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唯「ばらもす!」



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1:SS速報:2009/12/07(月) 18:37:36.70 ID:UQMEZIDV0


「おきなさい。私のかわいい唯や。」

唯「…ふぇ?」

「おはよう唯。もう朝ですよ。」

唯「うぅ?、今日も学校か…。。けど憂、喋り方何かおかし… 

「何寝ぼけてるんですか。今日は大切な日。唯が王様に旅立ちの許しをいただく日だったでしょ。」

唯「…お、おばさん誰…?憂でもお母さんでもないよ…」

母「もう…。早く目を覚ましなさい。今からお城に行きますよ、ついて来なさい。」

唯「」


2:SS速報:2009/12/07(月) 18:39:24.99 ID:UQMEZIDV0


「あっ、お姉ちゃん!」

唯「憂!いたんだ!…よかったぁ。」

憂「お姉ちゃん、ここ何だろう…?」

唯「夢でも見てるのかなぁ…?今知らないおばさんに起こされて、お城に行くからって。」

憂「その人、どうやら私たちのお母さんらしいよ…?多分、夢の中だよね…?こんなことって。。」

母「あなたたち、今日は目覚めてから様子が少し変ですよ?いくらまだ寝ぼけてても失礼ですよ。実の母親に向かっておばさんなんて。」

唯「だって、ほんt

憂「ごめんなさいお母さん。お姉ちゃんも私もまだちょっとぼーっとしてて。。」

憂「面倒だから、ここは話を合わせよ。ね?」ボソボソ

唯「わかったよ… 憂。どうせ夢だと思うし…」ボソボソ

母「では憂、留守番をよろしくね。」

憂「うん。お姉ちゃんいってらっしゃい。またあとでね。」

唯「はいはい?」





4:SS速報:2009/12/07(月) 18:40:57.18 ID:UQMEZIDV0


唯「え?っと…。おばs…じゃなくてお母さん。お城で何をするの?」

母「何って。王様に挨拶をしてくるのよ。失礼のない様にね。」


?アリアハン城?

王様「よくぞ来た!勇敢なるオルテガの娘!」

唯「はぁ…。(オルテガw?

えっと、、話を纏めると…
お父さん?のオルテガw?が魔王?を退治するために旅に出たらしいんだけど、途中で火山で落ちて死んじゃったらしい…。
それで娘の私が次の勇者になって、魔王ばらもすとかいうのを代わりに退治しなきゃならないらしい…

王様「町の酒場で仲間をみつけこれで仲間たちの装備を整えるがよかろう。」

唯「あ、あの?…」(話が勝手に進んでいくよぉ…)

王様「ではまた会おう!唯よ!」

唯「」


5:SS速報:2009/12/07(月) 18:42:02.93 ID:UQMEZIDV0


唯「う????い????」

憂「お姉ちゃん!話は聞いたよ!魔王退治に旅立つって!?」

唯「うん。そうみたい。。」ポワポワ

憂「そんな…。いくら夢でも危ないよ。お母さん!私もお姉ちゃんについていく!」

母「だめです。唯は勇者ですがあなたは何も訓練していない普通の娘よ。冒険なんて無理よ。」

憂「そんな…」

唯「というか訓練なんて一度もしたことないんだけど…」

母「心配しなくても大丈夫ですよ憂。ルイーダの酒場に行けば世界中の冒険者が唯を待っています。」

唯「… 行ってきます…。。」

憂「お姉ちゃん…」(心配すぎるよ…)ドキドキ


6:SS速報:2009/12/07(月) 18:43:19.35 ID:UQMEZIDV0


ガチャ

ルイーダ「いらっしゃい。あなたが勇者ね。」

唯「とりあえず、仲間を探しに…

「待ってたぞ、唯!」ザッ

唯「え!?その声は!」

律「本当に待ちくたびれぞ!」

澪「唯…。本当に唯なんだな…。」

紬「ふふ。会えてよかったわ。」ニコニコ

唯「りっちゃん!澪ちゃん!ムギちゃん!みんなもこの世界に!?」

律「気が付いたら3人共ここにいたんだ。もうすぐ唯って名前の勇者が来るから待ってろって、そこのルイーダって人がさ。」

澪「唯っていう名前を聞いて、私たちの知ってる唯かなって思って待ってたのさ。」

紬「だって唯ちゃん、まさか本当に勇者だなんて…。ちょっと信じられなかったもの。」

唯「私だって何がなにやら…w けど話を聞いてるとそうって…。」


7:SS速報:2009/12/07(月) 18:44:22.40 ID:UQMEZIDV0


唯「けど、みんなと会えてよかったよ。。安心したw」ポワポワ

澪「けど何なんだろうな、ここは。どうみてもドラクエ3の世界だし。けど夢にしてはリアルすぎるっていうか…。」

紬「ドラクエ?たしか、ゲームの名前よね…?」

唯「ドラクエやったことないよ。けどそれがどうしたの?」

律「澪が言ったとおりだよ。これ、ドラクエ3の世界と一緒なんだよ。アリアハンとかバラモスとかルイーダの酒場とかさ。
なんつーか、ゲームの世界の中に入ったって感じなんだよな。夢っていうよりその言い方のがしっくりくるな、うん。」

