八幡「普通科高校の劣等生」留美「とある魔術の……禁書目録?」
- 2015年06月24日 22:40
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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※尺や登場人物数の都合でストーリーやキャラ設定は思いっきり改変しています。
だから禁書を知らなくても全く問題ない。
知ってても、ルミルミと同棲生活編的な軽いノリで見て頂けたら幸いです。
「凄いな比企谷」
「さすがだな比企谷」
ここは元千葉県、今は学園都市と呼ばれる特殊な場所だ。
この学園都市(千葉)では、精力的に能力開発を行っており、日夜人間離れした能力保持者を生み出している。
科学によって誕生した超能力と呼ばれる存在。
レベル0からレベル5と、能力の強さに合わせて分類、仕分けがされていく。
能力の強さによってレベルは変動し、レベル5にカテゴライズされる超能力者は学園都市に7人しか確認されていない。
担任「また遅刻ですか、比企谷くん」
クラスメート「比企谷そろそろ留年すっぞ」ハハハ
戸部(土御門)「タニやん、まぁた寝坊かにゃー?パないわー」
八幡(上条)「うっせ。色々あんだよ……」
八幡「何をだよ」
戸部「常盤台の女子と仲良くやってんのをよぉー」
八幡「……不幸だ」
戸部「なんで!?」
ちなみに、俺は無能力者だ。
レベル0、劣等生。
落ちこぼれ。
担任「戸部くん私語は控えて」
戸部「すんませーん」
担任「それと比企谷くん、君は今度の日曜に数学の補習を受けるように」
八幡「……はい」
戸部「だっせ。タニやん超だっせ」
八幡「……うるせぇよ」
雪乃(美琴)「あら、比企谷くん。奇遇ね。今日もサボりなのかしら?」
八幡「マッカン売ってんのがここだけになっちまったんだよ……」
最近、公園の自販機でマッカンを買うのが習慣となってる。
そして頻繁に会うのが、常盤台のエースこと雪ノ下雪乃。
中高一貫の常盤台女子は、学園都市にいる学生たちなら誰もが憧れるエリート校だ。
八幡「どういう意味だ……って、クソっ。金入れたのに出ねえぞ」
雪乃「ふふっ。さすが不幸体質ね」
八幡「どうすんだよ。マッカン飲めねぇと死んじゃうよ、俺」
雪乃「大袈裟ね。ちょっとどきなさい」バチバチ
雪乃「出たわよ」ガコン
八幡「すげぇよな、お前の能力」
雪乃「……そうでもないわ」
常盤台の超電磁砲。
それが雪ノ下の別名だ。
つまりは電撃系の超能力者だ。
彼女が操る力は、多岐に渡って応用が効く。
……自販機も電力で動いているからな。
ネットワーク関連でも最強の存在と呼べるのじゃないだろうか。
つまりは、おっかねー女ということだ。
個人情報筒抜けだよ。どうなってのこの国のセキュリティ。
雪乃「それは皮肉かしら?……この力は放置すると帯電するのよ。定期的に発散しなければ、他人に触れることも出来ないわ」ビリビリ
八幡「ほらよ(握手)」キーン
雪乃「……不思議よね。無能力者のはずの貴方だけが、私の能力が通じない唯一の人間なのだから」
八幡「唯一ってことはねーだろ」
雪乃「そうね。比企谷くん以外の人間に会ったことがないだけ」
八幡「……さてと、俺はタイムセールに繰り出すとしますか。今月ピンチでな」
雪乃「比企谷くん、貴方はどうしてそう会うたびに金欠状態なのかしら?」
八幡「色々買っちゃうんだよ……。一人暮らしだからな、誘惑に勝てないっ」
雪乃「はぁ……」
八幡「んだよ?」
雪乃「なんでもないわ。……そうね。今は私も時間があるし、付き合ってあげてもいいのだけれど?」
八幡「ほんとか?助かるわ。卵とかお一人様1パックとかだし」
八幡「今日は助かったぜ、雪ノ下。さんきゅーな」
雪乃「待ちなさい」
雪乃「夕食くらい作ってあげるわ。日頃のお礼にね」
八幡「お前のビリビリを消してることか?んなもん気にするな」
雪乃「そうもいかないのよ……」
八幡「……まあ、作ってくれるって言うなら甘えるわ。頼む」
雪乃「ええ」
雪乃「お邪魔するわね」
女子を連れ込むとか、ぼっちにはハードル高すぎるんですが。
つかこいつ不用心すぎるだろ。
むしろ男として見られてないまである。
悲しくなるからやめよう。
雪乃「……それいつもやっているのかしら?」
八幡「うっせ……ほっとけ。一人暮らしすっと独り言増えんだよ。ぼっち舐めんな」
雪乃「台所借りるわね」
八幡「スルーですか……ん……?」
ベランダに何かが引っかかっている。
人間、修道服を着た……シスターだった。
雪乃「どうかしたの?」
八幡「あれ……」
指した先に存在する何か……シスターさんを見て、雪ノ下雪乃は絶句する。
雪乃「……比企谷くん」
八幡「……はい」
雪乃「正座」
八幡「……はい?」
雪乃「比企谷くん貴方、女の子を連れ込むような変質者だったのね……」
八幡「いやいや、誤解だから。あんな女の子知らないし」
??「お腹……空いた……」
雪乃「……まずは夕食にしましょうか」
八幡「インデ……なんだって?」
雪乃「インデックス。つまり目録ね?」
留美「私には10万3千冊の魔導書が記憶されている」
八幡「魔導書?10万3千冊?……なんか胡散臭えな」
雪乃「絶対記憶能力というものかしら?」
留美「そう。だからたぶん……そのせいで私は狙われてる」
八幡「誰に?」
留美「わかんない。わかるのは魔術結社から送り込まれた魔術師ってことくらい」
雪乃「魔術師……能力名のようなもの?」
