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にこ「A-RISE!?」海馬「まさか!モンスター三連コンボ!」


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※この記事は凛「A-RISEのポスター!」海馬「そんなカード、オレは三十六枚持っているよ…」 Part3【完】の続きです。









2: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:19:32.62 ID:CJg+1PHT.ne

【♯7 もう一度ラブライブ!】

希「もう一度?」

絵里「ラブライブ?」

花陽「そう!A-RISEの優勝と大会の成功を以って終わった、第一回ラブライブ。
   それがなんとなんと!その第二回大会が行われることが、早くも決定したのです!」

第二回ラブライブの開催を知り、興奮するμ'sのメンバーたち。
しかし、一人興味なさ気に佇む穂乃果に、絵里が気付く。


絵里「…穂乃果?」

穂乃果「出なくてもいいんじゃない?」

一同「………」

一同「えぇー!?」

海未「穂乃果、今何と……?」

穂乃果「ラブライブ、出なくてもいいと思う」

――――――――――――――――――――――――――――




3: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:21:18.76 ID:CJg+1PHT.ne

その夜、穂乃果を除くμ'sのメンバーは、穂乃果がラブライブ出場に消極的であることについて
電話で相談し合っていた。

絵里「穂乃果も色々考えて、出なくてもいいって言ったんじゃないかしら」

海未「色々…?」

ことり「どうしちゃったんだろう…?」

海未「海馬くんが居なくなってしまったのが理由かもしれません」

にこ「……」

――――――――――――――――――――――――――――




4: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:23:23.90 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「海馬くん……」

穂乃果は、ことりを連れ戻した日のことを考えていた。
あの日、海馬のおかげでことりを連れ戻すことができたが、代わりに
海馬と音信不通となってしまったのである。
あれだけのことを起こしながら、海馬の件は一切ニュースにもならず、
全く情報を得られずにいた。

穂乃果「ことりちゃんを連れ戻せたのは嬉しいけど…。
    海馬くん、海馬くんだってアイドル研究部の仲間なんだよ?」

――――――――――――――――――――――――――――

翌日。

にこ「穂乃果!」

穂乃果「どうしたの?」

にこ「デュエルよ!」

――――――――――――――――――――――――――――




5: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:25:26.97 ID:CJg+1PHT.ne

にこ「いい?これから二人で、この石段をダッシュで競争よ!」

ラブライブ出場に否定的な穂乃果に対し、勝負によってラブライブに出場するかどうかを
決めようと、にこは穂乃果に挑んだ。

にこ「いい、行くわよ。よーい…ドゥン!」

穂乃果「にこちゃんずるい!」

フライングのように駆け出すにこと、それを追う穂乃果。

穂乃果「……」

(ふぅん)

(全速前進だ!)

(どうした。何を躊躇っている。ゆけ、高坂穂乃果!)

記憶の中の海馬瀬人の声が、穂乃果の頭の中でこだまする。




7: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:27:29.56 ID:CJg+1PHT.ne

にこ「あっ…!」

穂乃果「にこちゃん!」

急いで石段を駆け上がっていたにこが、躓いて転倒してしまう。

穂乃果「にこちゃん、大丈夫?もう、ズルするからだよ…」

にこ「うるさいわね、ズルでも何でもいいのよ。ラブライブに出られれば…」

穂乃果「にこちゃん…」

そして雨が降り始め、勝負は中止となった。

――――――――――――――――――――――――――――




8: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:29:18.43 ID:CJg+1PHT.ne

にこ「どうしてそんなにラブライブ出るのに反対なのよ…」

穂乃果「……」

海未「海馬くんを置いて自分たちだけ前に進むことに、後ろめたさを感じているのでしょう?」

穂乃果「え…?」

にこ「立ち止まってどうすんのよ…あの海馬が私たちに置いてかれるなんて思うわけないでしょ」

にこ「私はラブライブに絶対出場するわ!どのスクールアイドルよりも目立って、A-RISEよりも
   目立って、優勝して…。そんだけ目立てばあいつだってどこが帰る場所か迷わずに済むでしょ!」

穂乃果「にこちゃん…」

穂乃果「やろう!ラブライブ、出よう!」

穂乃果「Woooooo!」

海未「ほ、穂乃果!?」

穂乃果「スゥー…」

穂乃果「雨止めー!!」




9: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:31:14.90 ID:CJg+1PHT.ne

一同「……」

穂乃果の突然の奇行に面食らうμ'sのメンバーたちであったが、


にこ「うそ……」

穂乃果の叫びに応えるかのように、雲が流れ、日が差し込み、雨が止んでしまう。


穂乃果「本当に止んだ!人間その気になれば、何だってできるよ!
    海馬くんを呼び戻すだけじゃ勿体無い!10人で残せる最高の結果、優勝を目指そう!」

(ハハハハハ…)

穂乃果(海馬くんのあの高笑いが聞こえる…。思い出の中じゃなくて、また直接聞ける日が来るまで、
    私、諦めないからね…!)




10: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:33:12.73 ID:CJg+1PHT.ne

ババババ

にこ「あ、あれは……」

(ハハハハハ、フワッハハハハハ!)