唯「そうなんだ…?けどどっちでも大して変わらないよ。早くいつもの世界に戻ろうよ。」

澪「そうは言われてもなぁ…。私だって早く帰りたいよ。でも…。」

律「…」

唯「…」ホゲー


8:SS速報:2009/12/07(月) 18:45:07.49 ID:UQMEZIDV0


紬「…もし、この世界がゲームなら、、」

律「ん?」

紬「やっぱり、クリアしろってことなのかしら…?」

唯「おー!さすがムギちゃん!そうしたら帰れるのかな。」

律「あー…それはなぁ。。」

澪「ゲームの結末しってる私と律だから分かるんだけど、ラスボス倒したあと勇者たちは元の世界に二度と帰れなくなるんだ。」

紬「そんな…。」

唯「それじゃぁだめだよね。。」

律「…」


9:SS速報:2009/12/07(月) 18:45:48.61 ID:UQMEZIDV0


律「けどさ。。」

唯紬澪「「「??」」」

律「それはゲームの話だよな…。このままこうしてても何も解決なんかできやしないんだし…。」

澪「…そうだよな。それに冒険を進める途中で帰る手掛かりも何か解るかもしれないし。。」

唯「ということは、やっぱり…」

紬「冒険するのね!」ニコニコ

律「ムギ… そこはワクワクするとこかw」ビシッ

紬「だって、、大好きな軽音部のみんなと冒険できるなんて。。」

澪「流石ムギ…、頼もしいよ。」(けどドラクエ3って結構クリア大変だった記憶が… うぅ…><)

