兄「古代の超文明遺跡を見つけてしまった」
兄「見つけてしまったからには調査するしかあるまい」
妹「帰ろうお兄ちゃん」
兄「お兄ちゃんではない!教授と呼びたまえ!」
妹「学歴は」
兄「Fラン中退だ!」
妹「……」
兄「いいからほら、そこどう見ても扉っぽいだろう」
妹「待ってよ、こんな古そうなの開くわけないじゃない」
ガラガラガラ
兄「開いたぞ」
妹「ええ……」
兄「まさか引き戸とはな、ビックリだ超古代文明遺跡」
妹「最近作ったやつかもしれないじゃない、誰かが」
兄「そんな馬鹿な、我が家の土地だぞここ」
妹「まあそれはそうなんだけど」
妹「……あー」
妹「お兄ちゃんとかこーいうの作りそう」
兄「それはそれで魅力的だが……俺ではないな」
妹「え、ウソ」
兄「うん、俺じゃない」
妹「じゃあ本物じゃん」
ガラガラガラガラガラ
妹「なのに引き戸!」
兄「扉で遊ぶな、壊れたらどうする」
兄「見てみたまえ、助手君」
妹「私そーいうポジションなの」
兄「どう見てもなんか曰くありげな槍だ」
妹「台座に掲げてあるくらいだしね……」
兄「素材は何だろう……鉄、には見えないが金属には違いない……」
妹「持ってみれば少しはわかるんじゃない?」
兄「待てい!」
妹「な、何?」
兄「うかつに装備して呪いのアイテムだったらどうする気だ!」
妹「そんなことありえな……くもないかもしれない」
兄「そうだろうそうだろう」
兄「ちょっとコレ調べてるからお前は周り軽く見ててくれ」
妹「はいはい」
兄「うーん……」
兄「台座と同じ素材に見えるが……」
兄「劣化の具合が……ずいぶん違うな……」
兄「とりあえず……台座から調べてみるか……」
妹(相変わらず無駄な情熱しか持ってない……)
妹(でもちょっとは気になるよねココ)
妹(……あれ?なんだろう?)
妹「よい、しょっと」
ゴトッ
妹「わあ、剣だこれ」
兄「あ!馬鹿!うかつに装備するな!」
妹「ええ、そう言われても……」
――ピカァァァァ!!!
妹「ええええええええ!!」
妹「きゃー!」
兄「くっ!まぶしくて見えないぞ!」
兄「大丈夫か助手ー!!」
妹「きゃー!」
兄「くっ!まだまぶしい!」
妹「きゃー!」
妹「……あ、おさまった」
兄「目がまだ痛い、まったくなんだ今の発光現象……」
妹「……お兄ちゃん、一体何が……」
兄「……」
妹「ねえ!」
兄「こ」
妹「……?」
兄「こっちに来るな筋肉ダルマー!!」
筋肉ダルマ「えっ!?」
兄「どこから現れやがったこの超兄貴め!」
筋肉ダルマ「ま、待ってよお兄ちゃん!」
兄「そうだ、妹をどこにやった!」
筋肉ダルマ「落ち着いてよ!!」
ゴトッ
兄「む!?妹!?」
妹「はあ、やっとわかってくれた……」
兄「……」
兄「お前、ちょっとこれもう一回持ってみろ」
妹「えー……」
――ピカァァァァ!!
兄「出たな超兄貴ィー!!!」
筋肉ダルマ「えええええ!!!!」
兄「ちょっと俺も持ってみよう」
――ピカァァァァ!!
妹「うわっ、キモッ!」
筋肉ダルマ(兄)「なるほどなるほど」
筋肉ダルマ(兄)「握った者の肉体を活性化せしめこのように超兄貴化させる剣というわけか」
妹「でも肌の色とか顔とか完全に別人だよ!」
筋肉ダルマ(兄)「おそらくはパワードスーツ的なモノと考えればよいのだろう」
筋肉ダルマ(兄)「どれ、これだけの筋肉があればあの程度のガレキ、容易く持ち上げられるに違いない」
妹「危なくない?」
筋肉ダルマ(兄)「平気平気、見ろよ腕周りなんて1メートルは軽くありそうだぞ……っと!」
グキッ
妹「あっ」
兄「こ……」
兄「腰が……」
兄「筋力に変化は無し……と……」
妹「見た目しか変わらないんだ……」
兄「興味深い……スケッチとメモを残さねば……」
妹「一体何に使ってたんだろうこれ……」
兄「何にも使ってなかったという考え方もあるな」
妹「え、何の意味あるのそれ」
兄「意味なんてないのかもしれない」
兄「まあ少なくとも威嚇とかには使えないことは無かったろう」
兄「あとはそーいう性的趣向とかにも使えそうだな」
妹「大丈夫なのこの超古代文明」
兄「技術力に関してのみならばとんでもない遺物だな」
兄「俄然やる気が沸いてきたぜ!!」
超兄貴の剣
解説:装備すると超兄貴になる(見た目のみ)
兄「となるとこの槍も意外と無害かもしれない」
妹「害が無いからいいってもんでもないけどね」
兄「よいしょっと」
兄「……」
兄「特に何も無いな」
妹「振ってみたら?」
兄「……」
妹「どうしたの」
兄「……」
妹「ちょっとお兄ちゃん……」
妹「しっかりしてよ!」
妹「……ウソ、何これ! 石みたい!」
妹「お兄ちゃん!!!」
妹「どうしよう……」
妹「蹴っても何してもビクともしない……」
兄「うーん、何なんだこの槍」
妹「そうだ、早くだれかに知らせなきゃ……」
妹「……あれ?」
兄「どうした妹よ」
妹「……動いてる……」
兄「何を言っているのだ、当然だろう」
妹「違うの、今お兄ちゃん止まってて、何をしてもビクともしなくて!」
兄「……あー」
妹「どうしようどうしようって、もう何も考えられなくて!」
兄「まあなんだ、特に害はないようだから心配しなくていい」
