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1902年後半、熱心なハンターでもあったアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領の行為がトップニュースになった。動物はひと思いに喉を掻き切って絶命させ、早く苦しみを終わらせてやるべきだと言って、捕えたクマを射殺するのを拒んだのだ。
おそらくこれがきっかけになたのだろう。クマ狩りについての世間の態度が変わり1948年、アメリカでは動物を一部保護するという法案が議会を通ったのだ。しかし、このような法律ができても、1957年にアラスカのコディアックで撮られた上記の写真のようなハンターを思い留まらせることはできなかった。
猛獣であり頂点捕食者であるクマを狩ることはハンターにとって一種のステイタスであり、世界各国で行われており、仕留めた獲物と共に記念写真を撮るのが通例のようだった。これらのビンテージ写真は当時のクマ狩りの様子がうかがえるものである。
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1.マタギの佐藤良蔵が1966年12月に仕留めたクマ。
マタギは、東北地方・北海道で古い方法を用いて集団で狩猟を行う者を指す。獲物は主に熊の他に、アオシシカモシカ、ニホンザル、ウサギなども獲物とした。古くは山立(やまだち)と呼ばれており、特に秋田県の阿仁マタギが有名である。
2.海軍と共に倒れているクマのそばで銃を抱えて笑顔を見せる面々
この海軍は実際は特殊宣伝ユニットのメンバー。1943年9月、ロシア北部の海域で撮影された。
3.首で吊るされた2頭のクマをうっとりと見つめる少年
アメリカ、ミシガン州レイクシティで、首で吊るされた2頭のクマをうっとりと見つめる少年。信じられないことに、後ろの建物は町の商工会議所であり人通りの多い町中で撮影されたようだ。
4. 仕留めたツキノワグマと記念撮影
1910年5月12日、モンタナ州サルテーゼの鉱山町で、H・ワレス・イングリッシュが、ジム・オブリーンとふたりの仲間、2匹の犬、そして彼が仕留めた115キロのツキノワグマの写真を撮った。このクマはロロ国有林の近くで撃ち殺されたようだ。
5. 射殺されたホッキョクグマ
ドイツの連邦公文書の一部から。この写真は第二次大戦のドイツのUボートのクルーが潜水艦の上で、射殺されたらしいホッキョクグマを前にポーズを撮っている。(と、原文にはあるが、写真は2番のものと同じ場所、ほぼ同じメンバーが写っているようだ。当時としては貴重な瞬間だったのだろうか。真相は不明。)
6. 生け捕りしたクマと記念写真
スウェーデンのストックホルムにあるノルディック・ミュージアム所蔵の20世紀初頭の写真。キャプションには、「瀕死と思われるこのクマは単に傷を負っているだけ」とある。クマはスウェデンのダーラナ県で撃たれた。
7. クマの頭部を背負うハンター
アラスカ、コディアックで撮られたこの写真には少しカラーがついている。ハンターは200ポンドのヒグマの頭を背中にくくりつけている。見たところ、クマを殺すのに使ったライフルはルガーNO.1だ。
8. 死んだクマのそばに立つ無表情のハンター
20世紀初頭のアラスカでのシーン。死んだクマのそばに立つ無表情のハンター。この写真は、米国議会図書館のフランク&フランシス・カーペンター・コレクションからのもの。
9. アザラシを狩るつもりがホッキョクグマを2頭も
1882年、2頭のホッキョクグマの遺骸の前でポーズをとる、ノルウェーのアクセル・クレフティング船長とフリチョフ・ナンセン。アザラシ狩り旅行の思いがけない獲物だろう。
10. ルーマニアのハンティングマスター
20世紀前後の写真。仕留めたヨーロッパヒグマの上に無頓着にまたがるオーガスト・フォン・シュピース大佐。彼はかつてルーマニアの王立ハンティングマスターだった。ルーマニア、シビウの町にあるハンティングミュージアムにはその名がつけられ、大佐の名は現在でも不滅だ。
11. クマから剥いだ皮の前で記念写真
"エンスウィラー&デュポン・ビル"というキャプションのついた写真のこのふたりのハンターたちは、間違いなく自分たちの収穫にご満悦だ。1906年、アラスカ中央鉄道のスノーリバー近くで展示されていた、子グマを含む大人のクマ数頭の皮。
12. 絶命したクマを肩にかつぐハンター
絶命したクマを肩にかつぐハンター。持っている銃で殺したと思われる。撮影は1909年とされていて、アール・D・エーキン・カンパニーのクレジットがある。
13. ホッキョクグマとエスキモーの射手
1924年、仕留めたホッキョクグマのそばに立つエスキモーの射手。撮影はフランク・E・クラインシュミット。クマの巨体が弓矢で射抜かれているのがわかる。エスキモーの生活を追っていたクラインシュミットのコレクションからの写真。
14. 仕留めたグリズリーとジョージ・アームストロング・カスター将軍
クマ狩りに魅了された歴史的人物は、テディ・ルーズベルトだけではなかったようだ。1874年、ウィリアム・イリングワースは、仕留めたばかりのグリズリーと一緒のジョージ・アームストロング・カスター将軍の写真を撮った。カスターはネイティブアメリカンの斥候ブラディ・ナイフとウィリアム・ラドロー大佐の助けをかりて、クマを殺
した。
15. ビッグフットのねつ造写真に使われたクマ
写真の端に、アラスカ、シーワード、チャールズ・エミスウィラーと書いてあるのがわかる。仕留めたグリズリーの前でポーズをとっている。ちなみに、2006年にこの写真が死んだビッグフットの根拠としてネットの捏造サイトで使われた。
16. 逆さ吊りにされたクマとハンターたち
1893年、写真家ジョージ・ベーカーによって撮られたもの。男たちがクマをポールに吊り上げている。
17. 子グマの皮を剥ぐルーズベルト大統領の主治医
この写真は、セオドア・ルーズベルト大統領の主治医でハンティング仲間だったドクター・アレクサンダー・ランバートが、1905年、仕留めた子グマの皮を鋭いナイフで剥いでいるところ。
18. ナイフと銃で仕留められたクマ
ホレス・ケパートは、1916年の自著『Our Southern Highlanders』の中で、このアメリカクロクマの運命について語っている。クマは犬に追いかけられて、ドクター・ジョーンズによってナイフと銃で仕留められたという。ハンターたちは、クマを縛り上げて、サンプルをとるためにキャンプに運んだ。
19. 吊るされたクマとハンター
アリゾナ州ホワイトマウンテン・アパッチ保護区で、仕留められ吊るされたクマと共に写真におさまる若い男性。1939年頃のもの。このクマは家畜の囲いの中に迷い込んできた。
via:scribol.・原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
食っちまったのか?