律「澪しゃん… 私ほとんど内容忘れてるからよろしくな。あとは全部まかs」ゴンッ

律「うぅ… いたた…; …もしかして、澪も内容ほとんど覚えてないとかw?」

澪「え!?」

律「図星だな」ニヤリ


11:SS速報:2009/12/07(月) 18:46:35.46 ID:UQMEZIDV0


澪「だ、だって…、ドラクエなんてやったの小学生の頃だぞ!そ、そんなに詳しく覚えてるわけないだろ!」///

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ。」

唯「6回だ。」

律「うん。まぁ何とかなるよ。」

唯「そうだよそうだよ。何とかなるよ?」ポワポワ

紬「それでは出発ね。」ニコッ

唯律「「おー!」」

澪「ちょっと待った。」

唯「??」


12:SS速報:2009/12/07(月) 18:48:27.99 ID:UQMEZIDV0


澪「とりあえず、まずは色々と準備が先じゃないかな?何か適当に進めてすぐに詰まった記憶が…。うぅ。。」

律「ドラクエ3っていうとまずは仲間を揃えて装備とか薬草とか、、てか薬草は超重要だな。ん…、仲間って…、あれ?」

澪「ん?」

律「いや… そもそも私たちって何の職業に就いてるんだ…?気が付いたらここにいたから…。」

澪「あ」

紬「職業って、学生じゃないかしら? あ、この世界での私たちってことね。」

律「うん。ってか今着てるのもみんな制服だから学生なのは合ってるか。けど唯の学生には魔王退治は無理なわけで…。」

唯「じゃあ私聞いてくるよ。ここの店のひとなら知ってるよ、きっと。」

澪「ルイーダさんに直接聞くのか。自分の職業何ですかって聞くのもおかしいしな。唯に聞いてきてもらおう。」

唯「りょうかいです!」タッタッタ…


14:SS速報:2009/12/07(月) 18:49:41.53 ID:UQMEZIDV0


紬「職業って、なんだか楽しそうね。私は何に就いてるのかしら?」ニコニコ

律「ムギは僧侶って感じかなぁ…w私は何だろ?勇者とか賢者とかならいいんだけどな!」

澪「ゲームのルール的に多分それはないんじゃないか?戦士とかかなぁ、やっぱり。」

律「ちぇっwまぁ分かってるよ。で、やっぱ澪はもちろん… いてっ!」ゴツッ

澪「武闘家って言いたいんだろ!」

律「わかってんじゃん…w」

澪「まぁ、最低限僧侶や戦士は必要だろうな。これがいないと序盤はきつすぎるだろうな…。」

唯「みんなーーー。聞いてきたよーー」

律「で、何だった?」ワクワク

紬「楽しみだわ。」ニコニコ

唯「えっとね、ムギちゃんは商人だって。」

律「え?」


16:SS速報:2009/12/07(月) 18:50:36.07 ID:UQMEZIDV0


唯「で、りっちゃんが盗賊で、澪ちゃんが魔法使いだって。」

澪「え?」

紬「へー、商人なんてなんだか楽しそうだわ。」ニコッ

律「い、いや、、」

澪「…き、聞き間違いとかじゃないんだな?唯。」

唯「間違えないよー。…? どうかしたの?」

律「…」

澪「戦士も僧侶も抜きって…。無理だろ…。」

律「たしかに、きつすぎるな…」

唯「澪ちゃん、りっちゃん…。」


17:SS速報:2009/12/07(月) 18:51:39.28 ID:UQMEZIDV0


唯「二人ともらしくないよ!大丈夫!なんとかなるよ!」

紬「唯ちゃんの言うとおりだわ。私はゲームのことはよく知らないけど弱気にならないで?」

律「ん…、そうだよな…。回復は薬草で間に合わせればなんとかなるか。」

澪「…」

律「心配するなよ。それとも澪ちゃんは魔法使いでHPが低いからって、すぐ死んじゃうか不安なのかなぁw?」

澪「なっ… りっ、律こそ素早いからって怖くなったらみんなを置いて逃げようなんて考えてるんじゃないだろうな!」

唯「えー、りっちゃん逃げちゃうの!?そんなのだめだよー」

律「へへっ!そうだぞー。こうなったらとうぞくのはなとレミラーマでお宝盗んで、しのびあしでエンカとことん回避だー!」

紬「ふふ。頼りにしてるわねりっちゃん。」ニコニコ

澪「もう!すぐ調子に乗るんだから。まったく…。」クスッ


19:SS速報:2009/12/07(月) 18:52:34.36 ID:UQMEZIDV0


澪「王様にもらったお金は50G。他はひのきのぼうとか初心者用の装備か。」

律「とりあえず、装備できるものは装備してお金は全部薬草に使うか。」

道具屋「いらっしゃい。」

唯「薬草ください!」バッ

道具屋「6つで48Gだね。」

澪「準備完了っと。」

紬「いよいよ冒険の始まりなのね。」ドキドキ

唯「あ、出かける前に憂に言わなきゃ。」

律「え、憂ちゃんいるの!?」


20:SS速報:2009/12/07(月) 18:53:54.98 ID:UQMEZIDV0


唯「う??い???。」

憂「おかえりお姉ちゃん。あれ?びっくりした!みなさん!」

律「私たちもびっくりだよ!憂ちゃんもこの世界に来てたんだな。」

憂「はい…。あ、もしかして軽音部のみなさんが旅の仲間ですか?」

澪「どうやらそういう話らしいんだ。元の世界に戻れる手掛かりも見つけられるかもしれないし、ちょっと行ってくるよ。」

憂「そうですか…。でもお姉ちゃんの旅の仲間が軽音部のみなさんだったなんて、安心した。」

唯「私もだよ、うい」モグモグ

憂「だって、知らない人がお姉ちゃんと一緒に旅に出るなんて… 考えただけで…。」

紬「あら、それはそれで私はアリな展開だと思うわ。」ニコニコ

律「ただし、女キャラに限る。だろ?相変わらずだぜムギはw」

憂「?? まぁ、これでほっとしました。お姉ちゃんのこと… よ ろ し く お ね が い し ま す ね ?」ゴゴゴゴ…

澪律紬「」

憂(旅の途中でお姉ちゃんが死んじゃうなんて事があったら…)

澪律紬(何考えてるか十分すぎるくらい伝わってくるな…)「だ、大丈夫だよ」^^;


21:SS速報:2009/12/07(月) 18:54:54.75 ID:UQMEZIDV0


唯「行ってくるね!うい?」モグモグ

憂「お姉ちゃん!気を付けてね!みなさん、お姉ちゃんのことよろしくお願いします!」

唯「もう?、心配性だなぁ憂は。大丈夫だよ?。」モグモグ

律「おう、任せろ!唯のことは心配するな!…って、いつまで食べてるんだよお前はw」


?アリアハン平原?

紬「いよいよ旅立ちね。」

澪「ここから北の方にいくとたしか村があったな。まずはそこに行ってみるか。」

律「そうだな?。けど、やっぱ最初はレベル上げないとすぐ全滅しちゃうぜ。」

唯「あっ。みてみて。あそこに何かいるよ。水色の。」

澪「え!?」

スライムがあらわれた!
おおがらすがあらわれた!

澪「ひぃぃぃ><;」ガバッ

律「う、うわぁ… ま、まさか… 生きてるスライムを生で見れるなんてな… ハハ…。」(まじで動いてるよ… これ。。)


25:SS速報:2009/12/07(月) 18:56:00.26 ID:UQMEZIDV0


紬(この水色の… ゲ、ゲル状…)フルフル

澪「ひぃいぃ><!!!!」ダダダダダダ

律「」ポカーン

唯「りっちゃん、これなんだろう?」

律「え、、えっと、その、あれだ… こいつらが、その、、モ、モンスターってやつだ!だ、大丈夫!そんなに強くない… ハズ、、だ。」

唯「へー。モンスターなの?水色の丸いのは結構かわいいねw このからすは普通のよりもだいぶ大きいね。…って、あれ…。」

律「ドクロ足にぶら下げてるな。。人間の… はははw」

澪「ドクロ!!???うぅぅぅ>< 見えない聞こえない見えない聞こえないぃぃぃぃぃ><!!」ガクガクブルブル

律「落ち着け!澪ー!!!」ユサユサ))

唯「う、うわぁ!!こっちにやってくるよ!!」

スライムが こちらに ちかづいてくる
スライムのこうげき!

紬「ふふふふふ…。」ユラリ

つむぎは スライムのたいあたりを かたてで うけとめた!

スライム「!?」


26:SS速報:2009/12/07(月) 18:57:00.18 ID:UQMEZIDV0


紬「すごいの…、この、、ゲル状の…」グニグニ

唯「ムギちゃん!!どうしたの!?」

つむぎは スライムのかんしょくを たのしんでいる!

