いろは「7つのお願い」
- 2015年07月26日 20:40
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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月曜日 放課後
いろは「あ、せんぱーい!」トテテッ
八幡(げ、一色か。何か仕事でも頼まれたらめんどくさい。ここはスルーで)スタスタ
いろは「ちょっとせんぱーい、待ってくださいよー」グイッ
八幡「ぐえっ!」
いろは「聞こえてるくせに何で無視するんですかーまったく」プクー
八幡「あざとい。で?何か用か?仕事なら他を当たれ」
いろは「実は平塚先生に頼まれて生徒会室に資料を運ばなきゃいけないんですけど……」
八幡「じゃあな。俺部活で忙しいから」
いろは「ちょっと待ってくださいってば。わたし一人じゃ無理なんですよー。先輩暇ですよね?」
八幡「今忙しいって言ったよね?生徒会の用事なら副会長にでも頼め」
いろは「今日は生徒会が無いので役員はみんな帰っちゃったんですよ。だから先輩しか頼れなくて……」
いろは「先輩のせいで生徒会長なんてやってるんですよ?責任取ってもらいたいです」グス
八幡「……」ハァ
八幡(100パー嘘泣きなんだが……それを言われると弱い)
八幡「はぁ……分かったよ。何すりゃいいんだ?」
いろは「さっすが先輩!こっちですこっち」グイグイ
八幡「おい、引っ張るな!」
資料室
いろは「このダンボール2つを運ばなくちゃいけないんですよー」
八幡「お前が2往復すればいいだけじゃねえの?」
いろは「先輩酷いこと言いますね。可愛い後輩に重い荷物を持って階段の昇り降りを2往復もしろだなんて」
八幡「自分で可愛い言うな」ヨッコラセ
いろは「わたしは事実しか言ってませんよ?」ヨイショ
八幡「まったくいい性格してるよお前は。ほらさっさと運ぶぞ」
いろは「そんな褒めないでくださいよー」
八幡「いや、褒めてねえから……」
生徒会室
八幡「あー重て」ドサッ
いろは「先輩ありがとうございました。助かりました」ドサッ
八幡「で?これどこに置くんだ?」
いろは「んーそうですねー。あの棚の上とかでいいんじゃないですかね」ヨイショ
八幡「おい、無理すんな。俺がやるって」
いろは「平気ですよっと……きゃっ!」グラッ
八幡「危ねえ!」ガシッ
ドサドサドサッ ムニュッ
八幡「おい一色、大丈夫か……」ムニムニ
八幡(ん?この柔らかい感触は、まさか……)ムニョムニョ
いろは「先輩ありがとうございま……す……?」
八幡「……」モミモミ
いろは「き……///」カァァ
いろは「きゃあああああああああああああ///」バッ
いろは「せ、先輩!ど、どこ触ってるんですか!ていうか何で揉むんですか!///」
八幡「す、すまん!ワザとじゃない!決して!」
八幡(まさかこの俺がリトさんばりのToLOVEるに遭うとは!)
八幡(いやリトさんだったら股間に顔面を突っ込んでるか。それに比べたら軽いラキスケだ)
いろは「触ったのは偶然でもその後揉みましたよね?しかも6回も!通報しますよ!?」
八幡「申し訳ございませんでした」ドゲザ
八幡(通報を免れるなら土下座など安いもんだが……)
八幡(一色はスマホを片手にいつでも通報態勢を取りながら、冷たい視線を浴びせてくる……)
八幡(胸だと気付いたのに揉むんじゃなかった)ハァ
いろは「先輩、わたしの胸の感触どうでしたか?」ジー
八幡(何だその質問。何て答えればいいんだよ)
いろは「どうでしたかー?」
八幡(下手な答え方をすれば即通報まである。ここは何としても切り抜けないと……)
八幡「大変結構な感触で……」ニヘラ
いろは「あ、警察ですか?今目の前に痴漢が」
八幡「勘弁してください!何でもしますから!」
いろは「ん?今何でもするって言いましたね?」
八幡(しまった、つい……今すぐ死んでくださいとか言われたらどうしよう)ダラダラ
いろは(……これはある意味チャンス……かな?先輩の弱みを握ったわけだし……)ブツブツ
八幡「あのー、一色さん?」
いろは「先輩、こうしましょう。今日から1週間、1日1回の合計7回、わたしのお願いを聞いてください」
八幡「な、7回も!?」
いろは「は?1回で許されるとでも思ってるんですか?」ジロ
八幡「あ、いや、それにしても7回は多いんじゃ……」
いろは「まずわたしの胸に触った分の1回。それから6回揉んだ分も合わせて7回です。何か文句あります?」
八幡「……ございません」
いろは「決まりですねー♪」ニッコリ
八幡(わあ、いい笑顔)ゲンナリ
いろは「じゃあ早速今日のお願いを言いますねー」
八幡「なるべく俺が無理なくできる範囲で頼む……」
いろは「わたしのこと名前で呼んでください」
八幡「え?そんなんでいいのか?」
八幡(どんな無理難題をふっかけられるかと思えば……)
