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チラシの裏でゲーム鈍報:【コラム】友達がラノベ作家になってた話。闇と闇と闇しかない、『ラン・オーバー』稲庭淳

【コラム】友達がラノベ作家になってた話。闇と闇と闇しかない、『ラン・オーバー』稲庭淳

2015年07月23日 21:00
稲庭淳 ラン・オーバー


友達がラノベ作家としてデビューしたというなかなかに稀な体験をした。

稲庭「最近ラノベ書いてるんだよね」
マクセル「へー」

稲庭「新人賞に応募したら受賞しそう。最終選考なう」
マクセル「すごない?」

稲庭「佳作とったわ。ラノベ作家になるかも」
マクセル「すごすぎない???」

稲庭「ラノベ作家デビューしました。本あげる」
マクセル「」

みたいな流れをリアルタイムで聞いて、なんかもういつの間にかすごいことになってたという話。正直本を受け取って、実際に店頭にならんでいるのを見ても、未だに実感が沸かないレベル。
読んだら感想送ってーと言われていたのと、せっかくだしステマ(誤用)してえなぁと思っていたので、どうせなら感想的なレビュー的なものを日記的に書いていこう、という考えからもう何がしたいのかわからなくて、適当に“コラム”と称して見た。このブログのコラムカテゴリのガバガバ感・・・。


稲庭淳 ラン・オーバー


とりあえず感想として簡単に書くと「闇が深い」。帯には仰々しく「人の心の奥底にある闇を描いた」と書かれていたが、正直言うともっと酷い。個人的に「人の心の奥底にあるはずの闇が溢れかえって、それがぎゅうぎゅうに詰め込まれた作品」と表現したいレベル。わかりやすく闇が深いと書いたけど、もっと言うと「闇しかない」。なんなら闇そのものと言っても過言ではない。

その理由として、この作品にある一番の違和感が「人の心の奥底にある闇」の「心の奥底」が欠如している点にあると思う。印象としては「心の奥底になんかない。人が闇をぶら下げて歩いている」ような感じがした。そう印象づけた、最大の理由が、登場人物全員、闇しかないということ。ヒロインどころか主人公すら。なんならその二人が一番、闇が深いまである。それ故、とにかく読んでいるときは、深い暗闇の中でその闇の主に無理やり手を引っ張られていくような感覚に陥った。ここで重要なのが暗闇の中を導いているのが、その闇の主であるということ。だからこそ、どことなく安心感というものがあった。

それと受賞時にも散々言われていたが、とにかくこの作品がラノベとしてすごく異質だということ。読んでいても「これラノベなの?」と何度も疑問に思うぐらいに。でもその中にラノベっぽい展開があるのも事実。
上記にもある安心感というのも、ラノベ特有の「俺TUEEE」系のようなものを感じたせいだと考える。だからこそ、余計に異質な感じがする。例えばヒロインと多少イチャコラしたり、ラノベ的展開もあるのだが、それが逆にとってつけたかのような違和感が残り、そのせいで闇がさらに広がり、この作品らしさというのが増しているような感じがした。

それが人によってはどこまでも「不快感」になってしまうかもしれないが、個人的には逆に「心地いい」ようなものだった。たぶんこの作品において、闇そのものを終始全てに貫いてたからだと思う。この中にもし、少しでも「正義感」のようなものが混じっていれば、自分も不快に感じたのかもしれない。なので恐らく人を選ぶ作品かもしれないが、個人的には楽しめた・・・とただのレビューならここで締めたいのだが、如何せんこの作品は友達のラノベデビュー作。

それ故ここで「すごく面白かったです」と言ってしまうと自分が稲庭先生のファンになってしまう・・・。正直友達のファンになるというのはなんとも言いがたい気持ちになるし、なんか素直に絶賛するのも気持ち悪いし・・・だから「べ、べつに好きじゃないんだからね」的な感想にしたいと思う。

稲庭先生の『ラン・オーバー』よろしくお願いします!

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Comments(20)コラム

この記事へのコメント

1. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 21:10
マクセルちゃん周囲に作家さんがいて
すごくうらやましいです。
2. Posted by 名無し   2015年07月23日 21:13
マクセルちゃん結構鬱な物語好きだもんね
悟りで書いてた小説もなかなかのもんだったし
3. Posted by ぱんつ農家   2015年07月23日 21:17
友達いるんですね……
4. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 21:36
※3
わろた・・・
5. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 21:43
友達がラノベ作家になって闇に飲まれたまで読んだ
6. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 21:51
タイトルで敬遠してたが買ってみる。
7. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 21:55
1行目から11行目までが闇が深すぎてわけがわからなかった。
8. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 21:59
マクセルちゃんのお友達ならきっと作者は小学五年生の女の子だな(名推理)
9. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 22:12
卑猥な言葉が一切無いことに戸惑いを隠せない
10. Posted by    2015年07月23日 22:22
友達居たのか(驚愕)
11. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 22:59
そして作家のお友達に、ぱんつブロガーとして作中か後書きで弄らえるんですね。
12. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 23:02
作家になった友人が
業界の闇に飲まれた話かと思った
13. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 23:05
俺もそれだと思った
14. Posted by 名無し   2015年07月23日 23:13
露骨な宣伝タイム
15. Posted by あ   2015年07月23日 23:18
清々しいほどのダイレクトマーケティング
16. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 23:20
真面目なことも言えるんだなぁ…。

作品を読めない自分としては羨ましい。
画像・映像があるものならまだマシだけど、
文字オンリーではとても無理んご…。
17. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 23:22
マクセルちゃんは闇とか鬱系好きだもんね、ホラーゲームの実況もしてるし
18. Posted by 名無しさん   2015年07月23日 23:25
オーバーラン?
19. Posted by 名無し   2015年07月23日 23:54
杉原智則、浅井ラボ、甲田学人系の暗黒ラノベ?
20. Posted by ナナシ   2015年07月23日 23:58
羨ましい体験と思う反面、実際にあったらまず実感なんてわかないだろうなぁ……とも思う。
まぁ友達なんていねぇから万に1つも体験できないけど。

※18
迷い猫?

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