」
綾香「どこに隠したの?」
セイバー「衛宮邸だ」
綾香(うわぁ……不法侵入だ)
アーチャー「待てセイバー。 そのフィギュアは誰が隠したんだ?」
セイバー「僕だが?」
ランサー「おい! つーことは隠してる場所知ってんじゃねえか!! てめえまさかそんなズルを……」
セイバー「待ってくれ、実は僕も覚えてないんだ」
アーチャー「もっとマシな言い訳を考えたらどうだ?」
セイバー「いや、これは本当なんだ……僕はほかの人よりも物忘れが激しくてね……現に僕は八年前の聖杯戦争のことを全く覚えていない」
綾香「えっ、でもセイバー、あれは嘘だって……むぐっ!?」
セイバー「そ、それに昨日の晩御飯も覚えていないし、誰と話したかも覚えてない」
セイバー(上手く誤魔化せるだろうか……)
綾香(そんなこと言ったってどうせ……)
ランサー「そうか……疑って悪かったな」
アーチャー「つまり我々三人は平等という訳だな」
セイバー(良かった)
綾香(ほんとバカばっか)
ランサー「そんなことしなくてもすぐに見つけてやるよ」
アーチャー「我の台詞だ、ランサー」
綾香(とりあえず衛宮さん達が帰って来るまでに見つかるように祈ろう)
セイバー「よーい……スタート!!」
セイバー「僕は天井の裏だ!」
ランサー「そんじゃ、俺は洗面所にでも行くか」
ランサー「……どうやらここにはねぇみてーだな……おっ」
ランサー「……女物の下着が山積みになってんな……って、今はそれどころじゃねえ、早くフィギュアを……ん?」
ランサー「このパンツ……名前が書いてあんな」
『せいばあ』
ランサー「!!!?」
ランサー「いや落ち着け、ここは衛宮邸だ……」
ランサー「……」
ランサー「……ふぅ、整理がついたぜ。 衛宮邸に『せいばあ』と書かれたパンツ、つまり……」
ランサー「……あの色男は女装が趣味だったんだな!!」
ランサー「へへっ、このパンツをもらっけばあいつの弱みを握ったのも同然……後々役に立ちそうだな」
ランサー「……誰も見てねえよな?」
綾香(見てるんですけど)
アーチャー「単細胞のあいつのことだ、机の裏のような分かりやすいところに……」
アーチャー「……あったぞ!!」
アーチャー「ふははは! これで決勝進出だ!!」
セイバー「フィギュアをよく見ろアーチャー!!」
アーチャー「フィギュアを……なっ!?」
アーチャー「こ、このフィギュアは……綾香のようで綾香じゃない!?」
セイバー「かかったな! それは綾香ではなく常に妖刀を所持している池袋の高校に通う女子高生のフィギュアだ!!」
アーチャー「なんだとおおおおお!?」
セイバー「因みに本物の綾香のフィギュアはこっちだ!!」
アーチャー「!! 貴様、やはり記憶が……」
セイバー「ち、違う!! たまたま見つけたんだ!」
アーチャー「……くっ、まあいい。 ランサーよりも先に貴様のフィギュアを見つければいい話だ……」
うおおおおおおお!?
アーチャー「!! 今の声は……ランサー!?」
セイバー「キッチンから聞こえたね」
アーチャー「まさか俺より先にフィギュアを……行かなくては!!」ダッ
アーチャー「単細胞のあいつのことだ、机の裏のような分かりやすいところに……」
アーチャー「……あったぞ!!」
アーチャー「ふははは! これで決勝進出だ!!」
セイバー「フィギュアをよく見ろアーチャー!!」
アーチャー「フィギュアを……なっ!?」
アーチャー「こ、このフィギュアは……綾香のようで綾香じゃない!?」
セイバー「かかったな! それは綾香ではなく常に妖刀を所持している池袋の高校に通う女子高生のフィギュアだ!!」
アーチャー「なんだとおおおおお!?」
セイバー「因みに本物の綾香のフィギュアはこっちだ!!」
アーチャー「!! 貴様、やはり記憶が……」
セイバー「ち、違う!! たまたま見つけたんだ!」
アーチャー「……くっ、まあいい。 ランサーよりも先に貴様のフィギュアを見つければいい話だ……」
うおおおおおおお!?
