絵里「おはよう希。今日もいい天気ね。結婚しましょう」希「なんやて!?」
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1：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/15(日) 23:14:19.24
希「脈絡ないにも程があるで」
絵里「だって希がかわいいのよ？」
希「エリチだってかわええよ？」
絵里「そう、なら結婚ね」
希「したいんなら法改正することやね」
絵里「窮屈ね」
希「法治国家やもん。その秩序を乱す輩は世間から鼻つまみ者にされるんよ？」
絵里「厳しいとは思わない？」
希「そりゃあヘテロが一般的やもん」
絵里「だとしても、この愛は揺らぐものではなくてよ」
5：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/15(日) 23:25:48.11
凛「おはよう、希ちゃん、絵里ちゃん！」
花陽「おはよう」
絵里「あら、おはよう。今日も楽しそうね」
希「昨日は花陽ちゃん家に泊まったんやろ？」
凛「うん、一緒にお風呂でえっちしたの！」
花陽「ﾋﾟｬ！ 往来でそんなこと言っちゃダメだよぉ……///」
絵里「フフ、お熱いわね」
希「2人が幸せなら結構なことや」
絵里「希、今夜泊まっていい？」
希「その理由は？」
絵里「希が好きだからよ」
希「ウチもエリチが好きやで」
7：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/15(日) 23:46:49.38
――ズガッシャア！！
その時である。
彼女らの後方30メートルほどで、トラックとタンクローリーが正面衝突したのだ。
驚き振り向く4人。
それなりの速度でぶつかっただとう。2台の運転席はグシャグシャに潰れて荷台部分にめり込み、もはやドライバーが生きて存在する空間などはどこにも無いことが察せられた。
絵里「朝から騒がしいわね」
凛「あれじゃあミンチにゃ」
花陽「早く逃げないとローリーの積載燃料に引火して爆発するよ」
希「さっさと学校行こか」
―― ッ ド ワ ァ
タンクローリーが運んでいたガソリンの漏れたところに、近くにいた小学生がタバコを投げ捨てた。
炎は急激に膨れ上がり、轟音を伴って熱風を周囲に放射する。
それを追い風としながら、4人の少女は学院へと歩を進めていった。
黒煙は歪な樹木の如く立ち上って……
9：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/16(月) 00:07:49.93
――3年教室
絵里「ああ、かわいいわ希」ｷﾞｭ
希「わっぷ」ﾑﾆｭﾝ
絵里「あら希、そんなにエリチカのおっぱいが恋しいのね」ﾑｷﾞｭｰ
希「窒息させるっていうんか！」ｶﾞﾊﾞｯ
絵里「私は希のおっぱい窒息するなら本望よ？」
にこ「朝からバカやってんじゃないのよ」
絵里「おはよう、にこ」
希「にこっちも真姫ちゃんとバカやればええやん」
にこ「ふん、私らはもっと優雅で耽美に愛し合うのよ」
絵里「冗談だって言うなら不合格ね」
希「真姫ちゃんはともかく、にこっちは優雅でも耽美でもないやん」
絵里「かわいく甘えるか真姫に圧倒されるかよね」
にこ「ふんだ！」
10：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/16(月) 00:30:12.59
穂乃果「ふわ～ん！ 3年組諸君～！」
にこ「何そのけったい呼び方は」
絵里「いったいこんなところまでどうしたいうの？」
穂乃果「あのね、昨日ことりちゃんがおっぱい触らせてくれたの！」
希「なんやまた面倒そうやなぁ」
穂乃果「それでね、海未ちゃんが「穂乃果ばかりズルいです！」って言って、海未ちゃんもことりちゃんのおっぱいを触って」
絵里「ふむ……」
穂乃果「そしたら海未ちゃん、エスカレートしすぎて乳首甘噛みしちゃって、ことりちゃんが「やりすぎだよぉ！」って怒っちゃったの」
にこ「それで、アンタは2人を仲直りさせたいってわけね」
穂乃果「察しがよろしくて」
絵里「ふむ……だったらことりも海未の乳首を甘噛みすればいいじゃない。それでおあいこよ」
穂乃果「あっ、それいいね！ 流石絵里ちゃん、かしこい！」
絵里「それほどでもあるわ」
希「あんま褒めると付けあがるからやめたってな」
穂乃果「うん、じゃあさっそく提案してくるよ！ ありがとうね！」
11：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/16(月) 01:00:09.26
