日本は車の乗り換えサイクルが大変早いですが、欧米人は割と長めに同じ車を乗り続ける傾向があります。
とは言っても、普通は10年くらいなものですが、驚くほど長く乗った男性がいました。
なんと78年間だそうです。
こちらはアレン・スウィフト氏と彼の愛車ロールスロイスで、この写真のときは102歳。
マサチューセッツ州のスプリングフィールドに住むアレンさんは、1928年に卒業の記念に父親からこのロールスロイス・ピカデリーP1ロードスターをプレゼントしてもらいました。
その後は想像がつくように、長年にわたって車を大事に扱い、1度車体の完全なリストアを行い、エンジンも交換しているそうです。
ロールスロイス社では、アレンさんの長期に渡る所有に感謝の意を表して、1994年には賞を贈っています。
当時ロールスロイス社は現地に工場を建て、この車を2944台生産しています。
アレンさんは2005年に他界するまで乗り続け、彼の死後、車はスプリングフィールドの博物館に譲られました。
海外掲示板から、1台の車への変わらぬ愛情に感心する声が上がっていました。
●彼が小人のように小さいのか、車が戦車のように大きいのかどっち?
↑自分もその車の大きさにずいぶん驚いた。可能性としては近代のフルサイズのSUVと同じフレームサイズ。
↑きっと燃料も2倍かかるな。
↑ガロン25セントの時代なら大丈夫。
↑その時代の車は大きいよ。
●いい話で、いい歴史だ。
●「車売ります。内外ともきれい。密輸ウィスキーでも走ります。スチーム式トランスミッション。89万マイル走行」
↑あと10マイルちょっとでメーターが0に戻るじゃないか。そうしたら新品と何ら変わらない。
●でも自動車メーカーは、きっと彼を嫌ってるだろう。
↑実際にそれは真実で、この車はGM(ゼネラルモーターズ)が一生持つ車を生産することは問題があると認識した4年後に作られたもので、その後、「計画的陳腐化」と呼ばれる手法(新製品を売るために旧製品を陳腐化させるマーケティング手法)がとられた。
ロールスロイスはそうはせず、長持ちする車を作り続けた(少なくとも努力はした)んだ。
(計画的陳腐化 - Wikipedia)
↑自分も車が一生持つならもっとサービスにお金をかけてもいい。たった3年しかた経っていない車が次々と壊れていくんだ。
古き良き時代のものは、何でも強く作られていたようです。
壊れやすいからこそ安く買えるわけですが、愛着のあるものは長く使っていたいものですね。
This man (102 at the photo) has been driving the same car