神谷奈緒「あ、あの・・・」本田未央「え?」【モバマスSS】
~346プロ内~
武内P「・・・・・・」
渋谷凛「・・・・・・」
島村卯月「・・・・・・」
本田未央「・・・・・・」
凛「プロデューサー、今の話はどういう事?」
武内P「ですから、先日行われた会議の中で決まったことなのですが」
武内P「これからはCPという枠の中で活動するだけではなく、346プロダクションに所属するアイドルの皆さんと様々なユニット活動を行う事となりました。」
武内P「それに先駆け、渋谷さん、島村さん、本田さんの3人にはそれぞれ別の方とユニットを組んで頂き、新たなアイドル活動を・・・」
凛「NGはどうなるの?」
武内P「・・・NGとしての活動は一時的に休止する事になりますが、解散をする訳ではなくいずれ再開するように・・・」
凛「ふざけないで!!」
卯月「り、凛ちゃん!!」
未央「しぶりん!落ち着いて!!」
凛「私、合宿の時アンタに言ったよね?」
凛「【NGは、とても大切な場所なんだ】って、その場所をアンタは奪うつもりなの!?」
凛「やっと、卯月や未央と一緒にトップアイドルになるって夢が見えてきたのに!!」
武内P「・・・申し訳・・・ありません」
凛「こ、この・・・!!」
未央「ねぇ、プロデューサー?」
武内P「・・・なんでしょうか?」
未央「さっき、NGの活動はいずれ再開するって言ってたけど、それは本当なんだよね?」
未央「またNGのCDを出したり、ライブにも出れるようにしてくれるんだよね?」
武内P「・・・はい、必ず再びNGとして活動させる事を約束いたします」
未央「・・・そっか、だったら私は新しいユニットで活動するよ」
凛「未央!?」
未央「私だって本当はこのまましまむーやしぶりんとずっと一緒に活動したいけど」
未央「そうする事が出来ないからプロデューサーも辛そうな顔してると思うんだ」
武内P「・・・・・・」
未央「それに今私がこうしてアイドル活動出来るのも、あの日私を引っ張り出してくれたプロデューサーのおかげだもん」
未央「だから私はプロデューサーについていくよ」
武内P「本田さん・・・ありがとうございます」
卯月「・・・あ、あの、プロデューサーさん」
武内P「何でしょうか?」
卯月「そ、その・・・少し心配な事があって・・・」
武内P「はい」
卯月「私、新しいユニットの人に迷惑掛けちゃうかもしれなくて不安なんです・・・」
武内P「え・・・?」
未央「しまむー・・・?」
卯月「私、凛ちゃんや未央ちゃんみたいに歌やダンスが上手くないから・・・」
卯月「今だって二人に迷惑掛けてるのにこれ以上他の人にまで・・・」
凛「そんな事ないから!!」
卯月「きゃっ、凛ちゃん?」
凛「私は卯月のことを迷惑に思ったことなんて一度もないから、お願いだから自分のことを卑下しないで」
凛「卯月には本当に感謝してるから・・・もちろん未央にもね」
卯月「凛ちゃん・・・」
未央「そうだぞしまむー」ギュー
卯月「み、未央ちゃん!?」
未央「しまむーは自分を過小評価しすぎだよ、歌やダンスだって上手になったし!」
未央「それにしまむーには笑顔という誰にも負けない武器があるじゃん!だから自信を持とうよ!!」
未央「・・・私だってしまむーには感謝してるんだから」
未央「もちろんしぶりんにもね」
卯月「未央ちゃん・・・」
武内P「・・・本田さんが言われたように島村さんもデビュー当時と比べ、歌もダンスもレベルアップしています」
武内P「ですから、新しいユニットの方に迷惑を掛けるような事は無いと思います」
武内P「・・・それに、島村さんには人を惹きつける魅力があると私は思います。」
卯月「え?」
武内P「ですから、自信を持ってください」
卯月「あ・・・はい!」
凛「・・・・・・私は、NGの活動を休止する事はやっぱり嫌だよ・・・」
凛「これから、卯月や未央とどんな活動していけるのか楽しみにしていたのに・・・」
武内P「渋谷さん・・・」
武内P「・・・・・・」
千川ちひろ「プロデューサーさんと今西部長は最後までこの企画に反対していました」
凛「え?」
武内P「せ、千川さん!?」
ちひろ「プロデューサーさんだって今回の方針には不満があるんです」
