女「お部屋から出て来て下さい」
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1：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 02:36:07.13 ID:xJj/9FRMO
女「お母様に雇われましたカウンセラーです」
女「男さ～ん。貴方の引きこもり生活、私と一緒に治しましょう～」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
女「鍵開けて下さ～い」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
室内
男「」ｼｺｼｺ
男「うっ…」
男「…ふぅ」
男「…エロゲの為に高いヘッドホン買って良かった…」
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ！
男「ん？」
ｳﾞｧｷﾝ！
女「あ…」
男「え」
6：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 02:46:05.88 ID:xJj/9FRMO
ｷﾞｨ…
男「………」
女「………」
女「…。修理費払います…」
男「………」
女「今日は帰りますさよなら」そそくさ
男「………」
男「………」
男「…え？」
男「そこは慰謝料じゃないの？」
男「俺下半身丸出しだよ？」
男「……ていうか今の誰だよ…」
7：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 02:51:05.96 ID:xJj/9FRMO
次の日
女「男君昨日はすいませんでした。」
男「………」
女「そうですね。過ぎた事ですし良いですよね。
今日から心機一転、よろしくお願いしますね」
男「………」
女「とりあえず部屋に上がらせてもらえませんかね」
男「………」
女「じゃ、遠慮なくお邪魔しまー…」
男「あんたさっきから誰と話してんだよ！」
8：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 02:59:21.30 ID:xJj/9FRMO
女「やっと話してくれましたね」
男「…あんた何なんだよ」
女「男君のカウンセラーをつとめます女と申します。貴方がお外に出掛け、行く行くは就職活動まで出来る様にするために一緒に頑張りたい所存です」
男「いらないし。帰って良いよ。出る気ねえから」
女「カウンセラー必殺ドア崩壊」
ｳ"ｧｷｰﾝ！
男「修理費がパア」
女「大丈夫、上司のポケットマネーです」
9：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 03:09:16.93 ID:xJj/9FRMO
女「早速行きましょう。手始めにコンビニです」むんず
男「！」ﾊﾞﾊﾞｯ
女「何故手を払う」
男「…三次は嫌いだ」ﾎﾞｿ
女「！！！」
女(これは！『マニュアル第2章3節「引きこもりの種類」4項目の分類：オタク！！性格は三次に興味が持てない(男性が多い)ほぼ2ちゃんねらと見て間違いない』これですね！)
女(確かに本棚には萌系ばかり！パソコンの壁紙は二次エロ画像！)
女(ベットに転がる何かのキャラの抱き枕！決定ですね！次に言うセリフはこう！)
女(『着てく服ないし…』)
男「はいてくパンツねえし…」
女(あれ―――！？)
10：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 03:16:04.17 ID:xJj/9FRMO
女「ちょっと失礼！」
男「ちょ、おい！！人のタンス漁るな！訴えるぞ！」
女「訴えてみなさいこの引きこもり5年目！ろくにコミュニケーションもとれない蛆虫がっ！」
ガサゴソ！
女(なっ…全てブリーフだと…！？)
女「唯一あるトランクスの柄が…ミッ〇ー……？」
女(どうしようマニュアルに書いてない…)
15：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 03:29:32.45 ID:xJj/9FRMO
女「こ、この際ブリーフでも構いません！どうせ見えないんですから！さあ行きますよ」
男「いや、万が一にも…」
女「ありません。絶対ありません。パンツがチラチラ見える世界はないです。現実を見て下さい」
男「……ていうか外出ねえからな。俺は部屋で一生暮らすんだよ！」
男(何か知らない間にのせられていた…カウンセラーって怖い)
女「何故出ないんですか？」
男「…着てく服がない」
女「このタイミングでか」
17：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 03:35:44.64 ID:xJj/9FRMO
女「服があったら行くんですね？」
男「……おう」
男(あと良いオカズと可愛い彼女と美味い酒と…)
女「……わかりました」すくっ
男(大金とイケメンな友達と…)
男「……あ？」
女「明日、男君のお洋服買って来ます！身体洗って待ってなさい！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
男「……帰った……」
男「つーかパンツ片付けていけよ…」
19：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 03:44:55.20 ID:xJj/9FRMO
次の日
男「………」ｿﾜｿﾜ
男(…あれ、何で俺ｿﾜｿﾜしてんだ…？)
女「お邪魔します！」ﾊﾞﾝｯ
男「うわあああ！ノックぐらいしろ！それでもカウンセラーなのかよ！？」
女「むっ…それより、身体洗いましたか！？ちょっと臭いですよ！」
男「俺の引きこもり治す気あんのかあんたは」
女「満々ですよ。さて、早速これをどうぞっ」
ﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻ
男「…何でパンパンの紙袋四つもあるんだ？」
女「男さんの今後の為にも買い溜めしときました。」
男「金は」
