八幡「部活動紹介」
- 2015年07月22日 17:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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~木曜日~
【奉仕部部室】
八幡:雪乃:結衣「部活動紹介?」
静「その通り。全部活動は強制参加の学校行事だ」
静「君たちも三年になったのだし、いずれ部活は辞めることになる。奉仕部を残すため、新1年生を新入部員として勧誘するのにもいいチャンスじゃないかね?」
八幡「別に俺たちが辞めた後の奉仕部の事はどうでもいいんですが……」
雪乃「比企谷くんと同じ考えという事ではありませんが、私も奉仕部を辞めた後の事には興味はありません」
八幡「それ同じ考えだから。なんで否定から入っちゃうんだよ。お前は俺か」
結衣「否定から入る自覚はあるんだ!?でもいいじゃんそーゆーの。卒業してからでも遊びに来れる場所みたいな」
八幡「そんなもん後輩と仲良くできたらの話だろ。由比ヶ浜はともか
く、俺と雪ノ下は無理だ」
雪乃「勝手に私も含まないでくれないかしら?」
八幡「いや無理だろ?お前が仲良くとか想像つかねーよ」
雪乃「仲良くしなくても手懐ければいいじゃない」
八幡「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ」
雪乃「あら、冗談ではないわよ」
結衣「冗談じゃないんだ!?」
雪乃「冗談よ」ニコッ
八幡(ややこしい……)
静「こほん、もういいかね?それで部活動紹介の日程なのだが」
八幡「いやいや、まだするとは言ってないんですけど」
静「強制参加と言ったではないか」
静「それに奉仕部が無くなると、私も他の部の顧問をしなくてはならないからな。それは少し面倒だ」
八幡(他の部と比べて、奉仕部の方が顧問として楽だから、部員を入れろってことか)
雪乃「日程はいつ頃になるのでしょうか?」
静「来週の火曜日だ。場所は体育館のステージで行う」
八幡「うえ、今日が木曜日だからそんなに時間ないじゃないっすか」
静「だからこそ早く行動に移すべきだろう?それでは頼んだぞ」ガラッ
八幡「…………どーするよ?」
雪乃「どうするも何もやるしかないわね」
結衣「でも奉仕部の紹介ってどんな感じにしたらいいのかな?」
雪乃「そうね……。部活動紹介なのだし、いつもの活動内容をそのまま伝えたらいいのではないかしら」
八幡「それだと紅茶飲んで菓子食って、本読んだり携帯いじったりするだけになるな。それでいいんじゃねーの?」
結衣「全然よくないよ!?やる気なさすぎ!そんなの見ても、楽しそうとか伝わらないじゃん」
八幡「実際そんな楽しいことしてる部でもないだろ」
結衣「…………あたしは、結構楽しい……けどな。この部活」
八幡「…………」
結衣「…………」
雪乃「比企谷くんが楽しいと感じないのも無理はないわね。そういった感情を持ち合わせていないのだから」
八幡「ちょっと?俺だって楽しいとかそういうの分かるよ。一人で本読んでる時とか、一人でゲームしてる時とか、一人で戸塚見てる時とか」
結衣「それ全部一人じゃんか!しかも最後のキモいし。ヒッキーに見られてるとか彩ちゃんかわいそう!」
雪乃「ホモ谷くんのことは気にしないで、どういったことをするか簡単にまとめてみましょうか」
八幡「俺はそんな特殊性癖じゃないんだが」
雪乃「奉仕部の一番の魅力って何かしら?由比ヶ浜さん」
結衣「んー……。やっぱり人助けかな?奉仕部っぽいし」
雪乃「そうね。ならその事が伝わるような紹介をするべきね」
八幡「もうなんでもいーんじゃねーの」
雪乃「他人事のように言っているけれど、あなたにもちゃんと紹介のとき、ステージには立ってもらうわよ」
八幡「…………は?雪ノ下と由比ヶ浜でした方が絶対いいと思うんだけど。俺みたいなのがいるとか知ったら来る奴も来なくなるぞ」
雪乃「ちゃんと自覚はあるようね。けれど部員が少ないのだし、出れる人は全員出た方がいいわ。それに、そんなこと平塚先生が許すと思う?」
八幡(確かに……)
八幡「分かったよ。なるべく目立たないのにしてくれ」
雪乃「どの仕事を割り振ろうと、比企谷くんは目立たないからその点は心配無用ね」
八幡(確かに……。納得しちまったよ)