紬「ゲル状… ゲル状の… こ、こんなの…」ハァハァ

唯「!? どうしよう!!りっちゃん、ムギちゃんが帰ってこないよ!!」ユサユサ

律「こっちも澪が帰ってこない!!!おい澪!!ゲームではこんな奴ら何百匹でも倒してきただろ!!しっかりしろーー!!」ブンブン

澪「みえないきこえないみえないきこえないみえないkry

律「駄目だ…! くそっ!とりあえず今はこいつらを倒すしかなさそうだ;よし唯!やるぞーー!!!」

唯「うん分かった!…けど倒すって、やっぱりかわいそうだよぉ…。」

律「え…?かわいそうって…、何言ってんだよ。こいつらを倒していくのが勇者の役目なんだぞ。」

唯「で、でも、、やっぱり無理だよぉ。。」

律「…」





27:SS速報:2009/12/07(月) 18:57:55.76 ID:UQMEZIDV0


律(とりあえず、今はこいつらを倒すことを考えるか。。唯や澪はあとで何とか戦闘させるようにうまく言いくるめなきゃな…。)

律「仕方ない。私が全部倒してやるー!!うりゃああーーーー!!!」

唯「うわぁ…。」

りっちゃんが殴ったせいで大きなからすは痛がってるみたい。。かわいそうだけど… こいつらを倒すのが私たちのやることなんだよね?

律「ムギ!!手に持ってるそいつをこっちに投げろ!!」

紬「ハッ!りっちゃん?りっちゃんもこれ、触ってみたいの?」ポイッ

律「ナイスムギ!!そいつは触るんじゃなくて… こうするんだ!!!」ブンッ

飛んできた水色のアレをりっちゃんは手に持ってるひのきのぼうで打ち返した…
それはそのままからすに向かって飛んでいってぶつかって弾けた。グチャッ

唯「うぅ…。」


29:SS速報:2009/12/07(月) 18:59:07.13 ID:UQMEZIDV0


律「…」ゼェゼェ

戦闘が終わった。からすは棒で殴られ頭が砕けてお腹の中のものも溢れて出てきてる。しかも、水色のベトベトまみれ…

唯「からすも水色のアレもぐ、ぐちゃぐちゃだよ…。羽と血が散らかって…」

澪「ひぃぃいぃぃ;;」ガクガク

紬「澪ちゃん、大丈夫。大丈夫よ。」(ゲル状のアレ… 本当によかった…)ハァハァ

律「ん…?あれ!?」

唯「うわ!!死骸が… 消えていく…。。」

澪「う…嘘だろ…。死体が消えるもんか>< そう言って嘘付いて2人で私をからってるんだろ!!」ブルブル

律「いや、嘘じゃないよ。血もベトベトも見事に消滅していって… あ、、あれ…、お金に変わった…?」

唯「本当だ!お金に変わったよ!澪ちゃん!もう大丈夫だよ!!」

澪「ほ、、ほんと…?」グスン

律「は、はは…。よく分かんないけど、やっぱゲームってことなのかな…?澪も唯も、怖がらなくていいんだよ…。
こいつらは、生き物じゃない…。お金なんだよ。それに魔王が魔法をかけて人を襲うように仕向けたんだよ、きっと!」(知らないけど…)

唯「え!?そうなのりっちゃん!?」


30:SS速報:2009/12/07(月) 19:00:03.12 ID:UQMEZIDV0


律「そうだぞー。こいつらは解放されたがってるんだよ。ただのお金に戻りたくてたまらないんだ!
だからそれをやるのが私たちの役目なんだ!勇者の宿命なんだよ!」

唯「りっちゃん…!わたし、がんばるよ!!」ビシッ

律「そうだ!ほら、澪も…。これはゲームなんだよ。こいつらは怖くないって。な?ほら見てみろ。あいつらは消えたって。」

澪「グス… うぅ…。」チラッ

紬「大丈夫、本当に綺麗さっぱりだわ。あとはお金が残っただけよ。」

澪「うん…」グスン

律(なんとかうまくいったな…。とりあえず、唯と澪にはもっと戦闘になれてもらわないとな…。)

律「ふぅ…。」

紬「りっちゃん、今の話…。」ヒソヒソ

律「はは…。ムギにはやっぱ適わないな。。全部適当にそれっぽいことを言っただけだよ。でたらめ。」ボソボソ

紬「…今のはあれでよかったと私もおもうわ。けど、もう一つ… …」

律「ん?」

紬「りっちゃんも、あまり無理しないでね。。」

律「ムギ…。」


31:SS速報:2009/12/07(月) 19:01:00.82 ID:UQMEZIDV0


律「正直さ…、なんつーか怖かったよ…。敵が怖いっていうんじゃなくてさ、その、、モンスターとはいえ殺すなんてさ。。
だからさっき言ったことは、私がそうあって欲しいってことを言っただけだよ。」

紬「うん…。けど、本当にその通りだとおもうわ。だって、死体は全く痕跡が残ってないもの。」

律「やっぱこれってゲームなのかな…?しかもお金に変わるって…。まぁなんにせよ気は楽になったけどな…。」

唯「ほら澪ちゃん。もう大丈夫だよ。歩ける?」

澪「う、うん…。」

律「ほら、2人共!早くしろよ!置いてくぞー。」

北にあるっていう村を目指して私たちは冒険を開始。途中、またモンスターに遭遇したけど私も澪ちゃんも怖がりながらも
なんとか戦いました。やっつけたモンスターはしばらくすると本当に何もかも消えて、お金に変わってしまうなんて…本当に不思議。
そして日も暮れ始めた頃に

