インターネット上で販売されている「母乳」に警告が出されています。
画像:【赤ちゃんとミルク】
http://www.webmd.com/parenting/baby/supplemental-feeding-14/slideshow-bottle-feeding
3日に「毎日新聞」で報じられた内容。
現在、インターネット上には複数の「母乳」販売サイトが存在しますが、その多くが説明と異なる
「偽物」だそう。
本来、通常の市販ミルクなどよりも栄養価が高い「母乳」は1パック5000円という高額な取引も
なされています。
同新聞では”新鮮な母乳”として販売されている物を入手し、国内唯一の「母乳バンク」を設け
ている昭和大学江東豊洲病院(東京・江東区)と一般財団法人「日本食品分析センター」(渋谷
区)に検査と分析を依頼。
その結果、少量の母乳に粉ミルクと水が加えられて薄められたもので、栄養価は本来の
母乳の半分程度しかないと判明。
さらに恐ろしいのは、最大1000倍というレンサ球菌などの細菌まで見つかったとのこと。
病原菌が混入した食品販売を禁止する「食品衛生法」にも違反する可能性があると指摘
されています。
また疫力の低い乳児がこれを飲用すると、敗血症などを引き起こす恐れもあり、山崎伸二・大
阪府立大教授(細菌学)は
「極めて不衛生な環境で製造、保管されていたことが疑われる。
病原性の弱い菌なので健康な人が摂取すれば大きな問題はないだろうが、腸管の発達が不十分な乳児は思わぬ健康被害が生じる恐れがある。絶対に飲ませるべきではない」
と警告。
販売業者は同新聞の取材に対し、
「これは母乳風呂用に販売しているものです。
品質や安全性は保証していません。飲用を控えるようアピールしています」
と釈明。
しかし、販売されている「母乳」には飲用を薦めるような文言が書かれた紙片も封入されており、
画像:【紙片】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150703-00000013-mai-soci.view-000
その内容を一部抜粋すると
「自分のかわいい赤ちゃんにおっぱいをあげたいのはママなら当たり前ですよね!
私は食べものにも生活にも気をつかっているのできっとおいしいおっぱいです。
赤ちゃんがよろこんでくれるとうれしいな!! ★イクミ」
明らかに業者の釈明と矛盾が生じています。
厚生労働省監視安全課によると、母乳の販売は禁止されていませんが、不衛生なものは既述
の通り、「食品衛生法」に抵触する可能性があり、売買は控えるべきとコメントしています。
見知らぬ他人の母乳らしきものを購入するのは危険性がともないます。
ご注意を。