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【閲覧注意】中国で犬肉祭が開催、その現場映像 - おもしろメディアBOX

【閲覧注意】中国で犬肉祭が開催、その現場映像

中国で犬肉祭が開催
中国で行われた玉林狗肉节の模様を捉えた現地の映像をご紹介。


この犬肉祭は広西チワン族自治区の玉林市にて夏至に合わせて開催されまして、例年通り、世界各国のみならず中国各地からも時代遅れの食文化であり極めて残忍性が高いとして猛烈な批判を受けておりまして、会場では酔っぱらった賛成派と涙を流した否定派が幾度となく小競り合いを行っていたみたいです。

現地の言い分として、中国人は古くから犬肉を食べてきた、というものがあります。しかし玉林市にて大々的に犬肉祭が開催されるようになったのはおよそ20年ほど前から。

当時、玉林市は、浙江省金華市でおよそ600年前から行われ近代になってから世界中に賛否両論の注目を集めて一躍有名になった「金華湖犬肉祭」に目を付け、金儲けのネタになるに違いないと考えました。
そして始まったのが、夏至にライチと犬肉を食べる祭り『玉林狗肉节』だと言われています。

この祭りは伝統文化の継承とアピールを口実にしていますが、当初の実態は大量の犬を集めた後に滅茶苦茶な手口で殺すという中国人の心をくすぐるエンターテイメント性を売りにしているところがありました。
本物の犬肉を使っているという証明をするために店先で犬をぶっころすというのを建前に、町中のあちらこちらで犬の悲鳴が響き渡っていたそうです。
実際に客の多くは刺激を求め興味本位で足を運んでいたそうで、現地で犬が殺される様子や解体される行程を見て次第にある種の快感を覚え、病みつきになっていくのだそうで、店側もそのあたりを心得て調理過程よりも殺害、解体過程を公開することに注力していきました。ちなみに、中国には「苦しませて殺した方が肉が美味くなる」という迷信があるので、悲痛な声を上げてなぶり殺しにされる動物の姿を見たとしても、大抵の中国人は喜びは感じることはあっても罪悪感はないそうです。

2010年、国内での玉林狗肉节の人気が高まる一方、ネットなどで徐々に取り上げられ批判の声が高まってきたことを受け、玉林市は、突如「犬肉に美容効果がある」という付加価値をつけてイメージ改善を図りました。さらに食品薬品監督管理局が玉林市の犬食反対派たちの命を脅かすような脅迫的発言を行い地元での反対意見封じ込めを行いましたが、あまりに強引すぎる手法だったため内部でも反発が起き、これらは後に関係者によって暴露されてしまいました。

そして2011年、およそ600年の伝統を誇る「金華湖犬肉祭」が世界中の猛烈な批判を受けて廃止となりまして、刺激を求める人々の目や、動物愛護を叫ぶ人々の目はますます『玉林狗肉节』に集中。
2012年には玉林市のもくろみ通り、祭りの勢いは最高潮に達しました。

しかし翌年の2013年、雲行きが少し怪しくなります。好景気で中間層が増えた中国国内において、玉林市の玉林犬肉祭は「人間にとって最良の友を虐待するものだ」との考えが広まり、また近隣地域の富裕層、中間層が飼育していたペットの犬が祭り近くになってから相次いで盗まれたことが中国のみならず海外メディアでも大々的に取り上げられ、市場に並ぶ犬の多くは盗まれた愛玩犬や乱繁殖されて病気に犯された不健康な犬で食用に適していないということが知られるところとなり、反対活動はさらに活発化していきます。
それでも玉林市は強気の姿勢を取り、現地で多くの小競り合いが起きつつも賛成派が意地を見せて取引量は昨年度を上回ることとなりました。

