穂乃果「叶えた物語のその先へ――」 Part5
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※この記事は穂乃果「叶えた物語のその先へ――」 Part4の続きです。
263: SS速報 2015/06/23(火) 09:22:18.20 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「……はー……こんな感じかな!」
亜里沙「いまのは中々良かったと思う!」
雪穂「だよねだよね! 結構決まってたよね!」
亜里沙「……ぷっ」
雪穂「……ふ、あははっ!」
亜里沙「いまのは中々良かったと思う!」
雪穂「だよねだよね! 結構決まってたよね!」
亜里沙「……ぷっ」
雪穂「……ふ、あははっ!」
264: SS速報 2015/06/23(火) 09:22:49.42 ID:Y3oau/sb.net
亜里沙「ふふっ……チラシ配りもいっぱいしたし、
これで後はお客さんがいっぱい来てくれたら……」
亜里沙「そうだね、このまま上手くいくといいんだけど……」
雪穂「大丈夫、きっと上手くいくよ!」
亜里沙「……うん、そうだよね!」
これで後はお客さんがいっぱい来てくれたら……」
亜里沙「そうだね、このまま上手くいくといいんだけど……」
雪穂「大丈夫、きっと上手くいくよ!」
亜里沙「……うん、そうだよね!」
265: SS速報 2015/06/23(火) 09:25:06.29 ID:Y3oau/sb.net
ミス→雪穂「ふふっ……チラシ配りもいっぱいしたし、
これで後はお客さんがいっぱい来てくれたら……」
prrrr
亜里沙「……? 雪穂、電話鳴ってるよ」
雪穂「え? あ、ほんとだ、誰からだろう……って、お姉ちゃん?」
亜里沙「……穂乃果さん?」
雪穂『もしもし、お姉ちゃん? どうしたの?』
穂乃果『良かった、通じた』
これで後はお客さんがいっぱい来てくれたら……」
prrrr
亜里沙「……? 雪穂、電話鳴ってるよ」
雪穂「え? あ、ほんとだ、誰からだろう……って、お姉ちゃん?」
亜里沙「……穂乃果さん?」
雪穂『もしもし、お姉ちゃん? どうしたの?』
穂乃果『良かった、通じた』
266: SS速報 2015/06/23(火) 09:26:41.75 ID:Y3oau/sb.net
雪穂『……?』
穂乃果『あのね雪穂、ちょっと今から亜里沙ちゃんと来て欲しい所があるの』
雪穂『来て欲しい所? 私、今亜里沙とライブの練習してた所なんだけど……』
穂乃果『うん、そのライブの練習にも……ううん、スクールアイドルとして関わる大事な事だから』
雪穂『……どういう事?』
穂乃果『あのね雪穂、ちょっと今から亜里沙ちゃんと来て欲しい所があるの』
雪穂『来て欲しい所? 私、今亜里沙とライブの練習してた所なんだけど……』
穂乃果『うん、そのライブの練習にも……ううん、スクールアイドルとして関わる大事な事だから』
雪穂『……どういう事?』
267: SS速報 2015/06/23(火) 09:27:47.74 ID:Y3oau/sb.net
穂乃果『とにかく2人で来てね。いい? いつも私達が屋上とは別に練習していた所……』
穂乃果『"神田明神"に来ること、わかった?』
雪穂『あ、ちょ、お姉ちゃん!?』
雪穂「……切れちゃった」
亜里沙「穂乃果さん、なんて?」
穂乃果『"神田明神"に来ること、わかった?』
雪穂『あ、ちょ、お姉ちゃん!?』
雪穂「……切れちゃった」
亜里沙「穂乃果さん、なんて?」
268: SS速報 2015/06/23(火) 09:28:37.69 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「何か今すぐ神田明神の方へ来て欲しいって……私達練習してる所だったのにさ」
亜里沙「神田明神に……? なんでだろう?」
雪穂「わかんない。お姉ちゃんっていつも強引だし……その割にちゃんと説明してくれないしさ」
亜里沙「あはは……色々苦労してるんだね」