穂乃果「ん…?」

上空に輝く太陽から、ヘリのローター音とシルエット、そして懐かしい高笑いが地上に近づいてくる。


海馬「ワハハハハ!アーッハッハッハッハ!! 」

一同「えぇー!?」

にこ「海馬!」

穂乃果「海馬くん!」

そこには、ヘリから降ろされた縄はしごに掴まり高笑いをする海馬瀬人の姿があった。


海馬「まさか、こうしてオレが 再びここに姿を現すなど思いもしなかった様だな!」

【♯7 もう一度ラブライブ!】終わり
――――――――――――――――――――――――――――




11: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:35:15.09 ID:CJg+1PHT.ne

【♯8 ユメノトビラ】

ある日、いつも通り屋上で練習していた穂乃果たちは、休憩の合間にラブライブ専用サイトを見ていた。

穂乃果「これは?」

花陽「予選が行われる各地のステージだよ。今回の予選は参加チームが多いから、
   会場以外の場所で歌うことも認められてるの」

穂乃果「え、そうなの?」

花陽「もし自分たちで場所を決めた場合、ネット配信でライブを生中継。
   そこから、全国の人にライブを見てももらうんです」

海馬「この街がラブライブの舞台になる訳か。なるほど、奴等の嗅覚なら、
   確実にスクールアイドルの群にも狙いをつける……」

穂乃果「全国…凄いや!」

――――――――――――――――――――――――――――




12: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:36:38.65 ID:CJg+1PHT.ne

海未「この辺りは、人がたくさん…」

学校のほとんどの場所をこれまでのライブで使用していたμ'sは、
新しく予選で使用する場所を探すため秋葉原を訪れいてた。

希「それに何より、秋葉はA-RISEのお膝元やん」

にこ「下手に使うと、喧嘩売ってるように思われるわよ」

穂乃果「そっか…」

海馬「ま、せいぜい今のうちに観光気分を味わっておけ」

――――――――――――――――――――――――――――







13: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:38:51.88 ID:CJg+1PHT.ne

A-RISE『UTX高校へようこそ!」

ツバサ『ついに、新曲ができました』

穂乃果たちは、大型スクリーンに映されたA-RISEの映像を見ていた。

穂乃果「負けないぞ…!」

ツバサ「高坂さんっ」

穂乃果「……」

穂乃果「!あ!あーーー!アライ…」

ツバサ「し!来て?」

突如穂乃果の前に現れたA-RISEのリーダー、ツバサは、
穂乃果の腕を掴んでどこかへと連れて行ってしまった。


海馬「何!この大会では、プレイヤーへの直接攻撃系魔法カードは、禁止されている筈だ! 」

――――――――――――――――――――――――――――




14: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:40:31.18 ID:CJg+1PHT.ne

ツバサに連れられ、UTX高校へと入った穂乃果。

ツバサ「ようこそ、UTX高校へ」

ツバサの隣に集まるA-RISEのメンバー、統堂英玲奈と優木あんじゅ。
そして追ってきた花陽、にこ、海馬が続いてやってきた。

にこ「A-RISE!?」

海馬「何!?統堂と優木……まさか!モンスター三連コンボ!」

花陽「あ、あの!よろしければサインください!」

ツバサ「フフ、いいわよ」

花陽「ありがとうございます!」

穂乃果「でも、どうして…?」

ツバサ「それは前から知ってるからよ、アイドル研究部の皆さん?」

海馬「ふん、お見通しという訳か」

――――――――――――――――――――――――――――




15: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:42:11.32 ID:CJg+1PHT.ne

ツバサ「ゆっくりくつろいで?ここはこの学校のカフェスペースになっているから、遠慮なく」

海馬「ええい、茶番はもうたくさんだ!さぁ、話してもらおうか、綺羅!貴様の愚かな企みをな!」

あんじゅ「ウフフ、あなたたちもスクールアイドルでしょ?しかも同じ地区」

ツバサ「一度、挨拶したいと思っていたの。高坂穂乃果さん?」

穂乃果「え?」

ツバサ「映像で見るより本物の方が、遥かに魅力的ね」

英玲奈「人を惹きつける魅力…カリスマ性とでも言えばいいのだろうか。10人居て、尚輝いている」

穂乃果「はぁ…」

ツバサ「私たちね、あなた達のこと、ずっと注目していたの」

あんじゅ「実は前のラブライブでも、一番のライバルになるんじゃないかって思っていたのよ」




16: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:44:21.67 ID:CJg+1PHT.ne

絵里「そ、そんな…」

ツバサ「あなたもよ?」

英玲奈「絢瀬絵里。ロシアでは常にバレエコンクールの上位だったと聞いている」

あんじゅ「そして西木野真姫は作曲の才能が素晴らしく、園田海未の素直な詩ととてもマッチしている」

ツバサ「星空凛のバネと運動神経はスクールアイドルとしては全国レベルだし、小泉花陽の歌声は
    個性が強いメンバーの歌に見事な調和を与えている」

英玲奈「牽引する穂乃果の対になる存在として、10人を包み込む包容力を持った東條希」

ツバサ「それに、秋葉のカリスマメイドさんまでいるしね」

にこ「私の良い所は!?」

ツバサ「グループにはなくてはならない、小悪魔ってところかしら?」

にこ「はわわ、小悪魔!にこは小悪魔~♪」

海馬「ふぅん。矢澤をあまり挑発すると何をしでかすか分からんぞ。
   奴の思考は、海馬コーポレーションのコンピュータを駆使しても予測不可能だからな」

ツバサ「そして海馬瀬人…」

一同「……」




17: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:46:31.15 ID:CJg+1PHT.ne

ツバサ「いつもカードありがとう!」

一同「………え?」

ツバサ「昔から応援してくれているよね、凄く嬉しいよ!」

海馬「ククク…そこまでオレを信用していいのか…綺羅…」 

絵里「海馬……そうなの……?」

希「知らなかったんやけど…」

凛「でも確かに前、ポスター36枚持ってるとか言ってたにゃ…」

海馬「綺羅め…オレの手札を晒しものにするとは、最大の屈辱……。
   この海馬瀬人を裏切って、ただで済むと思うなよ……」


【♯8 ユメノトビラ】終わり
――――――――――――――――――――――――――――




18: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:49:29.53 ID:CJg+1PHT.ne

【♯9 宇宙№1アイドル】

校内放送『お知らせします。たった今、我が校のスクールアイドルμ'sが、
     ラブライブの予選に合格したという連絡が入りました』

前回、A-RISEの誘いを受けUTX高校の屋上で予選用のライブを行ったμ'sは、
A-RISEとともに無事予選を突破したのであった。
ラブライブ出場に向け気合の入るアイドル研究部であったが、このタイミングで
練習を休んだにこを怪しく思い、その後をつけてスーパーに辿りついていた。