2. 匿名処理班
吊られたクマー!
3. 匿名処理班
チャーチル氏ならスウォードで狩猟したろうな。
4. 匿名処理班
一回クマとかイノシシとか食べてみたいな
5. 匿名処理班
2の写真と5の写真が同じ場所?
6. 匿名処理班
一方的に撃ち殺せる武器使って「勝った!俺すげえ!」はちょっとな
7. 匿名処理班
ナイフで喉を掻き切るでもいいけど、眉間を撃ち抜くじゃあかんのか?
8. 匿名処理班
※4
クマーもイノシシも年齢が関係するのでうまいと
言われてる店でも外れあるのでご用心
イノシシしか食べたこと無いが味はしっかりしていて
ぜひお勧めするよ
後クマーや鹿場合、よく言えば野性の味なので豚や牛という
家畜味に慣れた人には厳しいみたい。反面、体がほくほく
するので冬の鍋には最適な食べ物だと書いてあった
9. 匿名処理班
2と5は同一だろ?ロシアっぽく見える。
※4
通販してるとこあるから探すといい。
熊はちょいと値が張るが猪はお手頃価格、
癖もなく肥え太らされた豚よりあっさりめで美味いぞ。
10. 匿名処理班
※7
頭蓋骨って物凄く分厚くて堅いから、あんまり確実な方法じゃないんじゃないかな。
十分な威力の銃を使えばトドメはさせるだろうけど、損壊もひどくなるから心理的抵抗もありそう。
それに頭部自体も剥製やら何やらと商品価値が有るだろうし。
11. 匿名処理班
まあそういう時代よね。
12. 匿名処理班
弓でシロクマ仕留めるのはすごい!
13. 匿名処理班
※6
毎回この手のコメントは凄く笑える。
14. 匿名処理班
弓でクマを倒せるのか
15. 匿名処理班
弓で熊と戦えとか勘弁
16. 匿名処理班
戦闘海軍には詳しくないが、2も5もドイツ第三帝国のUボートで間違いないかと思う。
独破戦線のヴィトゲンシュタイン氏が、同じ画像揚げてた。
17. 匿名処理班
北極圏じゃ弓に使える木材を手に入れるのは難しそうだし
エスキモーの弓は全部骨で作られているのかな
威力は高そうだけど弓を引くのは大変そうだ
18.
19. 匿名処理班
タイトルだけ見て鷹村が頭過ぎったのは内緒
一瞬ですよ一瞬
20. 匿名処理班
見てると何とも言えない気分になる。
そういう時代だったんだろうけど。
しかし弓でホッキョクグマ仕留めるってすごいな。
21. 匿名処理班
又鬼は猟に出ていない仲間の分まで獲物をきっちり分配する
殺すだけよりは良いと思う。
22.
23. 匿名処理班
熊には近づきたくないw
カナダで見たことあるけど、銃持ってても勝てる気がしないw
24. 匿名処理班
※6
銃を持ってようやく互角なんだけどな…
25. 匿名処理班
※15
スポーツハンティング文化のある欧米じゃ割りと普通だぞ
まぁ弓といってもコンパウンドボウやクロスボウだけどな
他には槍なんかで狩ってる人もいたり
26.
27. 匿名処理班
ホッキョクグマの肝臓は食うなよ
絶対だぞ!
28. 匿名処理班
しょおーっく!
くましょっく!
がうがう!!
29. 匿名処理班
獲物を食料にする狩人を否定はできない
ステイタスとして飾るだけのハンターは死ぬべき
30. 匿名処理班
シーシェパードがタイムマシンを開発するのも時間の問題やな
31. 匿名処理班
首をお返しするゥ!
32. 匿名処理班
確かにホッキョクグマの肝臓は、食べちゃダメだよ。
致死量のビタミンAが含まれてる。
33. 匿名処理班
天狼抜刀牙がないぞ