澪「つ、着いたな…。」グスッ

紬「レーベの村、だって。澪ちゃんとりっちゃんの言ったとおり本当に村があったわ。」ニコニコ

律「まあ、ここら辺はまだ内容覚えてるさ。(なんとなくだけど…)それよかマジで疲れた…。もうしばらくは歩きたくねーーー!!」

唯「夜になる前に着いてよかったね?。私もうお腹すいたよ?。ムギちゃん!お菓子????><」ドサリ

紬「ごめんね唯ちゃん、お菓子はないの…。けど、私もお腹がすいたわ。。」


32:SS速報:2009/12/07(月) 19:02:09.88 ID:UQMEZIDV0


律「まずは村を探検といきたかったけど無理そうだな…。ただ歩いてきただけじゃなくて、戦闘もあったし…。」

澪「そ、そうだな。よし、宿屋を探すか。そこで食事もとれるだろ。」

律「そうだな、そうしよう!」(いつもの澪の調子に戻ってきたみたいだな…。ひとまずは大丈夫そうだ。)

唯「あの建物そうじゃないかな??行ってみようよ。」

宿屋「こんにちは。旅人の宿屋へようこそ。一晩8ゴールドですがお泊りになりますか?」

紬「十分足りるわね。」

私たちはここの宿に泊まることにしました。この世界で初めて過ごす夜。目が覚めたら元の世界に戻ってるんじゃないかな?
そんなことを考えながらベットに入ると、すぐに眠気がやってきて気がつけばもう朝でした。



34:SS速報:2009/12/07(月) 19:03:04.24 ID:UQMEZIDV0


唯「う?い?…」ムニャムニャ

紬「ふふ、ぐっすり眠れたみたいね。唯ちゃん、もう朝よ。」

唯「…。私の部屋じゃない…。夢じゃなかったんだね。違う世界に、来ちゃったんだね。私たち。。」ゴシゴシ

紬「…。」

唯「あれ澪ちゃんと、りっちゃんは…?まだ寝てるの?」

紬「2人共、夜遅くまで話合ってたみたい。そんなに寝てないんじゃないかしら?もう少し寝かしてあげましょう。」

2人が目を覚ましたのはお昼頃でした。ドラクエ3の経験者だから、きっとこれからのことを色々相談してたのかな。


澪「えっと…。こんな時間まで寝ててごめん…; 」

律「けど、これからどうするかは大体考えたから大丈夫だ!2人で昨日このゲームのこと頑張って思い出してたんだ。
やっぱり、この状況だと経験者がしっかりしないとな!」


35:SS速報:2009/12/07(月) 19:04:06.93 ID:UQMEZIDV0


澪「まずは、この村の探索だな。それで情報を集める。冒険の手掛かりを村の人たちに聞いていくんだ。」

律「そうしていけば詰まることも多分ないだろ。まだ序盤だしな。」

唯「それならもうオッケーだよ!」

澪「え?」

紬「2人が寝てる間に出来ることをしようって唯ちゃんと話し合って、村の人たちから話を聞いてきたの。」

唯「なんだかまほうのたまってのを研究してるおじいさんがいるんだって。けど、その家はカギがかかってて入れないの。」

澪「紬、唯…。」

律「あ、ありがとう…。今の話で今後の展開を完璧に思い出したよ!城を出てすぐに大きな塔が見えるよな。
あそこでとうぞくのかぎをもらえるんだ。それは私覚えててさ、その鍵使ってまほうのたまをもらいにいくんだ。」

澪「まほうのたまがあればこの大陸から別の大陸にワープできたと思うんだ。詳しくは覚えてないんだけどな…。そんな感じの話だった。」

紬「ではその鍵を今から取りにいくのね?」

律「いや、もうちょっとだけレベルを上げたほうがいいと思う。このパーティーは、正直バランス悪いし…。」

澪「お金も溜まっていくしそれがいいと思うんだ。とりあえず、唯には出来るだけ早くホイミを覚えてもらわないと。」

唯「わかった!澪ちゃん!私、がんばるよ!」


38:SS速報:2009/12/07(月) 19:05:27.34 ID:UQMEZIDV0


そして、レベル上げが始まりました。
りっちゃんがいうには、バランスは悪いけど火力や耐久力の面では案外困らないんだって。
みんなでHPの低い澪ちゃんを守るように戦えばなんとかやっていけるって。

澪「う、うわぁああぁああ!?」><

ドガッ!!

澪「う…り、律!」

律「へへーん!やっぱり怖がりだなぁw澪は。私が守ってあげるから心配するなよw」

澪「な、そんなこと、、律こそ!さっきから私への攻撃は全部お前が受けてるだろ!お、大怪我したらどうするんだ!」

律「え!?なに!?心配してくれるの??やっぱ澪しゃんは私のことが…w」ゴツッ

澪「あたりまえだ!ふざけてる場合じゃないだろ!」

律「いてて…; だ、大丈夫だよ澪。盗賊ってさ、素早いだけじゃないんだ。守備力も他の職業よりダントツで高いんだぜw?」

紬「今よ、澪ちゃん!攻撃して!」

澪「わ、分かった!!うぅ、い、い、いくぞ!!!メラ!!!!」ボッ!