女「上司のポケットマネーですが？」
20：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 03:52:46.69 ID:xJj/9FRMO
男(上司さん大丈夫なのか…？)
女「さあ好きなの着なさい！こっちはライトインとウニクロ。これは紳士服のモニカ。こっちはジャスコの安売り」
男「」ぽかーん
女「パンツも買ってきましたよ！」
女「男さん…？」
男「」
女「男さん、パンツですよ！パンツ！あっやっぱりブリーフ派なんですか！？」
男「」
男母「何か2階からパンツパンツ聞こえるんだけど…」
21：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 04:04:15.17 ID:xJj/9FRMO
女「と、とりあえず私のセンスで選別しといたので、着て見て下さい…」
男「…」ｺｸｺｸ
女(大丈夫でしょうか…)
ﾊﾞﾀﾝ
女「…ふうっ。ひとまず完了、と。」
男母「カウンセラーさん…」
女「あ、お母様、お邪魔しております」
男母「何かパンツって聞こえたんだけど…」
女「あー…実は今男君、出かける服を選んでいて…」
男母「本当に男は治るんでしょうか？」
女「男君なら大丈夫ですよっ。私が今まで見てきた中でも治療速度がかなり早いですっ」ﾆｺｯ
22：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 04:12:28.22 ID:xJj/9FRMO
男「おいカウンセラー。このパーカーに二つジッパーが付いてんのはセンス良いのか」
女「良いんじゃないでしょうか。街を歩く男性は皆きてます」
女(嘘だけど)
男「変なとこないか？」
女「ないです。完璧ですよ！これで出掛けられますね！」
男「…………」
女(だんまりパターン！これはっ！まだ何かを要求する合図またはまだ出たくない！そんな所ですか)
女「…コンビニ、行きませんか」
男「…………」
女「……、強要は出来ませんから…。今日は帰りますね」
女「服、着て下さい」
23：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 04:19:11.61 ID:xJj/9FRMO
次の日
男「…………」
男(…昨日あんな事になったし顔合わせたくない…)
男(今日は引きこもろう…
いや、元々こもってたし。カウンセラー来てもほぼ部屋の中だったし。また生活戻るだけだし…。)
女「男くーん」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
男「！」
女「鍵開けて下さーい」
男「…………」
女「おーい！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
男「…………」
女「…………」
女「男君に あまぞん から荷物来てますよ？」
男「ぴくっ」
26：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 04:29:13.98 ID:xJj/9FRMO
女「なんですかね？結構大きめですね」
男「…………」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
男(何も頼んでない！何も頼んでない筈だ！きっと嘘だ！あんな事言って俺が鍵を開けるのを待ってるんだ！その手には乗らん！だけど不安でしょうがない！何これ不思議！)
女「あけちゃいますよ～」
男「！」ｶﾞｸﾌﾞﾙ
女「………」ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ
女(乗ってこないですねえ…)
女(………)
女「『ナコルル凌辱物語！18禁！』1ページ目！「いやんやめて」！「ぐへへ。叫んだって下のお口は」」
男「朗読するな―――！！」
29：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 04:37:51.69 ID:xJj/9FRMO
支援ありがとうございます。眠いです。
男「何やってんだあんたは！」
女「男君出てこないから。大方昨日の事気にしてるんでしょう？」
男「………」
女「正直ですねえ」ﾖｼﾖｼ
女「いきなりコンビニはきつかったですよね？」
女「だからっ！まずはご飯を食べましょう！」
男「ちょっと待て、何でそうなる」
女「独りパソコンの前で食事なんて悲しすぎますよ。
みんなで食べてこそ美味しく、温かく！お腹も膨れるってもんです！」ｷｭﾙ
男「…腹減ってるのか？」
女「こ、これは…男君の為なのです…」
31：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 04:46:27.84 ID:xJj/9FRMO
男「………」
女「だ、大丈夫ですよ？お弁当持って来たんです！」ｼﾞｬﾝ
女「男君のお宅の食事を頂こうなんて考えてませんからね！」
男「…はあー…」
女(溜め息…)
女(やっぱり段階早すぎたかな？だよね。かなりペース早めてるもの。男君は受け入れてくれたと思ってたんだけど…)
女「…あ、あの」
男母「男ー…ご飯置いとくよ…」
女「あ…」
男「………」
男女「いただきます」
33：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 04:55:19.13 ID:xJj/9FRMO
男女「…………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
女「男君はいつもいただきます、言うんですか？」
男「……一応」
女「よい事です。褒美をとらせようぞ！カウンセラーお手製卵焼き～」ﾋｮｲ
男「………(しょっぺえ)」
女「あ、これもこれも。カウンセラーお手製冷凍食品～」ﾋｮｲ
女「あ、男君のこれもらいますね」ﾑｼｬﾑｼｬ
男「ちょ……」
女「ふおおおお美味しいいいい！！何これ！母の味肉じゃがっ！芋はほくほくの新ジャガに甘みたっぷりの玉葱！程よくいい味付け！みしゅらん！」
男「………」