武内P「千川さん、あまりその様な話を皆さんにするのは・・・」
ちひろ「良いじゃないですか、NGの皆さんはこの事も知っておくべきだと思います。」
ちひろ「そもそも、CPのメンバーがそろった時点では、NGの3人はそれぞれソロデビューをしてもらう予定だったんです」
未央「そうだったの!?」
ちひろ「はい、皆さんは欠員補充の為に緊急で集めたからあまり予定が決まってなくて、そのままソロデビューさせるつもりだったのですが」
ちひろ「美嘉ちゃんのバックダンサーとしてライブに出たのがきっかけとなり、3人の知名度があがったんです」
ちひろ「そこで急遽、本来ならCPの中でも最後にデビューさせる予定だった3人をユニットとしてデビューさせました」
卯月「そうだったんですか~」
ちひろ「それからしばらく経って今に至るわけですが」
ちひろ「もし、3人をソロデビューさせていた場合、今ぐらいの時期にそれぞれユニットを組ませることを予定としていました」
ちひろ「その予定のまま、NGの三人にそれぞれユニットを組ませ活動をさせる事が今回の企画です」
ちひろ「本来ならNGは休止ではなく解散させる予定でした」
凛「そんな!?」
ちひろ「しかしプロデューサーさんや今西部長は必死に反対をしました」
ちひろ「プロデューサーさんはこれまでのNGの活動をまとめた資料を作成し、プレゼンテーションを行ったり」
ちひろ「今西部長は社長や上層部の皆さんに一人づつこのままNGで活動するべきだと説得を試みました」
武内P「あ、あの、千川さん・・・その話は・・・」
ちひろ「その結果、ユニットを組ませることは決定してしまいましたが、解散ではなく一時休止という形にする事が出来ました」
卯月「プロデューサーさん・・・」
未央「部長・・・」
ちひろ「凛ちゃん」
凛「は、はい」
ちひろ「たしかに今回の事は辛いことかもしれません」
ちひろ「ですが、必死に最後までNGのままで活動させようと頑張ってきたプロデューサーや今西部長の気持ちを汲んでは頂けませんか?」
凛「ちひろさん・・・」
武内P「渋谷さん・・・今回この様な結果になってしまったのは私の力不足です・・・」
武内P「ですが、これも皆さんがアイドルとしてより輝くことに必要なことだと思います」
武内P「どうか・・・よろしくお願いします」
凛「プロデューサー・・・」
凛「・・・わかった」
卯月「凛ちゃん・・・」
未央「しぶりん・・・」
凛「プロデューサーや部長さんが私達の為に頑張ってくれたのは・・・嬉しかったし・・・」
凛「私も新しいユニット、頑張ってみる」
凛「でも、また、NGの活動が出来ること、待ってるから」
武内P「・・・ありがとうございます、任せて下さい」
未央「よーし!しぶりん!!しまむー!!別々になっちゃうけど頑張ろうね!!」
卯月「はい!!島村卯月!!新しいユニットでも頑張ります!!」
凛「ふふ、そうだね、頑張ろう」
ガチャッ
今西部長「おはようー」
ちひろ「おはようございます」
武内P「おはようございます」
NG「おはようございます!!」
今西部長「ん?今日は随分元気だね?」
卯月「部長さん!こちらに座って下さい!」
今西部長「おやおや、どうしたのかね?」
凛「部長、コーヒーどうぞ」コトッ
今西部長「お?ありがとう」
未央「部長~、お疲れではないですか?肩、お揉みしますよ~」ギュッ
今西部長「お、おやおや、皆、今日はどうしたのかね?」
ちひろ「ふふ・・・皆、今西部長には感謝してるんですよ」
今西部長「???」
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コメント一覧
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- 2015年07月04日 23:43
- やはりしぶりんは蒼の申し子だったか…
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- 2015年07月04日 23:50
- 「この先、日本国憲法は通じません。」と書かれた看板が千葉県内にあるのか…
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