唯「澪ちゃん、すごい!!魔法だ!!澪ちゃんが魔法を使った!!!」

澪「う、うん…。本当に、火の玉出た。。魔法使っちゃったよ。す、すごいな私……。」


40:SS速報:2009/12/07(月) 19:07:13.35 ID:UQMEZIDV0


澪ちゃんの魔法はとても強くてモンスターを一撃で倒せます。
りっちゃんとムギちゃんがパーティーの壁役をこなして私が薬草でみんなを回復したり、敵が減ってきたらみんなで一斉に攻撃したり…
この役目は私が回復魔法を覚えるともっと戦闘が楽になって安定するらしいんだけど。。魔法なんて、本当に覚えれるのかなぁ…

律「ふぅ…。戦闘にもちょっとずつだけど慣れてきたな…。まぁ序盤はこの戦法でなんとかなりそうだけど…。やっぱ僧侶が欲しいな。」

澪「誰か1人でも僧侶だったらなぁ…。仕方ないけどさ。」

律(ドラクエ3を知らないムギには悪いけど、商人って正直使いどころが…。しかも、なんかイベントで別れる話があったよな…。)

紬「あら?こんなところに…。」ニコニコ

唯「あ!ムギちゃん!またお金見つけたの!?本当にすごいね!何回目だろ…。」ポワポワ

紬「何度目だったかしら…?あら、あっちにも落ちてるわ。」

律「ま、まぁ、お金には困らないけどな…。」

澪「よく考えたらさ、僧侶もいいけど終盤なんか物足りなく感じるんだよな。まぁ序盤はいないとすごくきついんだけど…。」

律「そう… だなw お金もいっぱい貯まるしな!それに商人って結構強い武器とか防具を装備できた気がするし!」


44:SS速報:2009/12/07(月) 19:08:43.21 ID:UQMEZIDV0


レベル上げはアリアハンの近くでしています。それは、疲れたり怪我をしたときでも憂のいる家に戻れば休んで回復ができるからです。

唯「う??い??!た?だ?い?ま??!今日も疲れたよ?w」ドサリ

憂「お姉ちゃんたち、今日もレベル上げご苦労様!ご飯はもう少し待っててね。すぐにできるから!」ニコッ

紬「ありがとう憂ちゃん。あらあら、すごくいい匂いね。」ニコニコ

律「いつもありがとうな!憂ちゃんの作るご飯はいつもおいしいから何がくるか楽しみだぜ!」

澪「憂ちゃん、私も手伝うよ。律たちは先にお風呂に入ってきたらどうだ?」

憂「澪さんありがとうございます!そうですね、お風呂はもうお湯を張ってあるので大丈夫ですよ。」



唯「ふぅ???、食べた食べた??。う??い??、アイス、、いい…よね…??」チラッ

憂「お粗末さまでした。ふふっ、もう…。お姉ちゃん、はい、アイスだよ。」ニコニコ

唯「わーーい!!!憂ー!大好きー^^」ペロペロ

紬「ふふ。」ニコニコ

澪「やれやれ。いつ見てもどっちが姉でどっちが妹なんだか…w」





45:SS速報:2009/12/07(月) 19:10:09.70 ID:UQMEZIDV0


憂「ねえお姉ちゃん、そろそろ寝ないと…。みなさんも。明日もレベル上げ頑張ってくださいね。疲れが残ったままだと…。」

律「うんそうだな。あ、それと、そろそろレベル上げは切り上げようと思うんだ。そこそこレベル上がってきたし。」

憂「?」

澪「まぁ、今の私たちならあの塔を攻略できるかもしれないな。まだ唯はホイミ覚えてないけど…。」

紬「たしかに私たち、初めの頃に比べると大分強くなったと思うわ。」

唯「じゃあ、明日はあの塔を探検するんだね!私、がんばるよ!」

憂「そうですか。お姉ちゃんみなさん、頑張ってくださいね!」

律「順調にいけば明日中に攻略できる。で、鍵を手に入れたらまほうのたまをもらって、そのままアリアハン大陸から旅立ちだな。」

憂「えっ…?」

律「早ければ明後日には別の大陸に行けるよ。」

憂「そ、そうなんですか。。」

律「ああ、明日攻略できるよう応援たのむぜ!あ、それと憂ちゃん、明日はお弁当をお願いしてもいいかな?朝から行こうと思うからさ。」

憂「え、あ…、はい!おいしいお弁当用意しますね!みなさん、何が食べたいですか?」

唯「わーい!!憂のお弁当?!!何を入れて貰おうかな??」

憂(……。)


46:SS速報:2009/12/07(月) 19:12:15.33 ID:UQMEZIDV0


そして、次の朝…

唯「じゃ、行って来るね?。」

憂「お姉ちゃん!気を付けてね!!みなさんも、どうか無事で。。」

澪「大丈夫だよ。唯のことはみんなで守るから。」

紬「心配しないで。では行ってくるわね。」

憂「あの、これ!持って行って下さい!!」

やくそうを40個手に入れた!