凛「お店に入っちゃったよ」

真姫「何で後つけるの?」

海未「普通に買い物しているみたいですね」

穂乃果「なぁんだ、ただの夕飯のお買い物かー」

海未「でも、それだけで練習を休むでしょうか?」

ことり「ラブライブの出場が決まって、気合も入ってるはずなのに…」

花陽「よほど大切な人が来てる、とか…」

真姫「どうしても手料理を食べさせたい相手がいる、とか…」




19: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:51:56.03 ID:CJg+1PHT.ne

ことり「ま、まさか…」

凛「にこちゃんがー!?」

にこ「……」

穂乃果たちが会話に盛り上がっていると、それに気付いたにこと視線が合ってしまった。


一同「あ……」

にこ「……」

ダッ

一同「逃げた!」

――――――――――――――――――――――――――――




20: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:53:49.67 ID:CJg+1PHT.ne

にこ「何でついて来てんのよ!」

穂乃果たちの尾行に気付き、スーパーの裏口から脱出するにこ。
しかし、裏口では既に絵里、希、海馬が待ち構えていた。

絵里「さすがにこ。裏口から周るとはねぇ」

にこ「うわぁ!」

海馬「いつもの友情ごっこや結束力などでは語れない。
   この戦いで矢澤に問われているもの。さあ、どうする矢澤。答を見せて貰おうか」

希「さぁ、おとなしく訳を聞かせて?」

にこ「ほわ!」

希「ちょ!?」

一度は希に捕まってしまったにこであったが、拘束を振りほどき逃走を再開した。

――――――――――――――――――――――――――――




21: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:55:38.00 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「結局、逃げられちゃったかぁ」

海未「しかし、あそこまで必死なのは何故なのでしょう」

海馬「闘う理由や信念ならどんなに弱いデュエリストの胸にも秘められてるだろうさ…。
   重要なのは、それに押し潰されるか、それを守り抜けるかだ」

???「あれ、海馬兄様?」

穂乃果たちが話していると、どこかにこに似た女の子が話しかけてきた。


穂乃果「にこちゃん!?」

海未「でも、ちょっと小さくないですか…?」

海馬「フン、奇遇だな」

花陽「海馬くん、知り合い?」

海馬「こいつは矢澤の妹だ」

一同「えぇーー!?」

――――――――――――――――――――――――――――




22: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:56:56.33 ID:CJg+1PHT.ne

希「にこっちに妹が居たなんて…」

にこの妹、矢澤こころに遭遇した穂乃果たちは、にこの家へ案内してもらっていた。

こころ「ところであなた方、μ'sの皆さんではありませんか?」

絵里「え…知ってるの?」

こころ「はい!スーパーアイドル矢澤にこのバックダンサー、μ's」

一同「はぁ!?」

こころ「いつも聞いてます。今、お姉様から指導を受けて、アイドルを目指していられるんですよね?」

絵里「…なるほどね」

海未「…状況が読めてきました」

真姫「…忘れてたわ、相手はにこちゃんだもんね」

こころ「がんばってくださいね!駄目は駄目なりに、8人集まれば何とかレビューくらいは
    できるんじゃないかって。お姉様、言ってましたから!」

絵里「ねぇ、こころちゃん?ちょっと、電話させてくれる?」

こころ「はい!」

――――――――――――――――――――――――――――




23: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 20:58:27.25 ID:CJg+1PHT.ne

プルルルル

留守電『にっこにっこにー☆あなたのハートにラブにこ、矢澤にこでーす!いまー電話に出られません☆
    ご用の方は、発信音の後に、にっこにっこにー!』ピー

絵里「もしもし、わたくしあなたの”バックダンサー”を務めさせて頂いてる絢瀬絵里と申します。
   もし聞いていたら…」

絵里「すぐ出なさい!」

真姫「出なさいよ!にこちゃん!」

海未「バックダンサーってどういうことですか!」

凛「説明するにゃー!」

海馬「ラブアローシュート!」

海未「あああなたはどさくさに紛れて何言ってるんです!?」   

――――――――――――――――――――――――――――




24: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:00:38.00 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「ここがにこちゃんの家…」

