380 :おさかなくわえた名無しさん :04/07/25 11:40 ID:Q+LYmWYU
超ド級の田舎の農家だったじいちゃんは、そのころではめずらしい
シェパードを飼っていた(雑種かもしれないけど、じいちゃんは
シェパードだったと言ってた)

クマという名前だったのだけど、ものすごく賢くて、食事もじいちゃんが
よし!というまでは絶対に口を付けず、ある朝ばあちゃんがえさをやり、
じいちゃんも「よし!」と言うのを忘れて農作業に行ってしまい、日が
暮れて田んぼから帰ってくると、クマは一口も食べてないえさ箱の前で
じっと待ってたそうだ。

賢さは田舎でも評判で、じいちゃんちから10里くらい離れたところにあった
軍の施設から、軍用犬として徴集するといって持っていかれた。(30キロ
くらいかなぁ、10里って)

クマは、わりときちんと「軍人」っぽく扱われてたらしく、日曜日には
お休みをもらってたそうで、毎週日曜の午前中に歩いて家に戻り、夕方
になると、自分で軍の施設に歩いて帰ってたらしい。

ただ、終戦になっても戻ってこなかったのが残念だったとのこと。どこか
で作戦に参加して亡くなったんだろうね。