アーチャー「!! 今の声は……ランサー!?」
セイバー「キッチンから聞こえたね」
アーチャー「まさか俺より先にフィギュアを……行かなくては!!」ダッ
ランサー「いや、キッチンにいっぱいお嬢ちゃんに似たフィギュアがあったからびっくりしちまってな……」
アーチャー「アヤカだったら素晴らしいものの……悪趣味な……」
アーチャー(……はっ!!)
アーチャー(大量の偽アヤカフィギュアの中に……金髪の男のフィギュアが混じっているではないか!!)
ランサー「……」
アーチャー(そしてランサーは気づいてない……この勝負、貰った!!)
ガシッ!
アーチャー「手に入れたぞ、セイバーのフィギュア!!」
ランサー「何!?」
セイバー「フィギュアをよく見ろアーチャー!!」
アーチャー「フィギュアを……なっ!?」
アーチャー「こ、このフィギュアは……セイバーのようでセイバーじゃない!?」
セイバー「かかったな! それは3歳にして20歳の身体にまで成長した女性を妻に持つ騎士のフィギュアだ!」
アーチャー「なんだとおおおおお!?」
ランサー「ん? もう一つ金髪のフィギュアがあるじゃねえか」
セイバー「それが僕のフィギュアだ」
アーチャー「なっ……ということは我は……」
セイバー「ああ、敗退だ」
アーチャー「ばかな……アヤカ……すまない……」
綾香「ありがとうございます」にこっ
アーチャー「!?」
セイバー「とりあえず一回戦も終わったし、早く衛宮邸を出よう」
ランサー「そうだな」
アーチャー「……我は帰るぞ」
綾香(引き分けになってくれないかな……)
セイバー「決勝戦はフィギュア探しではない」
ランサー「じゃあなんだよ、殴り合いか?」
綾香(寧ろ、そうであってほしいな。 ダブルノックアウトで二人とも入院すればいいのに)
セイバー「決勝戦は綾香の眼鏡を外したら勝ちだ」
綾香「!!?」
ランサー「なるほどね……お嬢ちゃんの可愛い姿を見られるのは夫の資格があるやつってことか……」
セイバー「察しがいいなランサー、その通りだ」
綾香「なんで分かるの!?」
セイバー「というわけで綾香、早速……」
綾香「えっ」
ランサー「取らせてもらうぜ……」
綾香(に、逃げなきゃ!)ダッ
セイバー「! 待ってくれ綾香!」ダッ
ランサー「……素直じゃねえな」ダッ
セイバー「くっ……中々追いつかない」タッタッタッ
ランサー「……なぁ騎士さんよぉ、この勝負、俺に譲ってくれねえか?」
セイバー「悪いがそんなつもり
コメント一覧
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- 2015年06月19日 21:54
- prototypeって激レアなSSだな
-
- 2015年06月19日 22:32
- 口調がおかしいと思ったらプロトセイバー(男セイバー)かこれ。
-
- 2015年06月19日 22:41
- まさかプロトのssとはな
-
- 2015年06月19日 23:25
- なかなか面白かったのに※少な過ぎじゃね?
みんなプロト知らないのか?
-
- 2015年06月19日 23:42
- 花札の元ネタはよく分からなかったけど、面白かった。
prototypeのランサーってはいてないキャラなの?
カレンといいバーサーカーといい、型月のはいてないキャラはおかしい。
-
- 2015年06月19日 23:51
- プロトSSとかレア中のレアじゃないか!!(歓喜)
まぁそもそもプロトは公式のメディアへの露出が少なすぎるからマイナーなのは仕方ないね…ゲーム化して欲しいけど
-
- 2015年06月19日 23:59
- >>4
だってプロト知ってる人って中堅以上の型月ファンからだし……。そもそもアニメから入った人とかは確実に知らないしわからないと思う
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