男母「残さず食べてる…」ｶﾞｸｶﾞｸ
男母「あんた！明日は雪が降るよ！」
男父「えっ嘘っ」
34：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 05:04:35.21 ID:xJj/9FRMO
多分そろそろ寝ます。
女「試せる時でいいので、お母様やお父様と食事して下さいね」
男「………」
男(合わせる顔がねーんだよ…)
女「じゃあ、また明日」
ﾊﾞﾀﾝ
男「………腹がきつい」
男「……どんな顔して飯食えばいいんだろう」
男父「明日雪降るらしいよ。寒くしないでねー」
女「えっ、は？雪ですか？滅多に降らないのに？」
35：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 05:16:56.91 ID:xJj/9FRMO
次の日
女「今日は近所の中学校でカウンセリングについての集会あるの忘れてました…」
女「また明日、っていっちゃったのに…」
女「…電話…出てくれるかな…」ﾊﾟｶｯ
女「無理だよね……」ﾊﾟﾁﾝ
上司「いくよー」
女「あっ、はーい！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
夜
女「…疲れた…」
女「電話…しなきゃ…」ﾌﾗﾌﾗ
女「もしもし、女です。今日はすみませんでした…。男君はどうしてますか…？」
男父『さあねえ。さっぱり出て来ないね。ご飯は食べてるけど』
女「そ…ですか。わかりました。失礼します」
女「男君に電話番号とメルアド聞いとかないと…」
36：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 05:23:14.20 ID:xJj/9FRMO
女「ちょっと待って私。これってカウンセラーの仕事かな？」
女「これってもう家族とか彼女の域じゃない？」
女「男君の為に行動するのはカウンセリングじゃない…よね…」
女「どうすればいいの…。中途半端には終わらせたくないよ～…折角男君いい感じなのに…！」
女「考えろ…考えるのよ女…！伊達に上京して3年経ってないわ…！」
女「…………」ﾑﾑﾑ
女「考えても無理っ！寝よう！」
66：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 18:07:12.94 ID:xJj/9FRMO
ありがとう。ご飯出来るまで書くよ。
～みんなでご飯編～
女「…食べる？お母様方と食べて下さるんですか！」
男「…………」ｺｸﾘ
女「偉いです！偉いですよ男君！お2人共喜びます！！」
男「…………」
男 (あんたは？とか聞けない…聞きたいけど)
女「男君」
男「…何」
女「私も嬉しいですーっ」ﾀﾞｷｯ
男「な、な、な」ｹﾞｼｯ
女「アウチ」
68：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 18:13:46.20 ID:xJj/9FRMO
女「さあ！ドアノブを回してお2人のいる居間に行きましょう！」
男「………」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾊﾞｸﾊﾞｸ
女「男君。ここは、男君が開けなければなりません。」
女「男君が決めたんですから。大丈夫、行きましょう。」
男「…うん」
男「…………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←ドアノブまであと3cm
女「…………」
女(生まれたての鹿…)ﾌﾟｯ
男「おい何笑ってる」
女「失礼。オナラです」
男「もっとマシな言い訳しろ」
69：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 18:20:16.13 ID:xJj/9FRMO
ｶﾞﾁｬ…
男「…開いた…」ﾎｯ
女( 当たり前やないか～い！)ﾌﾟﾌﾟｯ
女「良い調子です！」
男「さっきから笑い声漏れてるんだけど。馬鹿にしてるだろ？馬鹿にしてんだろ俺を！？」
女「ごめんなさい！お、怒んないで下さい！嬉しくてテンション上がってるんです」
男(う…嬉しいのか)
男(なら文句言えないよな、今まで支えてくれたのこいつだし)
男「…分かったよ。」
女「男君、次は階段です！左右交互に足を出して降りるんですよ！」
男「このやろう」
71：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 18:30:00.48 ID:xJj/9FRMO
男「階段くらい普通に降りれるわ！ふざけんな！」
女「ごめんなさい。」ｼｭﾝ
女「さあ行きましょう！」ﾊﾟｱｯ
男(反省してんのかよ)
男(…………)
男(………あれ？)ｶﾀｶﾀ
女( 足 震えてますね)
女「男君、手を下さい」
女「私と一緒に行きましょう。」
男「………すまん」ｷﾞｭ
女「お安いご用です。カウンセラーですから」
男「…………」
男(結局、仕事だからか)
男母「お、男が降りて来た！！」
男母「明日は嵐よ！！」
男父「えっマジっ」
74：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 18:40:39.23 ID:xJj/9FRMO
男「……………」
男母「…………」
男父「…………」
女(すき焼！ナイスメニューですお母様！)
男父「…あっエリン入ってるよ」
男母「……食べましょうか」
男「………っ。母、さん」
男母「何？」
男「…いただきます！」
男母「…………！！」
女「………」ﾆｺﾆｺ
男母「…女さんもどうぞ」ｸﾞｽｯ
女「…はい」ﾆｺﾆｺ
77：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 18:46:01.79 ID:xJj/9FRMO
ﾑｼｬﾑｼｬ
男母「…うっ……」ｸﾞｽｸﾞｽ
男「…ぐす、美味い…」ｽﾝｽﾝ
女(うんまあああ！美味いですお母様ーっ！うますぎて怖いです！怪談レストラン！！)
女「…ひっく…ひっく…うう」ｶﾞﾂｶﾞﾂ ←感涙
男父「えっ…エリンの母ちゃん死んじゃったよ…く、ううう…まだ小さいのになあ…！」ﾀﾞﾊﾞｱｰ
