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Oculus Touchハンズオン。あまりに良すぎてVRヘッドセットを買い控えそう : ギズモード・ジャパン

Oculus Touchハンズオン。あまりに良すぎてVRヘッドセットを買い控えそう

2015.06.27 19:00
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ついに公式コントローラーがお披露目に!

今月行われたE3にて、実際に販売されるモデルのOculus Riftが公開されました。そして同時に、Oculus独自開発のコントローラー、Oculus Touchも公開されました。米GizmodoのSean Hollister記者が、早速体験してきたようです!

***


VR業界を文字通りキックスタートさせたOculusが、VR世界の物に触れることのできるコントローラーを発表し、私はそれを体験してきました。これは良いです。かなり良い

あまりに良すぎて、VRヘッドセットを買い控えそうなくらいです。どういうことかって?

そこを説明する前に、Oculus Touchとはなにか、そしてどうしてそこまで良いのかを説明しましょう。


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Oculus Touchは、左右の手にひとつずつ持つコントローラーで、いわば任天堂Wiiリモートとそのパートナーのヌンチャクと同じようなものです。しかし、Touchは左右対称で、ケーブルで繋がっていません。それに精度もWiiとは桁違いです。小さな赤外線LEDが満遍なく張り巡らされており、ヘッドセットをトラッキングしている赤外線カメラがそれらを捉えるので、Touchが3D空間のどこにいるかを正確に把握できるのです。

それぞれのコントローラーにはアナログスティックとボタンが2つ上部についており、トリガーが人差し指の下と中指の下にそれぞれついています。また、発表では触れられませんでしたが、どちらのトリガーにもセンサーがついており、指が触れているかどうかを感知できます。

これらすべてが影響し合うことによって、コントローラーを握ってVR世界に立った瞬間、私には手があったのです。それも、今までのVRで最も自然で動かしやすい手でした。


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私が体験したデモは、「The Toybox」と呼ばれるサンドボックスゲームで、グラフィックが特別すごいわけでもなく、あくまで普通のゲームに見えました。だだっ広い空間に大きなテーブルがあり、その上にはラジコンカー、光線銃、積み木、ブーメラン、パチンコ、庭のノーム、テザーボールなどが乗っていました。

でも実はこれ、ソーシャルなゲームでもあったのです。青く半透明のOculus Riftと2つの手が亡霊のように浮かんでおり、これを操作していたのはOculus創始者のPalmer Luckey氏でした。


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彼は私に操作を説明しはじめましたが、正直その必要はありませんでした。すでに私は、自分の手で物を掴んでいたのですから。何度もいいますが、私の手です。魔法の杖でもトラクタービームでも、ポータルガンでもありません。現実世界で手を握れば、VR世界でも手を握っているのです。「どのボタンで掴むのかな?」と考えたり、あえて意識することもなく自然に物を掴めたのです。これはとてつもなくクールな体験でした。そして親指をアナログスティックから離したり、人差し指をトリガーから外すことでそれぞれの指が伸びて、物を指したりサムズアップを作ることもできるのです。

パドルを使ってピンポン球を打って、ゴム紐を引っ張ってパチンコでターゲットを破壊し、テザーボールをヘディングし、空中に物を放って、苦もなく光線銃を手に取って乱射し、リモコン戦車を駆って壁を爆破して、ライターで花火やロウソクに火をともし、それらを振り回して火の軌跡を作ったりロケットを飛ばしたりしました。


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そうして遊んでいる間、Palmer氏も常に一緒に行動しました。私が射撃できるようブーメランを空に投げたり、なんと、彼の手にある物を私が掴めるよう手渡してくれたのです。このすごさが分からない方に理解して欲しいのは、今までのVRコントローラーは…なんというか、手に「吸着性」を付加して物を掴ませていたのです。ボタンを押すと物を自動で掴み、そのあとはコントローラーが勝手に握っているわけです。なので、右手から左手に持ち替えるのも一苦労だし、他人に手渡すなんてもってのほかです。しかし、ここでは何の苦労もありません。

じゃあ、そんなの良いのになんで買い控えなんてするの?ということですが、製品版Oculus Riftに何か問題があったわけではないのです。

ただ、モーションコントローラーがいかにVRに重要であるかを、これ以上ない程に思い知らされたからです。体験に自分の手を加える感覚。それがどれだけ現実感を増すか。しかし、製品版Riftはこの素晴らしいモーションコントローラーが同梱されません。Xbox Oneのゲームパッドがついてくるだけです。

でも、Touchが同梱されるまで待てと言っているわけではないのです。今年発売のHTC Viveや、来年前半に登場するProject Morpheusどちらも素晴らしい体験です。しかし、3種類のモーションコントローラー(Valve、Sony、Oculus)がお互いどれだけ互換性があるのか分かりません。しかも、Palmer Luckey氏も共同経営者のNate Mitchell氏も、Oculusに関して言えば、最高のモーションコントロール体験を提供するためなら、互換性を捨てても構わないと発言しています。

ゲーム開発者達は、そもそもVRという世界を歓迎するのかという問題もあるのですが、3種類の異なるVRコントローラーを歓迎し、ゲームがすべてでちゃんと動作するよう労力を割くことができるのでしょうか。それも不明瞭です。そうでないなら、それぞれのヘッドセットごとに登場するゲームが違うことになります。家庭用ゲーム機のように、見た目が良くて高性能だからといって、そこにすべてのゲームが集まるとは限らないという状況になるでしょう。

いくらかのコンテンツについてはじきに明らかになります。これから発売までにかけて、Oculusは多くの発表を約束していますし、まだソニーのMorpheusもHTC Viveも製品版は明らかになっていません。それに、このあとも私が体験したOculus RiftとMorpheusのゲームについて書いていきますので、VRのコンテンツにワクワクしたい方は、是非ともお見逃しなく!


Sean Hollister - Gizmodo US[原文
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