友「いっつも本読んでるね」 僕「・・・・・・」
僕「おねえちゃん」 従姉「・・・・・・」
の続き?です。
完全に蛇足です。でも書きたいので立ててしまいました。
母「私の仕事だって忙しいの」
父「うん・・でも急患が入ったら行かなきゃいけないんだよ」
母「ええ、そうでしょうね。でもそれで私だけがいつも犠牲になるのはおかしいよ」
父「うん・・・ごめん。でも行くよ」
母「・・・」
ガチャン
僕「・・・」
母「あ・・僕」
僕「おかあさん・・またおとうさんとけんかしたの?」
母「ごめんね。大丈夫だよ」
僕「・・うん」
***
母「そんなこと言って、僕はどうするの?誰があの子のご飯作るの?!」
父「ごめん・・・本当にごめん。今日はどうしても帰れそうにないんだ」
母「今日は私だって無理なの!」
父「今日だけお弁当とか買っておこう」
母「ダメよ!子供にはちゃんと作ってあげなきゃダメ!栄養が偏るわ!あなた医者なんだから分かるでしょ?!」
父「・・・」
僕「おかあさん!ぼく・・だいじょうぶだから・・だから・・けんかしないで・・ぐすっ」
母「・・・ごめんね」
父「・・・ごめん」
***
父「・・離婚しよう」
母「・・ええ」
僕「!やだ!だめ!りこんしちゃやだ!!うわあああああん!!」
母「僕!起きてたの?!」
僕「うわあああああああん!!」
母「よしよし」
僕「ぼくじぶんでごはんつくるから!だからやめて!うわあああああああん!」
父「・・・」
母「・・・ごめんね僕」
***
先生「皆さん、入学おめでとう!私がこの1年2組の担任の先生です!これから一年間よろしくね!じゃあみんな、自己紹介しましょうか!」
「じこしょうかいってなにー?」
先生「皆に、自分の名前とか出身の幼稚園とかを教えてあげるのよ」
「はーい!」
男「ぼくのなまえは男です!ようちえんは○○ようちえんです!すきなものはりんごです!」
女「わたしのなまえは女です!ようちえんは○○ようちえんです!ピアノをならっています!」
・・・
僕「・・・えっと・・ぼくのなまえは僕です・・・えっと・・△△ほいくえんしゅっしんです・・よろしくおねがいします」
ざわざわ
「△△ほいくえんてどこ?」
「しらなーい」
「オレもあいつしらない」
先生「はい、みんな静かにー!それじゃあこれから小学校の説明をしますねー!」
・・・
男「おまえさー、いえどこなの?」
僕「えっ?ぼく?」
男「うん」
僕「えっと・・●●だよ」
男「へーようちえんちがうから、とおいところなのかとおもった」
僕「・・・」
男「そとあそびいこうよ」
僕「あんまりうんどうすきじゃないんだ」
男「ふーん・・へんなやつ」
「男くん、そといこ!」
男「うん」
タッタッタ・・・
僕「・・・」
僕(・・ほんよもう)
***
「あ、せんせー、じゅぎょうさんかんだからおけしょうしてるー!」
先生「コラ!そういうこと言わないの///」
親たち「くすくすくす」
先生「・・授業をはじめます!///」
・・・
女「ねえねえ、僕くんのおかあさんてどのひと?」
僕「え?・・・えっと・・いないよ」
女「いいなー!なんでいなの?」
僕「おしごと・・いそがしいから」
女「ふーん」
先生「コラ、女ちゃんと僕君!授業中喋らないっ!」
僕「ごめんなさい」
女「ごめんなさい」
女「もー僕くんのせいでおこられちゃった!」
僕「ごめん」
・・・
先生「ねえ僕君、ちょっといい?」
僕「えっ?・・・なんですか?」
先生「僕君・・休み時間いつも本読んでるけど、お友達と外で遊んだりしないの?」
僕「えっと・・うんどうすきじゃないんです」
先生「・・そうなんだ。でもお友達と遊ぶことも大事だよ?」
僕「・・・はい」
先生「・・・」
僕「ぼく、もうかえってもいいですか?」
先生「あ、うん。引き留めてごめんね」
僕「・・・」
とたとたとた
先生(僕君・・お友達いないみたいね・・・なんとかしなきゃ)
僕「・・・」
ガチャ
僕「ただいま」
・・・
僕(てれびみよう)
先生「はいみんなー。今日は先生から新しい提案がありまーす」
みんな「?」
先生「みんな、放課後は公園とかで遊んでるでしょ?」
「うん!」
先生「公園に集まる時間がばらばらだと、一緒に遊べなくなっちゃう日もあるから、週に一回はみんなで同じ時間に公園に集まって遊ぶ日を作るのはどうですか?」
「そんなことしなくてもなんとなくみんな来るよー?」
先生「でも、みんなで集まったほうがいいでしょ?」
「うーん?」
先生「じゃあ早速、今日の放課後は3丁目の公園に4時に集まりましょう!」
「はーい」
先生「先生もお仕事終わったら行くからね」
「わーい!!」
先生「僕君」
僕「え?」
先生「僕君も、ちゃんと来てね?」
僕「・・・」