留美「違う。魔術師は魔術師だよ」
何言ってんのこの子
その日は色々と有耶無耶になって解散という形で落ち着いた。
女の子と二人っきりにできないという理由から、最後まで雪ノ下は泊まると言って聞かなかった。
しかし、常盤台の寮の規則が厳しいことを指摘すると、険しい表情を浮かべつつも、妥協して帰宅という流れに落ち着いた。
そんな信用ねぇのかよ。ないよな。ごめん。
八幡「朝飯だ」
留美「……ありがと」
俯いたままの鶴見。
丸めた背中に哀愁を感じる。
人生に疲れた小学生。
……って疲れんの早ぇよ。
俺でも中学までは浮かれてたぜ……青春的な何かに。
鶴見は思ったより不器用な生き方をしているのかもしれない。
八幡「……緊張しなくていいぞ。別に取って食ったりしないからよ」
留美「緊張なんてしてない」
八幡「そうか」
留美「……うん」
八幡「お前、これからどうすんの?」
留美「わかんない」
留美「……これ以上八幡に迷惑掛けらんないし」
八幡「だからってこのまま見捨てんのも何か違ぇだろ。一度面倒見た奴が襲われるとか、夢見悪いっつうの」
留美「でも……赤の他人じゃん……」
八幡「まあな。けど出会っちまった。年下は年長者を頼るくらいでいいんだよ」
詭弁だな。
年上だから助けられるなんてのは思い上がりだ。
世の中どうすることもできないことは山ほどある。
鶴見留美にはどこか、自分に似た部分を感じる。
だから放っておけない。
……そうやって見捨てられない理由を考える自分が……嫌いだ。
留美「ねぇ、八幡。私と一緒に地獄の果てまでついてきてくれる?」
地獄の果てって、そこまでヤバいの?
出来れば平穏に生きたい。
何も見なかったことにして。
けどもう遅い。
出会っちまったんだから……
留美「冗だ……」
八幡「……必要ならな」
留美「え?」
だから
そんな彼女を見捨てられない俺は……
きっと誰よりも愚かなのだろう。
八幡「……気が済むまでいろよ」ポンポン
留美「えっ?」
なぜか鶴見留美の修道服がバラバラになった。
なんでだよ。
俺肩叩いただけなんだけど。
素っ裸の鶴見はこっちを睨みつけている。
その犯罪者を見るような目付きやめて……。
泣いちゃうからほんと。
ちょっと待て……。
着替えがねぇ。
修道服を安全ピンで修復する間、冷たい視線にさらされる俺。
バスタオルに包まれた鶴見。
痛い。痛いよ視線。
これはもうあれですね、比企谷菌扱い。
通報まである。
ジャッジメントはやめてー。
留美「…………」
八幡「……悪かった」
留美「ねぇ、八幡。……あんた何者?」
留美「歩く教会を破壊するなんて……」
何かブツブツと独り言を呟く鶴見留美。
説明する気は一切ないようだ。
八幡「俺はただの劣等生だ」
留美「劣等生?」
八幡「レベル0の落ちこぼれってヤツだ」
留美「ふーん。よくわかんないけど、頑張って」
八幡「おう。んじゃ、行ってくるわ」
留美「私は留守番してればいいの?」
八幡「テレビでも見てな」
留美「わかった」
研究員「樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)の結論通りに、雪ノ下
コメント一覧
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- 2015年06月24日 22:44
- スレタイ見てちょっとワロタ
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- 2015年06月24日 22:45
- 八幡は不幸だとか連呼せんだろ
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- 2015年06月24日 22:51
- 使い勝手のいいバス女
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- 2015年06月24日 22:55
- 同棲生活始まってない問題
脳の記憶云々が当たり前のように省かれてて騙される奴皆無とかさ……
これじゃあ原作の神裂さんとステイルが馬鹿みてぇじゃねえか
つまりいろはすはまだですか?
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- 2015年06月24日 22:57
- \
(/_눈)
( /
/ く ヒマジンブレイカー
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- 2015年06月24日 23:05
- さすまん
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- 2015年06月24日 23:18
- モノローグ以外で不幸発言がない上じょ……八幡さん
幻想をブレイカーするときまでテンション低い八幡さん
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- 2015年06月24日 23:25
- 一方が葉山なのはわかった
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- 2015年06月24日 23:28
- いろはすが黒子なのはわかった
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