雪穂「もう苦労しっぱなし!」
亜里沙「神田明神に……? なんでだろう?」
雪穂「わかんない。お姉ちゃんっていつも強引だし……その割にちゃんと説明してくれないしさ」
亜里沙「あはは……色々苦労してるんだね」
雪穂「もう苦労しっぱなし!」
270: SS速報 2015/06/23(火) 09:29:51.21 ID:Y3oau/sb.net
亜里沙「……それで、行くの?」
雪穂「……はあ……でもね、そういう強引な所から引っ張っていった先で後悔した事って、不思議な事にないんだ」
亜里沙「……じゃあ」
雪穂「行くよ。とにかくお姉ちゃんが私達に関わる事で伝えたい事があるなら、行くしかないよ」
亜里沙「……ふふ、わかった。じゃあ今から向かおっか」
雪穂「ん、そうだね」
…………
……
…
雪穂「……はあ……でもね、そういう強引な所から引っ張っていった先で後悔した事って、不思議な事にないんだ」
亜里沙「……じゃあ」
雪穂「行くよ。とにかくお姉ちゃんが私達に関わる事で伝えたい事があるなら、行くしかないよ」
亜里沙「……ふふ、わかった。じゃあ今から向かおっか」
雪穂「ん、そうだね」
…………
……
…
271: SS速報 2015/06/23(火) 09:31:42.07 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「それで、一体何の用事なの? お姉ちゃん」
穂乃果「……」
雪穂「……お姉ちゃん?」
亜里沙「穂乃果、さん?」
穂乃果「来てくれてありがとう、二人とも」
穂乃果「……さっそく2人に聞きたいことがあるんだけど、
スクールアイドルとして一番大事な事ってなんだと思う?」
穂乃果「……」
雪穂「……お姉ちゃん?」
亜里沙「穂乃果、さん?」
穂乃果「来てくれてありがとう、二人とも」
穂乃果「……さっそく2人に聞きたいことがあるんだけど、
スクールアイドルとして一番大事な事ってなんだと思う?」
272: SS速報 2015/06/23(火) 09:33:20.00 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「ちょ、ちょっとまってよ、話が全然飲み込めないんだけど」
穂乃果「いいから答えて」
雪穂「……っ、決して諦めない事とか」
穂乃果「それは何に対して?」
雪穂「……そりゃ、目標でしょ」
穂乃果「じゃあ、雪穂達の目標って、一体何?」
穂乃果「いいから答えて」
雪穂「……っ、決して諦めない事とか」
穂乃果「それは何に対して?」
雪穂「……そりゃ、目標でしょ」
穂乃果「じゃあ、雪穂達の目標って、一体何?」
273: SS速報 2015/06/23(火) 09:34:54.12 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「……秋葉ドームを埋め尽くす程のスクールアイドルになったり、それでμ'sを追い越したり……」
穂乃果「……そうするためにはどうすればいいと思う?」
雪穂「……っ」
亜里沙「……あの! さっきから穂乃果さんの意図が読めません! ちゃんと説明してください!」
穂乃果「……ねえ亜里沙ちゃん、私達μ'sがスクールアイドルを結成した理由ってなんだったか覚えてる?」
亜里沙「……それは、今亜里沙達がここに呼び出された事と関係あるんですか?」
穂乃果「そうだね、あるよ」
穂乃果「……そうするためにはどうすればいいと思う?」
雪穂「……っ」
亜里沙「……あの! さっきから穂乃果さんの意図が読めません! ちゃんと説明してください!」
穂乃果「……ねえ亜里沙ちゃん、私達μ'sがスクールアイドルを結成した理由ってなんだったか覚えてる?」
亜里沙「……それは、今亜里沙達がここに呼び出された事と関係あるんですか?」
穂乃果「そうだね、あるよ」
274: SS速報 2015/06/23(火) 09:36:31.64 ID:Y3oau/sb.net
亜里沙「……廃校を阻止する為……です」
