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かつてアメリカは巨大ビーバーとミニビーバーがあふれていた! : ギズモード・ジャパン

かつてアメリカは巨大ビーバーとミニビーバーがあふれていた!

2015.07.19 21:00
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でっかいビーバー見てみたかった!

1万5千年前、初めて人間が北アメリカ大陸に現れた時、そこには巨大なビーバーで溢れかえっていたそう。いや、マジです。ものすごい歯がある、ものすごいでっかいビーバーです。そして科学者のみなさんは最近、当時超ちっちゃいミニビーバーも存在していたことを発見しました。

Castoroidesと呼ばれるこの巨大ビーバーは何千年もの間北アメリカで自由に駆け巡っていました。6インチ(約15cm)の歯を持つこのビーバー、体長は大きいものは7フィート(約2メートル!)もあったそう。氷河期に森なんかで巨大ビーバーには絶対に出くわしたくないですね。やつら200から300ポンド(90キロから136キロくらい)もあったんですって。恐らく凶暴であったと思われますが、森のエンジニアと呼ばれる現在のビーバーの様ではなかったみたいです。古生物学者によると、巨大ビーバーの歯は木を削るのに適した形ではなかったようで、ダム作りなどはしていなかったよう。


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Casteroidesの化石 via Stevenj


巨大ビーバーは生息環境の変化や狩りにより、マンモスや他のいろいろな種類の大型動物と一緒に約1万年前に絶滅してしまったと考えられています。

ということで、ビーバーは恐竜がいなくなったことと、地球の温度が下がったことで恩恵を受けた哺乳類の一つだったようです。3000万年前、更新世の前の暖かかった漸新世まで巻き戻ると、ビーバー科のなかではたくさんの種類のビーバーがいたそうです。そしてつい数週間前、科学者のみなさんは新しい種類の超ミニサイズのビーバーもいた、と発見したそう。ミニビーバーは漸新世よりもっと前から森を支配していたんですって


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Microtheriomys brevirhinusと呼ばれる小さい方のビーバーは、2800万年から3000万年前、アメリカの熱帯林の生息していた、恐らく水に入る水生動物で葉っぱを食べて生きる最初のビーバーだったと言われています。地球が氷河期に入って行って寒くなっていくにつれ、熱帯林を赤道の方まで押しやってしまったんですね。でもそれまでは、もちろんその当時の熱帯林は大陸の北から南まで広がっていました。なので、このビーバーは現在のビーバーとよく似ているんですね。ミニサイズです。

このミニビーバーと同時期に存在していたburrowing beaverと呼ばれる穴を掘るビーバーを含む他のビーバーたちはプレーリードッグのように土の下に住んでいたんですって。

ビーバーの多様性は、人間が到着した際のアメリカにたくさんの種類のビーバーが(巨大ビーバーも!)存在していた現代世界まで存続してきました。ヨーロッパとアジアにもビーバーはいました。でもほとんどの種は絶滅してしまい、今日英国では完全にビーバーは絶滅してしまっています。1930年代に環境保存論者たちが北アメリカのビーバーたちを保護しようと動き出してくれたおかげて、現在わたしたちはミニビーバーを見ることができるんですね。巨大な方じゃなくてよかったかも。


Annalee Newitz - Gizmodo US[原文
(リョウコ)

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