554 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2009/05/13(水) 19:02:41 ID:q3hAAbCw
行きつけの飯屋さん主催の花見で初めて会った男の人。
見かけはジェロみたいな格好をしていた。
若くて明るいにーちゃんという印象だった。

そのうち花見に来てた子に「何歳?」と訊く。
5才と答えると「うちの一番下と同じだ!」と。
見た目で23才とかかなって思っていたのでびっくり。
話を聞くと一番上は18才、一番下は5才の全部で8人らしい。
「し…失礼ですがお年は?」と訊くと「30でーす」と。

勿論実子ではないとのこと。
仕事で出入りしていた私立の施設が
資金難その他もろもろで閉鎖されることになった。
もちろん、子ども達は無一文で投げ出されるわけではなく、
他の施設に入れてもらえることにはなっていたが、
一カ所に全員を引き取ってくれるという所は無かった。
それまで家族の様に暮らしてきた子ども達は
離ればなれになるのが本当に辛かった。
「どうにかして、離れずに暮らしたい…」
と一番年長の子に相談されて思わず
「じゃあ、ちょっと遠いけどそれで良ければ
俺の所に来いよって言っちゃったんだよね~」とのこと。

「俺に出来ること、無理なこと…それは事前によーく話したよ。
共同生活始めました~はいダメでした~じゃ困るから。」
口調は軽い感じだけれど、話すことはしっかりしてる。
「じゃ、そういうことで、ばんばん稼がないといけないんで、
明日も朝早いんですわ~」と言いながら帰って行った。
さわやかなにーちゃんだった。