穂乃果「うん、その通りだね。じゃあ何で私達が廃校を阻止した後もスクールアイドルを続けたのか、それはわかる?」
亜里沙「スクールアイドルが好きだから……だと思います」
穂乃果「うん、そうだよね。そして何より楽しかったから……
これは全国のスクールアイドルとのライブ前に亜里沙ちゃん自らが教えてくれた事だったよね」
雪穂「だから、一体何が言いたいの……?」
穂乃果「うーん……そうだね……」
穂乃果「うん、その通りだね。じゃあ何で私達が廃校を阻止した後もスクールアイドルを続けたのか、それはわかる?」
亜里沙「スクールアイドルが好きだから……だと思います」
穂乃果「うん、そうだよね。そして何より楽しかったから……
これは全国のスクールアイドルとのライブ前に亜里沙ちゃん自らが教えてくれた事だったよね」
雪穂「だから、一体何が言いたいの……?」
穂乃果「うーん……そうだね……」
275: SS速報 2015/06/23(火) 09:37:42.53 ID:Y3oau/sb.net
穂乃果「……雪穂達はそんな追い越すと決めている"目標"に教えられるのは嫌?」
雪穂「お姉ちゃんに……? そんな、だって、私達はいつかμ'sに負けないくらいの……」
穂乃果「そうなる為には、私達のアドバイスは必要ない?」
雪穂「……何がいいたのかよくわからないけど、私は、誰の力も借りないって決めてるの」
雪穂「μ'sのお下がりだと思われたくないから……亜里沙と2人だけで頑張りたいの。だから……」
『――もういい加減出てきていい?』
雪穂「お姉ちゃんに……? そんな、だって、私達はいつかμ'sに負けないくらいの……」
穂乃果「そうなる為には、私達のアドバイスは必要ない?」
雪穂「……何がいいたのかよくわからないけど、私は、誰の力も借りないって決めてるの」
雪穂「μ'sのお下がりだと思われたくないから……亜里沙と2人だけで頑張りたいの。だから……」
『――もういい加減出てきていい?』
276: SS速報 2015/06/23(火) 09:39:03.89 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「なっ……!?」
亜里沙「え……?」
『全く……結成してたった一週間でライブするなんて、とんだ大馬鹿者が居ると……
スクールアイドルを舐めまくってる奴が居ると思っていたけど……やっぱりあんた達だったか』
雪穂「に、にこさん!?」
亜里沙「どうしてここに!?」
にこ「お久しぶりね、二人とも」
亜里沙「え……?」
『全く……結成してたった一週間でライブするなんて、とんだ大馬鹿者が居ると……
スクールアイドルを舐めまくってる奴が居ると思っていたけど……やっぱりあんた達だったか』
雪穂「に、にこさん!?」
亜里沙「どうしてここに!?」
にこ「お久しぶりね、二人とも」
277: SS速報 2015/06/23(火) 09:41:57.51 ID:Y3oau/sb.net
希「うちらもおるよ」
絵里「亜里沙……」
雪穂「希さん……!?」
亜里沙「お姉ちゃんまで……!」
穂乃果「私が、3人を呼んだの」
雪穂「どうして……そんな事」
絵里「亜里沙……」
雪穂「希さん……!?」
亜里沙「お姉ちゃんまで……!」
穂乃果「私が、3人を呼んだの」
雪穂「どうして……そんな事」
278: SS速報 2015/06/23(火) 09:55:16.47 ID:Y3oau/sb.net
にこ「あんた達に現実を突き付けにきたのよ」
雪穂「え……?」
にこ「いい? 耳の穴かっぽじってよーく聞きなさい」
亜里沙「……?」
にこ「このままだと貴方達2人はライブで挫折を味わうことになる。あの穂乃果達以上のね」
雪穂「……どういう事ですか?」
雪穂「え……?」
にこ「いい? 耳の穴かっぽじってよーく聞きなさい」
亜里沙「……?」
にこ「このままだと貴方達2人はライブで挫折を味わうことになる。あの穂乃果達以上のね」
雪穂「……どういう事ですか?」
279: SS速報 2015/06/23(火) 09:57:55.90 ID:Y3oau/sb.net
