5月30日に秋葉原で開催したEngadget例大祭より。ハイアールアジアのAQUAブースでは、Android搭載の『冷蔵機能付き大型ディスプレイ』こと AQUA DIGIや、世界初の手持ち洗濯機 COTON、水を使わずオゾンで除菌消臭する「スーツリフレッシャー」など新発想の家電を体験できました。ブースレポートをお届けします。
ハイアールといえば中国拠点の巨大な家電メーカーですが、ハイアールアジアはもともと三洋電機の白物家電部門がハイアール・グループ傘下になった企業。研究開発拠点も日本国内にあり、独自の AQUA ブランドでグループ内でもプレミアムな家電を展開します。 まず目に飛び込んできたのは、扉に液晶ディスプレイを組み込んだ冷蔵庫 AQUA DIGIです。フルHDパネルを上下に2つ並べた配置で、OSにはAndroidを採用します。
展示されていたのはコンセプトモデルで、アクアリウムを表示したり、手元のスマートフォンから魚を送るとDIGIの画面で泳ぐデモなど。涼しげですが、今のところはインテリア程度。今後はクックパッドの料理のレシピを表示したり、スカイプなどの音声通話が可能となる予定です。
なおAQUOA DIGIは備え付けのキネクトセンサーによりジェスチャー操作が可能。タッチ操作はディスプレイが汚れるため採用しないとのこと。
また担当者によるとAQUA DIGIは技術者泣かせで、フルHDの2倍、4Kの半分という高解像のため大きなプロセッサパワーが必要になるほか、液晶ディスプレイの発熱も多く、冷却が重要な冷蔵庫において排熱に頭を悩ませたとのこと。
こちらは『世界最小の洗濯機』をうたう手持ちクリーナーのCOTON。一見するとスプレー缶のようです。スプーン一杯分の水とわずかな洗剤で、シミや襟元の汚れなどをピンポイントに押し出し洗いします。値段は1万3670円。ブースでは汚れを落とす実演も行われていました(下記動画)
こちらは水ではなくオゾンで衣類をリフレッシュする「スーツリフレッシャー」です。スーツなどをかけておけば、一晩(6-8時間)掛けてオゾンを吹き付けて除菌・消臭します。なおオゾンは人体に有害で、その取り扱いに苦労したそうです。
Engadget例大祭のハイアールブースでは、手持ち洗濯機COTONで汚れを落とすデモが注目を集めていました。冷蔵ディスプレイのAQUA DIGIは冷蔵庫は、現時点のデモでは実用性の訴求に乏しくもありますが、すべてのモノがインターネットにつながるIoT時代を見据え、またディスプレイの更なる薄型・軽量化の技術開発が進むなか、未来を先取りした、今後どう化けるかわからない挑戦的な製品と言えそうです。