まゆ「水着を買いに行きましょう」
まゆ「負けたら……褒めてもらえない……」
まゆ「……覚えていてくれたんですね」
以上2作の設定を引き継いでおりますが、読まなくてもたぶん大丈夫です
杏「やだ」
まゆ「即答ですか、杏ちゃん」
杏「何が好きでこんな雨の日に出かけなきゃいけないのさ」
まゆ「プロデューサーさんが好きだから新しい水着を買いに行きたいんですよ」
杏「別に今日みたいに雨の日じゃなくたっていいじゃん」
まゆ「思い立ったが吉日っていうじゃないですか」
杏「どうせなら別の日に思い立って欲しかったなぁ……」
まゆ「それに、今度水着の撮影することになってまして」
杏「指定された水着を着るだけじゃないの?」
まゆ「自分のものを持って来て欲しいってプロデューサーさんが言ってました」
杏「じゃあスクール水着とか着てったら?」
まゆ「……!」
まゆ「……」
まゆ「……」
まゆ「す、スクール水着は……が、学校のプールで着るもので、海で着るものじゃないですから……」
杏(迷ったな)
まゆ「それに、折角プロデューサーさんに見せるのに以前と同じ水着を見せるなんて…ちょっと嫌じゃないですか」
まゆ「プロデューサーさんには常に新しいまゆを見ていて欲しいんです」
杏「ふーん……」
杏「杏にはよくわからないや」
まゆ「もう」
まゆ「杏ちゃんだって女の子なんですから、もっとそういうことに気を使った方がいいと思いますよ」
杏「ほら、杏ってヒモみたいなもんだから」
杏「性別なんてあってないようなものなのさ」
まゆ「自分で言っちゃいますか」
杏「自覚はしてるしねー」
まゆ「まゆはそんな目で杏ちゃんを見たことはありませんけどねぇ」
まゆ「いつも杏ちゃんに助けられてますから……そんな杏ちゃんをヒモだなんて悪い言葉で言えるわけありません、うふ」
まゆ「まゆにとって杏ちゃんは大切なお友達ですよ」
杏「……」
まゆ「……なんですか?」
杏「いや……ダメな人に引っかからないように見とかないと、って」
杏「それだけ」
まゆ「うふ……照れ屋さんなんですから♪」
杏「……うるさい」
まゆ「さて、話を戻しましょう」
まゆ「杏ちゃん、お買い物に行きましょう?」
杏「だーかーらー、外は雨なんだってば」
まゆ「雨の日のお散歩も楽しいものですよ?」
まゆ「長靴はいて、水たまりにちゃぽん♪ちゃぽん♪って踊りながら歩くんです」
杏「小学生じゃないんだからさ……」
まゆ「でも、杏ちゃんが黄色いレインコート来てそういうことしてるのは結構想像出来そうですよね」
杏「……」
杏「買い物なんて絶対言ってやるもんか」
まゆ「ああ、ごめんなさい、ごめんなさい!」
まゆ「冗談ですよ、冗談!」
杏「……」
まゆ「ほら、飴あげますから、ね?」
まゆ「あーん……」
杏「……」
まゆ「……あーん……」
杏「……」
まゆ「……くすん」
杏「……あむ」
まゆ「あっ……!」
杏「あと3つくれたら許してあげる」
まゆ「!」
まゆ「はぁい……うふふ♪」
杏「……まったく」
杏「ずるいやつ」
まゆ「ちなみに、あと何個飴をあげたら買い物に一緒に来ててくれますか?」
杏「いっぱい」
まゆ「……もう」
杏「……あのさ」
まゆ「はい?」
杏「どうして杏と行こうとするの?」
杏「他の人誘えばいいじゃん」
まゆ「どうして……って」
まゆ「杏ちゃんと行きたいからですけど……」
まゆ「というより、それ以外に友達とお出かけしたい理由ってありますか?」
杏「……奢ってもらうため、とか?」
まゆ「杏ちゃん……」
杏「冗談だよ、じょーだん」
杏「うん……確かにそれ以外ないかも」
まゆ「でしょう?」
杏「……あー」
杏「ね、明日……というか、晴れた日にしない?」
杏「その日なら私も付き合ってあげるからさ」
まゆ「さっきも言いましたけど……」
杏「思い立ったが吉日、でしょ?」
まゆ「はい」
杏「もしかして、今日何かあったりする?」
まゆ「!」
杏「どこに行くか知らないけど……イベントとか、限定商品とか、何かの新作とか」
まゆ「……」
まゆ「……」
まゆ「し、しりませんよ?」
杏「まゆは純粋だね」
杏「……はぁ」
杏「わかった、わかった」
杏「負けたよ」
まゆ「それじゃあ……!」
杏「うん」
杏「いこっか」
まゆ「うふ」
まゆ「うふふっ♪」
まゆ「やった♪」
杏「……」
まゆ「それじゃあ、起き上がってください、杏ちゃん」
まゆ「早く行きましょう?」
杏「……」
杏「……うぬぬ」
まゆ「……?」
杏「大変だ、まゆ」
まゆ「はい?」
杏「まゆのふとももが気持ちよすぎて起き上がれない」
まゆ「……うーん」
まゆ「喜ぶべき……なんでしょうか……」
杏「誇るべきだと思うよ」
杏「まゆ枕は最高だ!」