希「こんな事言いたくないんやけど……貴方達の事を周りが何て呼んでるか知ってるん?」
雪穂「それは……」
にこ「あんた達のチラシ、読んだわ。あんた達の良さが上手く出ていい効果になってると思う」
にこ「でも、チラシ配りをしたのなら、間近に居るたくさんの人の声を聞いたはずよ」
雪穂「……!」
にこ「思い出してみて? あんた達が何て言われていたのかを」
雪穂「…………」
雪穂「それは……」
にこ「あんた達のチラシ、読んだわ。あんた達の良さが上手く出ていい効果になってると思う」
にこ「でも、チラシ配りをしたのなら、間近に居るたくさんの人の声を聞いたはずよ」
雪穂「……!」
にこ「思い出してみて? あんた達が何て言われていたのかを」
雪穂「…………」
280: SS速報 2015/06/23(火) 09:59:37.25 ID:Y3oau/sb.net
『へー、あの子達新入生歓迎会の後にライブするんだー、私いってみよっかな?』
『聞いた? あの子達あのμ'sの穂乃果ちゃんと絵里ちゃんの妹らしいよ!』
『え、そうなの!? じゃあなおさら行かないと!』
『もしかしたらあのμ'sも飛び入り参加とかあるかもよ?』
『えーないない、だってもう解散しちゃったんだよ?』
『聞いた? あの子達あのμ'sの穂乃果ちゃんと絵里ちゃんの妹らしいよ!』
『え、そうなの!? じゃあなおさら行かないと!』
『もしかしたらあのμ'sも飛び入り参加とかあるかもよ?』
『えーないない、だってもう解散しちゃったんだよ?』
281: SS速報 2015/06/23(火) 10:00:21.12 ID:Y3oau/sb.net
『わっからないよー? だって妹さんのライブだよ? 私はあると思うなあ』
『あるなら私凄く楽しみ! あのμ'sのライブがもう一度見れるかもしれないなんて!』
『それにあのμ'sの妹だし踊りとかも凄く上手なんだろうなぁ……いいなあ、私もスクールアイドルになろうかな』
『あんたはμ'sやその妹さんと違うんだから出来るわけ無いでしょ!』
『あはは、それもそうだった!』
『あるなら私凄く楽しみ! あのμ'sのライブがもう一度見れるかもしれないなんて!』
『それにあのμ'sの妹だし踊りとかも凄く上手なんだろうなぁ……いいなあ、私もスクールアイドルになろうかな』
『あんたはμ'sやその妹さんと違うんだから出来るわけ無いでしょ!』
『あはは、それもそうだった!』
282: SS速報 2015/06/23(火) 10:01:56.81 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「…………っ」
にこ「思い出した?」
雪穂「で、でも! 私はその現状を受け入れてる!」
亜里沙「そ、そうです! だからこそ、このライブで……!」
にこ「いーや、あんた達はよくわかっていないわ」
にこ「受け入れる事も大事よ、だけどあんた達には気付いていないものがある」
にこ「思い出した?」
雪穂「で、でも! 私はその現状を受け入れてる!」
亜里沙「そ、そうです! だからこそ、このライブで……!」
にこ「いーや、あんた達はよくわかっていないわ」
にこ「受け入れる事も大事よ、だけどあんた達には気付いていないものがある」
283: SS速報 2015/06/23(火) 10:03:22.41 ID:Y3oau/sb.net
亜里沙「気付いていないもの……?」
にこ「……さっきあんた達は言ったわね、秋葉ドームを満員にさせる程のスクールアイドルになる
そしてμ'sを追い越すって」
にこ「志は立派だと思うし、その気持ちや目標を掲げる事も大切だと思う」
にこ「……でも、口だけならなんとでも言えるわよね?」
雪穂「……っ! 口だけなんかじゃ……!」
にこ「……さっきあんた達は言ったわね、秋葉ドームを満員にさせる程のスクールアイドルになる
そしてμ'sを追い越すって」
にこ「志は立派だと思うし、その気持ちや目標を掲げる事も大切だと思う」
にこ「……でも、口だけならなんとでも言えるわよね?」