そして2014年。中国の学術機関や愛護団体らが「“玉林夏至玉犬肉祭”取り締まりに関する緊急呼びかけ書」を発表。犬肉祭の裏で行われる飼い犬の誘拐や密売、感染症にかかった犬肉の売買がされている等の問題点を詳細に公開し、犬肉祭の廃止と、犬肉の消費に制限を設けるよう地元政府に求め、それが賛成派の心に火を点ける事態となりました。
市場のあちらこちらで諍いが発生し、猜疑心にかられた賛成派が単なる見物客に因縁をつけて殴り掛かるなどの事態も多発。さらには殺す予定の犬を頭上に掲げて反対派に見せつけ、金を払うなら殺さずに譲ってやると宣言し、大金を手にした者まで現れました。これらの様子はすぐさまインターネットで世界中に公開されましたが、相変わらず玉林市は強気の姿勢を崩さず、さらには今年の取引量は昨年を上回る勢いだったと発表しました。
しかしここで中国政府が動き出します、中国のこれ以上のイメージダウンを避けるべく、各メディアに玉林包囲網を指示したとのうわさが広まりました。
事実、それ以後から、各有力新聞社や有名俳優などが定期的に玉林狗肉节に対するはっきりとした批判のコメントを発表するようになったのです。

そして今年2015年、玉林市はついに窮地に立たされました。
玉林狗肉节を間近に控えた時期に、中国有名新聞社がタイミングを合わせたかのように、一斉に玉林狗肉节を取り上げたのです。
追い込まれた玉林市政府は6月6日、新華社を通じて「玉林狗肉节に関するいくつかの説明」という声明を発表しました。
そこには「玉林市政府や民間団体は玉林狗肉节なるイベントをいかなる形でも主催したことはない」、「一部の業者や民間が玉林狗肉节を名乗っているだけで、単なる夏至に行われる集会のひとつ」だと書かれており、玉林犬肉祭は正式には実在しないイベントであると釈明。
しかし、先に書いた通り、2010年にはすでに玉林市や行政機関が玉林狗肉节に深く関わっていたことが暴露されており、玉林市は責任を個人業者に擦り付けようとしただけだとして批判の集中砲火を浴びました。

こうして玉林市は玉林狗肉节から手を引くこととなり、行政の後ろ盾を失った町では、(表面的には)公然と犬の屠殺をすることが禁止に。また「狗」という文字も町中から消えたそうです。

実際、今年の玉林狗肉节では店先で公然と犬を殺害する業者は殆どいなかったそうで、動画にて犬を乱雑に扱っている人の多くは、政治などに無知な「店に犬を売りつけるべく持ち込みしてきた人」や、「犬を乱暴に殺して食べることに陶酔している人」だったそうです。
そのため、今後の批判材料にと犬の殺害現場を撮影するべくやってきた動物愛護団体の人にとってはお目当てのグロ動画が撮影できず残念な結果となりまして、今年の映像に昨年の犬殺害映像を付け足してよりショッキング度を増した動画をアップされている方が大勢いらっしゃいました。

ということで、他国の食文化について他人がどうこう口出しをするのは筋違いな話ではありますけれども、誰がどう見てもその手法や内容について改善しなければならない点があるのだとしたら、文化の担い手たちは頑なな姿勢をとり続けて批判にさらされ肩身の狭い思いをしていくよりも、他者の意見に耳を傾け改善を重ねていく方が、その文化をよりスムーズに継承し続けられるのではないかと思います。
また、犬食文化が真に大事だと思うのならば、やはり食材となる犬は食味を高めるため丁寧に衛生的に扱うべきであると思いますし、そうして高品質な犬肉料理を作り出してノウハウを成熟させ継承していくことこそが真の食文化なのではないのかなとも思います。
つまりは、よそから盗んできた食用に適さない犬や、手当たり次第に繁殖させて感染症にかかった危険な食肉をかき集めて煮炊きして喰らったとしても、それは単なる粗末な食事であり、とても文化とは呼べない代物なんじゃないかと思うわけで、そういった意味では、中国における今の段階での犬食は、とてもじゃないけれど食文化とは呼べない代物だと、個人的にはそう思っています。


ということで現場の映像。今年は店先で犬をぶっ殺してる人は殆どいません。















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