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http://kyuukaiou.ldblog.jp/archives/1666511.html

１１月に日本と台湾で初めて開催される国際野球大会『プレミア１２』へ出場する日本代表候補６５人が１６日、都内で発表され、
小久保裕紀監督（４３）は改めて日本ハム・中田翔内野手（２６）の４番起用を明言した。
だが主砲候補には、１２球団トップの２６本塁打をマークしている西武・中村剛也内野手（３１）らもいるだけに
「４番は中田か？」との“念押し”質問が集中。微妙な空気が漂う中、スラッガーの顔は険しさを増していった。　（片岡将）

「別にええやろ。話すことなんかないやん」

この日の会見後、報道陣に囲まれた中田は、顔に怒りの色を浮かべ、そう吐き捨てた。

小久保監督ら侍戦士と並んで会見に臨んだ際には「今回は代表に貢献して勝ちたい」と殊勝に話していたが、
侍の主砲にヘソを曲げさせたのは“４番問題”だ。席上で、元広島の“天才打者”で野球解説者の前田智徳氏から小久保監督へ
「以前から中田の４番を公表しているが、方針に変わりはないのか」と質問が飛んだからだ。

今季の中田は、前半戦終了時点でパ・リーグ２位の２３本塁打と６７打点をマーク。
数字上は文句はないだろう。だが、２０１３年のワールド・ベースボール・クラシックでは６試合で０本塁打。
昨年１１月の日米野球でようやく日本代表としての初本塁打を放ったが、親善試合を含む６試合で
打率・１６７、１本塁打、３打点。そして今年３月の欧州代表戦の２試合でも７打数１安打。国際大会ではバットが湿り気味になる傾向がある。

前田氏のみならず、指揮官が貫く「４番・中田」に疑問符を付けるのは当然だろう。

しかも発表された６５人には強打者がズラリと並ぶ。本塁打と打点でリーグトップの西武・中村をはじめ、
打率・３０３で２２本塁打を放っている松田と同・３６７、１７本塁打の柳田のソフトバンク勢、セで本塁打トップタイの１９本のヤクルト・山田に、首位打者のＤｅＮＡ・筒香もいる。

本人は「打順は自分で決められるものでもない。自分が４番じゃなくてもいい。他に４番を打てる打者はたくさんいる」と話した。
だが、さらに突っ込まれた「４番のライバルになる打者はいるのか」との質問に含まれた「４番・中田」への疑問符を感じとり、スラッガーはブチ切れたようだ。

母校・大阪桐蔭高の先輩である中村に話が及ぶと「別にどうでもいい」と険しい表情。
「打率も残せてあれだけホームランが打てるところがすごい。まあ、どうでもいいけど。
誰が一番打ってるとか、しようもない質問するなよ」とすごんだ。

また、中田も出場する１７日の球宴第１戦（東京ドーム）では、パの工藤監督が浅村、中村、森らとともに大阪桐蔭ＯＢの４人でクリーンアップを組む案を披露したが
「どうでもええわ」。最後は「高校の先輩後輩と一緒にできるのは楽しみ」と付け加えたが、最後まで機嫌が直ることはなかった。

スラッガーのプライドを守るためにも、本番で結果を出したいところだ。

http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20150718/bbl1507181000003-n1.htm
2015.07.18

http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/photos/20150718/bbl1507181000003-p1.htm
小久保監督から侍の４番を任された中田（右）だが、国際大会でのバットは湿りがちだ