八幡「不思議な関係性」
- 2015年06月25日 23:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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八幡「なあ、一色…」
一色「はい、なんです?」
八幡「ここ俺の新しい、昼休みの時間を過ごす場所なんだけど?」
一色「教室で食べればいいんじゃないですか?」
八幡「新しいクラスになっても、あそこに俺の居場所はなかった」
一色「うわ、臭い台詞…似合わないどころか、気持ち悪いですよ先輩」
八幡「俺の心抉って行くスタイルなんですかね…」
八幡「クラスに居場所がないというのは冗談だが…俺は静かな方がいいんだよ」
一色「先輩、未だにぼっち発言なんですね」
八幡「俺はぼっちだ」
一色「もう違いますって、3年になってからは特に」
八幡「それはお前がまとわりついてくるからだろ…」
一色「先輩も、こんな可愛い後輩に慕われるとか嬉し過ぎますよね?」バンバン
八幡「肩叩くなっての、あざといし」
一色「あざとくないですよ、素ですよ」
八幡「はいはい」
三浦「あれ、やっぱりあんたらここにいたし」
八幡「三浦も来たし…」
三浦「なに?迷惑とか?」
八幡「いえ…」(怖すぎる三浦…逆らえない…)
一色「三浦先輩、こんにちは~!」
三浦「こんちは、いろは」
一色「はい」
八幡「しかし、いつの間に仲良くなったんだお前ら…葉山のことあるんじゃねぇの?」
一色「……」
三浦「まあ、そのことはもういいし」
八幡「…」
三浦「というより、隼人たちはいいから」
八幡「まだ喧嘩してんのかよ…」
三浦「うるさい…」
八幡(三浦があのグループから孤立してどのくらいたったのか)
八幡(確か発端は、葉山が雪ノ下に告白するって言いだしたからとか…)
八幡(で、三浦が猛反発して、葉山と喧嘩になって…仲裁に入った、由比ヶ浜にも強くあたったらしい)
八幡「それで?なんで三浦はいつも俺のところに来るんですかね?」
三浦「別に…なんとなく」
八幡「なんとなくかよ」
一色「でも、変なメンバーですね。これはこれでありじゃないですか」
八幡「おれは有りじゃないけどね」(三浦が怖くて、落ち着いて食べられん)
八幡「一色はなんでここに来るんだよ?教室で食えよ」
一色「いいじゃないですか、別に」
八幡「どっか行け」
一色「人を犬みたいに言わないでください」
三浦「あーしとしては、生徒会長と仲良いヒキオの方が驚きっていうか」
八幡「だれが仲いいって?」
一色「…」
三浦「いろはって隼人狙いじゃなかったっけ?」
一色「まあ。それはそうなんですが」
一色「葉山先輩、雪ノ下先輩にご執心みたいですし…」
八幡「あいつ取り繕わなくなってきたな」
一色「わたし、葉山先輩は大好きでしたけど…少しだけ冷めたかな」
八幡(まあ、自分が好きな男が他の女追いかける姿は見たくないだろう)
八幡「三浦は?」
三浦「なにが?」
八幡「葉山のことだよ」
三浦「隼人のこと…」
八幡「まだ好きなんだろ?」
三浦「…うん、でも…喧嘩したし、あーし孤立したし…」
八幡(あんま孤立に慣れてないのかこいつは)
八幡「戻りたいんだろ?前の関係に。気に入ってるって言ってたじゃねぇか」
美浦「確かに、戻りたいけどさ…」
八幡「奉仕部に頼れよって言っても…由比ヶ浜がいるしな」
美浦「あ…う、うん」
八幡(あーしさん、落ち込んでるな)
八幡「しょうがない…」
奉仕部 部室
結衣「ゆきのん、ここの問題は?」
雪乃「ここは、この方程式を当てはめればいけるわ」
結衣「さっすがゆきのんっ!」
八幡「…」(雪ノ下に変化はないように見えるな)
八幡(由比ヶ浜も葉山のことは言ってないか…雪ノ下に葉山は告白してるのかどうか)
一色「せんぱ~い、本当に手伝うんですか?」
八幡「ここで言うな」
一色「だって…」
八幡(昼休みの時間に三浦と葉山達の仲を戻すことを手伝うことにしたけど…)
八幡(もちろん、俺個人への依頼ってことで)
八幡「あ…平塚先生の頼まれごと忘れてた」
結衣「え?なにそれ?」
雪乃「まったくあなたは」
八幡「ちょい行ってくる、一色もいいか?」
一色「え~わたしもですか~?」
八幡「生徒会の仕事、手伝ってやるから来てくれ」
一色「う~ん、それならいいですけど…」
ガラガラ
結衣「…う~ん」
雪乃「由比ヶ浜さん?」
結衣「なに、ゆきのん?」
雪乃「どうかしたの?」
結衣「なんでもないんだけど…最近仲いいな~って」
一色「それでなんですか?平塚先生の頼まれごとは嘘ですよね?」
一色「かわいい後輩に欲情したんですか?それはまだ無理ですごめんなさい」
八幡「三浦の頼みごとを手伝ってほしいんだが」
一色「あ、完全スルーで来ましたね。地味に傷つきますよ~」
一色「わたしも手伝うんですか~?」
八幡「俺のぼっちの居場所を守るためだ」
一色「三浦先輩以外にも、私も来てますよ?」
