704 名前: 1/3 sage 投稿日:2008/12/23(火) 11:47:31 0
姪11歳(旦那の弟の子供)が遊びに来た時、ウトがよっぱらってからんでた。
「孫子ちゃんはもう少し目がパッチリしてればなあ」
「前歯が出てるなあ」
と、容姿のことばかり。周りの親戚は「女の子にそんなこと言っちゃだめ」と
たしなめたが、当の姪は「じいちゃん酔っ払ってるんだし気にしないよ~」
と笑っていた。だがウトが、「そばかすなんて役にたたないもん、何でくっつけて
生まれてきたんだあ?(ニヤニヤ)」と言った瞬間に姪が切れた。
「ぅぅうおじいちゃんなんて、本当はハゲムシャのくせにぃい!じいちゃんのハゲにつける
薬のが役に立ってないじゃん!生えないじゃん!毛の生えた帽子かぶっても、
みんなハゲのこと知ってるんだよ!役に立ってないじゃん!じいちゃんの
ハゲムシャ!ハッハゲぇぇ!うえええん!」




706 名前: 2/3 sage 投稿日:2008/12/23(火) 11:54:53 0
みんなあっけにとられてた。ウトはニヤニヤのまま固まってた。
泣きじゃくる姪に娘16歳が「大丈夫、私もそばかすいっぱいあったけど、だんだん
消えてきたよ。葉は矯正できるし、○○ちゃんの目は切れ長で睫毛が長いから、
お化粧が映えるよ。じいちゃんのハゲは一生あのままだけど、女の子は頑張れば
かわいくなれるんだよ」と慰めてた。
「あとじいちゃん、自分がされて嫌なことは人にもしない方がいいよ。だから
友達いないんだってわかってる?それから○○ちゃんはハゲムシャじゃなくて
落ち武者って言いたかったと思うんだ。でもそれじゃかわいそうだから『ハゲ男爵』って
どうかな?」どうかなと聞かれたウトは、「そ…そうだな!」と言っていた。


707 名前: 3/3 sage 投稿日:2008/12/23(火) 12:01:32 0
自分がヅラだってことを親戚中が知っていたのがショックだったらしく、ウトは
それ以来おとなしく丸くなり、あんまり疎まれることもなくなった。

一連のスレの流れで3年前のこと思い出した。
姪はそばかすは残っているものの、だいぶ薄くなり、歯は矯正し、二重ではないが
切れ長の瞳で、栗山千明似のなかなかの美少女になった。
だけどウとは半年前、ハゲたまま亡くなった。出棺の前、みんなが花や手紙を
棺に入れてる時、姪と娘がそっとヅラをかぶせてあげてた。
みんな「ブッ!!」てなったけど、何だかあったかい、いい葬儀だったよ。