杏「だから、あと5分待って」
まゆ「……仕方ないですね」
杏「ふぅ……極楽極楽……」
まゆ「……♪」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まゆ「雨ですねぇ」
杏「雨だねぇ」
杏「まゆ、ちゃんと傘持った?」
まゆ「もちろん」
まゆ「杏ちゃんは?」
杏「持ってないよ?」
まゆ「……」
杏「だからおぶって!」
杏「二人で一つ使おう、節約だよ節約」
まゆ「傘の何を節約するんですか……」
杏「忘れる回数を抑えることはできると思うな」
まゆ「うっ……」
杏「二人で一つなら忘れることはないでしょ、多分」
杏「さ、杏が傘を持ってあげるからまゆは杏をおぶって歩いて?」
まゆ「……」
杏「杏、まゆにおぶって欲しいなぁ……」
まゆ「……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏「いやぁ、まゆの背中は暖かいなぁ……」
まゆ「もう絶対……もう絶対傘忘れたりしない……!」
杏「杏は無理だと思うな」
まゆ「無理なんかじゃないです!」
杏「じゃ、もう傘忘れても迎えに行かないね」
まゆ「……いじわる」
杏「知らなかった?」
まゆ「知りませんでした」
杏「そっか」
まゆ「むぅ…………あら?」
まゆ「見てください、かたつむりがいますよ?」
杏「あ、ほんとだ」
杏「……まゆって虫大丈夫だっけ?」
まゆ「種類によりますかねぇ……」
まゆ「かたつむりは好きですよ」
杏「へぇ……意外だな」
杏「なんかヌメヌメしてるし苦手かなって思った」
まゆ「触るのは確かにちょっと……ですけど」
まゆ「でも、見てる分にはすごい可愛いと思います」
まゆ「杏ちゃんみたいで」
杏「待って」
杏「杏ってかたつむりみたいなの?」
まゆ「ええ」
杏「どこがさ」
まゆ「のんびり屋さんなところとか、ゆったりさんなところとか」
まゆ「後は、殻から体を出してるところとかそっくりですね」
杏「う……」
まゆ「ねぇ、こたつむりさん?」
杏「うー……」
杏「で、でもほら。最近はコタツにあまり入ってないよ!」
まゆ「その代わり布団にくるまってることが多いですよねぇ……」
まゆ「……ふとんつむりさん?」
杏「うぬぬぬぬー……否定が、否定ができないぞー……」
杏「そ、そもそも。まゆが私のことを甘やかすからいけないんだ!」
杏「杏が堕落しちゃうのも仕方のない話なんだ!」
まゆ「……まゆのせいにするんですかぁ?」
杏「うぅ……」
杏「……」
杏「杏だって流石に虫扱いはやだし……」
まゆ「別に杏ちゃんが虫だって言っているわけじゃないですよ?」」
杏「でもかたつむりは杏みたいなんでしょ?」
まゆ「ええ、とっても可愛いです♪」
杏「……なんかやだ」
まゆ「うふふ……さ、先に進みましょうか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まゆ「さ、着きましたよ?」
杏「傘を畳んで……っと」
まゆ「おんぶはどうします?」
杏「んー……ま、そろそろ歩いてもいっかな」
杏「ほいっ、と」
まゆ「じゃ、傘は私が持ちますね」
杏「ん、ありがと」
まゆ「いえいえ」
杏「それで、どんな水着買うの?」
まゆ「そうですねぇ……」
まゆ「まゆは……まゆは、この夏はプロデューサーさんを悩殺したいと考えてます」
杏「ふむふむ」
杏「……ん?」
杏「悩殺?」
まゆ「はい……!」
まゆ「私達ってアイドルですから……顔も体もみんなすごくいいじゃないですかぁ?」
杏「ま、そだね」
まゆ「ですから……そんなみんなに負けないようにするとなると……ねぇ?」
杏「……」
まゆ「賛同してくれないんですかぁ……?」
杏「や、なんていうかさ」
杏「違う気がする」
まゆ「そんなことないですよ」
まゆ「必要なんです……みんなに負けないためにも」
まゆ「セクシー&ビューティな水着が……!」
杏「……」
杏「やめといたほうがいいと思うけどなぁ……」
まゆ「……どうしても認めてくれないんですねぇ」
まゆ「じゃあもう一人で探します……杏ちゃんに目にもの見せてあげますから……!」
杏「……」
杏「……誰に影響受けちゃったんだろ?」
杏「……んー」
杏「これ、とか……どうだろ」
杏「……うん」
杏「よさそ――」
まゆ「――あ、杏ちゃん」
杏「ん、おかえり、まゆ」
まゆ「き、決めて来ました……」
杏「なんでそ
コメント一覧
-
- 2015年07月10日 04:16
- う~ん。
-
- 2015年07月10日 04:39
- 安定のぽんこつまゆ
-
- 2015年07月10日 05:24
- 俺はかなり好きなタイプのssでした!
