ガガガ文庫7月新刊 犬と魔法のファンタジー 「田中ロミオ先生が心を折りに来るよ!」
ガガガ文庫の7月新刊、田中ロミオ氏のライトノベル「犬と魔法のファンタジー」【AA】(イラスト:えびら氏)が17日に発売になった。
オビ謳い文句は『俺たちが戦うのは現実なんだ…田中ロミオ流のファンタジーはリアル青春』、新刊折込は『剣と神秘の冒険時代は過ぎ去り、平和すぎる日常を生きる学生の主人公・チタン。将来は一生安泰な宮廷勤めを目指すが、就職活動は全滅。理不尽な現実に打ちのめされるチタンの元に時代遅れの冒険の誘いが来るが……』になっていて、書籍情報は『さえない大男、あまり美しくないエルフ、そして一匹の白い犬が織りなす「ファンタジー世界」の青春とは?』。
イラストのえびら氏の告知『とにかくとことんファンタジーなのにお話自体はまたとことん現実的!〜面白いのになんか胸が痛い!この絶妙な感じはぜひ手に取って読んで味わって頂きたく思います』などを書かれ、ガガガ編集部の告知では『就活生、もしくは将来就活を控えてる皆さん、気をつけて!田中ロミオ先生があなたの心を折りに来るよ!かつて就活生だった皆さん、気をつけて!田中ロミオ先生が過去の封印を解きにに来るよ!』になってる。
未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも、今は昔。平和な時代が長く続くこの大陸では、冒険なんて今どき流行らないし、食べていけない。若者たちの夢は、無事に就職すること――。
主人公・チタンは口下手で要領の悪い大男。チートな能力に目覚める朝も、聖剣を抜く日もやってこない。職業無し、武器無し、特技無し。田中ロミオ最新小説は、ファンタジー世界なのに、リアルな青春 裏表紙
ライトノベル「犬と魔法のファンタジー」【AA】の感想には 基本読書さん『ファンタジーとは真逆の現実感あふれるキーワードを扱いながらも、その実まっとうに本作はファンタジーの王道に挑んでいるといえるのかもしれない』、桐生さん『就活とオタサーの姫と意識高い系をファンタジーに落とし込んだカオスだった。就活してるやつは読んだら死にそう』、椎名さん『面白かったという以上に、色々と腑に落ちたり救われたりしたのたが、魔法を突き詰めて科学にしている世界観を利用した、ヒウィッヒヒーや良縁という名前だけでクスリとさせられてしまうネタはずるい』などがある。
なお、あとがきで田中ロミオ氏は『本書は、色物好きにおすすめの一冊となっております。変化球な色物ではなく、直球の色物になっています(こういう表現しか思いつかない)。いかに夢も希望もないファンタジー作品にするか、ということに心を砕きました。その点には自信があります。また今回、小学館というさる大手出版社が身近にありまして、その社員や内定者の皆さまに就活アンケート的なものを取ることができ、とても参考になりました』などを書かれている。
【関連記事】
人類は衰退しました 平常運転 「わたしと助手さんのその後!?短編集」
人類は衰退しました最終巻 「ついに語られる!人類と妖精の歴史と関係!」
人類は衰退しました 妖精さんの、ひみつのこうじょう「一見メルヘン、実はブラック」
人類は衰退しました のんびりした報告「この一冊で終わってしまうのが惜しまれます」
アニメ公式コミカライズ 「人類は衰退しました ようせい、しますか?」1巻
AURA 魔竜院光牙最後の闘いコミックス3巻 「お話も佳境にさしかかってきました」
コミックス AURA魔竜院光牙最後の闘い2巻 「良子ちゃんは中二病街道まっしぐら」
Rewriteパーフェクトビジュアルブック 「極厚224P、田中ロミオ氏完全解説付き!」
灼熱の小早川さん 「僕は見た…彼女の手に握られた炎の剣ををッッ!!」
ライトノベル「AURA」 中二病・邪気眼は公式販促POPぽい
【関連リンク】
小学館
ガガガ文庫 / 編集部ログ / Twitter
「犬と魔法のファンタジー」書籍情報
犬と魔法のファンタジー、店舗特典など!
本当に就活まっただ中の方には少々心臓に悪いかも知れません
編集作業中に自分の就活の思い出を記憶の奥から引っ張り出され、軽く悶絶
田中ロミオ氏の公式サイト【PROJECT ROMEO -プロジェクトロミオ-】
田中ロミオ - Wikipedia
イラスト:えびら氏のTumblr / Twitter / pixiv
面白いのになんか胸が痛い!
透明になってるみたいなデザインのオビがとてもオシャン!
【感想リンク】
キレーに完結しているので長いものをだらだらと読みたくない人にもオススメ
いきなり就活シーンでおつらぁい
挑戦作過ぎて面白いのかどうかよく分からないよ!
寝る前にちょっと読み進めるか…と思ったら、めちゃくちゃ面白くてこんな時間やわ
就活うんぬんよりも強者の方の圧倒的に勝ってきた感の部分にすげえ劣等感
人は皆、三つの道を選ぶのだからのくだりは死ぬかと思った
最終的には田中ロミオらしい精神の解放を感じた
就活とオタサーの姫と意識高い系をファンタジーに落とし込んだカオスだった
中盤からやっぱりロミオって最高だわってなる作品
どうやったらこういう発想と文章をが出てくるようになるのか
犬と魔法のファンタジー - 読書メーター