穂乃果たちは、こころに案内されにこの家に到着した。

こころ「弟の虎太郎です」

虎太郎「ばっくだんさー」

花陽「どうしてこんなに信じちゃってるんだろう?」

海未「μ'sの写真や動画を見れば、私たちがバックダンサーでないことぐらい、
   すぐわかるはずなのに…」

海馬「これが矢澤の洗脳術…!」

ことり「ねぇ、虎太郎くん。お姉ちゃんが歌ってるとことか、みたことある?」

虎太郎「これー」

そう言うと、虎太郎は一枚のDVDをことりに手渡した。

ことり「…?」

――――――――――――――――――――――――――――







25: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:02:27.50 ID:CJg+1PHT.ne

ことり「これ、μ'sのライブ映像だ!」

虎太郎から受け取ったDVDを早速再生する穂乃果たち。


真姫「いや、何かおかしい…」

絵里「見て、これ、にこがセンターになってるわよ…」

凛「合成にゃ!」

海未「でも映像自体は全く違和感ありませんね…個人でここまでできるものなのでしょうか」

海馬「フン、海馬コーポレーションの技術をもってすれば、この程度は造作もない…」

一同「……」

希「何が洗脳術や!やっぱりせとっちが一枚噛んでたんやないの!」




26: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:05:04.75 ID:CJg+1PHT.ne

ガチャ

にこ「あ、あんたたち…」

穂乃果たちがDVDを見ていると、にこが帰宅した。


海馬「矢澤、あれからこの城に辿り着いたのか?フッ、流石だと言っておく」

希「そりゃにこっちの家やしね…」

こころ「お姉様、おかえりなさい!バックダンサーの方々が、お姉様にお話があると」

海未「すみません。すぐに済みますので、よろしいでしょうか」

海未の瞳は怒りに満ち溢れていた。

――――――――――――――――――――――――――――




27: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:07:16.70 ID:CJg+1PHT.ne

にこ「…大変申し訳ありません。私、矢澤にこは嘘をついておりました」

絵里「ちゃんと頭を上げて説明しなさい?」

にこ「う…嫌だなぁ、皆怖い顔して。アイドルは笑顔が大切でしょ?
   さあ皆でご一緒に!にっこにっこにー!」

海馬「無駄だ、矢澤。そんな小細工は、こいつらのデッキには通用しない!」

にこ「…はい」

希「何かこっち側立っとるけど、せとっちもにこっちと共犯やからね?」

海馬「ふぅん……」


【♯9 宇宙№1アイドル】終わり
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28: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:12:05.00 ID:CJg+1PHT.ne

【♯10 新しいわたし】


凛「はぁ…止まないねぇ」

ある雨の日、凛、花陽、真姫、にこ、海馬の5人は部室でだらけていた。

真姫「そろそろ練習時間よ」

凛「と言っても、今日もこの5人。もう飽きたにゃ」

海馬「やはり凡骨か。デュエリストにとって戦いの前の
   このひと時がどんなに大事な時間か、お前には分かるまい」

にこ「あんたは練習しないでしょ…」

花陽「仕方ないよ凛ちゃん。2年生は修学旅行だし、絵里ちゃんと希ちゃんは生徒会のフォローを…」

凛「あ~あ、沖縄かぁ。今頃穂乃果ちゃんたち、楽しんでるだろうなぁー」

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29: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:14:19.47 ID:CJg+1PHT.ne

一方その頃。

穂乃果「何で雨なのーー!!」

ことり「台風直撃するかもだって」

沖縄に修学旅行に来ていた穂乃果たちは、大雨で外出できずにいた。

――――――――――――――――――――――――――――

凛「えぇーー!!凛がリーダー!?」

絵里「そう、暫定でもリーダーを決めておいたほうがまとまるだろうし。
   練習にも力が入るだろうと思って。もちろん、穂乃果たちが修学旅行から帰ってくるまでよ」

凛「で、でも…」

希「穂乃果ちゃんたちにも連絡して、相談した結果なんよ。うちとえりちもみんな、凛ちゃんが良いって」

真姫「良いんじゃない?」

花陽「私も凛ちゃんが良いと思う」

凛「ちょ、ちょっと待ってよ。何で凛?絶対、他の人の方が良いよ…海馬くんとか!」

海馬「遠慮しておくよ……オレはM&Wの次世代機の開発で多忙を極める身なのでね!」

にこ「海馬…」

真姫「またこのパターンか…」

――――――――――――――――――――――――――――




30: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:16:58.92 ID:CJg+1PHT.ne

海馬「デュエリスト諸君、バトル・シティへようこそ」

にこ・真姫・凛・花陽「………」

凛から練習のリーダーを押し付けられた海馬と、残り4名は練習のため屋上を訪れていた。


海馬「今から練習ルールを説明する。今日、ここに集まった参加者は海馬コーポレーションが
   認定したLv5以上のデュエリスト達だ…」

真姫「レベルって何よ…」

海馬「ふぅん。少しは静かに聞くという事が出来んのか。
   まぁいい、まずはスクワットから始めろ」

凛「あれ、意外とまともだにゃ」

花陽「凛ちゃん、失礼だよ?これでも海馬くんはアイドル研究部の副部長なんだから」

にこ「……あんたたち、はしゃいでいられんのも今のうちよ」




31: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 21:18:26.75 ID:CJg+1PHT.ne

海馬「ただし、スクワットの回数はオレがデッキから
   最初に引き当てるモンスターの攻撃力の10分の1とする」

にこ・真姫・凛・花陽「………」

海馬「ドロー!オレの引いたカードは…フハハハハ!」ペラ


《モンスターカード:青眼の白龍》
 攻撃力:3000
 守備力:2500


海馬「スクワット300回、始め!」

凛「そんなの無理にゃーー!!」

結局、海馬の無茶苦茶な練習メニューについていけないため、
凛が自らリーダーを引き受けることを申し出、普段通りの練習となったのであった。


【♯10 新しいわたし】終わり
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34: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:26:11.19 ID:CJg+1PHT.ne