絵里「希、今朝、世間ではヘテロが一般的って言ったわよね？」
希「そうやね」
絵里「けど、見たでしょう。ここには、この学院には……ホモであるレズが蔓延している……」
希「……」
絵里「ここはおかしいのかしら？」
希「……どうやろ。そりゃあ、分布の偏りっちゅうもんはあるやろうし」
絵里「けど、こんなにも愛し合う人たちがいるというのに、それを正式に結ばれないっていうのは、あまりに悲しいとは思わなくて？」
希「……うん。けど、それは命を生み出す方法が、ヘテロでなくては叶わない、って話やから……」
絵里「確かに未來へと次世代を残すことは大事よ？ でも、それが愛を公的に認めるか否かの基準にするなんて、違うでしょう」
希「エリチ……」
絵里「私はね、あなたと婚姻の祝福を受けたいのよ。誰からの蔑視もされず、それが当たり前であるように、万人の祝福を受けてあなた結ばれたい」
希「それは……ウチかて同じや」
絵里「うん……知ってるわ」
希「せやかて、エリチ進もうとしてるんはイバラどころやない。毒沼のトライアスロンや。そんな苦行を、エリチにさせたくない！」
16：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/16(月) 01:23:52.58
絵里「その優しさ、すごく嬉しい……けど、私はレズよ！ 希のことが大好きで大好きでたまらない、どうしようもなくレズな女なのよ！」
希「だとしても、人の認識いうもんはそう簡単に覆せるモンとちゃうんよ！」
絵里「なら、誰かに蔑まされて愛し合うことを由とするの!?」
希「人の目なんか気にせんでも、愛があればええやろ！ 誰かに認められたくてレズなんかエリチは！」
絵里「そうじゃない、これは安らぎよ！ 負い目を感じる必要の無い愛が、背徳感を払拭した同性愛が、その人たちの救済になるのよ！」
希「それはエリチ1人が決めて背負い込むことちゃうやろ！」
絵里「毒沼のトライアスロンに周りを巻き込めというの!?」
にこ「…………あのさ、白熱してるとこ悪いんだけど」
のぞえり「何!?」
にこ「認められるらしいわよ、同性婚」
24：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/16(月) 07:53:39.28
にこ「……ほらね」
絵里「まさか……渋谷がここまでのものだったなんて……！」
希「これが、救済への第一歩……！」
絵里「希……！」
希「エリチ……！」
――ドグァオゥゥゥン……ン……！！
その時である。
大型旅客機が木の葉のようにふらりと舞いながら、東京タワーの中腹に激突したのだ。
機体は瞬時に瓦解し、爆発炎上。大量の燃える金属塊となって地上に降り注いだ。
そしてタワーも構造体を大きくえぐられ、そこからゆっくりと傾いでいく。
――ズズゥゥ……ン！！
倒壊、した。
東京を象徴する赤い塔は真っ二つに折れ、上半分は人々を、街を、押し潰した。
破片が落ちたいくつかの場所からは火の手が上がり、1分前までは平穏だった日常を、あっという間に地獄の様相へと変貌させていった。
絵里「何？ うるさいわね」
希「水を差しおってからに」
にこ「あーあ、もうメチャクチャじゃない」
破片で大型遊具を潰された公園では、やはり小学生がタバコをふかしていた。
27：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/16(月) 14:52:36.15
絵里「希、卒業したら渋谷に引っ越して結婚よ」
希「うん」
にこ「にこも真姫と渋谷で暮らすわ。あと2年待たなきゃだけど」
絵里「けど、凛と花陽はいいとして、2年生たちはどうするのかしら」
希「ああ、3人で結婚は流石に認められへんもんなぁ」
絵里「そんなの、認められないわ！」
にこ「お、出たわね」
希「けど、今まで考えてたの以上に難問やで？」
絵里「私は全てのレズに、幸せになってほしいの。だって、知ってるでしょう？ あの3人は愛し合っている。それを認めないなんて認めないわ！」
にこ「やるのね、毒沼トライアスロンを……」
絵里「どんな道だってゴールしてみせるわ。私は絢瀬絵里なのよ？ 希を愛しているのよ？」
希「エリチ……」
絵里「私がいる限り、レズの未未来は明るいってことを、証明してみせるわ」
34：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/17(火) 10:14:24.66
――部室、外
ｶﾞﾁｬ……ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
にこ「あれ、鍵が……」