八幡(女子を名前呼びとかリア充みたいでこっぱずかしいが……)
八幡(名前を呼ばずに会話することくらいいくらでもできるし、そもそも会話しなければいい。余裕だ)
いろは「というわけで、とりあえず呼んでみてください」
八幡「お、おう」
八幡「……い、いろは」
いろは「!」キュン
いろは(男子から名前で呼ばれるのは慣れてるけど、先輩に呼ばれると……///)
八幡「えーと、これって今日だけでいいんだよな?」
いろは「まさかー。これからずっとですよ、先輩♪」ニッコリ
八幡「え?ずっとって?」
いろは「一生です」
八幡「いや、それは……」
いろは「先輩、自分のしたこともう忘れたんですかー?」
八幡「一生呼ばせていただきます」
八幡(1週間こいつには逆らえん……)
いろは「さてと、じゃあ部室に行きましょうか」
八幡「何でお前は当たり前のように行こうとしてるんだよ……」
いろは「何を今さら。さー行きましょー」グイグイ
八幡「わ、分かったから引っ張るなって」
奉仕部部室
八幡「うす」ガラッ
結衣「ヒッキー遅い!」
雪乃「こんにちは遅刻谷くん。ずいぶんと重役出勤ね」
いろは「こんにちはー」
結衣「あ、いろはちゃん!やっはろー」
雪乃「一色さんも一緒ということは……またかしら?」
八幡「ああ、ちょっと一色に……いてっ!」
いろは「先輩……名前」ボソッ
八幡「あ、ああ……ちょっとい、いろはに頼まれて力仕事をな……」
雪乃「!」ピクッ
結衣「!」ピクッ
いろは「そうなんですよー。急に平塚先生に頼まれちゃいましてー」
雪乃「……比企谷くん。今何と言ったのかしら?」
八幡(ちっ、やっぱり食いついてきやがったか)
八幡「ん?だからこいつに頼まれて力仕事をだな……」
結衣「ヒッキー、さっきと違うよね」ジト
雪乃「そうね。さっきと一字一句同じセリフを言ってみなさい」
八幡「……だからいろはに頼まれて力仕事をしてたんだよ」
結衣「ヒッキー!何でいろはちゃんのこと名前で呼んでるの!?マジキモい!」
雪乃「一色さん、もしこの男に何か弱みを握られて無理矢理名前で呼ばれてるなら私が何とかするけれど」
八幡(弱みを握られてるのは俺なんですけどね)
いろは「あーいえいえ、そういうわけではないですよー」ニコニコ
雪乃「じゃあ何故急に?比企谷くん、ちゃんと理由を述べなさい」
八幡「あーまあなんつーかだな……こいつとも付き合い長くなってきたし、名前で呼ぶのも有りかなーなんて……」
八幡(くっ、本当のことを言えないとはいえ理由が適当すぎる!)
雪乃「待ちなさい。付き合いの長さなら私や由比ヶ浜さんとの方が長いでしょう」
結衣「そうだよヒッキー!それならあたしとゆきのんのことも名前で呼んでよ!」
雪乃「そうね。でないと理屈に合わないわ」
八幡(はぁ……めんどくせえ……だが、ここは得意の屁理屈で切り抜けてみせる)
八幡「あのな、お前らのこともとっくに名前で呼んでるぞ?」
雪乃「……どういうことかしら?」
結衣「嘘!呼んでもらったことなんてないし!」
八幡「お前らの苗字と名前をよく考えてみろ。お前らの苗字には名前も含まれてるだろうが」
八幡「つまり俺は最初からお前らのことを名前で呼んでいたも同然というわけだ。分かったか?」
いろは(先輩、さすがにそれは無理ありすぎじゃ……)ヒキ
結衣「そ、そっか……ヒッキーあたしのこと名前で呼んでくれてたんだ……」テレテレ
八幡(こいつがアホでよかった……問題は雪ノ下だが……)
雪乃「雪ノ下雪乃……ユキノシタ……ユキノ……確かに一理あるわね」ブツブツ
八幡(マジか。ならばここで止めを刺す)
八幡「さらに言えば、お前らの苗字はフルネームの省略形とも言える」
八幡「それは俺にとって最上級の親しみを込めた呼び方と言っても過言ではない」キリッ
結衣「ヒッキー……」
雪乃「比企谷くん……」
いろは「先輩……」ドンビキ
八幡「だから今までどおり雪ノ下、由比ヶ浜と呼ばせてくれ」キリリッ
雪乃「あなたがそこまで言うなら……今までどおりで構わないわ」
結衣「ヒッキーがそうしたいなら……あたしもそれでいい……かな///」
八幡「分かってくれたか」
八幡(ふう、何とか誤魔化せたか。ボロが出ないうちにさっさと帰ろう)
八幡「じゃあ今日は小町に買い物を頼まれてるからそろそろ帰るわ」
雪乃「そう。それじゃ比企谷くん、また明日」
結衣「バイバイ、ヒッキー!」
いろは「先輩。また明日、お願いしますねー」ニッコリ
八幡「お、おう。じゃあな」
八幡(あと6日間もあるのか……)
火曜日 休み時間
八幡(休み時間は寝たフリ。これ最強)
いろは「結衣先輩は……いないと。よし」ヒョコ
いろは「んー先輩どこだろ?」キョロキョロ
葉山「いろはじゃないか。うちのクラスに来るなんて珍しいな、どうした?」
いろは「あ、葉山先輩。えーと、ちょっと用事がありまして……」
八幡(ん?一色の声?)
