東京電力の元会長ら旧経営陣が、強制起訴されることとなりました。
画像:【東京電力】
http://finance.yahoo.com/news/tokyo-electric-power-miss-profit-065342706.html
東京電力福島第一原発事故をめぐり、勝俣恒久元会長(75)らは「業務上過失致死」の疑いで
一旦は告訴されたものの、今年1月と4月、東京地検は
「津波による原発事故を具体的に予測するのは困難だった」
と嫌疑不十分を理由とし、不起訴処分を決定。
しかし、これが不服とされ、有権者から選ばれた11人が不起訴処分について審査する検察審
が開始。
これは8人以上が起訴すべきと判断され、2度目の「起訴議決」で強制起訴となる制度です。
31日、昨年7月に続き、2度目の「起訴議決」(日付は17日付け)が出たと公表され、強制起訴
が決定。
その理由に
「勝俣元会長らは震災前の2008年、福島第1原発が最大15.7メートルの津波に襲われる可能性があると試算しており、電源喪失などの重大事故が発生することを予測できた。
小型発電機を高台に置くなど電源喪失を防ぐ対策を対策を事前に取っていれば、原発事故は回避できた」
としています。
今後、東京地裁が指定する検察官役をつとめる弁護士が勝俣元会長のほか、武藤栄元副社長
(65)と武黒一郎元フェローの計3人を起訴し、刑事裁判が開始されます。
とりあえず起訴までは何とかこぎつけたようですが、気になるのは裁判内容と、どこまで法的責任
を追及できるかですね。