希「閉まっとるんか」
絵里「ん？……まさか……」ﾋﾟﾄｯ
にこ「何よ」
絵里「聞き耳を立てなさい。中は桃源郷と化しているわ」
希「ほほう、そういうことやな」
――部室、中
ことり「海未ちゃんのおっぱい、かわいいなぁ……」ﾌﾆｯ
海未「ぅ……」
穂乃果「絵里ちゃんが言った通り、うまくいきそうだね、うんうん」
――外
にこ「ああ、今朝のアレを実行してるのね」
希「これは覗かないわけにはいかんやん？」
絵里「隣室に回りましょう」
にこ「よし、アレを使うのね」
35：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/17(火) 10:37:47.73
――部室の隣の広い部屋
にこ「せーの」
絵里「よいしょ」ｶﾞﾀｯ
希「黒板の後ろにマジックミラーが」
にこ「棚の空きスペースから覗けるようになってるわ」
絵里「さて、楽しみましょう」
――部室
海未「はぁ……ん……ことりぃ……///」
ことり「気持ちいいんだね？ かわいいよ海未ちゃん」ﾑﾆｭﾑﾆｭ
海未「うぅ……///」
ことり「昨日、私もおんなじだったんだよ？ 穂乃果ちゃんと海未ちゃんにおっぱい責められて」ﾍﾟﾛｯ
海未「ひぅっ！」ﾋﾟｸｯ
ことり「ふふ、嬉しいな、こうやってお返しをさせてくれるなんて……」ﾊﾑｯ
海未「あぁ……うっ……昨日はごめんなさい……ことりがかわいいから、つい……」
ことり「海未ちゃぁん……」ﾁｭｳｰ
海未「ふあぁ……っ！」
穂乃果「ああぁ……2人ともかわいいよぉ……」ｸﾁｭｸﾁｭ
44：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/19(木) 12:35:17.12
絵里「なかなか面白いわね」
希「もう海未ちゃんトロトロやで」
にこ「にこも真姫の美乳を堪能したいニコ」
――――――
ことり「ねぇ海未ちゃん？」
海未「は、はいぃ……」
ことり「昨日のアレ、すっごく気持ちよかったんだよ？ それはもう、病みつきになって、全部飛んでっちゃうんじゃないかってくらい」
海未「ことり……」
ことり「それだと流石に困るから、私、怒ったの」
海未「そうだったのですか……すみません……」
ことり「だからね、海未ちゃんも体感してみてよ……」ﾓﾆｭ
海未「はぅぁ……」
ことり「きっと、わかるはずだから……」ｶﾌﾟ
海未「――！」ｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸｯ
海未「いやぁっ、ダ、ダメですっ、うあぁ、イッて、イッてしまいます……！//////」ﾊﾞｯ！
ことり「ふぅ……ほら、ね？」
46：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 14:37:38.52
海未「ふぁぁ」ｸﾞﾃﾞｰﾝ
ことり「こんなことされたらダメになっちゃうでしょ？」
海未「はい……これは一線を越えると中毒になってしまいます……ことりは正しかったです……」
穂乃果「ぅぅ……」
ことり「あれ？ どしたの穂乃果ちゃん」
穂乃果「わ、私もふたりに乳首噛んでほしいよぉ……」
ことり「ええっ!?」
海未「き、危険ですよ、ふたり同時なんて」
穂乃果「だって……ふたりのことが好きなんだもん……ふたりだって、私のおっぱい触りたいでしょ！ 噛んでよぉ！」
――――――
絵里「あらあら、穂乃果ったら」ｸﾁｭｸﾁｭ
希「しゃあない子やなぁ」ｸﾁｭｸﾁｭ
にこ「けどあんなもの見せつけられたんじゃ、ねぇ……？」ｸﾁｭｸﾁｭ
48：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 16:27:02.78
ことり「じゃあ、いくよ……？」
海未「気をつけて下さいね、一瞬でも真っ白になりますから」
穂乃果「早く……来てよぉ……」
ことり「海未ちゃん、最初は……」
海未「わかってます」ﾍﾟﾛ
穂乃果「んっ……///」
ことり「穂乃果ちゃぁん……」ｧﾑ
穂乃果「あぅぅ……///」
海未「おいしいですよ、穂乃果……」ﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟ
ことり「おっぱい……かわいいなぁ……」ﾊﾐﾊﾐ
穂乃果「ひぅっ……/// あぁん……///」ﾋﾟｸｯ
ことり「ん……ではでは、お待ちかね」
海未「これから穂乃果の乳首に甘噛みアタックです」
穂乃果「はぁん……来て、海未ちゃん、ことりちゃん……///」
ことうみ「……せーの」
ｶﾌﾟ
穂乃果「――ぁぁああああっ！」ﾋﾞｸｩﾝｯ！
穂乃果「ダメぇぇぇえええええっ！」ﾌﾟｼｬｱｱｱｱ