【♯11 なんとかしなきゃ!】

海未「たるんでる証拠です!」

身体測定の結果、体重が少々洒落にならない域に達していた穂乃果は、
ダイエットの手始めとして生徒会室で運動をしていた。

穂乃果「ごめんごめん~。でもさー、毎日こんなに身体動かして汗もかいてるでしょ?
    まさか、あそこまで体重が増えているとは」

海馬「ふぅん。高坂。貴様の弱点は、下らん幻想から抜け出せないことにある」ボリボリ

穂乃果「ところで海馬くん。何で今日生徒会室に来てるの?
    …というか普段間食なんて全っ然しないくせに何でこれ見よがしにお菓子食べてるの?」

海馬「無駄口を叩くな」ボリボリ

穂乃果「ぐぬぬ…」

海未「今日は穂乃果が運動に時間を割いているから、その分の生徒会の仕事を
   手伝いに来てくれているのですよ?変な言いがかりはよしなさい」

穂乃果「そうだったの!?海馬くん……疑ったりしてごめn」

海馬「やはり普段食わんものを無理して食うものではないな。
   南、園田。残りは全て貴様らにくれてやる」

穂乃果「……ほんとにわざとじゃないんだよね?」

――――――――――――――――――――――――――――




35: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:28:40.89 ID:CJg+1PHT.ne

花陽「収穫の秋。秋といえば何と言っても新米の季節です!」

凛「いつにも増して大きいにゃー」

真姫「まさかそれ、一人で食べるつもりー?」

花陽は部室で普段よりも大きなオニギリを食べていた。


花陽「だって新米だよ?ホカホカでツヤツヤだぁ。これくらい味わわないと。あーん…」

穂乃果「…おいしそう」

花陽「食べる?」

穂乃果「いいの!?」

ガチャ

海馬「何っ、貴様ダイエットを放棄する気か!」




36: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:30:27.29 ID:CJg+1PHT.ne

海未「それだけの炭水化物を摂取したら、燃焼にどれだけかかるかわかってますか?」

穂乃果「うぅ…」

真姫「ダイエット?」

穂乃果「うん、ちょっとね…最終予選までに減らさなきゃって」

花陽「それはつらい。せっかく新米の季節なのに、ダイエットなんてかわいそう」モグモグ

凛・真姫「…」

花陽「モグモグ」

凛「かよちん…?」

花陽「ん?」モグモグ

真姫「気のせいかと思ってたんだけど、あなた最近…」

――――――――――――――――――――――――――――







37: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:32:25.46 ID:CJg+1PHT.ne

絵里「まさかこんなことになっていたなんて…」

希「まぁ二人とも育ちざかりやから、そのせいもあるんやろうけど」

にこ「でもほっとけないレベルなんでしょ?」

穂乃果だけでなく、花陽もダイエットが必要であることが判明した。

ガチャ

女生徒1「あの、今休憩中ですよね?」

女生徒2「よかったら、サイン頂きたいんですけど…」

穂乃果「あなたたちは?」

女生徒2「あぁ、すみません。」

女生徒3「私たち、この前のハロウィンライブ観て感動して…」

絵里「ありがとう、嬉しいわ。海馬、どう?」

海馬「ふん…書いて貰えるつもりでいるとは身の程知らずも甚だしい」

――――――――――――――――――――――――――――




38: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:33:39.16 ID:CJg+1PHT.ne

女生徒1「わぁー!ありがとうございます!実は私、海馬先輩みたいな
     デッキスタイルに憧れてたんです!」

海馬「フン……」

凛「また海馬くんのツンデレが始まったにゃ」

にこ「今更でしょ…」

絵里「というか海馬はいつファンを獲得してるのよ…」

――――――――――――――――――――――――――――

花陽「はっはっ…」

穂乃果「ふっふっ…」

アイドル研究部が見守る中、穂乃果、花陽はダイエットのため市街でランニングをしていた。




39: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:35:19.79 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「……」

花陽「……?」

突如ランニングを中断する穂乃果と、それに気付き振り返る花陽。
穂乃果の視線の先には、定食屋「GOHANYA」があった。


花陽「……!!」

穂乃果「……!」

花陽「!?、!!」ブンブン

穂乃果「!!!!」ガシ

結局、穂乃果と花陽は誘惑に負け、GOHANYAの扉をくぐってしまう。
しかしそこには、カウンターに座り食事をする、白のロングコートを纏った長身の男の姿があった。


海馬「フン、高坂。それに小泉…このような場所で巡り合うとは奇遇だな。
   どうだ、ダイエットは順調か」

穂乃果・花陽「……」

――――――――――――――――――――――――――――




40: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:37:48.13 ID:CJg+1PHT.ne

誘惑に負けそうになった穂乃果と花陽は間一髪のところで海馬に救われ、
他のメンバーの待つ神社へ向かって歩いていた。


穂乃果「そういえば海馬くんって、何か色々凄いもの作ってる会社の社長さんなんだよね?
    すぐ効果が出るダイエットグッズとか作ってないの?」

海馬「ないこともないが…神の薬と呼ばれながら、その反面、扱う者次第で
   善にも悪にもなり、一歩使い方を誤れば、直接プレイヤーの命をも奪いかねない、
   禁断の薬。又の名を、究極の兵器」

穂乃果「あるの!?」

花陽「使わせてください!」

海馬「…フン、まぁよかろう。ついて来い。オレたちの戦いのステージへ!」

穂乃果・花陽「やったー!!」

――――――――――――――――――――――――――――




41: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:39:37.31 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「こ、これが…」

