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旧暦が破綻する 「2033年問題」 について語る てんこもり。


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旧暦が破綻する 「2033年問題」 について語る

1: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:27:06 ID:SLO

意外と知られとらんようやから

2: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:27:58 ID:xJe
旧暦破綻してもコンピューターには影響ないんちゃうの?

3: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:29:21 ID:SLO
>>2
コンピュータはな
旧暦基準で行事やっとる祭りや神事で問題が起こる

5: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:31:18 ID:SLO
まず旧暦について解説する

ワイらが今使っとるグレゴリオ暦は
太陽の周りを地球が公転するのを1年とする「太陽暦」で
旧暦は月の満ち欠けを1ヶ月として月の満ち欠けと公転周期の両方と辻褄を合わせる「太陰太陽暦」なんや



9: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:33:11 ID:SLO

どういうことかというと

新月から次の新月までは約29.53日かかる
やから12回新月が来ると29.53日×12ヶ月で354.36日で概ね1年となる


10: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:34:08 ID:SLO

けど地球の公転周期は約365.2422日で
普通に月の満ち欠け基準の12ヶ月やと
1年で10日ぐらいのズレが生ずるわけや


11: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:35:44 ID:SLO

1年で10日ぐらいずれるから
だいたい3年で1ヶ月分のズレが生ずるので
何年かに一度1年を13ヶ月とすることで調整を図っていた


14: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:39:10 ID:SLO

この増やす1月分を「閏月」という

どういう間隔で閏月を置くかは
古来「19年に7回」という決まりがあった

実際にこれで計算してみると
(19*12+7)*29.53=6939.55
365.2422*19=6939.6018
でかなりの精度があり数百年に1日ぐらいしかズレない


15: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:40:14 ID:ENy

六曜とかも決められなくなるんやっけ
冠婚葬祭にも影響でそうやな


16: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:40:16 ID:SLO

が,しかしこの「19年に7回」基準の太陰太陽暦を
日本は中国から平安時代に取り入れて
ずっとそのまま使ってきたので17世紀には実際の暦と2日のズレが生じていた


17: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:41:51 ID:SLO

そこで幕府は渋川春海に改暦をさせて
ズレを調整した
2


これ以降,日本は中国の影響を受けつつも
独自の太陰太陽暦を使っていくことになる


19: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:44:31 ID:uI8

昔の人旧暦と公転周期のズレを把握しとったんか


22: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:47:01 ID:y71

>>19
これおそらく実測に実測を重ねて計算したんやろがほんますごいよな昔の人


20: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:44:59 ID:SLO

ちなみに話はそれるが
この改暦の話を「天地明察」という作品で扱っているので
知っている御仁も多いと思うが

この話で「渋川春海に,数学者の関孝和が協力した」となっているが
個人的にこれは絶対にないと思う

渋川春海と関孝和はどちらも独自に改暦研究を行っており
数学に長けていた関孝和の暦のほうが優れていたが
渋川春海が使えていた人物が将軍になったので渋川春海の暦が採用され
関孝和は大層落胆したという


23: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:47:50 ID:SLO

渋川春海の作った「大和暦(=貞享暦)」は
暦の理論を完全に理解してはいなかったため
すぐに改暦されることとなる

最終的に日本で太陰太陽暦の改暦が行われたのは
天保暦で,現在「旧暦」といえば
この天保暦を指し,太陽暦に切り替わった今でも
天保暦のシステムをそのまま使って旧暦を定めている


25: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:51:17 ID:SLO

この「2033年問題」でよく誤解されるのが
「何百年も昔の暦を使ってきたせいで日付にズレが生ずる」というものだ

これは完全に間違い
なぜなら天保暦で用いられているシステムで1年間を計算すると
約365.24223日となり,我々が現在使っているグレゴリオ暦の365.2425日よりも遥かに精度が高く
1日ズレるのに1万年ちかくかかる


28: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:53:12 ID:SLO

では何が問題かというと
簡単にいえば
「その月が旧暦でいうと何月になるのか呼称が定まらない」というものだ


29: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:53:55 ID:NgG

ほほう?


30: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:55:31 ID:SLO

旧暦は月の満ち欠けを基準に一ヶ月を定めているが
では「今が何月なのか?」ということについては
二十四節気を基準にしている


31: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:57:19 ID:SLO

二十四節気とは
冬至や春分,夏至,冬至といった太陽の運行の目安となる基準であり
旧暦では「冬至を11月とする」ことになっている


32: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)00:58:52 ID:SLO

二十四節気のうち
月名に関係する12の区切りを「中気」といい
天保暦以前は「平気法」によって中気の日付を割り出していた


33: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:00:16 ID:SLO

平気法とは
地球の公転周期を正確に12等分して
ぞれぞれ順に中気を当てはめるというというものである


34: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:01:37 ID:SLO

平気法の利点は
公転周期の「時間」を基準にしているので
中気1つ1つの間隔が等しくなる


36: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:03:55 ID:SLO

一方,天保暦で採用されたのは
「定気法」という計算法で
これは地球からの見かけの太陽の位置(1年で360度)を
24等分して15度移動すれば二十四節気1つ分を移動したこととする
というものである


37: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:06:02 ID:SLO

「平気法」も「定気法」も同じように見えるが
ケプラーの第二法則により
地球の公転速度は一定ではないので
「定気法」では中気の間隔がそれぞれ異なることになる


38: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:07:50 ID:SLO

公転速度が比較的速い時期は14日で二十四節気1つ分
遅い時期では16日で二十四節気1つ分移動することになる


39: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:10:06 ID:SLO

月の満ち欠けをは約29.53日なので
速度の遅い時期だと次の中気に至る(二十四節気2つ分)のに
30日超過かかるので1ヶ月の間に中気が来ないということが起こる
(これ自体は平気法でも起こる)


40: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:11:52 ID:SLO

基本的に
>>11で話した閏月をこの「中気が来ない月」に入れることになっている
(中気が来ない月が全て閏月というわけではない)


41: 名無しさん@おーぷん 2015/07/14(火)01:14:20 ID:SLO

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は?
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ちゃんとまとめれや
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