男「……」ﾁｰﾝ
男母「……」ｸﾞｽ
男父「……」ﾀﾞﾊﾞｱｰ
女「……」ｹﾞﾌｯ
皆「ご馳走さま！」
～皆でご飯編～ 終わり
凄い省いてすいません
ご飯食べて来ます
82：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 19:52:56.01 ID:xJj/9FRMO
～お出かけ編～
女「男君、そろそろ外出てみませんか」
男「…まだ無理」
女「そんな事ありませんよ～。男君かなり回復してますよ」
男「………人目が、」
女「じゃあ夜にお散歩しましょう！私も付き合いますから！」
男「…じゃあちょっとだけ…」
女「………あっ。じゃあ上司に電話かけて来ますね、残業しますって」
ﾊﾟﾀﾝ
女「………はあ」
女「もしもし、上司さんですか」
女「ちょっと、男君の事で相談があります…」
83：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 20:03:35.69 ID:xJj/9FRMO
夜
女「さっ！行きますよう～！男の任務は、親御さんに出掛けると言う！外を堪能する！自動販売機で私に何か奢る！これですね！」
男「最後のは納得ならん」
女「日頃の感謝代を頂きたいなあーなんて…」
男「…………」
女「何はともあれレッツゴー！」
男「……父さん、ちょっと出て来る」
父「あ、たばこ買って来てー。はいタスポ。」
男(あれ？反応が普通なんだけど…)
男「分かった。行って来る」
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ
父「…あれ？」
85：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 20:15:25.19 ID:xJj/9FRMO
母「今 男の声しなかった？」
父「出掛けたよー女ちゃんと一緒に」
母「……は？」
父「あっ、キャスターマイルドって言うの忘れた」
女「寒いですねえ」
男「………うん」ｷｮﾛｷｮﾛ
女「お部屋にいるとわかりませんよねー」
男「……寒い、けど」
女「？」
男「…生きてる、感じがする」
女「…うふふ」
男「あ、たばこの銘柄聞くの忘れたな」
女「心配ありません！男はみんなセブンスターです！」
男「そうなのか？」
男(…吸ってみようかな…)
86：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 20:18:28.51 ID:xJj/9FRMO
男「何、飲むんだ？」
女「おしるこ」
男「無い」
女「プリン缶」
男「…コーヒーで良いか」ﾋﾟｯ
女「うあああ！飲めませんよ無糖なんてーっ！」
87：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 20:24:42.82 ID:xJj/9FRMO
女「ひどいです…」ｺｸ
女「にがあああ！」
男「うるさい…」
女「感謝代が無糖なんて、愛がないです、愛が…」
男「ﾄﾞｷｯ」
女「やはり二次元限定ですか…男君の愛は…」ﾖﾖﾖ
男「…やるよ」
女「えへへ、じゃあ無糖あげます」
男(か、間接キ……)
女「うげえ、微糖…」
90：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 20:34:31.84 ID:xJj/9FRMO
女「いやあ、男君がお外に出れて嬉しいです。成長しましたね」
男「…全然成長したつもりはないけど」
女「そんな事ないです。カウンセラーの仕事はもうないですね」
男「………え？」
女「だって、引きこもりを引きずりだすのが私の契約内容でしたから。」
男「………じゃあ、やめんのか」
女「…はい」
男「………っ」
女「そのつもりだったんですけど」
93：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 20:45:28.68 ID:xJj/9FRMO
女「さっき上司に電話したら、就職決まるまでだったんです。契約が」
男「…え」
女「『男君の就職決まるまで、サポートする』だったみたいで…」
男「…就職…」
女「あなたを立派な社会人にするまで私がお世話致しますので」
女「改めて、よろしくお願いします。男君」
男「…ああ、こちらこそ」
～お出かけ編～ 終わり
おまけ
父「…セブンスター…だと…」
父「」ｽﾊﾟｰ
父「グェッホゲファッ！」
99：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 21:10:38.08 ID:xJj/9FRMO
～デート？編～
俺のエロゲの為のヘッドホンがぶっこわれた
男「何してくれてんだよ…」
女「ひぇ…」
女「話せば長くなります」
男「パッと話せ」
女「壊しました」
男「よし弁償しろ」
女「異議あり！座布団の下に置いとくのも悪いと思います！！」
男「…踏んだのか…」
102：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 21:18:29.53 ID:xJj/9FRMO
女「弁償はしますよ！行きましょう！お好きなの買ってあげます」
男「1人で行けよ…」
女「めっです！男君はあの夜の散歩以来外出して無いじゃないですかー！」
男(…1人で外出る気ねえし)
女「行きますよ！強制連行です！」
男「は～～な～～せ～～」
母「男もすっかり変わったわねー」
父「うん、元気になったよね」ｽﾊﾟｰ
103：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 21:24:08.81 ID:xJj/9FRMO
電気量販店
男「ひ、人が多……」ｳﾌﾟ
女「今日は全品…1～20%オフ…チャンスです！」
男「俺外で待ってるから買って来て…頼む」
女「だが断る」
女「それに、デザインとか選びたいでしょう？」ｸﾞｲｸﾞｲ
男「今までと同じので良い……」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