雪穂「……っ! 口だけなんかじゃ……!」
284: SS速報 2015/06/23(火) 10:09:21.98 ID:Y3oau/sb.net
希「違うんよ、雪穂ちゃん……必要なのは、そこに、その言葉に、"覚悟"を示す事」
雪穂「……覚悟……?」
絵里「まだスクールアイドルを始めたばかりの貴方達にこんな事言うのは酷なのかもしれないけれど……」
絵里「ライブをすると言っている以上、今すぐにでも気付かないといけないわ」
雪穂「……わかりません、私達が気付かないといけないものが何なのか……」
雪穂「……覚悟……?」
絵里「まだスクールアイドルを始めたばかりの貴方達にこんな事言うのは酷なのかもしれないけれど……」
絵里「ライブをすると言っている以上、今すぐにでも気付かないといけないわ」
雪穂「……わかりません、私達が気付かないといけないものが何なのか……」
285: SS速報 2015/06/23(火) 10:13:20.51 ID:Y3oau/sb.net
穂乃果「……ねえ雪穂、雪穂は私の妹じゃなかったらって思う?」
雪穂「え……?」
穂乃果「私達μ'sのせいで自身を見てくれない、そんな私の妹になりたくなかった……そう思う?」
雪穂「……そんなの、思わないよ。私はμ'sの、お姉ちゃんの妹で良かったって思ってる」
絵里「亜里沙は?」
亜里沙「亜里沙も……お姉ちゃんの妹で良かったって思うよ」
雪穂「え……?」
穂乃果「私達μ'sのせいで自身を見てくれない、そんな私の妹になりたくなかった……そう思う?」
雪穂「……そんなの、思わないよ。私はμ'sの、お姉ちゃんの妹で良かったって思ってる」
絵里「亜里沙は?」
亜里沙「亜里沙も……お姉ちゃんの妹で良かったって思うよ」
286: SS速報 2015/06/23(火) 10:14:11.55 ID:Y3oau/sb.net
穂乃果「……雪穂は前に言ったよね。最後までやり遂げるから、見守っていてねって」
雪穂「……うん、言った」
穂乃果「雪穂……私は姉として、スクールアイドルの先輩として……
雪穂に言われなくても、いつでも見守っているんだよ?」
穂乃果「いつも、"どんなときもずっと"……ね」
雪穂「……うん」
雪穂「……うん、言った」
穂乃果「雪穂……私は姉として、スクールアイドルの先輩として……
雪穂に言われなくても、いつでも見守っているんだよ?」
穂乃果「いつも、"どんなときもずっと"……ね」
雪穂「……うん」
287: SS速報 2015/06/23(火) 10:28:18.13 ID:Y3oau/sb.net
絵里「私も同じよ、亜里沙」
絵里「私は貴方がどんなスクールアイドルになろうと応援するし、間違った方へと進むのなら止めるわ」
絵里「だって、それがスクールアイドルの先輩であり、お姉ちゃんとしてのあり方なんだもの♪」
亜里沙「お姉ちゃん……」
穂乃果「私達はいつでも2人を見守っているよ……それこそ、"手を差し伸べる"事だって出来るくらいにね?」
雪穂「……!」
絵里「私は貴方がどんなスクールアイドルになろうと応援するし、間違った方へと進むのなら止めるわ」
絵里「だって、それがスクールアイドルの先輩であり、お姉ちゃんとしてのあり方なんだもの♪」
亜里沙「お姉ちゃん……」
穂乃果「私達はいつでも2人を見守っているよ……それこそ、"手を差し伸べる"事だって出来るくらいにね?」
雪穂「……!」
288: SS速報 2015/06/23(火) 10:30:39.54 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「(……そっか)」
雪穂「……わかったよ、私達が気付いていなものが何なのか」
亜里沙「亜里沙も……見つけたよ」
穂乃果「……うん」
雪穂「――お姉ちゃん! 絵里さん、にこさん、希さん!」
雪穂「私達はまだまだ未熟でした。今の現状を受け入れ、ライブを成功させ、
そしてあわよくば私達の存在を認識してくれたら……そんな風に思っていました」
雪穂「……わかったよ、私達が気付いていなものが何なのか」
