ラケル博士「あっ……また中で出てる……」(ゴッドイーター2レイジバースト)
ラケル「螺旋の樹の中で…………アラガミが」
前回まで
(ハルオミ「今のムーブメントはな……」)
のあらすじ
内なるアラガミが消え、シプレの製作者であることを明かしたラケル博士。
彼女は、
有人式神機兵の正式採用と配備、そして黒蛛病治療の研究に着手し、
家族として愛するブラッド隊、ひいては彼らが生きる世界の為に尽力せんとした。
しかしそんな折、
終末捕食を成す為、感応種アラガミの変異体<偶像種>が現れる。
多くのアラガミを支配、統率する偶像種に対抗し、フェンリルはアイドルユニット「IDOL E@TER」を結成。
歌による強力な感応波を、歌によって打ち消す策を講じる。
そして三体の偶像種が率いるアラガミの群れとの決戦時、ついに終末捕食が発動。
しかし黒蛛病患者から偏食因子を集め擬似特異点となったラケル博士も、同時に終末捕食を発動。
二つの終末捕食は互いを喰らい合い、拮抗しながら天に伸び、まるで世界樹のようにそびえた。
それが、螺旋の樹。
その樹の内部には、偶像種アラガミの一体と、ラケル博士。
そして、ラケル博士を最後まで守っていた、ブラッド隊、副隊長が取り込まれていた……
……樹形成から一か月
―螺旋の樹、内部
ラケル「また……行くつもり、ですか?」
ラケル「樹の外にアラガミが出ていったら大変……? あら、外で戦う仲間達を、信じていないのですか?」
ラケル「……ふふ、冗談です。少しイジワルでしたね」
ガション……
ラケル「無駄ですよ……あなたのその神機には、神機用の拘束具を取り付けてあります。接続し起動できなければ、神機はただのガラクタ同然。あなたは、戦うことはできません」
▶「どうして笑っているの?」
「レア博士も人形をとられたって言ってた」
ラケル「……これを、私が奪っていれば……近くにいてくれるでしょう……?」
ガバッ
ラケル「ぁっ……」
ドサッ
ラケル「……車椅子がないと、逃げることもかないませんね」
ラケル「ふふっ安心なさい……逃げる気はありません」
ラケル「…………おなかがすいたのでしょう……? ……いいのよ」
ラケル「私を、食べても……」
ラケル「さぁ……」
ペロッ
ラケル「んっ……」ピクッ
ペロペロ……
ラケル「ぁ……ん、ぅ…………私の頬の傷、そんなにおいしいのですか? まるで子犬のように……あっ」
ギュッ
ラケル「……逃げないと言っているのに……仕方のない子ね……」
ペロッ……ペローッ
ラケル「はっぁ! ……首、は」
ススッ……サワッ
ラケル「あっ……服が」
ペロペロ……
ラケル「ぅんんっんっ! はっ、そこ、は、だめっ……ぁ!」
カジッ
ラケル「ぁあっ! ……もうっ」
チュパッ……チュッ
ラケル「ぁっあっあ! あっはぁっんんっ……やっ」ビクンッ
スッ
ラケル「やめないで……行っては、いけません」ガシッ
ラケル(……ここで回収可能な素材やオラクル細胞で、急場しのぎの偏食因子投与を行ってはいるけれど……やはり完全な抽出は不可能)
ラケル(不純物のせいで、少しずつ起こる、アラガミ化が……。螺旋の樹に湧くアラガミと戦う度、体内と神機のオラクル細胞を活性化させる度に……さらに進行してしまう)
ラケル「……これ以上、あなたを戦わせるわけには……いかないのです」
……ペロッ
ラケル「んっ……わがまま、ですよね。……分かっています。私は、昔から……」
……
幼レア『なんでラケルは! いっつも私の人形を勝手に持っていくの!?』
どう話しかければいいか、分からなかった
どうすればかまってもらえるのか、分からなかった
幼レア『何か言いなさいよ! いっつも黙って……バカにしてるの!? してるんでしょ!』
人形をとれば、おねえさまは私のところへ来てくれた
うれしかった
幼レア『ラケル、どうして……あなた、どうして笑ってるの!? 信じらんない!』