先生「みんなで遊ぶのもたまにはいいでしょ?ね?先生のお願い」
僕「・・・・はい」
男「あ、女ちゃんはやいね」
女「うん!」
男「みんなくるかな?」
女「うん、くると思うよ」
男「そういえば、あいつもくるのかな・・・えっとなまえなんだっけ・・あ、僕」
女「えー僕くんくるのー?」
男「僕のこときらいなの?」
女「だってぜんぜんしゃべらないんだもん。足おそいし」
男「あいつさーようちえんもちがうし、いっつもほんよんでるから、おれもぜんぜんしゃべったことないなー」
女「このまえやすみじかんにひとりであやとりしてたよ。なんか女の子みたいだよね」
男「げーあいつ、おんななんじゃないの?」
女「なによー!わたしだっておんなのこなのに!」
男「いや、女ちゃんはおんなのこだからいいじゃん」
僕「・・・」
男「あ・・僕」
女「あ・・・」
僕「えっと・・・ごめん・・・ぼく、きょうはかえるね」
たったった・・
男・女「・・・」
**
先生「遅れてごめんねー」
「せんせいおそい!」
先生「ごめんごめん!さ、いっしょにあそぼう!なにしてたの?」
「おにごっこだよ」
先生「そっかー今鬼はだれ?」
「わたしだよ!たっち!!」
先生「あ!やられた!もー!!」
「えへへへ!せんせいちゃんと10かぞえてね!」
先生「よーしみんな捕まえるぞー1・2・3・・・」
『~♪』
先生「あ、5時の鐘が鳴ったら今日はお終いにしましょう!みんな気を付けて帰るのよ」
「はーい!」
先生(・・・僕君こなかったのかな・・)
先生「あ、男君!」
男「え?なに?」
先生「今日、僕君って来なかった?」
男「えっ?!えっと・・・・こなかったです」
先生「そっか」
男「お・おれもうかえるね!」
先生「うん。車に気を付けるのよ」
先生(だめだったかなぁ・・)
先生「じゃあお給食の時間はおわりです」
「やったーやすみじかんだ!」
「ドッチボールしよー!」
僕「・・・」
とたとたとた・・
先生(あ、僕君も外に行くみたいね・・よかったあの後放課後遊びに顔出してないけど、僕君もきっとお友達作れたんだわ)
・・・
先生「・・・あれ?校庭に僕君いないわね・・・」
がらがら
僕「・・・」
先生「僕君?」
僕「えっ?」
先生「あ、驚かせてごめんね。外で遊んでたんじゃないの?」
僕「・・・としょ室で本かりました」
先生「・・そうなんだ」
僕「・・・」ぺら
先生「ねえ僕君」
僕「はい」
先生「放課後遊び、行ってる?」
僕「・・・・いえ」
先生「お外で遊ぶの嫌い?」
僕「・・・・」
先生「たまにはお外で遊ぶのも面白いよ?」
僕「・・ぼく・・・足おそいし、なかいい人いないから、みんなめいわくだとおもいます」
先生「・・・そっか」
「せんせいさようなら!みなさんさようなら!」
先生「みんな気を付けて帰ってね」
先生「あ、男君」
男「え?なに?先生」
先生「あのね、ちょっと相談があるの」
男「?」
先生「僕君ているでしょ?」
男「!!」
先生「僕君、放課後遊びに来てないみたいなの」
男「う・・・うん」
先生「もしよかったら、誘ってあげてくれない?」
男「えっ・・な・・なんでおれが?」
先生「男君お友達多いでしょ?ね?お願い」
男「う・・・うん」
男「ねえ、僕」
僕「・・・男君?」
男「先生が、ほうかごあそびに来なさいっていってた」
僕「・・・・うん」
男「・・・なんでこないの?」
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コメント一覧
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- 2015年06月23日 21:20
- ほのぼのできた。
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- 2015年06月23日 21:29
- 何だか、作品的にも何とも言えない感じが面白かったです。偶然にも、自分の親友が、島の親戚(この場合だと従姉に中る)の方と数年前に結婚に至り、その過程に於いて部分的に違っても根本的には似た様な話を、最近会った際に話してくれましたので、本当に在ったんかい的心境で読ませて頂きました。楽しく読ませて頂きました…本当にお疲れ様でした(^_^)ゞ
-
- 2015年06月23日 21:32
- 夏休みのSSの人の続編かな
続編とはちょっと違うか
-
- 2015年06月23日 21:35
- 最後のはいらなかった
-
- 2015年06月23日 23:11
- これ…前のやつ書いたのも従姉ってこと?だとしたら切なすぎるだろ…
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