亜里沙「亜里沙も……見つけたよ」
穂乃果「……うん」
雪穂「――お姉ちゃん! 絵里さん、にこさん、希さん!」
雪穂「私達はまだまだ未熟でした。今の現状を受け入れ、ライブを成功させ、
そしてあわよくば私達の存在を認識してくれたら……そんな風に思っていました」
289: SS速報 2015/06/23(火) 10:32:49.18 ID:Y3oau/sb.net
亜里沙「そんな生半可な気持ちでライブを迎えても……
仮に成功させたとしても亜里沙達はきっとそこで止まっていたと思います」
亜里沙「諦めはしない、最後までやり遂げる
だけど進む事もない……それは、諦める事以上に辛い事だと思います」
雪穂「……いくら口では大きい事を言っても、私達はそれに必要な事に気付いていませんでした」
亜里沙「だけど、今は違います!」
雪穂「私達は皆と話し、それに必要な物に気付きました!」
仮に成功させたとしても亜里沙達はきっとそこで止まっていたと思います」
亜里沙「諦めはしない、最後までやり遂げる
だけど進む事もない……それは、諦める事以上に辛い事だと思います」
雪穂「……いくら口では大きい事を言っても、私達はそれに必要な事に気付いていませんでした」
亜里沙「だけど、今は違います!」
雪穂「私達は皆と話し、それに必要な物に気付きました!」
290: SS速報 2015/06/23(火) 10:34:53.42 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「私達が掲げる目標を、夢を叶える為に必要な物……、
この現状を打開する"覚悟"、そしてそれに立ち向かう"勇気"を気付かせてくれました!」
雪穂「変化を望むんじゃない……私達自身が変えていかないといけない!」
亜里沙「でも、その為には今の亜里沙達には力がありません!」
雪穂「だから……」
亜里沙「だから……!」
雪穂「ライブを成功させる為にも、μ'sの妹っていう認識を変えさせる為にも!」
亜里沙「そして秋葉ドームを満員にさせる程になって、いつしかμ'sを追い越す為にも!」
『――私達に、協力してください!』
この現状を打開する"覚悟"、そしてそれに立ち向かう"勇気"を気付かせてくれました!」
雪穂「変化を望むんじゃない……私達自身が変えていかないといけない!」
亜里沙「でも、その為には今の亜里沙達には力がありません!」
雪穂「だから……」
亜里沙「だから……!」
雪穂「ライブを成功させる為にも、μ'sの妹っていう認識を変えさせる為にも!」
亜里沙「そして秋葉ドームを満員にさせる程になって、いつしかμ'sを追い越す為にも!」
『――私達に、協力してください!』
291: SS速報 2015/06/23(火) 10:37:58.27 ID:Y3oau/sb.net
にこ「……よく言ったわ、二人とも」
にこ「元々ね、私達はあんた達が現状を受け入れてるかどうかを聞きたかったんじゃないの」
希「受け入れるだけじゃ、その結果次第では、その時点で満足するようになってしまう」
希「そうなってしまうと、さっき亜里沙ちゃんが言った通り、
諦めはしないけど進む事はない……そんな状態になってまうんよ」
亜里沙「……はい」
にこ「元々ね、私達はあんた達が現状を受け入れてるかどうかを聞きたかったんじゃないの」
希「受け入れるだけじゃ、その結果次第では、その時点で満足するようになってしまう」
希「そうなってしまうと、さっき亜里沙ちゃんが言った通り、
諦めはしないけど進む事はない……そんな状態になってまうんよ」
亜里沙「……はい」
292: SS速報 2015/06/23(火) 10:39:34.46 ID:Y3oau/sb.net
にこ「だいたいね、最初のうちなんて"イメージと違う、私達がやりたかったのはこんなんじゃない……"
そんな風に思うことだってあるわ。要するに挫折してなんぼなのよ。大事なのはそこから立ち上がれるかどうか」
にこ「何度失敗しても、何度挫折してもその夢の為に立ち上がれるか……