律「ちょ、、こんなに…。」

憂「役に立つと思って、昨日の夜摘みに行ってきたんです。」

唯「う、うい…。ありがとう><」ガバッ

憂「お姉ちゃん、頑張ってね。絶対に帰ってきてね!」ギュ

律「ありがとな。この薬草、大事に使わせてもらうよ。」


48:SS速報:2009/12/07(月) 19:13:32.72 ID:UQMEZIDV0


そして私たちは塔の攻略を始めました。
ちなみに並び順と強さは

律Lv4盗賊   装備 ブロンズナイフ  おなべのふた かわのぼうし
紬Lv4商人   装備 くさりがま  おなべのふた ターバン
唯Lv2勇者   装備 どうのつるぎ  かわのたて かわのぼうし
澪Lv3魔法使い 装備 ひのきのぼう おなべのふた かわのぼうし

りっちゃんとムギちゃんが敵の注意を惹きつけつつ攻撃。澪ちゃんが呪文で攻撃。私が回復や手があいたら攻撃のパターンはそのまま。
レベル上げで貯まったお金と、何よりムギちゃんがお金を拾いまくってくれるおかげで装備はかなり充実してます。
あと、よろい系を装備してないのは、制服よりも圧倒的にダサいって理由からだったり…。
たしかに亀の甲羅や旅人の服なんてダサすぎて着れないよ…。けどみんなはムギちゃんのターバンが以外に気に入ってます。

澪「やっぱりムギ、そのターバン買って正解だよ。」

律「なんか似合ってるんだよなぁ…。これ見たとき間違いないってピーンときたんだ!」

紬「私もこれ、なかなか気に入ってるの?^^」ニコニコ

唯「いいなぁ、ムギちゃん。私なんかかわのぼうし…。ターバンかぶってみたいのに。。」

そして!

澪「この洞窟が塔の地下に繋がってるんだな…。」


49:SS速報:2009/12/07(月) 19:14:49.66 ID:UQMEZIDV0


唯「薄暗いね。モンスター出てくるかな?」

律「そりゃあ出てくるさwしかし、ダンジョンの中ってのは雰囲気出てるよなぁ…。澪怖くないのかw?」ニヤニヤ

澪「こ、怖いわけないだろ!さ、さっさと先に進んで鍵を貰いにいくぞ!」

紬「あら?何か来たみたいね。カエル…?かしら?」

澪「」

律「きめえwwフロッガーってあんなに大きかったのか!」

唯「あ、ちょうちょも大きいね。」

澪「ひ、人の顔に羽が生えてる…。」ガタガタ

律「じんめんがだな。あいつも気持ち悪いな…。」

紬「りっちゃん!私がいくわ!」

律「よし、みんな!いつもの作戦どおりにいくぞー。」

唯「お??!!!」

澪「よ、よし。ま、任せろ…。」


52:SS速報:2009/12/07(月) 19:15:50.51 ID:UQMEZIDV0


紬のこうげき!

紬「えいっ!」ザシュッ

律「うげ;;カエルの腹から…。」

びちゃっ… ぼたぼた…。

澪「ひぃぃいぃぃいい!!!!」><

律「唯、止めだ!澪はあの蛾を!!」

唯「うぅ…。あれを攻撃するの…;;い、いくよ!ギー太!!!えい!」ズバッ

フロッガーをたおした!

澪「うぇ…。」グスッ

律「カエルの方は見るな!澪ならできるよ!!」

紬「澪ちゃん。大丈夫よ、頑張って!」

澪「うわーー><!!メ、メラ!!!」ボワッ

じんめんがをたおした!


54:SS速報:2009/12/07(月) 19:17:02.39 ID:UQMEZIDV0


そんな調子で先に進んで、なんとか塔へたどり着きました。
洞窟の敵にもちょっとずつ慣れていって(澪ちゃん以外w)戦闘はさっきの感じで。

澪「おおきな…カエル… 人の顔の…蛾…。」グスン

紬「澪ちゃんはよく頑張ったわ。もう塔に着いたわ。」

律「まぁ、ここまではまだ楽なんだよ。ここからだぜ。澪、もう帰りたいか???」ニヤニヤ

澪「うん、私もう帰る><」;;

唯「まぁまぁ澪ちゃん。もうちょっとだよ!澪ちゃんはがんばってるよ!!あんなにちょうちょ倒したもん!」

律「まぁ、じんめんがの方はまだマシだもんな。それでも十分グロイけどさ。けど、あのカエルは流石に澪にはキツいぜw」

唯「りっちゃん、攻撃するときすごい嫌そうだったもんね?。」

紬「私はまだ平気だったけど…。」ニコニコ

律「やっぱりムギはすごいぜwあんなのできれば戦いたくないってw」

澪「うぅ?;;」グスン


56:SS速報:2009/12/07(月) 19:18:20.86 ID:UQMEZIDV0


唯「ムギちゃん、そろそろだよね?お弁当食べようよw」ポワポワ

律「まて!まだ早いだろ!塔に着いたばっかりだろ!攻略はこれからなんだぞw」

紬「唯ちゃん、もう少し登ってからの方がいいと思うわ。」ニコニコ

唯「そっかぁ…。そうだよね。やっぱり頂上まで登ってからだよね。うぅー!!憂のお弁当、楽しみだなぁ…。」

澪「…頂上って。。遠足じゃないんだぞwまったくもう、唯ってば。。」ゴシゴシ

律「おっ!復活したなwじゃぁ攻略開始と行こうぜ!お弁当はもう少し登ってから食べるかw」

こうして私たちはナジミの塔(っていうらしい…)の探検を始めました。
モンスターはお城の近くでよく見かけるスライムやからすのほかにもおおきなカエルやおおありくい?とか色々出てくる…。
数が多くてなかなか手強いけど、なんとか大丈夫。憂のくれたやくそうのおかげだよ。
迷ったりもしたけど階段を見つけることもできて、3階まで進むことができました。