104：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 21:30:44.31 ID:xJj/9FRMO
がやがや
男「ｳｯ………」
男(人が多い…もう無理だ、恥ずかしい…倒れそう)
女「さすがに人が多っ…男君、離れないで下さ…」
店員「いらっしゃいませえーｗｗ本日携帯電話の機種変オトクになっとりゃーすｗｗｗ」
店員「あ、おねーさん機種変の方っすかぁ？どうぞどうぞーｗｗウィー1名様ぁーｗ」
店長「ウィー」
女「えっ あっ！うぅ…男さーん！！！」
さーん
さーん…
さーん……
トイレ
男「………」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
112：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 22:50:52.56 ID:xJj/9FRMO
男(あいつには悪いけど帰ろう…)
男(俺にはまだ無理だ…)
男「うう…」
通りがかりの女店員「…お客様、何処か具合が悪いのですか？顔が真っ青ですが…」
男「えっ、…う、ぁ あの…」
女店員「………？」
女(男君大丈夫でしょうか…っ。旅に出した母親の気分です…)
店長「お好みのデザインお選び下さい」
店員「俺とオソロにしませんか？ｗｗなんつってｗｗ」
女「ううう…誰か助けて…」
113：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 22:58:00.17 ID:xJj/9FRMO
男「あ…う……」
女店員「？？何かお探しで…？」
男「えっ…いゃ…あ、」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
女店員「え？え？」
男「へ、ヘッドフォイ！！！」
男 (噛んだ……)
116：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 23:06:30.99 ID:xJj/9FRMO
女店員(フォイ？…)
女店員「ヘッドホンですねー。2階になります。ついて来て下さーい」ｽﾀｽﾀ
男「へ、あ……は…？」
男 (他人と、話せた…)
女「うう…違うんです、違うんですー。機種変じゃないんですよー」
店長「物見遊山で来る方も居ますけどね。皆買って行きますよ。今日変えとけばお得だからです」ｷﾘｯ
女(店長さんの威圧感のせいだと思います…)
117：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 23:11:41.84 ID:xJj/9FRMO
店員「これどっすか？ｗ1310万画質ｗパネェッすよｗｗ」
店長「これも何かの縁です。今日機種変していくのをおすすめしますけどね？」ｷﾘｯ
女「え、えーと、やっぱり後日……」
店長「店員っ」
店員「はっ」
店長「カタログ全てこちらに持ってこい。迅速にだ！」
店員「了解ニダ！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
ﾄﾞｻﾄﾞｻ
女 (ご、5冊…！)
店長「全てを見てから決めて頂きましょうか…？」ﾆﾔﾘ
女「………」
118：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 23:19:10.06 ID:xJj/9FRMO
女(私を男君と合流させまいと、時間稼ぎをしていますね！？)
女「カウンセラー必殺っ！早読みっ」ﾊﾞﾗﾗﾗﾗ
店長(こやつ…できる！)
30秒後
女「読みました！」ﾊﾟﾀﾝ
店長「一昨年5月に発売した携帯のカラーバリエーションは？」
女「フフ… 白、黒、迷彩！どうだっ！」
店長「な、なにぃっ…！」
店員「違います」
店長「じゃ、熟読しとく様に」
女「ううう…」ﾍﾟﾗ
120：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 23:25:59.40 ID:xJj/9FRMO
女店員「こちらになります」
男「あ…でぃ、どうも…」
女店員「いえいえ。あ、説明させて頂いてよろしいでしょうか」
男「い…いや、あの…」
女店員「では説明させて頂きますねっ！こちらはﾋﾟｬｰ(｀エ´)ﾅｿﾆｯｸ製のものです。臨場感溢れるサウンドがきけますよっ 少し値は張りますが張っといて良い事だってあるかもしれませんよ！こっちはｼｮﾆｰのヘッドホンで、音漏れが激しくシャカ男様に大人気……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
男 (あああ…始まっちゃった…)
121：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 23:33:08.62 ID:xJj/9FRMO
店員「マジで読んでるｗｗｗおねーさんマジ素直ｗ可愛いｗ」
女(冗談じゃないです…もう嫌です…でも断れません…うう)
女(悲しいかな日本人のサガ…)
女店員「やっぱりおすすめはこれですね！私も愛用していますっ！すごーく使いやすいんですよー。イナバウアーフレーム並みに広がるんです」ｸﾞｲｸﾞｲ
女店員「今なら3%オフですねえ。お得っちゃあお得ですよー！買いません？これに決めちゃいません？」
男 (ここまで説明させといて断りづらい…)
124：ＳＳ速報：2009/12/12(土) 23:40:27.12 ID:xJj/9FRMO
『ありがとうございましたー』
男「………」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
女「………」ｶﾞｯｸﾘ
女「…ヘッドホンの代金払いますよ……凄い素敵ですね……」
男「…ああ。良いだろ…？イナバウアーなんだよ…」
女「そうなんですか…」
男「…お前の携帯もセンス良いな…最高じゃん……」
女「…でしょう？カタログ全て見て決めたんです……韓国の国旗のデザインなんですよう………ふふ」
男「……帰るか…」
女「…はい…」
～デート？編～ 終わり