おこってくれる
私を見てくれてる。それだけで……
ドンッ
ドサッ……
……
―フェンリル極東支部、会議室
レア「みんな、集まったわね」
ナナ「はーい! ブラッド隊、元気でーす」
リンドウ「クレイドルも、だいたい揃ってる」
コウタ「第一部隊、エリナとエミールは任務行ってる」
ハルオミ「防衛班のやつらも、樹の周辺に湧いたアラガミを狩ってるみたいだなぁ」
リンドウ「ま、樹の異変以降クソ忙しいってのに、これだけ召集できただけ、いいほうだろ?」
レア「……えぇ、今日集まってもらったのは、その、変質してしまった螺旋の樹についてよ」
シエル「! とうとう、内部調査の目途が」
ギル「焦るな。まず話を聞こう」
シエル「そう、ですね……すみません」
レア「いいのよ、シエル。……私も、気持ちは分かるから」
シエル「レア先生……」
レア「螺旋の樹の調査の為に、樹とその周囲を『聖域』として認定するセレモニーの最中……突如、樹は禍々しく変質してしまった。異変は内部からと見られている……つまり」
ジュリ「ラケル博士に、何かあった。……と」
レア「それは……」
ソーマ「それを確かめるための、内部調査だ」
ロミオ「けどさ、中はオラクルの暴風雨だし、樹の外側はめちゃくちゃ硬いしで、全然入れないんだろ? いったいどうやって……」
サカキ「それは、私から説明しよう」
コウタ「サカキ博士……」
サカキ「確かに、螺旋の樹を構成するオラクル細胞は、終末捕食が均衡を保った状態という、極めて特異なものだ。その結合は強固で、とうてい、通常の神機では、切り開くことはできない」
アリサ「じゃあ……」
サカキ「通常、神機にかかっているリミッターを解除して、ブラッドアーツによる一転集中の総攻撃でも掛けない限りは……」
シエル「しかしそれではっ」
リッカ「うん。当然、そんなことをすれば、アラガミ化は免れない。……普通ならね」
ジュリ「では、普通ではない何かが……?」
サカキ「その通りだ。……入ってきたまえ」
サカキ「…………おや、聞こえているかい? おーい。入ってきて、いいんだよ。ねぇ、ちょっと。おーい」
ソーマ「……こいつ、寝てやがる。おい起きろ」
「んぅ? ふぁ~……あふぅ。あ、おはようなの」
ソーマ「こっちへ来い」
「はぁい」
スタスタ……
アリサ「! その子はっ」
金髪の少女「あはっ、また会ったね。ミキだよ。みんな、よろしくね?」
ナナ「確か……偶像種の」
アリサ「アラガミっ……!」
ソーマ「身構えるな。こいつに、俺達と敵対する意志は、もうない」
ギル「……」
コウタ「うん。アラガミと仲良くなるって、前例がないわけじゃないしね。けどそれで、その子がどう関係してくるんだ?」
サカキ「このミキ君は、純粋なオラクル細胞……レトロオラクル細胞のみで構築されている」
リンドウ「レトロオラクル細胞……つまりそいつは」
ソーマ「そう……俺達が追っていた、純血のアラガミ……キュウビの偶像種と思われる」
コウタ「なんだって……!」
ソーマ「おそらく、赤い雨を浴びて変異し、その影響で外界へと出たところを」
ギル「理屈はいい。つまりこいつには、特別な能力がある。そういうことか」
シエル「見たところ、ただの、女の子ですが……」
ナナ「ミキちゃん、だっけ。なにか特別なの?」
金髪の少女「んー? えっとねー、ミキねー……おっぱいおっきいよ?」
アリサ「……」
リッカ「……」
ハルオミ「ほぉ……なるほどな」
ギル「ハルさん……」
ハルオミ「アラガミ少女……ありだな! こりゃ、再び聖なる探索の幕が開けそうだぜ……!」
ソーマ「……」
リンドウ「あー、ソーマ。そう怖い顔するな。ハルオミはあぁ見えて誠実なやつだ。他人の女にまでは、手は出さんさ」
ソーマ「……チッ」
リンドウ(……それに、ロリコンの気はないしな)