51：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 20:53:26.19
絵里「さて、楽しみも終えたところで、帰りましょうかね」
にこ「ちょっと、黒板戻すの手伝いなさいよ」
絵里「はいはい」ﾋｮｲ
希「んで、エリチ、結局今日泊まるん？」ｶﾞﾁｬ
絵里「もちろんよ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
にこ「まったく、盛りすぎじゃない？」
希「今、いっちゃん床濡らしたのにこっちやん」
にこ「頻度の話よ」
絵里「メサイアオブレズになるためには、レズセックスで愛を深め合うことは、きっといい経験になるわ」
希「今日は何見る？」
絵里「BFの22話からラストまでね」
にこ「何あんたら、ガンダム見てるの？」
希「ええやん別に」
絵里「そうよ、性的嗜好とは別物だもの」
にこ「ふぅん……」
にこスマホ「＼ﾆｯｺﾆｯｺﾆｰ／」
にこ「あら？」
にこ「…………！ 絵里、希！」
希「どしたん？」
絵里「……その顔、吉報ね？」
にこ「察しがよろしくてね」ﾄﾞﾔｧ
52：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 21:09:20.20
絵里「横浜市でも同性婚の承認……！」
希「エリチ、世間のホモ許容が広がりを見せてきてるで！」
にこ「がんばりなさいよ。アンタらはこれを全国に広めるんでしょ？」
絵里「ええ、もちろん。にこと真姫も幸せに結ばれる世の中にしてみせるわ」
希「がんばって勉強せんとな」
絵里「さて、いい知らせも聞けたところで、帰りましょう」
にこ「そうね、また明日」
希「ほなな、にこっち」
53：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 21:39:26.82
――ﾃｸﾃｸﾃｸ
絵里「正直、こんなに状況が動くとは思ってもみなかったわ」
希「時代がホモセクシャルを求めてるんや。この波に乗らんと」
絵里「私たちの信念と行動が正しいものだと、全世界の同胞たちと声高に主張するのよ」
希「頼もしいエリチ、かっこええよ」ｷﾞｭ
絵里「希がそばにいてくれるから、私は私たりえるの。ありがとう、希」
希「エリチ……大好きや」
――ウアアアアアアア！
その時である。
路地の陰からチェーンソーを持った覆面全裸男が飛び出してきたのだ。
時は日没前。人通りも激しい。
そんな天下の往来に現れた変態が、通行人らの注目を集めるのに努力を労する必要は無かった。
唸るエンジン、煌めく刃。
変態の操るそれは、第一の悲鳴が上がるより早く、手近なシビリアンの頭を撥ね飛ばした。
――キャアアアアアアアア
ようやく上がった甲高い叫び。
それは眼前に打ち首が転がってきたOLによるものだった。
そしてその彼女も、第二の餌食として頭部を斜めに分断される。
そして盛大なタイムラグを経て、周囲は浮き足立つ。
55：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 22:15:00.74
そこから数分間は、紅に染まった。
変態は見事な手際でチェーンソーを捌き、手当たり次第に、しかし確実に、人々を切り裂いていった。
アスファルトにはいくつもの血だまりができ、削断された肉骨の破片が散らばる。
その場にいた大半の者が理性を失い、血肉を踏みにじって逃げ惑う。
そして20人ほど処理したところで、変態はチェーンソーを地に立てた。
銀から赤に色を変えた刃に天が仰ぐ。
変態はその上に跨がり、腰を落とした。
高速回転する鋸はまず、ぶら下がったイチモツをズタズタに切り刻み、股間から腹に侵入していく。
やがて刃は肉体に半分ほど飲み込まれたところで、駆動部に不調をきたしたのか回転を止めた。
希「なんや、ムード台無しやんけ」
絵里「今日はやけに編なことが起こるわね」
事切れて倒れる変態。
もはや先程の平穏は何もかも消え失せた。
道を占めるは、どこかしらを欠損した死体ないしは瀕死の怪我人。
無事だった者は遠巻きにそれを見つめるか、嗚咽し吐瀉するか。
文字通り、死屍累々の惨状が街路に出来上がっていた。
逃げた者が通報したのか、パトカーのサイレンが近付いてくる。
小学生は足元の死体にタバコを押し付けて火を消した。
59：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 22:48:24.22
――希のおうち
絵里「さて、先にBFを見るわよ」
希「BDプレーヤー起動や！」
