東京大学が、がん細胞を縮小化する「超小型カプセル」を開発しました。
画像:【超小型カプセル】
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/tpage/release/2015/20150610001.html
27日、同大学の片岡一則教授らのグループは、がん細胞の大きさを10分の1以下に縮小させる
「超小型カプセル」の開発に成功したと発表。
カプセルの大きさは直径2万分の1ミリというミクロの小ささ。
がん細胞の出来た周りの血管には、特有のごく小さな穴が開くという特徴があることを利用し、注射
で体内に注入されたカプセルが血管をめぐり、それらの穴があいた部分にはまるという構図。
がん細胞の周りにカプセルが集まった頃合に、体外から中性子線を当てるとカプセルの中に入って
いる「ガドリニウム」という特殊な物質が反応し、放射線を出してがん細胞だけを狙い撃ちできると
いう仕組みだそうです。
がんにかかったマウスにこのカプセルを投与したところ、実験は成功し、がんの大きさを10分の1に
縮小化できたと説明しています。
片岡教授は
「手術に比べ体の負担が少ないので、入院期間を短くしたり、入院そのものを不要にする治療につながる。
カプセルは安全性が確認されている素材だけで作っているので、早いうちにヒトへの応用に進めるのではないか」
と話しています。
がん細胞を絶滅させなくても大きく縮小化できれば、とても有効な治療法ですね。
患者への負担も少なく、実用化されれば、広まりそうです。