『週刊ヤングジャンプ』連載、「カコとニセ探偵」の2巻です。先月に1巻が出て二ヶ月連続刊行となりました。
事件・事故で死亡した 物言えぬ霊の訴えから真実を暴き出す少年探偵・サトル。ある事件をきっかけにサトルに憑依した自縛霊・カコ。実はカコの正体は神様で、怨霊を浄化する能力を持っていた。
二人の出会いなど詳しくは1巻レビューをご覧ください。
カコとニセ探偵 1巻 霊が視える少年探偵と、怨霊を浄化する自縛霊
1巻ではカコに活躍する機会を与えるためにも怨霊との戦いが目立つ内容となってましたが、今回はサトルがメイン。過去の事件を振り返って、どうやって今のサトルが形成されたかを知るエピソードが2つありました。
サトルは子供の頃から探偵として活躍して世間で知られる存在でしたが、内部事情は複雑。警察と暴力団との癒着を暴いたことから両方から目を付けられる存在となってしまって、親からは活動禁止を言い渡されるなど決してイイ環境ではなかったのです。
そんな時に起きたのが一家無理心中事件。状況から父親が妻子を殺したと警察は断定するもののサトルの反応は違った。何しろ霊がそうでないと示しているからだ。調べていくうちに事件が拡大したことにサトルは後悔する。昨夜のうちに調べておけば犠牲者が増えることは無かったのに!
捕らえられた犯人に対しサトルは誓う。「今日の事は絶対に忘れない」と──
この話は読んでるうちに怖くなったので、私と同じ気持ちになって欲しいためにも詳細は触れません。
もう一つの過去は 暴走族の男のバイクと、老人が運転するスクーターとの両者死亡事故。フダ付きのワルだった暴走族の男の方に過失があることは間違いないだろう。けれど ここでもサトルは異変を感じ取る。別の人物が関与しているのでは? 男の妹の証言をきっかけにサトルの推理は真実を暴いていく。
実はここで出会った妹、名前は銀杏と言いますが再会を果たすのです。
兄の無実を晴らしてくれたお礼のためにも「今度はあたしがサトル君を助ける!」と話した当時。10年近く経って再会した銀杏は、兄の霊を使って殴るなどの能力を使えるようになっていた。この銀杏が新たなる仲間となって加わります。カコは怨霊は浄化できても腕が強いわけではない。けれど銀杏(のアニキの霊)は巨大な腕で闘えることから、サトルにとっては頼りになる仲間になることでしょう。
さて、後半になって新事件が発生。「人を殺すノート」によって人が死んでいるという。名前を書いたら死ぬという、あのヒット作そのまんまのノートが登場するのです。ある男は依頼を請けて殺したい人物の名前をノートに書かせて殺し、今度は殺された者の肉親に近寄って殺したい人物の名を書かせるという"負の連鎖"を続けていた。これによって外交官の外国人が殺されたことから内閣官房はサトルに接触します。
つまり内閣調査室からこの事件解決の依頼を請けたのです。今までと違って"国"からの依頼ですから別格でしょう。しかしこれが自身の危険も伴うことをサトルはまだ知らない…。この事件は3巻へと続きます。
集英社 (2015-06-19)
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過去に繋がるって事はそういう事もありえるだろうし。過去の人物が本来会わなかった存在と会うと別の存在になる名無しUQ HOLDER! Stage.83 知られざるエヴァの過去。あんたに恩を返してぇ!刀太の行き着く先は光と闇のカンカホウ的能力なのかね
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