雪乃「外も暗くなってきたのことだし、とりあえず今日は帰りましょう。各自少しでもアイディアを考えてくるように」
結衣「はーい」
八幡「そんじゃな」
×××
【比企谷家】
八幡「小町、コーヒー飲むか?」
小町「飲むっ!」
八幡「はいよ。ちょっと待ってろ」
コポコポコポ
八幡「ほら」スッ
小町「ありがとお兄ちゃん」
八幡「……小町は部活入ったりすんのか?」
小町「んーん、入らないよ。帰って家のことしないといけないからね」
八幡「入りたい部とかあれば入ってもいいんだぞ?俺も少しは家事手伝うし」
小町「それはダメだよ!お兄ちゃん大学受験あるでしょ。去年は小町のために、いろいろ気を使ってもらったから、今年は少しはお返しするの。今の小町的にポイント高い」
八幡「はいはい。ま、俺は私立文系の大学行くつもりだから余裕はあるんだけどな」
小町「お兄ちゃんは可愛げないなー」
八幡「お前俺に可愛げとか求めても需要ないぞ。俺の分の可愛さを小町が持っていればそれでいい」
小町「あー、はいはい。それに部活入らなくても、暇なときは奉仕部遊び行くしね」
八幡「遊びに来るって言っても、俺たちが引退して新入部員入らなきゃ廃部だぞ。平塚先生には、部活動紹介で新入部員を入れろ、とか言われてるけど」
小町「そういえば来週そんなのあったね。お兄ちゃんたち何するの?」
八幡「…………まだ決まってない」
小町「嘘っ!?それ間に合うの!?」
八幡「今日聞かされたからな。それに間に合うか間に合わないかの話じゃないんだ。間に合わせるんだ」
小町「お、お兄ちゃんがカッコよく見える」
八幡「じゃないと平塚先生に殴られそうだしな」ハァ
小町「か、かっこ悪……。間に合いそうにないなら小町もお手伝いしちゃうよ」
八幡「…………は?」
×××
〜金曜日〜
【奉仕部部活】
ガラッ
結衣「やっはろー……って、小町ちゃん!?どうかしたの?」
八幡「部活動紹介の話ししたら、手伝うとか言い出したんだよ」
小町「新1年生だからこそ、どんなのが見たいとかわかるんですよ」
雪乃「確かに……。それは一理あるわね」
八幡「いやいや、1年に紹介するのに、1年に教えてもらうって時点で変だからな」
小町「お兄ちゃんはうるさいなー。とにかく敵と戦うには、偵察して情報を探るのが一番です!」
雪乃「……何の話をしているのかしら?」
結衣「ヒッキーどんな説明したの?」
八幡「俺は普通に話してただけなんだが」
小町「これは他の部より、どれだけ多く部員を集めれるかの戦いでもあるのです。雪乃さん、負けてもいいんですか?」
雪乃「……勝負、……負け?あり得ないわね。私の部が他の部より劣っているはずがないわ」
八幡(小町ちゃん。雪ノ下のやる気スイッチ押しましたね。それにこの部は俺がいるから絶対的に劣ってる気がする)
小町「そして結衣さん!ここで部員を多く確保したら、話が合うような人が数人はいるかも知れません!」
結衣「た、確かにゆきのんやヒッキーとは流行りの話とかできないから、そんな子がいたらいいなー、なんて」
八幡(小町ちゃん。由比ヶ浜のやる気スイッチも押しましたね。流行りの話できなくてごめんね。今の発言で雪ノ下お前のこと睨んでるぞ)
小町「そうと決まればさっそく敵情視察です!他の部が何をするか確認してそれ以上のことをしましょう」
雪乃「そうね」
結衣「おー!」
八幡(……俺のやる気スイッチは押してくれないのね。ま、小町がいたら俺もやる気が出るってことで手を打とう)
×××
×××
【グラウンド】
八幡「で、なんでサッカー部見に来てんの?テニス部じゃないの?普通テニス部だろ。テニス部入ってきていいか?」
結衣「ヒッキーのそれ彩ちゃんに会いたいだけじゃん!」
雪乃「何故サッカー部なのかしら?」
小町「あのイケメンさんがいるのは確かサッカー部ですよね?あの人なら部活動紹介で何かしてくれそうな気がするのです!」
八幡「あー、葉山な。確かにこういうのに慣れてるイメージはあるな」
結衣「でもさー、ここで見ててもサッカー部練習してるだけだから参考にならなくない?」
八幡「確かにそうだな。で、ここからどうすんの?」
小町「あ、あれー、おかしいな?サッカーの練習じゃなくて部活動紹介の練習してると思ったのにな……」
雪乃「はぁ、仕方ないわね。直接聞きに行きましょう」
八幡「あの中に行くのか?無理無理。サッカー部とかうるさくて調子に乗ってるイメージあるし。野球部も同じく。テニス部はないな、テニス部でいいだろ?テニス部行こうぜ」