兄「ところで妹よ、ちょっとこれ持ってみてくれないか」
妹「本当だ、特に何も無いみたい」
兄「そうだろうそうだろう」
妹「でもこれどーいう道具なんだろう」
兄「約3分の間所持者の時間を止める槍のようだ」
妹「凄いけど、でも自分の時間を止めるって、意味あるの?」
兄「凄いも凄いさ、延命すらも容易なんだぞ」
兄「停止中は外からの干渉を受けないのも興味深い、個人用シェルターなんぞゴミだなゴミ」
妹「へー」
兄「ただ影響が及ぶのは肉体のみのようだな、例えば衣服なんかは普通に脱がせる事が可能だ」
兄「限定的とはいえ時をも支配するとは、恐ろしいな超古代文明!」
兄「ところでその」
兄「ちょっと刺さってるんだが」
妹「なんで私のパンツ逆になってるの」
刻止めの槍
解説:持つと時間が止まる(自分のみ)
兄「見ろ助手君、向こうに扉が見えるぞ」
妹「まだ教授ごっこする気なの」
兄「当然だとも、俺はこの程度で引き下がる男ではないぞ」
妹「もう、好きにすれば」
兄「……む!」
兄「開かないぞ!!」
妹「まあ普通はそうなんじゃないの?さっきみたいに開くほうがおかしいよ」
兄「いや待て、きっと何かあるはずだ」
兄「見てみろ!なんかあれレバーっぽくないか!」
妹「確かにレバーっぽいけど、あんなところ届かないよ」
兄「それはまあ確かに」
妹「ガレキを積み上げてみる?」
兄「実はさっき腰をやってしまってな」
妹「じゃあ帰ろ?」
兄「やだ」
兄「何か手はあるはずだ、考えろ、考えろ俺!」
妹「早く帰りたいんだけど」
妹「私だけ帰っていい?」
兄「それはダメ!」
妹「なんで」
兄「俺が一人で無茶して無事だったことが一度でもあるか!」
妹「無い」
兄「……そうだ!」
妹「どうしたの急に、役立たずの剣なんてどうするの」
兄「ふふん、兄の閃きを黙って見ているがいい」
ピカァァァ!!
筋肉ダルマ(兄)「えい」
ガチャン
超兄貴の剣
追記:背も伸びる
ゴゴゴゴゴ
兄「なんか思ってたのと違うところが開いた」
妹「なんか変な色の煙出てるんだけど」
兄「どうせ演出だろう、あんまり気にするな」
妹「でも今度は正真正銘やばいのかもしれないよ」
兄「では慎重に行こう、お前はすぐ槍を握れる位置にいろ」
妹「お兄ちゃん……」
兄「俺が様子を見てくる、俺が合図をしたら槍を持ってやり過ごせ!」
兄「やりだけに」
妹「は?」
兄「なんでもないです、行って来ます」
数分後
兄「くっ、妹!!槍を握れェー!!」
兄「……」
兄「……よし」
妹「……」
兄「……」
妹「おい」
兄「危なかったがギリギリセーフだったぜ!!」
妹「帰る」
兄「待って!待って!もうちょっとだけ!」
妹「あ?」
兄「すいませんでした!もうしませんからもうちょっとだけ奥見たいの!」
兄「ほら、さっきこんなの拾ったぞ!」
妹「なにそれ」
兄「よくわからないけどスイッチを押すと紫の煙が噴き出す装置」
ぽち
妹「うわっ!!」
もわもわ
妹「何か害があったらどうするの!」
兄「不思議と煙たくも無いしなんなんだろうなこれ」
兄「強いて言えばトイレの香りだな?」
妹「ラベンダーの香りでしょ!!!」
兄「なるほど超古代トイレの芳香剤か……」
妹「そんな馬鹿な……」
兄「屋外で催しても煙で周囲の視線をカットできる優れもの」
妹「トイレでしろ」
兄「携帯用トイレと言っても過言ではあるまい」
妹「トイレ要素って香りしかないんじゃ……」
兄「とりあえず命名しておくことに意義があるのだよ」
コメント一覧
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- 2015年07月21日 22:23
- 開けるとやばい缶詰って....まさかシュールストレミングじゃ
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- 2015年07月21日 22:33
- 密閉された場所でシュールストレミングはあかん
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- 2015年07月21日 22:47
- つまらん
何がしたいんだか良く解らん上に無駄に会話が長い
書きたい事を整理した上で無駄な会話は極力減らせ
会話劇()なんてもんは素人がやっていいもんじゃない
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- 2015年07月21日 22:48
- 書き出しでセキレイのパクリかと思ったら全然違った
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- 2015年07月21日 23:14
- ※3
玄人さんチーーーーッスwwwwwww
-
- 2015年07月21日 23:22
- ティガ関係のネタかと思った
-
- 2015年07月21日 23:23
- 開けたがりの缶詰、開けたらやばいってなんかscpにありそうだな
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