129：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:07:13.06 ID:m8PEBcQcO
女 (男君をカウンセリングしてそろそろ1年経ちます
今じゃ外に出るのも普通になって、近所のおばちゃんと会話出来る様になりました
よく頑張ってくれたと思います。後残るは就職活動だけ
…私の役目もそろそろ終わりですね。
男君、あと少し、頑張りましょうね)
～就活編～
女「スーツは男の戦闘服です！」
男「ハロワに行くのにスーツでいくのか…？」
女「それが普通です！一般市民の正しき姿です！」
男「ふーん…」
130：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:15:04.15 ID:m8PEBcQcO
ハローワーク
男 (人にもだいぶ慣れたなあ…俺)
女「じゃあ頑張って下さい」
男「…おう」
男「…ていうか」
男「スーツの人いなくないか？」ｼﾞﾛｯ
女「時代は変わりますねえ」
男「分かってたよな？ん？」
女「嫌ですねえ。時代を変えるのはいつも情熱ですよ？男君が情熱を持ってスーツを着れば皆スーツを着始めるノデスヨはははは」
男「騙したなこのやろう」
131：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:22:13.45 ID:m8PEBcQcO
女「2階に相談室があります。自分にあった職業を見つける為にも行くべきです」
男「分かった」
女「私はブラブラしてますね。いってらっしゃーい」
女 (…行きましたか…)
女「すいません…」
受付「はい？」
女「高卒で正社員採ってくれる所とかありませんかね？」
男 (相談しに来ました…何か変か？お話を聞きに…違うな…何て言えば…？)
係員「就職のご相談ですかー？」
男「あ、はい」
132：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:28:22.44 ID:m8PEBcQcO
係員「アルバイト経験なし、高卒以来職に着いた事なし、ね」
男 (俺何してたんだろう死にたい)
男 (いや、ここで死んだら勿体ないけど)
男 (恥ずかしい過去背負っちゃってるな…俺)
係員「…引き籠ってたり、したかな？」
男 (屈辱だ……)
男「…はい…」
係員「うん。でも克服して、社会に出ようとしてる。全然悪くないわ」
男「はぁ……」
係員「ただ就職は厳しいわね。この不況だし…」
男 (そう簡単には決まらない、か…)
133：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:37:27.96 ID:m8PEBcQcO
係員「君の夢は何かな？」
男「…夢…」
男 (萌え博物館建設！)
男 (そんな事考えてた時もあったなあ…)
男 (今は…？)
男 (父さんと母さんと…あいつとずっと…)
男「…あれ？」
係員「？ 難しいかもしれないけど大事な事よ。」
男「…………」
係員「…目指す職業が無い時はとりあえずバイトからね！視野を広げる事も大事よ」
係員「とりあえず今日はバイトの求人票を…」
男 (俺、どうしたいんだろ…)
135：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:46:51.14 ID:m8PEBcQcO
女「お帰りなさい」
男「…………」
女「…焦らず、地道に通いましょう！男君の就職が決まるまで、お手伝いしますから」
男「…うん。」
男 (決まるまで、か…)
男「ただいま」
母「お小遣い減らすわ！」
父「ちょ、待ってよ母さん。謝るって、謝るから」
母「あ、男お帰り」
父「おお、スーツ似合うな我が子よ。職案にスーツで行ったの？」
男「………うん。悪い、部屋行く」
母「いつに無くボケッとしてるわねえ」
136：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:54:39.86 ID:m8PEBcQcO
男「…………」
男 (仕事決まったらそれまでだよな…)
男 (いつからだよ、俺)
男 (馬鹿話して、飯食って、外ブラブラ歩いて)
男 (…今のままが良いって思ってるのは、働くのが面倒だから？)
男 (それとも、就職が決まったら…)
父「男―――ｯ！母さんがひどいから一緒に飲んでくれないか！」
男「……俺疲れてんだけど…」
父「疲れた時こそでしょ！今日は朝までボーイズトークだ――！」
男「ボーイじゃねえだろ」
137：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 00:59:14.98 ID:m8PEBcQcO
数時間後
父「宇宙空間で屁すれば多分前に進むよねー」ｳｨｰﾋｯｸ
男「………」
父「だから宇宙に出た時は焼芋持って行けば万事オーケーじゃんねえ。それをさあ母さんってば…」ｳｨｰﾋｯｸ
男「……父さん」
父「なにー？」
男「……相談、してもいいか？」
父「………ボーイズトーク？」ｺｸﾘ
139：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:05:53.52 ID:m8PEBcQcO
父「……そっか、女ちゃん任務完了しちゃうのか…」
男「………」
父「ていうかさ、
男と女ちゃん付き合ってんじゃないの？」
男「………はっ！？」
父「いや、仲良いし、ご飯も一緒に食べてるし、もう付き合っちゃってるよね、って母さんと話してたんだけど…」
男「何勝手に話してんだよ！」
父「男の将来安泰だと思ったのになあ…」
男「………」
男「俺もそうなれば、良いとは思う…」
父「…ほほう」ﾆﾔﾆﾔ
141：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:13:06.00 ID:m8PEBcQcO
男「あー……何かもう…わかんねえ」
父「ほんとか？」
男「…ん？」
父「もう腹は決まってるんじゃないのか？」
男「………」
父「答えは出てるだろう？息子よ」
男「…父さん…」
父「………ふふふ」
父「オエーえええええ！」ｹﾞﾛｹﾞﾛ
男「うわあああああ！！」