花陽「禁断の薬…?」

海馬「フハハハハ!これぞ海馬コーポレーションが世界に誇る技術力をもって生み出した
   ダイエット薬。その名も『脂肪除去細菌兵器』!」

穂乃果「な、何か凄く危ない名前なんだけど…」

花陽「これ、飲んで本当に大丈夫なの…?」

海馬「オレの知った事ではないな」

穂乃果・花陽「……」

穂乃果・花陽「や、やっぱり地道に努力する方向でお願いします……」

こうして穂乃果と花陽はまじめにダイエットに取り組み、無事目標の体重まで
減量することに成功したのであった。


【♯11 なんとかしなきゃ!】終わり
――――――――――――――――――――――――――――




42: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:42:03.59 ID:CJg+1PHT.ne

【最終話 旋律のブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン】

遂に訪れたラブライブ地区予選当日の朝。
東京は早朝から雪模様となっていた。


亜里沙「お姉ちゃん!」

絵里「亜里沙、おはよう」

亜里沙「おはようじゃないよ!行かなくていいの?穂乃果さんたちはもう出たって雪穂が…」

絵里「穂乃果たちは学校説明会で挨拶しなきゃいけないから、
   一度学校に行ってそれから会場に来るのよ。だから大丈夫」

絵里「でも、雪がこんなに積もるなんて、困ったものね」

――――――――――――――――――――――――――――




43: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:44:18.98 ID:CJg+1PHT.ne

絵里『そう…それは仕方ないわね』

穂乃果『理事長は説明会を欠席してもいいって言ってくれてるんだけど、
    そういうわけにも行かないし…』

絵里たちは、学校説明会のため予選前に学校へ寄っている生徒会メンバー2年組から、
大雪の影響で説明会の開始が1時間遅れること、それに伴い合流時間も遅れる連絡を受けていた。

絵里『わかったわ。私から事情を話して、7人で進めておく』

絵里「ひとまず、控室に向かいましょう」

――――――――――――――――――――――――――――

花陽「すごい…今からここで歌うなんて…」

凛「綺麗だにゃ…」

穂乃果たち2年生を除いたアイドル研究部は、予選会場でこれから歌うステージを見つめていた。




44: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:47:23.25 ID:CJg+1PHT.ne

真姫「本当にここがいっぱいになるの?この天気だし…」

絵里「きっと大丈夫よ」

ツバサ「ビッシリ埋まるのは間違いないわ」

あんじゅ「完全にフルハウス。最終予選にふさわしいステージになりそうね」

絵里たちが話していると、同じく本日の予選に出場するA-RISEがやってきた。


海馬「ふぅん。やはり来ていたか、A-RISE。貴様らとの因縁、この大会で決着を付ける!」

英玲奈「…どうやら、全員揃ってないようだが」

絵里「ええ。穂乃果たちは学校の用事があって遅れています。本番までには、何とか」

ツバサ「そう。じゃあ穂乃果さんたちにも伝えて。今日のライブで、この先の運命が決まる。
    互いにベストを尽くしましょう?でも…」

ツバサ「私たちは負けない」

一同「……」




45: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:50:06.05 ID:CJg+1PHT.ne

海馬「ふん…勝てるつもりでいるとは身の程知らずも甚だしい」

ツバサ「……?」

海馬「認めよう。確かに貴様らの詩、ダンス、曲…いずれも他のデュエリストを寄せ付けない
   圧倒的なパワーを秘めている。このオレをも驚嘆させる程にな」

海馬「だが同じ道に2組の覇者はいらぬ。貴様だけは……
   オレたちが!この手で!倒す!!! 」

にこ「海馬……!」

ツバサ・あんじゅ・英玲奈「……!」

海馬「覚悟するがいいA-RISE。そして貴様らの記憶に、永遠に刻みつけておけ!
   真の勝利者であるこのμ'sの名をな!」




46: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:53:06.30 ID:CJg+1PHT.ne

ツバサ「フフ、かつてのファンが今では強力なライバル。嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちね」

そう言うとツバサは海馬の元へと歩み寄り、一枚のカードを取り出し海馬に差し出す。

海馬「何の真似だ」

ツバサ「これは今まで応援してくれたお礼…そして最強のライバルの門出の祝い。受け取って?」

海馬「綺羅、お前の気持ちは受け取っておく…だが、オレは自分のカードを信じる!」

そう言いながらもしっかりとカードを受け取る海馬。
その様子をどこか寂しげな笑顔で見つめた後、A-RISEはその場を去って行った。
A-RISEの勝利宣言に一時は不安を募らせたμ'sであったが、海馬の自信に満ち溢れた
言葉によって、その不安はすぐに解消された。


海馬「とは言えこの天候……」

雪の降る空を見上げながらそう呟くと、海馬は出口へと向かって歩き出した。

にこ「ちょっとあんた、どこ行くの?」

海馬「オレはしばらく旅に出る。矢澤、留守を頼んだぞ」

希「ちょっと、せとっち?」

にこ「しょうがないわねぇ。あんたいっつも意味わかんないんだから。
   開演までには戻って来なさいよ?」

――――――――――――――――――――――――――――







47: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:55:08.32 ID:CJg+1PHT.ne

絵里『えぇ!?動けない?』

ことり『そうなの、電車が止まっちゃったらしくて…」

雪はさらに深くなり、移動手段を失った穂乃果たちは学校から動けなくなっていた。


絵里『そんな……間に合うの?』

穂乃果「……走って行くしかない!」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「開演までまだ1時間ある。急げば間に合うよ!」