八幡「お前は……まあ、あれだ」
一色「はい?」
八幡「言ってもくるというか、よくわからんからいい」
一色「ええ~なんですかそれ?告白ですかそうなんですか?でも少し考えさせてください」
八幡「…」
八幡「で、手伝ってくれるのか?俺じゃ戸部とかに聞きにくい」
一色「う~ん、仕方ありませんね」
八幡「助かる」
一色「デートに連れて行ってくださいね」
八幡「はい?」
一色「奢りでデートに連れて行ってくれたら、協力します」
八幡「足元見やがって…まあ、それなら」
一色「じゃあ、そういうことで」
結衣「あ~今日も終わったね~」
雪乃「ええ、依頼は来なかったけど」
八幡「いや、俺達も3年だしな…部活というのもどうかと思うが」
一色「先輩たちが卒業しちゃったら、奉仕部ってどうなるんですかね」
八幡「そりゃ…廃部?」
雪乃「それは寂しいわね、平塚先生になんとかしてもらうというのもあるけれど」
結衣「部員がいないとね」
一色「わたしもその時は3年生ですしね…」
八幡「…雪ノ下」
雪乃「なに?」
八幡「ちょっと話あるんだけど、いいか?」
雪乃「?犯罪の臭いがするわね…」
結衣「ヒッキー、そんな堂々と…」
八幡「おい…犯罪の臭いってどんな香りだよ…すぐ終わるっての」
雪乃「構わないけど」
八幡「じゃあ、ちょっと向こうで」
スタスタ
結衣「…なんだろう?」
一色「こほん」
一色「えっと結衣先輩、聞きたいことがあるんですけど」
結衣「え…いろはちゃん?なに?」
一色「葉山先輩たちのことで…」
雪乃「それで?聞きたいことというのはそんなこと?」
八幡「まあ、そうだな」
八幡「実際のところどうなんだ?」
雪乃「そうね、葉山くんに既に告白されているわ」
八幡「マジか…やっぱりって言ったほうがいいのか」
雪乃「続きも聞きたいのでしょう?」
八幡「そうだな、聞かせてくれるんなら」
雪乃「結論から言うと…断ってはいないわ」
八幡「意外な言葉だな」
雪乃「保留という形にしているの」
八幡「そうか」
雪乃「私も考える時間がほしいし…残りの高校生活は葉山くんも正直に過ごしたいと言ってたし」
八幡「仮面をはがすってことか…」
雪乃「その言い方は適当ではないけど、そういうことね」
雪乃「彼は、期待に応えて演じるのが疲れたと言っていたし」
八幡「だから、三浦とも喧嘩になったんだな…」
雪乃「あなたの質問に対する答えは以上だけど、参考になったかしら?」
八幡「ああ、なんとかな。時間とらせて悪かったな」
八幡「もう行こうぜ」
雪乃「比企谷くん」
八幡「ん?」
雪乃「あなたは思うところはないの?」
八幡「……ないわけじゃねぇけど」
雪乃「私とあなたの関係は勘違いだったのかしら?」
八幡「依存だったんだろ…」
雪乃「…そうね」
八幡「お前は葉山との方が合ってるし、以前は好きだったんだろ?今もか」
雪乃「わからないわ」
八幡「俺なんかより、葉山との方がお似合いだっての」
雪乃「寂しいことを言うわね…」
一色「葉山先輩変わったんですね、やっぱり」
結衣「変わったっていうか…優美子にあんなに怒った隼人くんは見たことないけど」
結衣「でもよく考えたら、今まで怒ったところ見たことない方が変なのかも」
一色「それはそうですけど」
結衣「いろはちゃんってさ、隼人くん狙いだったよね?ね?」
一色「そうだったんですけど~最近は冷めてきたというか…振られてますし」
結衣「え、え…」
一色「あ、先輩戻ってきましたよ」
結衣「あ、ほんとだ。もういいの?」
八幡「ん、まあな」
雪乃「お待たせしてごめんなさい」
一色「いいですよ、それじゃあ帰りましょう!」
八幡「ていうか、なんでこの面子で一緒に帰ってんだよ…」
八幡(紆余曲折はあったが…なんだかんだで絆は深まってる気がする)
八幡(あ、奉仕部のね
コメント一覧
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- 2015年06月25日 23:26
- あーしさん可愛い
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- 2015年06月25日 23:45
- 葉山と雪ノ下が付き合うのはギリギリセーフとしても、あーしさんが八幡に好意持つのは違和感しか感じない。まあ、このSSでは興味示したとこで終わってるけど。
しかし、葉×雪かあ・・・。荒れそうだな。
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- 2015年06月25日 23:45
- あら、誰かしらこんな落書きを書いたのは
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- 2015年06月25日 23:48
- なんか納得しないんだよなぁー、なんでやろう?
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