葉山「俺に用事というわけじゃなさそうだな。戸部かい?」
いろは「戸部先輩に会いに来るとかありえませんから」キッパリ
葉山「ははは、厳しいな。となると……彼ならあそこで机に突っ伏してるよ」
いろは「あーいましたいました。ありがとうございます♪」トテテッ
八幡(げっ、こっち来やがった)
いろは「せーんぱ……」
戸部「あんれーいろはすじゃーん。どったのー?隼人くんに用事ー?」
いろは「あーいえ、ちょっと先輩に用事が」
戸部「なになにーヒキタニくんに用事なん?ヒキタニくんマジパないわー」
八幡(……うぜえ)
いろは(……うざい)
いろは「戸部先輩、ちょっと向こうに行っててもらえますか?」ニッコリ
戸部「お、おう、ワリワリー邪魔しちゃったかー。んじゃないろはすー」ヒキタニクンマジパナイワー
いろは「ふーやっと行った。……先輩、起きてますよね?」
八幡「……休み時間に来るとかや
コメント一覧
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- 2015年07月26日 20:43
- いろはす~
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- 2015年07月26日 20:51
- このSSはおかしいわ。ありえない。
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- 2015年07月26日 20:58
- こんなSSはおかしいよ!
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- 2015年07月26日 21:17
- わた静先生の出番がないのはおかしいぞ!
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- 2015年07月26日 21:28
- そんな普乳を揉んだところで7つもお願いを聞く価値があるとは思えないのだけれど
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- 2015年07月26日 21:35
- 比企谷ってこんなにデレデレする奴だっけ?
とんでもない精神力と過去のトラウマで全力で抑え込みそうだけど
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- 2015年07月26日 21:37
- いろはに勝るヒロインなど
いるのだろうか
いや、いるわけがない
-
- 2015年07月26日 21:46
- あぁ^~
-
- 2015年07月26日 21:47
- 夏の暑さで頭がおかしくなったデレヶ谷くん
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- 2015年07月26日 21:48
- チッ♪ チッ♪ チッ♪
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- 2015年07月26日 21:48
- もう奉仕部は雪結の二人で百合百合してやってれば良い時代なんだ。今はいろはすこそが真ヒロイン。
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- 2015年07月26日 21:49
- 八幡「若いっていいなぁ~。雪ノ下も由比ヶ浜もババアだし。時代はいろはすだよ」
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- 2015年07月26日 22:13
- えろはす~
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- 2015年07月26日 22:14
- ※12
小町「いろはす?もう羊水腐ってんじゃないの?」
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- 2015年07月26日 22:16
- 留美「小学生以上は全員ババアだよね」
-
- 2015年07月26日 22:21
- ※15
京華「小学生も全員ババアだよね」
-
- 2015年07月26日 22:30
- 面白かったし、星5つなんだけどさ。
最後に八幡相手だともう一捻り必要な気がする。
最後の最後で八幡が拗らせて、さらにいろはが強引に迫る流れにならないとハッピーエンドにはならないような。
という空気読まないマジレス。
-
- 2015年07月26日 22:33
- いろはす~
※15 小学生も含まれるんですがそれは
-
- 2015年07月26日 22:36
- わた川崎さんってすごくお嫁さんにいい子がいるんだけど
-
- 2015年07月26日 22:38
-
- 2015年07月26日 22:39
- これだよ、これ
管理人!!
-
- 2015年07月26日 22:43
- いろはssは神ってはっきりわかんだね
-
- 2015年07月26日 22:46
- 静()
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- 2015年07月26日 22:59
- さてもうそろそろ巨大なブーメランが※5の元に帰ってきたかな?
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- 2015年07月26日 23:02
- すごく良かったです!
7つのお願いとはいい内容思いつきましたね!長さもちょうど良く、いろはすファンの私としてはすごく楽しく読めました。
ぜひまた書いてください!(^^)
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- 2015年07月26日 23:06
- おかしいわね、最後に材木座くんが出てくるオチがあるはずなのだけれど
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- 2015年07月26日 23:30
- ※12 若さで言っちゃったらルミルミなんだよなぁ
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- 2015年07月26日 23:30
- 俺ガイルSSの米欄はいつもキャラが湧くから茶番と分かってても好き。
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- 2015年07月26日 23:37
- 久々のがっつりいろはすでお前らの興奮がやばい
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- 2015年07月26日 23:43
- ああ^~
久々にいろはす成分補給できたんじゃ~
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- 2015年07月26日 23:53
- あまーーーーーーーーーい‼︎‼︎
でもそこが良いw
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