ことり「でも、外は……」

外は吹雪の様相を呈し、校門周辺もすっかり雪に埋まっていた。


海未「…今、考えている時間はありません」

――――――――――――――――――――――――――――




48: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:56:48.51 ID:CJg+1PHT.ne

ことり「雪、激しくなってる!」

海未「これでは、例え向かったとしても、間に合うかどうか…」

ことり「行こう、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「死ぬ気でやれば、怖くなんかないよ!行こう…!」

穂乃果「……」

ことり「この日のために頑張ってきたんだよ?やれるよ!」

穂乃果「……うおおぉぉぉ!」

こうして穂乃果たちは、ライブ会場へ向けて歩みを進めた。
しかし、既に数十メートル先の視界を確保することすら不可能なほど、吹雪は強くなっていた。

――――――――――――――――――――――――――――




49: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 22:58:33.76 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「うぅ…!」

猛烈な向かい風が吹き、思わず歩みを止める穂乃果。

ことり「諦めちゃだめ!せっかく…せっかく、ここまで来たんだから!」

海未「私だってそうです!二人の背中を追いかけているだけじゃない…やりたいんです!
   私だって、誰よりもラブライブに出たい!行きましょう!」

穂乃果「………うん!」

強い覚悟を決めた二人の幼馴染の姿を見て、穂乃果は再び歩みを進めようとする。


海未「穂乃果!」

ことり「…ほ、穂乃果ちゃん、前!」

穂乃果「……え?」

振り向いた穂乃果が見たものは、迫り来る大量の雹であった。




50: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:00:18.96 ID:CJg+1PHT.ne

海馬「滅びのバーストストリーム!!」

雹が穂乃果に襲い掛かる直前、今となってはすっかり聞き慣れた男の叫びとともに
一閃の光が雹をすべて薙ぎ払っていった。


穂乃果「何…?どうなってるの?」

海馬「フッハハハハハハ!命拾いをしたなぁ」

ことり・海未「海馬くん!」

海馬「その目に焼き付けるがいい…オレのプライド、オレの魂を受け継ぎししもべの姿を!
   出でよ、青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)!!」

そこには、青眼の白龍を模した3機のスノーモービルの姿があった。

――――――――――――――――――――――――――――




51: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:02:31.93 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「もう会場に居るんだと思ってたよ。でもありがとう!
    またライブに出られなくなっちゃうところだったよ……」

海馬「ふぅん。もとより、この戦いにキャンセルも延期もありえん。
   このオレがわざわざ出向いてきた以上はな」

ことり「ところで海馬くん、それは…?」

海馬「この天候ではさすがにいつぞやのVTOLも飛ばせん。
   これは我が海馬コーポレーションの技術を集結して完成させた究極の殺りく兵器…」

海未「殺りく兵器……?」

海馬「勝利の方程式は、3枚の青眼の白龍を引いた時完成する。
   狙いはブルーアイズ3体融合、強靭、無敵、最強……」

海馬「三千年の時を経て、究極進化せよ。我が最強のしもべ、
   青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン)!」

海馬の叫びとともに、3機の青眼が自走を始め、1体の大型のスノーモービルへと合体した。




52: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:04:22.38 ID:CJg+1PHT.ne

海馬「この究極竜は、プレイヤーが操作する必要はない。
   プレートにマップをセットすれば、マップデータは瞬時に読み込まれ、
   我が社のサテライトシステムを経由して、
   海馬コーポレーションの中枢コンピューターでデータを高速処理。
   再び転送された経路情報が、いかなる場所へも究極竜を導く。
   さっさと乗り込み決戦の地へと向かうがいい」

ことり「海馬くん…!」

海未「ありがとうございます…!」

穂乃果「待って」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「…これ、席が3つしか付いてないよ?海馬くんはどうするの?」

海馬「フン、さすが高坂。見破っていたか。
   だがオレを見くびるな高坂!
   オレの勝利の方程式は、貴様が考える以上にパーフェクトだ!」

穂乃果「…!嫌だよ、また海馬くんを置いて行くなんて!」




53: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:06:08.35 ID:CJg+1PHT.ne

ことり「穂乃果ちゃん!」

海未「気持ちは解ります!…私だって同じ気持ちです。でも今は…」

穂乃果「ことりちゃんを連れ戻して、でも海馬くんがいなくなって…。凄く後悔したんだよ?
    何で大切な仲間を置いて行っちゃったんだろうって…。
    だから、もう誰のことも置いていかないって決めたんだ!
    ラブライブには出たい!でもそれはアイドル研究部全員で出なきゃ意味がないよ!」

そう言うと穂乃果は、その場にしゃがみ込んでしまった。


ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「穂乃果!聞き分けてください!」

海馬「ふぅん……」

しゃがみ込んでその場を動こうとしない穂乃果に歩み寄り、その顔を見下ろす海馬。




54: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:11:35.59 ID:CJg+1PHT.ne

海馬「その青き瞳、白い肌…まさしく青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)…!」

穂乃果「え?……」

海馬「立ち上がれ、高坂!貴様はここで終わるデュエリストではない!」

穂乃果「……」

海馬「貴様は、オレが認めた誇り高きデュエリスト。オレの前で無様な敗北を喫するなど、断じて許さん!
   貴様にも見えるはずだ。見果てぬ先まで続くオレたちのロード。貴様はここで立ち止まるのか!
   行く手に神が立ちふさがるなら、神を、なぎ倒して行け!」