父「あ、鼻からも出た鼻から」ｹﾞﾛｹﾞﾛ
142：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:20:43.60 ID:m8PEBcQcO
朝
女「おはようございます！男君今日もハロワに…」ｶﾞﾁｬｯ
男「う、ううう。臭い、臭いよ…このにおいはそう…おばちゃんの口臭っ……うぅ」
父「か、母さん、止めて！あ、アッー！！！」
ゲロ「プーン」
酒瓶「プーン」
つまみ「プーン」
女「ぎゃああああああ！！！」
144：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:26:24.66 ID:m8PEBcQcO
午後
母「全く…女さんが気付かなかったらどうなってたか…」ｲﾗｲﾗ
父「面目ない…ｳﾌﾟｯ」
女「あの、ゴミ袋は勝手口でよろしいんでしょうか」
母「あ、ごめんねえ。お願いします」
父「…男は…？」
母「お風呂入ってるわよ！出て来たらこっぴどく叱ってやるんだから！」
父「………」
父 (男……不甲斐ない父ですまんな…もう…限界、だ……)ｺﾃｯ
父「………」ｽﾋﾟｰｯ
146：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:33:48.39 ID:m8PEBcQcO
母「ガミガミガミ」
男「」
母「ガミガミガミ」
男「」
女「…………」
父「ｽﾔｽﾔ」
女「の●太君の様でしたよ」
男「まだ頭がガンガンする…」
女「今日は行くの止めましょうね」
男「…悪い…」
女「いえいえ、無理はさせられませんからね」
母「お父さん何寝てるの！貴方の番よ！起きなさい！！」
父「ﾌｶﾞﾌｶﾞ…えっ母さ…いたっ痛いっ」
父「か、母さん、止めて！あ、アッー！！！」
149：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:41:01.39 ID:m8PEBcQcO
女「お部屋、やっと臭いが消えましたね」
男「…ああ」
女「男君でも飲みたい時、あるんですね？」ｸｽｸｽ
男「……あのさ」
女「今度一緒に飲み…何ですか？」
男 (…フラグ潰したかも)
男「今日、夜、散歩しに行きたい」
女「おや。久し振りですね、夜の散歩」
男「ついて来てくれ、ないか、な…」
女「もちろん。ご一緒させて下さい」ﾆｺ
男「……………」
151：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:48:09.01 ID:m8PEBcQcO
男「ちょっと送りがてら散歩してくる」
女「失礼します」ﾍﾟｺ
母「女さん、今日は助かったわ。ありがとう」
女「いやいや、お仕事の内です」
父「男よ…」ｼｮﾎﾞｼｮﾎﾞ
男「…父さん一気に老けたな…」
父「心はボーイズなんだ…それより、たばこ買ってきてくれ。はいタスポ」
男「お、了解。前は間違えちゃったからな。今日はちゃんとキャスターマイルド買ってくるよ」
父「あ…いや今はもう…」ｼｮﾎﾞｼｮﾎﾞ
男「じゃあいってきます」ﾊﾞﾀﾝ
153：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 01:54:16.70 ID:m8PEBcQcO
女「寒いですねえ。あ、星」
男「………」
女「いつぞやもこんな会話しましたね。ふふっ懐かしい…」
男「………」
女「…男君…？」
男 (話さなきゃ、何か話さなきゃ。何を話せば良い？ていうか何を言いたいの俺は？)
女「………」
女「男君、私喉渇きました！」
男「…え、ああ。じゃあ自動販売機よるか」
女「はいっ！奢って下さいっ！」
男「…その辺ちゃっかりしてるよな…」
154：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:00:49.04 ID:m8PEBcQcO
男「何飲む？」
女「ふふっ。おしるこ」
男「………」
女「プリン缶。…ふふふ」
男「………」ﾋﾟｯ
女「無糖コーヒー…っ！さすがっ…期待を裏切らないっ……！！」ﾆｶﾞｰ
男「涙目だな」
女「鬼！！愛が枯渇した鬼ですね男君は！！」
男「…ほら、こーかん。」
女「…ありがとう…」
女「うわっ…あったかーいカルピス…」
女「悪趣味ですね男君…」
155：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:06:52.53 ID:m8PEBcQcO
女「ふあー…もうすぐ1年経ちますねっ！…早いなあ」
男「……うん」
男 (また会話がない…)
女「あ、ベンチありますよ。座りましょうか」
男「………うん」
女「うん、はーどっこいしょっと。」ﾄｽ
男「……………」
女「…男君？座らないんですか？」
男「……………」
男「…俺、あんたにすげえ感謝してる」
女「……男君？」
男「俺が家族と普通に接せるのも、外出れるのも、仕事探せるのも、あんたのおかげだ」
女「………」
156：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:12:47.36 ID:m8PEBcQcO
女「それは、ほら。私の仕事ですから。それに、私何もして無いですよ？」
男「…………」
女「全部男君の力なんです。きっかけも、勇気も。」
女「私はあくまでサポート係りなんです。私が男君を担当することになったのも、きっと男君の力なんですよ」
女「男君は、1人で何でも出来る立派な方だったんです」
男「…それはあんたが居たからだ…」
女「…でももう1人で大丈夫でしょう？」
男「………」
男「聞いていいか？」
158：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:21:16.93 ID:m8PEBcQcO
男「あんたが…俺に優しく接するのは 仕事、だから か？」
女「…………仕事と言えば嘘になります」
女「それに、半分は仕事の域を超えた行動でした
それが原因で上司に注意を受けた事もあります。『入り込み過ぎるな』、と」
女「入り込み過ぎて、それでも男君は拒絶の意を示さないから。どんどん、どんどん…」