59:SS速報:2009/12/07(月) 19:19:48.72 ID:UQMEZIDV0


紬「すごく見晴らしのいい場所ね。ここからお城が見えるわ。」

律「実は!お弁当はここで食べようと密かに決めてたのさーwけど、ここまで景色がいいとは思って無かったよ。」

唯「けどちょっと危ないね。落ちたら大変だよ?。」

律「落ちたって大丈夫だろ、多分。ドラクエってそういうのじゃ死なないしな。いや、どうだろ…?普通に考えれば、やっぱり…。」

澪「けど上の階から落ちないとクリアできないダンジョンって結構あるよな。やっぱ、大丈夫なんじゃないかな?」

紬「みんな、お昼の準備ができましたよ?^^」ニコッ

唯「まってましたーー!!ムギちゃん!もう私おなかぺこぺこだよ?。」ドサッ

澪「おっ、すごくおいしそうだな。」

律「いっただきまーーーす!!!キャベツうめーーーーwwww」ムシャムシャ

紬「まだまだたくさんあるわよ。憂ちゃん、いっぱい作ってくれたのね。」


60:SS速報:2009/12/07(月) 19:20:49.85 ID:UQMEZIDV0


律「ぷはーーっ!!食った食った??w」

唯「おいしかったーw私ちょっと眠くなってきちゃったよ?。ふわぁ?…。」ゴシゴシ

澪「ん?ムギ、どうしたんだ?」

紬「ふふ。ちょっと待っててね。」ガサゴソ

澪「…? 水筒…?」

紬「もう少しちゃんとしたティーセットを用意できればよかったんだけど…、」コポコポ…

唯「わ、お菓子もあるよ!?」

紬「ふふ。やっぱりこれがないと寂しいもの。」ニコッ

律「すげー!わざわざお茶にお菓子まで準備してくれたのか!?いや、これこそ私たちの軽音部って感じだよ…。ムギ、ありがとう!」

澪「ムギ…。」(この心遣い…。本当にどれだけ嬉しいか…)


61:SS速報:2009/12/07(月) 19:21:34.85 ID:UQMEZIDV0


唯「けどムギちゃん、よくこれだけ用意できたよね。食べたことないお菓子ばっかりだけど、どれもおいしいよw」モグモグ

紬「そのお菓子はレーベの村で買ったものね。あとこれとこれはアリアハンの城下町で。あとは水筒なんだけど…
流石にティーセットは冒険には持っていけないから…。そしてお茶は薬草の葉で入れたものよ。けれど水筒だからあまりおいしくないかも…」

澪「そんなことないよ。ムギの入れてくれるお茶はいつでもおいしいよ!」

唯「やくそうが入ってるんだね?。けどおいしいよ^^さっすがムギちゃんだねw」ゴクゴク

律「あ?!こうやってると、部活をやってるときと全くおんなじだなwうんうん。これもうめー!!」モグモグ

唯「う?!!ギー太が弾きたくなってきたぁ??!…またみんなで部活がやりたいよ。。」モグモグ

紬「ふふ。本当にそうね。私も早くみんなと部活を楽しみたいわ^^」ニコニコ

澪「…元いた世界に早く戻りたいな。。さわ子先生や、梓や和はどうしてるかな…。」モグモグ

律「あんまり考えないようにしていたけどさ、やっぱり私たちって向こうの世界では失踪したってことになってるのかな。。」

唯「夢の中なのかもしれないよ??」モグモグ


63:SS速報:2009/12/07(月) 19:22:46.26 ID:UQMEZIDV0


律「けど、こんなにも長い夢なんてあるかな?それに夢にしてははっきりとしすぎなんだよ。現実感があるっていうか…。」

唯「じゃあずーーっと眠り続けているんだよ!きっと。」

澪「それならまだ安心できるんだけどな…。失踪したなんてより、ずっと目覚めないって方がまだマシだ。けど…。」

紬「この世界は、ゲームの世界なのよね?ゲームの中に入ってしまうというのも、ありえない話だけど…。」

澪「そうだよな。けど…。うーん…。」

律「結局、今の状況は考えても無駄なんだよ。普通ありえないんだしさ。夢とか別の世界に飛ばされたとかゲームに吸い込まれたとかさ。」


66:SS速報:2009/12/07(月) 19:24:08.90 ID:UQMEZIDV0


紬「ねえ、魔王の名前ってなんて名前だったかしら…?」

唯「ばらもす!」












                            完


76:SS速報:2009/12/07(月) 19:32:12.64 ID:5z88EYZ6O






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