私達はあんた達がその夢の為にどれほどの"覚悟"を持っているのかを聞きたかったの」
絵里「大事なのは"受け入れる事"だけじゃない。そこに"覚悟"を見出す事よ」
絵里「そしてその"覚悟"を行動に移すための"勇気"だって必要になってくる」
希「雪穂ちゃん達にはその覚悟も勇気も既に持っていた。だけどそれに気付いてはいなかった」
そんな風に思うことだってあるわ。要するに挫折してなんぼなのよ。大事なのはそこから立ち上がれるかどうか」
にこ「何度失敗しても、何度挫折してもその夢の為に立ち上がれるか……
私達はあんた達がその夢の為にどれほどの"覚悟"を持っているのかを聞きたかったの」
絵里「大事なのは"受け入れる事"だけじゃない。そこに"覚悟"を見出す事よ」
絵里「そしてその"覚悟"を行動に移すための"勇気"だって必要になってくる」
希「雪穂ちゃん達にはその覚悟も勇気も既に持っていた。だけどそれに気付いてはいなかった」
293: SS速報 2015/06/23(火) 10:41:24.35 ID:Y3oau/sb.net
にこ「……これは穂乃果達にも言った事だけど……」
にこ「"アイドルというものは笑顔を見せる仕事じゃない、笑顔にさせる仕事なの"」
にこ「笑顔にさせる為にどれだけ自分を変えられるか……それも覚悟の一つだし……」
希「大好きな事の為に、どれだけプライドを捨てられるかっていうのも、覚悟の一つなんよ?」
希「それこそ、"目標であるμ'sに協力してもらう"くらいの、ね?」
雪穂「……はい」
にこ「"アイドルというものは笑顔を見せる仕事じゃない、笑顔にさせる仕事なの"」
にこ「笑顔にさせる為にどれだけ自分を変えられるか……それも覚悟の一つだし……」
希「大好きな事の為に、どれだけプライドを捨てられるかっていうのも、覚悟の一つなんよ?」
希「それこそ、"目標であるμ'sに協力してもらう"くらいの、ね?」
雪穂「……はい」
294: SS速報 2015/06/23(火) 10:42:52.26 ID:Y3oau/sb.net
絵里「μ'sを追い越す事や、秋葉ドームを満員にさせる事……そういうことは口だけならいくらでも言える」
絵里「だけど、そうするためにはどうすればいいのか……どうやっていけばいいのかを考えないといけなくなる」
絵里「でもそこにプライドや生半可な気持ちがあると、見えるものも見えなくなってしまうわ」
絵里「"無謀"と"勇気"は違うのよ」
亜里沙「……!」
絵里「だけど、そうするためにはどうすればいいのか……どうやっていけばいいのかを考えないといけなくなる」
絵里「でもそこにプライドや生半可な気持ちがあると、見えるものも見えなくなってしまうわ」
絵里「"無謀"と"勇気"は違うのよ」
亜里沙「……!」
295: SS速報 2015/06/23(火) 10:44:45.55 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「……そっか」
雪穂「お姉ちゃんは、それをわからせる為に絵里さん達を呼んでくれたんだね」
穂乃果「……ん、まあ、そういう事になるかな? あはは……」
雪穂「……やっぱり、お姉ちゃんは凄いよ」
穂乃果「……ううん、違うよ、これから雪穂達はもっと凄くなっていくんだよ」
雪穂「……できるかな、私達に」
雪穂「お姉ちゃんは、それをわからせる為に絵里さん達を呼んでくれたんだね」
穂乃果「……ん、まあ、そういう事になるかな? あはは……」
雪穂「……やっぱり、お姉ちゃんは凄いよ」
穂乃果「……ううん、違うよ、これから雪穂達はもっと凄くなっていくんだよ」
雪穂「……できるかな、私達に」
296: SS速報 2015/06/23(火) 10:52:49.81 ID:Y3oau/sb.net
穂乃果「出来るよ」
穂乃果「雪穂と亜里沙ちゃんなら出来る」
穂乃果「――"今の2人ならきっとどこまでだって行ける、どんな夢だって叶えられる!"」
穂乃果「……かつて、私達がそうだったようにね」
雪穂「……ふふ、なにそれ、カッコつけてるの?」