寝る前にほっこりした!
-
- 2015年07月10日 06:02
- このシリーズの一作目を呼んでもう2年たったんだなぁーってなった。好きなシリーズだから来年も待ってます!
-
- 2015年07月10日 06:27
- まゆの乳はやわっこいイメージ
-
- 2015年07月10日 07:14
- ガンバユを皆で流行らそう
-
- 2015年07月10日 07:24
- ヤンデレヤンデレしてなくておっちょこちょいなままゆ可愛い
-
- 2015年07月10日 07:33
- まんずイイゾ~
妹ヶ崎辺りに唆されたんだな
-
- 2015年07月10日 07:56
- まゆはかわいいなぁ!
-
- 2015年07月10日 08:05
- そうか…2年ぶりだったのか…
-
- 2015年07月10日 09:26
- なんかもう、すっかりこういうSSしか書かれなくなったな
ここでも初期は猟奇的なまゆSSが多くて魅力的だったのに、今はそんなSS全く無い
クソみたいなポンコツ化のせいでファンの大半が離れたのがよく分かる
-
- 2015年07月10日 09:34
- まゆは渋谷や血襟(変換一番に来た)とケンカしてるのが一番輝くと思うんだ
-
- 2015年07月10日 09:41
- ※12
やっぱ(正妻戦争ものが)好きなんですね~。
-
- 2015年07月10日 09:44
- まゆがポンコツ化したのはね、結局わた渋谷凛ちゃんには勝てないってことを悟ってPを諦めたから新しいキャラでいこうと決めたからだよ。
-
- 2015年07月10日 10:00
- >まゆ「す、スクール水着は……が、学校のプールで着るもので、海で着るものじゃないですから……」
しまむらさんは素敵でした。
素敵でした。
-
- 2015年07月10日 10:28
- ヤンデレとか猟奇物が好きなのはマイノリティーだっていい加減理解しような^^
な^^
-
- 2015年07月10日 11:13
- ※16
マイノリティーだと理解してるから、現状の寂しさを憂えてると思うんだけど・・・。煽るの下手っスね。
やはりポンコツまゆも可愛いわ。ヤンデレから入ったんだが、あの声にどうしても違和感を覚えてたけどポンコツだとしっくりくるよね。
でもやっぱり俺は杏はきらりと組んでほしいな!
-
- 2015年07月10日 11:26
- スクール水着が一番似合うのは幸子だと思うんだが、どうだろう?
-
- 2015年07月10日 12:06
- 風潮がやだ!とかアイドルの名前わざと間違えるとかそういうのいいから…
-
- 2015年07月10日 12:22
- ※14
モバマスの正妻と名高い凛に張り合えるまゆが凄いのか、Pラブ勢筆頭のまゆと並べる凛が凄いのか…。
どっちも凄いね。
-
- 2015年07月10日 12:24
- カワイイは正義!
-
- 2015年07月10日 12:29
- まゆはほのぼのでもかわいさが出せる良い娘
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- 2015年07月10日 13:08
- まゆのスク水姿を見れるクラスメートたち…
みんな水の中から出られなくなるな
-
- 2015年07月10日 13:18
- あんまゆいいね
-
- 2015年07月10日 16:39
- ポンコツなのもヤンデルのも愛でてこそやで、ssは俺得でした。
次こそはガチャ自引きするんや...
-
- 2015年07月10日 17:02
- ただのいい子、ただのポンコツになってから埋もれちゃったよねこの子
-
- 2015年07月10日 17:02
- アイマス異例のヤンデレキャラでカードもそのキャラを発揮してる。逆を言えばそれ以上を望まない人が多いからこそポンコツ化が進んでる訳で、そもそもヤンデレ色の強いまゆを望んでいる人は概して度が過ぎてるんだよ。こちとら犯罪上等のまゆとか見たくないわ。
-
- 2015年07月10日 17:13
- 続編は嬉しいけど…なんか、良さが失われたよ
-
- 2015年07月10日 18:57
- 二年ぶりかぁ……
時が経つのは早いなぁ……
当時はまだデレマスやってなかったよ……
-
- 2015年07月10日 19:33
- この人の書くまゆが一番すき
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