結衣「どんだけ彩ちゃんに会いたいの!?」
小町「お兄ちゃんは学校でも相変わらずだなー」
いろは「あれ?先輩たちじゃないですか」
八幡「おい、敵情視察とか言いながらあっさり見つかっちまったぞ」
雪乃「おかしいわね、比企谷くんがいたら見つかる可能性も減るはずなのだけれど」
八幡「いやそれ俺だけ見つからなくても意味ないから。周りは影薄くならないし。幻のシックスマンか俺は。ミスディレクションがオーバーフローしちゃうだろ」
いろは「こんなとこで何してるんですか?」
いろは「もしかして、わたしに会いに来たんですか?すいません、会いたいとか思われるのは普通に嬉しいですけど、さすがにストーカーみたいな事は遠慮していただきたいです。ごめんなさい」
八幡「別に会いたくて来たわけじゃねーよ」
いろは「それじゃ何しに来たんですか?それにその人は?」
小町「どもども、生徒会長さんですよね?兄がお世話になってます。妹の小町です」
八幡「お世話になってんのは確実に一色なんだけどな」
いろは「先輩の妹さん?あのお米の?」
小町「お米?」
八幡「お米じゃないから。人だ、人間だ、美少女だ」
いろは「やっぱりシスコンなんですね……」
いろは「えっと、小町ちゃんでいいのかな?先輩に生徒会長にさせられた一色いろはだよ。よろしくね」
八幡「おい、確かにそうだけど、もっと好印象な挨拶あるでしょが」
コメント一覧
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- 2015年07月22日 17:39
- 良かったぜ
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- 2015年07月22日 17:44
- ふわ〜っとして終わったな
ちょっとぐらいトラブルあってもいいんやで
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- 2015年07月22日 18:30
- 由比ヶ浜さんが可愛いすぎるのだけれど
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- 2015年07月22日 19:33
- 入部希望者大量過ぎて捌いて裁きまくるヒッキーとゆきのんにすれば面白いのにセンスないな
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- 2015年07月22日 20:19
- まともなSSだ・・・
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- 2015年07月22日 20:20
- 小町は奉仕部に入るって明言してるんだよなぁ…。
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- 2015年07月22日 20:21
- 米4
じゃあお前がk…
いや、やっぱつまんなそうだからいいやw
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- 2015年07月22日 21:11
- それな
SS書けない奴に限って評論家気取り大杉
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- 2015年07月22日 21:31
- 口についた食べ物を戻すところはワロタ
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- 2015年07月22日 22:00
- ※4
お前センス皆無だな、いかにつまらない人間かが※を見れば手に取ってわかる
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- 2015年07月22日 22:39
- 良かったです。 ヽ(^^)ノ
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- 2015年07月22日 23:33
- センスある※4さんがすっばらしーいSSを書いてくださいよ
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