絵里「22話はMEPEvsトランザムの夢の対決なんだけど、ジュリアンたちのポッと出感がね」
希「予選からじいさんの方をラル大尉と会わせておけば外伝に頼らずとも、もっと掘り下げができたんになぁ」
絵里「そういえば決勝トーナメントにいたパトリック・マネキンがどんなのだったか気になるわね」
希「1期はパロディキャラマンサイやからなぁ」
絵里「その頂点が23話ってわけだけど」
希「過剰すぎるファンサービスやったね。仲睦まじくしてるバーニィ、クリス、アルとか、ロナ家カッシュ家とか」
絵里「好きな人には感涙ものやね」
62：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/21(土) 23:12:26.94
――♪
絵里「ふぅ、やっぱヒャダインがどうしても汚点ね。台無しとはまさにこのことだわ」
希「けど最終決戦がウイングvsギャンと同じフィールド、ビルスト初陣と似たシチュエーションってのが、長崎の粋な計らいを感じるなぁ」
絵里「あ、そうだ」
希「どしたん？」
絵里「おなかすいた」
希「じゃあごはんにしよか」
絵里「わーい」
――――――
TV「本日午前9時頃起こった東京タワー旅客機衝突事件についてですが、詳細はいまだ判明していません。死者は現在1608名が確認され、現場では救助活動が続けられています……」
絵里「なんなのかしらね、これ」
希「朝からさんざんやったなぁ。ローリー事故るわ、東京タワーに飛行機突っ込んで崩れるわ、変態通り魔は出るわ、もう何がなんだかわからへんよ」
68：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/22(日) 21:29:17.45
TV「続いて、次の――」
ｻﾞｻﾞｰｰｰｰｰ
その時である。
モニターに映るスタジオが一瞬炎に包まれ、直後に砂嵐に切り替わった。
絵里「あら？」
希「なんや、またか」
絵里「どうせ一連のアレでしょう」
希「スピリチュアルやね」
絵里「あ、スープおいしい」
希「それエリチが作ったヤツやん」
絵里「自画自賛に値する味ね」
希「うん、それだけのことはある」
――――――
炎上するTV局を見上げ、小学生はタバコに火を灯した。
吐き出した煙が夜空に消えていく。
今宵昇った満月は静かに、サイレンの響きを聞いていた。
71：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/22(日) 21:48:04.59
希「うーむ」
絵里「どうしたの？」
希「いや、エリチかわええなぁ思てな」
絵里「もう、希だってかわいいわよ」
希「ふふ」
絵里「ふふふ」
希「エリチ、好きやで」
絵里「希、愛してるわ」
73：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/22(日) 22:32:02.27
数日後、小学生は未成年喫煙で補導された。
そしてその翌日、東京で頻発していた謎の事件は南北朝鮮政府の密命を受けた特殊部隊の軍事行動であると判明した。
同じような破壊工作は世界各国の主要都市でも起こっており、両国は国連からテロ国家と判断され追放。世界に不要な存在であると判断され、各国合同の絨毯爆撃によって、ユーラシア大陸の盲腸は地図から消滅した。
数年後、日本の全地域で同性の結婚と、同性のみの重婚が認可された。
そこに至るまでには、iPS細胞の実用化というブーストはあったものの、とあるカリスマモデルとカリスマ占い師の婦々が尽力したからこそ、と後世に言い伝えられることだろう。
しかし法律上の軛は脱したとしても、マジョリティが貼ったレッテルは容易に剥がせるものではない。
古くから染み付いた固定観念は驚くほど堅牢でしつこく、彼らが奇異の目を向けることは、まだまだ続くだろう。
だとしても――それでも、彼女らは、彼らは、変わらずパートナーを愛し続けるだろう。
ヘテロがパートナーの異性を愛するように。
やがていつか、全ての偏見が消え去るのを願って……
「おはよう、希。今日もいい天気ね」
「うん、いい天気やね、エリチ」
THE END
75：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/22(日) 22:39:27.15
ワロタ
乙
乙
77：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2015/02/22(日) 23:01:09.02
唐突すぎてワロタ
乙
乙
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