穂乃果「……!」

海馬「臆するな!ゆけ高坂。オレは、必ず決戦の地へと辿り着く!」

穂乃果「…絶対だからね!」

こうして青眼の究極竜は穂乃果、ことり、海未の3名を乗せ、ライブ会場へと爆進したのであった。

――――――――――――――――――――――――――――




55: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:13:12.23 ID:CJg+1PHT.ne

海未「凄いスピード…これなら間に合います!」

自動操縦される究極竜に乗って、穂乃果たちはライブ会場へ向かっていた。


穂乃果「ん?『バーストストリーム』…?何のボタンだろう、これ」ポチ

ことり「あ、穂乃果ちゃん、勝手に押したら…」

スピーカー『アルティメットバースト!』

穂乃果がボタンを押すと、スピーカーから海馬の録音音声が流れるとともに、
究極竜のそれぞれの口から火炎放射が放たれた。


穂乃果「か、海馬くん……」

海未「さっき穂乃果を助けたのはこれだったんですね…」

ことり「確かに殺りく兵器だね…」

――――――――――――――――――――――――――――




56: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:15:04.60 ID:CJg+1PHT.ne

凛「穂乃果ちゃーん!」

花陽「間に合った!」

穂乃果「みんな!」

ついにライブ会場まで辿り着いた穂乃果たちと、それを待ち受ける凛たち。
究極竜はその役目を終え、静かに停止した。


希「それ、せとっちが?」

ことり「うん。私たちのために、用意してくれてて…」

にこ「…海馬は?」

穂乃果「……」

穂乃果「……海馬くんは、私たちのためにこれを譲ってくれて…後から来るからって…」

にこ「…そう」







57: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:17:16.81 ID:CJg+1PHT.ne

穂乃果「……怒らないの?」

にこ「何であたしが怒るのよ。海馬が来るって言ったんなら、絶対来るわよ…」

にこはそう言うと、穂乃果たちから表情を隠すようにライブ会場へと歩き始めた。


希「にこっち…」

にこ「あんたたちを無事送り届けたのがあいつの果たした役目。
   なら、今度はあたしたちが役目を果たす番でしょ!」

――――――――――――――――――――――――――――

穂乃果「皆さんこんにちは!これから歌う曲は、この日に向けて、新しく作った曲です。
    たくさんのありがとうを込めて、歌にしました。
    応援してくれた人、助けてくれた人がいてくれたお陰で……私たちは今、ここに立っています!
    だからこれは、皆で作った曲です!」

μ's「聴いてください」

心を鎮め、客席を見渡すμ'sのメンバーたち。
結局、海馬の姿はそこには無かった。だが全員、海馬の約束を信じ、ライブを開始した。

――――――――――――――――――――――――――――




58: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:19:21.74 ID:CJg+1PHT.ne

海馬「く……これでは」

荒れる吹雪の中、海馬はライブ会場を目指して歩いていた。しかし、吹き荒れる雪は
海馬の視界を奪い、既に海馬は進むべき決戦の地への道を見失っていた。

ズボッ

海馬「何!?トラップカード!?」

深く積もった雪により、その下に広がる地面の様子も窺えず、海馬は急に深くなった地面に
足を取られ、雪の中へと倒れこんでしまう。

海馬「オレに後は無い…次のターン、オレは真のライフを失うということだ」

遂に足掻く気力も失せた海馬は、ふと、ツバサから託されたカードのことを思い出した。


海馬「オレに残されたカードは、たったこれ1枚…」

そう呟くと、朦朧とする意識の中、静かにカードを引き出していく。


海馬「さらばだ、高坂…さらばだ、矢澤…」




59: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:21:24.74 ID:CJg+1PHT.ne

《魔法カード:ドラゴン・目覚の旋律》


海馬「……」

(届けて)

(切なさには)

海馬「…この歌声は…!」

意識が途切れそうになる直前、海馬は遠くから届くμ'sの歌声を耳にした。


(名前を付けようか)

(Snow halation)

海馬「……昂ぶる、昂ぶるぞ!μ's、貴様らのライブはいつだってそうだった。
   知略と精神を張り巡らせた、ぎりぎりの旋律。それが、常にこのオレの限界を引き出してきた!
   貴様らの存在が、オレの全身からアドレナリンを掻き出し、この身体の中の血液を沸騰させる!」

海馬は再び立ち上がり、歌声に導かれて決戦の地へと歩み始めたのであった。

――――――――――――――――――――――――――――




60: SS速報 投稿日:2015/06/18(木) 23:23:07.30 ID:CJg+1PHT.ne

曲も終盤に差し掛かり、歌いながらも客席を見渡す穂乃果。
やはりそこには海馬の姿は無かったが…。

穂乃果「……!」

ライブ会場へと続く道、その端から、白のロングコートを纏った長身の男が歩いてくるのが見えた。


海馬(貴様らには分かるはずだ。心に沸き立つデュエリストの血が、再び我らをめぐり合わせたのが!)

海馬「μ'sよ…貴様らと出会ったときから満たされる事の無かった勝利への飢え、
   敗北の渇き……その苦しみからオレは今、やっと逃れる事ができる」

海馬「行け、μ's!スクールアイドルの頂点に君臨するのは、お前たちだ!」

この日、μ'sはA-RISEを破りラブライブ出場を実現。その名を全国へと轟かせた。
その後の結末は、今尚彼女たちを思い続ける多くのファンが知る通りである。


【最終話 旋律のブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン】終わり
――――――――――――――――――――――――――――




61: SS速報 投稿日:2015/06/19(金) 01:52:25.76 ID:es0p075D.ne

やっぱおもしろいな




62: SS速報 投稿日:2015/06/19(金) 02:08:02.10 ID:Qykfi2qL.ne


面白かった




65: SS速報 投稿日:2015/06/19(金) 09:37:18.29 ID:6lc3o5SW.ne


やっぱ社長格好いいわ










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