女「ごめんなさい…迷惑、でしたよね…」
男「…俺、ね」
女「…はい」
男「このまま…仕事が決まらなきゃ良いのに、って思ってる」
160：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:29:19.07 ID:m8PEBcQcO
女「…どういう…事ですか…」
男「……あんたと、離れたくないって事です」
男 (言っちゃった)
男 (何か、さっぱりしたかもしれない)
女「！」
男「……………」
女「……………」
男「……………」
女「………ばか」ﾜﾅﾜﾅ
男「…………え」
女「おたんこなす！ダボハゼ！ノータリンっ！だらっ！」
女「引きこもりだからそんな事が言えるんだよ！」
男「引きこもりが関係あんのかよ！」
女「ある！このドドリアさんがっ！」
161：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:32:01.14 ID:KHPJA4jS0
どんな罵り方だｗｗｗｗｗ
163：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:37:08.09 ID:m8PEBcQcO
女「確かに私達は凄く近しいと思うよ！？忘れてたけど最初の方で男君の下半身もパンツも見たし！」
男「止めろ！過去の事は言うな！死にたくなる！」
女「だけど、これは違うよ…！
男君の身近にいた異性が私で、私が男君に手をかけすぎたから、勘違いしてるだけ！」
男「ちが…」
女「違わない！違わない！だってそうでしょ？私じゃなくて可愛いメイドさん(ﾌﾘﾌﾘｺｽ)が来ても男君は好きになってしまうでしょ？」
男 (違うと言う自信がない…)
165：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:45:46.26 ID:m8PEBcQcO
女「男君はもっと世界を見るべき！たくさんの人間と関わるべき！たった少し世界に出て、これで良いなんて思っちゃだめだよ！」
男「女…」
女「名前で呼ばないでよ！3枚おろしにされたいの！？」
男「…………」
男「言われて、よく分かったよ。」
女「やっと分かったの、このおたんちん。自分がどれだけ小さ…」
男「俺の事、一番よく考えてくれるのはあんただって。」
女「何が分かっちゃったのこのブーメランパンツ！！」
167：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:52:57.76 ID:m8PEBcQcO
男「いや、やっぱり俺にはあんたが必要だなあと」
女「…………」
男「俺、仕事するよ」
女「！」
男「そんで、あんたの言う世界とやらを見る。最初はバイトからでも、頑張ってみるよ」
女「分かって、くれましたか」
男「うん。それからあんたを迎えに行く」
女「！！………恥ずかしい事平気で言える様になりましたね…」ｶｱｱｱ
男「………そうか？そうかも」
女「……クサいんですよ、痰壺…」
168：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 02:58:19.15 ID:m8PEBcQcO
女「さっさと仕事決めて下さいよ」
男「はは…厳しいな」
女「早く仕事を終わらせたいだけです」
男 (うわ、ズキーンと来た。ズキーンと)
女「じゃないと、いつまで経っても貴方のカウンセラーじゃないですか」
男「………」
女「…仕事が決まったら、男君の友達として、お家に呼んで頂きたいものです」
男「…………」
男「………え」
男「……来るの？」
女「まあ失礼な人ですねえ」
170：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 03:05:16.63 ID:m8PEBcQcO
父「男ー お帰りー」
男「ああうん…」ﾎﾞｹｰ
父「たばこ何買ってきた…？」
男「…………」ﾎﾟﾔｰ
父「…………」
男「…………」ﾃﾞﾚｰ
父「……男、戻って来て」
男「あ、ああごめん。はいキャスターマイルド」
父「…もう何も言うまい…」ｸﾞｽ
父「………」ｽﾊﾟｰ
父「…吸った気がしない…」
172：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 03:14:11.26 ID:m8PEBcQcO
数年後
女「男君、良い女性は見付かりましたか？」
男「あー、いっぱいいるな。」
男 (※ただし二次元に限る)
女「心が読める様だ、男君の心は二次元ばかり」
男「言わないでくれ…また引きこもるぞ」
女「う、その言葉には私弱いんですよ？弱点をつくのは止めて下さい」
男「これは良い事を聞いた。」
女「あ、ちょっと！止めて下さいよ！」
男「さて」ｷﾞｨ ﾊﾞﾀﾝ ｶﾞﾁｬﾘ
女「あああ！言ってる側から！」
174：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 03:23:25.83 ID:m8PEBcQcO
女「出てきて下さいー」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
男「ドアノブ壊したらずっと引きこもってやる」
女「…出てきなさーい。」
男 (これは使える)
男 「男、と呼ばないと引きこもり続けるかも」
女「な！お、おと、男っ…」
男「なんだ女？」
女「悔しいです。凄く悔しいですよ、ちくしょう」
男「………」
男「結婚してくれないと、」
女「………」
女「もっとましなプロポーズ思い付かないんですか？」
女「…ばか。受けて立ちますから、ほら早く」
女「お部屋から出て来て下さい」
おわり
180：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 03:29:52.66 ID:FmJqeSba0
乙!!
191：ＳＳ速報：2009/12/13(日) 05:02:45.19 ID:BTVtcH7vO
乙
面白かったぜ
面白かったぜ
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