穂乃果「な、なにをー! 私なりの励ましだよ! 全くもうっ」
穂乃果「雪穂と亜里沙ちゃんなら出来る」
穂乃果「――"今の2人ならきっとどこまでだって行ける、どんな夢だって叶えられる!"」
穂乃果「……かつて、私達がそうだったようにね」
雪穂「……ふふ、なにそれ、カッコつけてるの?」
穂乃果「な、なにをー! 私なりの励ましだよ! 全くもうっ」
298: SS速報 2015/06/23(火) 11:32:53.23 ID:Y3oau/sb.net
雪穂「……お姉ちゃん」
穂乃果「ん? なあに?」
雪穂「……ありが」
穂乃果「雪穂」
雪穂「……?」
穂乃果「夢、叶えるんでしょ?」
雪穂「う、うん」
穂乃果「なら、そのお礼は夢を全部叶えてから、だよ」
雪穂「……うんっ!」
穂乃果「ん? なあに?」
雪穂「……ありが」
穂乃果「雪穂」
雪穂「……?」
穂乃果「夢、叶えるんでしょ?」
雪穂「う、うん」
穂乃果「なら、そのお礼は夢を全部叶えてから、だよ」
雪穂「……うんっ!」
299: SS速報 2015/06/23(火) 11:34:21.95 ID:Y3oau/sb.net
穂乃果「(……うん、もう大丈夫かな)」
穂乃果「よーし、それじゃあ残り3日、雪穂達を精一杯サポートするよー!」
絵里「踊りなら任せて♪ と言っても、厳しくするわよ?」
亜里沙「はい!」
にこ「ならにこは~、キャラ作りをしっかり鍛えて出来るようにさせようかなぁ~」
希「それ、必要あるん……?」
にこ「あるわよ!」
穂乃果「よーし、それじゃあ残り3日、雪穂達を精一杯サポートするよー!」
絵里「踊りなら任せて♪ と言っても、厳しくするわよ?」
亜里沙「はい!」
にこ「ならにこは~、キャラ作りをしっかり鍛えて出来るようにさせようかなぁ~」
希「それ、必要あるん……?」
にこ「あるわよ!」
300: SS速報 2015/06/23(火) 11:34:57.69 ID:Y3oau/sb.net
穂乃果「他の皆にも手伝ってもらえるようお願いするねっ!」
雪穂「い、いいの?」
穂乃果「私達4人じゃなくて、μ'sに協力して欲しいってお願いしたんだからそれくらい当然だよっ」
亜里沙「でも穂乃果さん達は生徒会の仕事が……」
穂乃果「あぁ、それならもう片付いたから暫くは大丈夫だよ。後はリハくらいなもんだし」
亜里沙「そうなんですか!」
雪穂「い、いいの?」
穂乃果「私達4人じゃなくて、μ'sに協力して欲しいってお願いしたんだからそれくらい当然だよっ」
亜里沙「でも穂乃果さん達は生徒会の仕事が……」
穂乃果「あぁ、それならもう片付いたから暫くは大丈夫だよ。後はリハくらいなもんだし」
亜里沙「そうなんですか!」
301: SS速報 2015/06/23(火) 11:38:25.54 ID:Y3oau/sb.net
にこ「……ようし、じゃあまずはさっそくにっこにっこにーの練習からしなくちゃいけないわね!」
絵里「いや、それやるとパクリになっちゃうから……」
にこ「はっ!? そ、そうだった……いやでも、本人公認なら……」
希「にこっち~? あんまりふざけてるとわしわしするで~?」
にこ「ちょ、や、やめなさい希! わかった! 真面目にするから!」
亜里沙「……ふふっ」
雪穂「あははっ」
…………
……
…
絵里「いや、それやるとパクリになっちゃうから……」
にこ「はっ!? そ、そうだった……いやでも、本人公認なら……」
希「にこっち~? あんまりふざけてるとわしわしするで~?」
にこ「ちょ、や、やめなさい希! わかった! 真面目にするから!」
亜里沙「……ふふっ」
雪穂「あははっ」
…………
……
…
302: SS速報 2015/06/23(火) 11:40:30.58 ID:Y3oau/sb.net
4話終わり
306: SS速報 2015/06/23(火) 18:15:41.19 ID:JY6f+RDQ.net
乙です!
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