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マン・レイ作品「破壊のオブジェ」| ゴーシュ画廊:DDN JAPAN

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マン・レイ作品「破壊のオブジェ」| ゴーシュ画廊

 
 
 
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作家名:マン・レイ (Man Ray)
制作年:1923年
技法・素材:メトロノーム、切り抜き写真
サイズ: 22.5 x 11 x 11.6 cm
様式:ダダ
国: アメリカ

マン・レイがこの世を去る2年前まで、約50年間にわたってタイトルを変えながら膨大な数のレプリカが製作された、アイロニーの芸術家渾身のメトロノームシリーズ

メトロノームの振り子に、恋人だったリー・ミラーの写真から切り取られた目が貼り付けられている。マン・レイは、これに「破壊のオブジェ」と名付け、1932年に発行されたシュルレアリストたちの雑誌「This Quarter」で発表したのだが、その際以下の様な "指示書" が載せられた。

愛していたのにもう会えない人の写真から、目を切り抜く。それをメトロノームの振り子に取り付け、好みのテンポになるように重りを調整する。忍耐の限度までそれを鳴らし続ける。金槌で狙いを定め、一撃でそれを破壊する。


その後、実際に彼は自らの手で作品を破壊

1933年 レプリカを作るが、紛失。
1945年 ニューヨークでの展覧会のため再びレプリカを製作。その際「紛失したオブジェ」と名付けたが、展覧会カタログでlostがlastになるという綴りミスを受けタイトルを「最後のオブジェ」とする。
1957年 パリで開催されたダダ展に出品。ダダに反対する学生らによって銃で破壊される。しかし、これに対抗した彼は「破壊できないオブジェ」というタイトルでレプリカを100個製作。
1970年 これまで使われていたリー・ミラーの目ではなく、メトロノームの揺れに連動してまばたきをする目に変更し「不滅のオブジェ」というタイトルで70個製作。
1974年 亡くなる2年前、最後のレプリカを100個製作。タイトルは「破壊するな」



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