サカキ「……話を戻していいかい? ……ミキ君の偶像種としての特性は、『覚醒』とも呼ぶべきものでね。周囲のオラクル細胞を、限界を超えて活性化させるんだ」
リッカ「理論上は、血の力すらも、強制発動させられるよ」
ロミオ「じゃ、じゃあ!」
リッカ「ただし、その場限りの強制的なもので、永続的に習得できるわけじゃないし。増してや、自分の意志で制御できるか、ってなると……」
ロミオ「ですよね……」
リッカ「しかもさっき言ったように、下手すれば神機のリミッターを超えて、そのままアラガミ化……なんてことも有り得る」
ナナ「うわぁ……」
ギル「……で、そいつをどう使う。わざわざ長ったらしく講釈垂れたんだ。何か、手があるんだろ」
リッカ「さすがギル君。そう、察しての通り、『覚醒』の力を制御する手は、ある」
サカキ「偶像種アラガミは、そもそも三人ワンセットで行動していた。理由は、ミキ君の『覚醒』、そしてヒビキ君の『反逆』、二つの強すぎる感応波を、タカネ君の『統治』の力によって制御、コントロールしていたからだ」
ソーマ「だから、アラガミを暴走しない範囲で強化、統率、そしてこちらを弱体化することが出来た」
サカキ「『統治』の力は、ジュリウス君の『統制』よりずっと強制性の強い感応現象と言える。まさに、銀色の王女、だね」
サカキ「同じように、歌により広がる二人の感応波を、歌によって統率、制御することができれば……」
ナナ「なるほど!」
アリサ「でも、いったい誰が……」
ガチャッ
ロミオ「えっ……!?」
シエル「あなたは……」
ユノ「……私が、やります。……やらせて下さい」
ロミオ「ゆ、ユノさん!?」
サカキ「立候補してくれたこと、改めて感謝しよう。しかし……本当に、いいのかい? 二人と共に前線に出ることになるが……」
ユノ「はい。危険は承知の上です。私の身に何があっても、全て私自身が責任を負います。……私が歌うのは、誰かを、助けたいから。私の歌がみんなの助けになるなら、そこで歌わないわけには、いかないもの」
サカキ「そうか……ありがとう。よろしくお願いするよ」
リンドウ「しかし結局、アラガミさんが協力してくれる理由はなんなんだ?」
金髪の少女「……zzZ」
ソーマ「また寝てやがる……」
「それは、タカネを助けるためだぞ」
ナナ「あっ! また偶像種!」
黒髪の少女「ふん……自分はヒビキ。お前たち人間と違って、完璧なアラガミさー」
ナナ「タカネさん、って……ラケル博士と一緒に、樹の中に取り込まれた偶像種……だよね?」
黒髪の少女「……終末捕食も発動できない。タカネもいない。これじゃ何にも意味がないじゃないか……だから、タカネを助け出すまで、一時休戦……完璧な自
コメント一覧
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- 2015年07月01日 22:59
- はやー
-
- 2015年07月01日 22:59
- 落ち着け、気持ちは分かるから。
-
- 2015年07月01日 23:08
- スレタイでラケル博士とのこゆーいいちゃラブだと思ったやつ
ノ
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- 2015年07月01日 23:25
- ラケル博士から甘やかされ手コキ授乳プレイしたい…したくない?
-
- 2015年07月01日 23:26
- あ^〜ラケル博士の素足を嗅いで舐めたいんじゃあ〜
-
- 2015年07月01日 23:49
- ラケルさんにシプレコスさせたい……いや、やっぱいい…
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普通そう思うだろうが! ああ!? 椅子から引きずり降ろしてやりてえと思うだろうがボケ!!
SSはよかったよ!!!!!!!!